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Yamareco

記録ID: 49394
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

展望抜群の八ヶ岳(赤岳-横岳)杣添尾根ルート

2009年10月18日(日) [日帰り]
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GPS
10:50
距離
9.2km
登り
1,237m
下り
1,241m

コースタイム

登山口4:00-三叉峰分岐7:15-8:45赤岳9:15-10:45三叉峰分岐(昼食)-11:15横岳-下山開始(11:55)-14:25登山口
天候 晴れ(強い風)
過去天気図(気象庁) 2009年10月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
17日、18日のどちらかに八ヶ岳の赤岳-横岳の山行計画を立てて、数日前から高層天気図をチェック。今回は稜線歩きなので、もっとも気にしたのは風の強さ。高層天気図では850hPaで南西の風25ノット、登山天気予報で八ヶ岳の高度3100mで19m/sでどちらも同じような予報。7月の富士登山の時に30mを超える暴風雨で山頂を這って進んだので、そんなことにならなければよいが・・・

17日は昼過ぎまで晴れの予報だったが、気圧の谷の前面の17日は湿った空気が山頂に駆け上がって、山頂は曇りか雨と予想。気圧の谷が通り過ぎた後の18日に決定。ルートも風下となる八ヶ岳の東側の杣添尾根とした。17日の夜10時に登山口駐車場に到着。車は1台もなく、空は満天の星空。布団にくるまって車中泊し、4時少し前に星空の下登山開始。出発時にウィンドプロファイラをチェックしたが、やはり河口湖3000mで風速19m/s、土曜日の雨が山頂に雪を積もらせていないかも気になる。

■杣添尾根の状況
・駐車場
 10台弱の駐車スペース
 朝の4時の時点で駐車場に車無し
 帰りの時にはほぼ満車
 駐車場の場所は事前に地図で確認しておけば迷いにくい
・登山道
 駐車場から登山道までの間に登山ポストあり。数枚の登山計画書が投函されており、みなさんちゃんと計画書を出している様子。
 駐車場から登山口までの間は別荘地を抜けていくが、道が少しわかりにくい
 稜線の三叉峰に出るまではほとんど展望無しの樹林帯(変化に乏しく面白みが薄い)
 所どころにマークがあって道は迷いにくいが、夜明け前は若干わかりにくい
 赤岳の山小屋までは途中にトイレ、水場無し
■赤岳‐横岳間の稜線
 鎖場が多く、高度感のあるところもあるが岩稜歩きの経験があれば危険個所はほとんど無し。登山ガイド上は中級者以上、グレード10段階で8程度
 場所によっては霜で凍結。足場が滑るため、鎖に体重を預けることがあった。滑りにくいグローブ、滑り止め付きの軍手などがあった方がよい。
杣添尾根登山道の案内。満天の星空の下、登山開始。星空の登山は好きなシチュエーションの1つ。
杣添尾根登山道の案内。満天の星空の下、登山開始。星空の登山は好きなシチュエーションの1つ。
こんな所も通ります。帰りに見たら、昼間は綺麗な沢だった。
こんな所も通ります。帰りに見たら、昼間は綺麗な沢だった。
杣添尾根
稜線は白く化粧をしていて、風も強かった。ただ、歩けないほどではなく、冬山に比べたらそれほどでもないといったところだろう。8時ころには風も落ち着いた。
稜線は白く化粧をしていて、風も強かった。ただ、歩けないほどではなく、冬山に比べたらそれほどでもないといったところだろう。8時ころには風も落ち着いた。
稜線も風上の西側を中心にこんな感じに霧氷がついて面白い。
稜線も風上の西側を中心にこんな感じに霧氷がついて面白い。
鎖場もこんな感じ。まだ誰も触っていない鎖は霧氷がびっしり。鎖をつかみながら登っていくと風に舞った霜がきらきらと綺麗だった。
鎖場もこんな感じ。まだ誰も触っていない鎖は霧氷がびっしり。鎖をつかみながら登っていくと風に舞った霜がきらきらと綺麗だった。
今回の山行は日が高くなるまでは足元が凍っている場所が多く、三点確保が必要な場所や鎖場では体重を手で支えたため、いつもと違い腕が疲れた。赤岳の登山道では足を滑らせている方が多かった。
今回の山行は日が高くなるまでは足元が凍っている場所が多く、三点確保が必要な場所や鎖場では体重を手で支えたため、いつもと違い腕が疲れた。赤岳の登山道では足を滑らせている方が多かった。
赤岳が見えてきた。空も晴れて展望抜群。
赤岳が見えてきた。空も晴れて展望抜群。
日ノ岳?の鎖場
地蔵ノ頭
振り向くと横岳と硫黄岳
振り向くと横岳と硫黄岳
赤岳方向から来る登山者はザックカバーとレインウェアの装備だった。山頂付近や八ヶ岳の西側は明け方雨が降ったのかも。
赤岳方向から来る登山者はザックカバーとレインウェアの装備だった。山頂付近や八ヶ岳の西側は明け方雨が降ったのかも。
赤岳山頂
展望抜群。富士山も南、中央、北アルプス、槍も全部はっきり見えた。
展望抜群。富士山も南、中央、北アルプス、槍も全部はっきり見えた。
赤岳から見た横岳、硫黄岳。南八ヶ岳の稜線は美しい。
赤岳から見た横岳、硫黄岳。南八ヶ岳の稜線は美しい。
赤岳の横に富士山。今年の夏に富士山に登ったばかりなので、感慨一入
赤岳の横に富士山。今年の夏に富士山に登ったばかりなので、感慨一入
杣添尾根分岐に戻ってきて、サービスエリアで買ったでおむすびで展望を楽しみながらの昼食。赤岳、阿弥陀岳方向の展望も良い
杣添尾根分岐に戻ってきて、サービスエリアで買ったでおむすびで展望を楽しみながらの昼食。赤岳、阿弥陀岳方向の展望も良い
横岳奥の院手前の無名峰のてっぺんは強い横風も加わって少し高度感を感じる。
横岳奥の院手前の無名峰のてっぺんは強い横風も加わって少し高度感を感じる。
横岳山頂。横岳山頂では他の登山者の方との楽しい会話や展望を満喫してのんびりできた。
横岳山頂。横岳山頂では他の登山者の方との楽しい会話や展望を満喫してのんびりできた。
八ヶ岳の麓は紅葉真っ盛りで帰りのドライブも楽しめた。
八ヶ岳の麓は紅葉真っ盛りで帰りのドライブも楽しめた。

