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Yamareco

記録ID: 494519
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

なんとか天気が持った唐松岳・五竜岳

2014年08月14日(木) ~ 2014年08月15日(金)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:12
距離
21.3km
登り
1,925m
下り
2,230m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:15
休憩
1:50
合計
9:05
距離 13.5km 登り 1,732m 下り 1,080m
7:10
55
八方池山荘
8:05
45
八方池
8:50
9:05
60
扇雪渓
10:05
15
唐松岳頂上山荘
10:20
10:30
10
唐松岳
10:40
11:20
135
唐松岳頂上山荘
13:35
14:20
65
五竜山荘
15:25
50
五竜岳
16:15
五竜山荘
2日目
山行
3:10
休憩
0:00
合計
3:10
距離 7.8km 登り 200m 下り 1,156m
5:40
60
五竜山荘
6:40
35
西遠見山
7:15
25
大遠見山
7:40
50
中遠見山
8:30
20
地蔵の頭への分岐
8:50
アルプス平
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
往路
毎日あるぺん号にて白馬八方バスターミナルへ
八方アルペンラインでゴンドラ・リフトを乗継ぎ八方池山荘まで。片道 1,550円
荷物15kg以上は追加料金がかかります

復路
白馬五竜スキー場のゴンドラ・テレキャビンでアルプス平からエスカルプラザまで。片道 950円
荷物10kg以上は追加料金がかかるようです
エスカルプラザからJR白馬駅まではタクシーで2,100円
白馬駅から長野駅まではアルピコ交通特急バスで移動。1.600円
コース状況/
危険箇所等
八方尾根
八方池までは遊歩道を兼ねているため、木道、階段が整備されており登山装備が無くても問題ない。
八方池から先も整備はされており、危険個所もない。

主稜線
唐松岳から南下する場合、山荘を出発して直ぐに牛首の鎖場がある。地図に表記は無いが危険箇所。さらに、唐松岳からだと下りになるためかなりの高度感がある。初心者の通行はお勧めしない。
その先五竜山荘までは気持ちのいい稜線が続く
五竜岳への登りは中盤以降岩場の連続で注意。

