三ツ岳・南真砂岳 悪天の裏銀座で一瞬のモルゲンロート (野口五郎岳,真砂岳,湯俣岳)


- GPS
- 16:54
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 3,706m
- 下り
- 3,377m
コースタイム
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 8:58
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 8:44
天候 | 11日 天気雨のち曇り 風速15m超 12日 一瞬の晴れ間、のち雨 風速15m超 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図(1)
ガイド地図(1)
コンパス(1)
笛(1)
筆記具(1)
ライター(1)
ナイフ(1)
健康保険証(1)
飲料(1)
ティッシュ(☆)
三角巾(1)
バンドエイド(☆)
タオル(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着(1)
スパッツ(1)
手袋(1)
ストック(2)
ビニール袋(☆)
替え衣類(2)
入浴道具(1)
ザックカバー(1)
食器(1)
水筒(☆)
時計(1)
日焼け止め(1)
非常食(☆)
インナー手袋(1)
防寒用帽子(1)
サングラス(1)
カラビナ(☆)
下山用靴(1)
|
---|---|
共同装備 |
コンロ(1)
ガスカートリッジ(1)
コッヘル(鍋)(1)
ファーストエイドキット(1)
医薬品(1)
カメラ(2)
車(1)
|
感想
台風一過になるかと思われた天気予報が相変わらずCランクのままだったが、先週もパスしているので今週は何としても行きたかった。小屋泊まりの計画だし、裏銀座は風があっても危険地帯は少ないので、とにかく三ツ岳ひとつだけでも百高山を進めておこうと日曜日の昼頃に出発。
1時間ほど走ったところでふと気がついた・・・・あれ? トレッキングタイツとヤマレコTシャツを入れたっけ???
Tシャツは予備をメインにして、予備用は綿Tで妥協するとしても、タイツ無しではロングの下りがヤバそう・・・。
カモスポ松本店には19時閉店に着くか微妙な時間(高速で風が強ければ間に合わないなぁ)であり、仕方なく途中で見つけたアルペン系のスポーツデポで定価購入(泣)
まあ、トラブルになる前に対応出来たので良いとしよう。
高速代を出来るだけ抑えて、塩尻ICから下道を走り、買い出しをしてからまず大町温泉へ。信州物味湯産手帳があと2日、つまり今日が最後の入湯日ということで、時間ギリギリに飛び込んで入浴。あとは七倉へと移動した。
本来なら駐車場はかなり混んでいる時期だろうが、台風が来ているだけあって止まっているのは僅か数台。ゲートに近い好位置に駐車して一人前夜祭。時々小やみになるがまた強く降ってくる。風もそこそこ強い。
ゲートの監視所(?)の窓越しには「降水量が規定値を超えたので通行止め」の表示が出ている・・・・明日はタクシーは動くのだろうか、不安だ。
【11日】
夜中にポツポツ車がやってきて目が覚める。4時過ぎにはバスが到着し、10人余りが下りてきた。5時過ぎまで寝ているつもりだったが、登山指導所に人が来たところでバス着の人達とタクシー運転手も交えて話が始まったので様子を聞きに行く。どうやらタクシーは早くても7時半とか8時までは動かない(通行止め解除)らしい。下山後に確認したら12時頃までダメだったとのこと。
そんな状況だからみんなゲートから歩いて行くことになる。急いで朝食を済ませ、5時40分頃には出発した。タクシーの時間が6:30だと思っていたので(この時期は5:30らしい)ダムに7時頃に着けば時間的には影響が少ないと考えた。
この道は大昔に下りで歩いているが、登りだと最後のダムのジグザグがきつい。雨は降っているが、東側に雲がないので太陽が射し、ずっと虹を見ながらの林道歩きだったのがせめてもの救いだった。
ダムの上部からトンネルを抜けるといよいよ登山道だが、傘で歩けるのはここまでで雨具上下を着込んでのリスタートとなる。濁沢は水量が多く、まさに濁って迫力がある流れになっていた。それに上の方では崩落の音が鳴り響いており、ちょっと不気味な感じ。これから行くルート上には問題は無いが、北へ縦走予定の人は指導所で止めた方が良いと言われていた。その通りだと思う。