感想

今回は風と凍った足場でペースも上がらず(登山地図の参考タイム程度)写真をたくさん撮りながらゆっくり歩いた。最高の展望を満喫しながらの、のんびり山行となった。

帰りは清里温泉天女の湯で紅葉を眺めながら露天風呂につかった。SAで渋滞が解消するまで寝て10時30分に帰宅。山バッチを買えなかったことだけが少し残念。

最近は高層天気図、登山天気予報、ウィンドプロファイラなどを活用しながら山行計画を立てるようにしている。山域の特性や地形の影響などもあるので、経験を積みながら予想の精度を上げていきたい。単独山行が多いため、リスクマネージメントはしっかりしていきたい。

その他、天気予報の気温に対するレイヤリングの組み合わせ、事前および山行中の食事管理と疲れの関係なども試行錯誤中。

このような自分の体と登山の関係を試行錯誤することは重要だと思う。例えば自分の体における高山病の対策はだいたいつかめたと感じているので、これからの快適な登山のためにも、いろいろなことをしっかり把握していきたい。



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コメント

Araさん、こんばんは。
八ヶ岳お疲れ様でした。
風は強そうですが、展望は良かったようですね。
権現岳越しの南アが中々で、仙丈ヶ岳と北岳が頂上付近に冠雪して貫禄が十分ですね。

これからも、過去の山行も含め、山行記録のアップをお待ちしています。
2009/10/20 23:59
MATSUさん、こんばんは
展望が最高でした。冬の間はMATSUさんと同じく丹沢に登ったり、高尾南山稜などを定期的に歩きたいと思います。
日帰り山行は長時間の山行になることが多いので、冬の間に体力が落ちないようにしっかり体を維持・強化していきたいと思います。高山はピークハントに意識がいきがちなので、低山はじっくり情緒を楽しみたいと思います。その時はまた記録をアップします。

MATSUさんの山行記録も楽しみにしています。
2009/10/21 20:15
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