遠見尾根
白岳からの下りは岩場も多く、鎖のある場所もある。ストックなどはしまって、両手を空けて通行すれば特に問題ない。
その後は傾斜の緩い尾根道が続く。所々急斜面もあるが、そういった所には階段が整備されているため、危険はない
その他周辺情報 登山届は八方アルペンライン切符売場側で提出できます。
ルート上に水場は無い。唐松岳頂上山荘、五竜山荘ともに有料で給水できるが、できるだけ事前に準備しましょう。
五竜山荘は一泊二食で9,500円。モンベルクラブのカードを持っていると500円引きなので、会員のかたは持っていくと良いでしょう。
五竜、八方両スキー場とも周辺に温泉・入浴施設多数。今回はみみずくの湯を利用。600円
白馬八方尾根スキー場からスタート
白馬八方尾根スキー場からスタート
ゴンドラアダムとクワッドリフトからなる八方アルペンラインで一気に上がります
2014年08月14日 06:33撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 6:33
ゴンドラアダムとクワッドリフトからなる八方アルペンラインで一気に上がります
八方池山荘に到着。
6時30分の運行開始からまだそれ程時間は経っていないが、既に多くの人が登りだしている
2014年08月14日 07:17撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/14 7:17
八方池山荘に到着。
6時30分の運行開始からまだそれ程時間は経っていないが、既に多くの人が登りだしている
八方尾根は遊歩道を兼ねているため、写真のような木道で整備された登山道が続きます
2014年08月14日 07:42撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 7:42
八方尾根は遊歩道を兼ねているため、写真のような木道で整備された登山道が続きます
ニッコウキスゲ
2014年08月14日 07:44撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 7:44
ニッコウキスゲ
ケルンが沢山あります
2014年08月14日 07:50撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 7:50
ケルンが沢山あります
八方池に到着
と言っても、上から見下ろしただけ
2014年08月14日 08:05撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/14 8:05
八方池に到着
と言っても、上から見下ろしただけ
ここにもケルン
2014年08月14日 08:05撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 8:05
ここにもケルン
扇雪渓
登山道からは外れているため、安心です
2014年08月14日 08:49撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 8:49
扇雪渓
登山道からは外れているため、安心です
やっと見えた白馬三山
しかし雲の中
2014年08月14日 09:21撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 9:21
やっと見えた白馬三山
しかし雲の中
目的地の五竜岳も雲の中
2014年08月14日 09:22撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
8/14 9:22
目的地の五竜岳も雲の中
あの辺りが不帰嶮かな
2014年08月14日 09:22撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 9:22
あの辺りが不帰嶮かな
まだまだ先は長い
2014年08月14日 09:29撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 9:29
まだまだ先は長い
遠目にもわかる険しさ
2014年08月14日 09:49撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 9:49
遠目にもわかる険しさ
やっと唐松岳頂上山荘に到着
2014年08月14日 10:03撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 10:03
やっと唐松岳頂上山荘に到着
今回の山旅中、唯一見れた剱岳
2014年08月14日 10:04撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/14 10:04
今回の山旅中、唯一見れた剱岳
唐松岳山頂に到着!
2014年08月14日 10:23撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
3
8/14 10:23
唐松岳山頂に到着!
白馬三山方面
が、三山は雲の中
2014年08月14日 10:23撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
8/14 10:23
白馬三山方面
が、三山は雲の中
反対側の五竜岳も相変わらず
2014年08月14日 10:23撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 10:23
反対側の五竜岳も相変わらず
牛首の鎖場
なんで地図ではここに危険マークが無いのだろう?
2014年08月14日 11:25撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
8/14 11:25
牛首の鎖場
なんで地図ではここに危険マークが無いのだろう?
意外と長いです
2014年08月14日 11:25撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/14 11:25
意外と長いです
やっと抜けました
2014年08月14日 11:37撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 11:37
やっと抜けました
唐松岳を振り返って
2014年08月14日 12:57撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 12:57
唐松岳を振り返って
長い稜線を歩いてやっと五竜山荘にたどり着きました
2014年08月14日 13:32撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 13:32
長い稜線を歩いてやっと五竜山荘にたどり着きました
雷鳥発見!
2014年08月14日 14:36撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/14 14:36
雷鳥発見!
五竜岳は中盤以降ずっと岩場の登りが続きます
2014年08月14日 14:52撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 14:52
五竜岳は中盤以降ずっと岩場の登りが続きます
本当に注意しましょう
2014年08月14日 15:17撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/14 15:17
本当に注意しましょう
やっと五竜岳山頂に到着
が、周りは一面真っ白
2014年08月14日 15:25撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
3
8/14 15:25
やっと五竜岳山頂に到着
が、周りは一面真っ白
日の入り間際の唐松岳
綺麗な山です
2014年08月14日 17:47撮影 by  iPhone 5s, Apple
3
8/14 17:47
日の入り間際の唐松岳
綺麗な山です
間もなく日の入り
しかし、雲が多くて…
2014年08月14日 18:08撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
8/14 18:08
間もなく日の入り
しかし、雲が多くて…
よくわからないうちに沈んでしまいました
2014年08月14日 18:38撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/14 18:38
よくわからないうちに沈んでしまいました
長野側は一面雲海
2014年08月14日 18:54撮影 by  iPhone 5s, Apple
8/14 18:54
長野側は一面雲海
日の出は期待できそう
2014年08月15日 05:02撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
5
8/15 5:02
日の出は期待できそう
日の出はバッチリ
目が痛くなるくらい見つめました
2014年08月15日 05:03撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
9
8/15 5:03
日の出はバッチリ
目が痛くなるくらい見つめました
朝焼けの五竜岳
ほんの一瞬だけの美しい光景でした