水場の沢はこの雨でも濁りが無く使えそうだった。階段のジグザグで高度を稼ぎ、カウントダウンを心の支えにブナ立て尾根を登っていく。10番で体制を立て直し、6番では雨が上がって少しゆっくり休憩。3番でL1のあと、2,1番は見つからずに稜線へ到達した。烏帽子小屋には11時15分頃についたので、L休憩を取って、風の様子を見ながら計画通り野口五郎小屋へ向かう。
稜線上は15〜20m程度の風。時折はもっと強いか? 耐風姿勢を取ることもしばしばではあるが、危険箇所が無く気温も下がっていないので、じっくり構えて進んでいく。今回はピークを外さずに行かなければ意味がないので、三ツ岳はしっかり確認して登頂。小屋の手前は風が非常に強く手こずったものの、14:35には無事に到着した。この先に向かう予定だったパーティーもここで宿泊に変更していた。
野口五郎小屋ではDoCoMoが入るので、てんきとくらすの予報を確認。明日もずっとCだ・・・・ヤマテンを調べてくれた人がいて、朝のうちだけは若干マシらしい。となれば早立ちしかないだろう。
もともと明日下山予定の自分とは違い、縦走を迷っている人が多かったが13日以降の予報や天気図もパッとしないので下山に傾く人も出て来た。数年前、五色ヶ原山荘で自分がエスケープしたときに似ている・・・あの頃はスマホで天気予報は見られなかったけれど。
【12日】
夜中も風は非常に強かったが、幸いにも雨では無さそうだ。3時に目が覚めたので自炊室へ移動し、コーヒーを湧かして残っていたパンを食べる。スーパームーンがすぎたばかりの明るい月が出ており、ヘッデンが無くても大丈夫なくらいだったが、ヘッデンを点けて風の中を歩き出す。暗いうちに野口五郎岳のピークを過ぎ、真砂岳の巻き道からピークを目指して登っていくと次第に明るくなって、空が赤くなってきた。急いで稜線に出ると地平線に雲があるのでご来光までにはもう少し時間がありそうで、ピークについてそのときを待った。
雲の隙間から太陽が覗いた頃には、鷲羽岳〜水晶岳〜赤牛岳の昨年縦走したコースがモルゲンロートに染まり、昨日は全く諦めていた絶景をほんの数分だけ楽しむことが出来た。
そして太陽が上の雲に隠れる頃にはこちらの山にも雲が迫ってきた。竹村新道に入って間もなく雨が降りだした。予報よりちょっと早いがまあ誤差範囲かな。これから階段やガレ場が出るというところだからもうちょっと待って欲しかったが・・・・
竹村新道は確かに長くてキツイルートだ。整備は割としっかりしているが、上部のガレ場は崩落が進んでいて、トラバースが数m消えているようなところもあり、注意が必要だ。新しい熊の落とし物もあった。あとはどちらかというと体力勝負。ひとりかなり速い人に抜かれたが、ついて行けそうに無かったので、後から来る単独&二人パーティーとタクシーのタイミングが合えばなぁと思いつつ下る。雨は時々弱まるが止む気配はない。風は相変わらず強い。
こんな日に登りの単独者2名とすれ違い、やっと青嵐荘に辿り着いた。
かなり濡れているし、ラーメンでも食べようかと思っていたら、まだ営業時間前。小屋前で逡巡していると小屋の人が外から帰ってきて、OKが出たので小屋に入る。ここは土間がないので靴も雨具も全て脱ぐことになる・・・・快適だがリスタートが辛くなりそう。でも、とにかく休んで後続と合流するのが妥当と判断した。
黒ラーメン(800円)を頂き、サービスでチャイをごちそうになり、2人になって歩き始めると後続の二人パーティーが到着。川の向こうから呼んで、最後には合流してダムへゴール。
丁度タクシーも来ていたので4人で七倉まで乗車した。帰りはあっという間だ。
二人を乗せて大町温泉郷で風呂に入り、最後は信濃大町駅まで送って解散した。
時間に余裕があり、今回は出だして散財してしまったので、帰りは下道を車中泊で行く事にした。この時期は高速と下り線ばかり混んで、登りの一般道は渋滞もなく道の駅蔦木宿でPキャン(この時期はメチャ混み!)して13日10時過ぎに実家に着いた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する