2014年08月15日 05:03撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
3
8/15 5:03
朝焼けの五竜岳
ほんの一瞬だけの美しい光景でした
一晩お世話になった五竜山荘
なかなか素敵な山小屋でした
2014年08月15日 05:39撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 5:39
一晩お世話になった五竜山荘
なかなか素敵な山小屋でした
遠見尾根への分岐からの唐松岳
昨日歩いた稜線が一望できました
2014年08月15日 05:48撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/15 5:48
遠見尾根への分岐からの唐松岳
昨日歩いた稜線が一望できました
こちらは五竜岳
この天気ならもう一度登ればよかったかなぁ…
2014年08月15日 05:51撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
4
8/15 5:51
こちらは五竜岳
この天気ならもう一度登ればよかったかなぁ…
唐松岳をもう一度
五竜岳を対比するとなかなか面白い
2014年08月15日 05:51撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/15 5:51
唐松岳をもう一度
五竜岳を対比するとなかなか面白い
鹿島槍ヶ岳
残念ながら南峰は雲の中
2014年08月15日 05:56撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/15 5:56
鹿島槍ヶ岳
残念ながら南峰は雲の中
遠見尾根も白岳がらの下りは結構岩が多い
最初の鎖場を振り返って一枚
2014年08月15日 05:59撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 5:59
遠見尾根も白岳がらの下りは結構岩が多い
最初の鎖場を振り返って一枚
何か所か鎖場があります
2014年08月15日 06:22撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 6:22
何か所か鎖場があります
G4かG5?
ちなみにGは「五竜」のことらしい
2014年08月15日 06:29撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 6:29
G4かG5?
ちなみにGは「五竜」のことらしい
この角度から見ると五竜岳の険しさがよくわかる
2014年08月15日 06:35撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 6:35
この角度から見ると五竜岳の険しさがよくわかる
大分下ってきました
この辺りまで来ると岩場もなくなり、危険個所も減ります
2014年08月15日 06:39撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 6:39
大分下ってきました
この辺りまで来ると岩場もなくなり、危険個所も減ります
西遠見山
あまりピークらしさはありません
2014年08月15日 06:56撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 6:56
西遠見山
あまりピークらしさはありません
ここには池もあります。右側は野営によさそうな感じですが、ロープが張ってあるためテントを張るのはNGです
2014年08月15日 06:55撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 6:55
ここには池もあります。右側は野営によさそうな感じですが、ロープが張ってあるためテントを張るのはNGです
緩やかな傾斜の細い登山道が続きます
早い時間のためすれ違う人はいませんでしたが、人が多いと大変そう
2014年08月15日 07:07撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 7:07
緩やかな傾斜の細い登山道が続きます
早い時間のためすれ違う人はいませんでしたが、人が多いと大変そう
大遠見山
2014年08月15日 07:12撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 7:12
大遠見山
ここにも池があります
2014年08月15日 07:14撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 7:14
ここにも池があります
所々にある傾斜のきつい箇所は階段でしっかり整備されています
所々にある傾斜のきつい箇所は階段でしっかり整備されています
中遠見山
ここへの登り返しは、長い距離を歩いた足にはきつかった
2014年08月15日 07:41撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 7:41
中遠見山
ここへの登り返しは、長い距離を歩いた足にはきつかった
小遠見山はパスできるので、ピークを踏まずに行きました
2014年08月15日 07:55撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 7:55
小遠見山はパスできるので、ピークを踏まずに行きました
「二ノ背 髪」ってどういう由来なんだろう
2014年08月15日 07:59撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 7:59
「二ノ背 髪」ってどういう由来なんだろう
ありがとう、アサヒビール
下山後おいしくいただきました
2014年08月15日 08:05撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:05
ありがとう、アサヒビール
下山後おいしくいただきました
こちらは「一ノ背 髪」
2014年08月15日 08:07撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:07
こちらは「一ノ背 髪」
言われたままにアルプス平方面を見てみたが…
2014年08月15日 08:25撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/15 8:25
言われたままにアルプス平方面を見てみたが…
真っ白でした(涙)
2014年08月15日 08:25撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:25
真っ白でした(涙)
地蔵の頭には行かず、沼回りルートへ
こちらには所々に鐘があります
2014年08月15日 08:33撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:33
地蔵の頭には行かず、沼回りルートへ
こちらには所々に鐘があります
地蔵の沼
2014年08月15日 08:33撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:33
地蔵の沼
結構小さいです
2014年08月15日 08:34撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:34
結構小さいです
卵を観ようかと思ったけど、そっとしておきました
2014年08月15日 08:34撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:34
卵を観ようかと思ったけど、そっとしておきました
シモツケソウを観にちょっと回り道
2014年08月15日 08:42撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:42
シモツケソウを観にちょっと回り道
やや見頃は過ぎた感じかな?
2014年08月15日 08:43撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:43
やや見頃は過ぎた感じかな?
晴れてたら見事そう
2014年08月15日 08:44撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 8:44
晴れてたら見事そう
この辺りは今が見頃といった感じ
2014年08月15日 08:48撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/15 8:48
この辺りは今が見頃といった感じ
雨が降ってきたため慌ててゴンドラで下山
2014年08月15日 09:05撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/15 9:05
雨が降ってきたため慌ててゴンドラで下山
帰りは長野新幹線で東京へ
運よく新型車両でした
2014年08月15日 15:31撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
8/15 15:31
帰りは長野新幹線で東京へ
運よく新型車両でした

感想

夏は高山に一番気楽に登れる時期。
そんなシーズンだというのに、7月の梅雨明け以降、都合がつかなかったり、天気が悪かったりして、前回の登山から実に2ヶ月ぶりの山行となった。

昨年の仙丈ケ岳から見た北岳が忘れられず、当初は北岳あるいは白根三山縦走をと考えていたが、あいにく土砂崩れにより夜行バスが広河原に入れないとのこと。昨年利用した甲府からの路線バスなら、奈良田回りでアクセスできるようだが、1時間以上余計に時間を取られるようで、残念ながらこの夏は諦めることとした。
また、仲間との休みも合わず今年の夏も単独山行。さらに、2ヶ月ぶりの登山ということもあって今回は余り厳しい所は避けようと思い、ロープウェイで上がれる唐松岳から五竜岳へのプチ縦走をすることにした。

台風が来たりして、当日まで天気予報は二転三転。結局前日の予報では風が強く、午後から雨。中止も考えたが、唐松岳までは特に危険個所も無いようなので、そこまで行ってから考えようと、予定通りに出発した。

アクセスは今回は毎日あるぺん号。早朝に登山口まで運んでくれるので、アルプスへの単独登山には非常にありがたい。たまたま隣に座った単独行の青年も同じ五竜、唐松へ向かうが、自分とは反対回りの計画とのこと。宿泊予定地は同じ五竜山荘でテント泊とのことなので、山荘での再会を約束して白馬五竜で彼とは別れた。

6時位に八方のバスターミナルへ到着。近くのコンビニで水・食糧を調達した後、ゴンドラアダムの乗り場へ移動。ここで登山届を提出し八方池山荘までの通しのチケットを購入。
ゴンドラは運行開始直後なのに既に何人か列をなしていたが、スムーズに乗ることができ、途中眼下で放牧されている牛を見ながら、あっという間に標高1830mの八方池山荘に着いた。

天気も曇りとはいえ直ぐに雨が降り出しそうな様子もなく、風も無い。まずは一安心。しかし、いつまでも天気が持ってくれるとは限らないので、早速登山を開始した。

八方尾根の登山道は「八方尾根自然研究路」を兼ねているため、八方池までは木道、階段で整備された開けた尾根道が続く。周りには高山植物が植えられていて、目を楽しませてくれる。
八方池を過ぎると樹林帯に入り、岩場もあったりとグッと登山道らしくなる。丸山ケルンの辺りまで来ると目の前に白馬三山が目に入ってくる。が、この日は生憎の曇りで三山は雲の中。上に行ったら雲が晴れるのを期待して先を急いだ。

予定のタイムよりだいぶ早く唐松岳頂上山荘に到着。山荘前に着いたらいきなり剱岳が目に入ってきた。若干雲がかかっていたが、その雄大な山容に感動。かなり難易度の高い山だと聞くが、いつかは登ってみたい。
休憩もそこそこにまずは唐松岳山頂を目指す。が、ここで恐れていた風と若干の雨が降ってきてしまった。幸い山頂に着くころには雨は止んでくれたが、周りの山には相変わらず雲が広がっていて剱岳も白馬三山も、目指す五竜岳も雲の中。まずは山荘前まで戻り昼食をとりながらこれから先へ進むか考えた。昼食の間に風も雨もとりあえずは止んだため、せっかくここまで来たことだしやっぱり先に進むことにした。

山荘を出て後立山の主稜線を南下すると、いきなり牛首の鎖場がある。皆さんの過去のレコを読んで結構な難所だと覚悟していたが、予想以上に険しい。特に唐松岳から進むと下りになるため、高度感がかなりある。想定以上の難所に若干変な興奮を覚えながら慎重に下った。
牛首を越えた後は特に難所もないが最後の白岳への登り返しがそれまで歩いた足にはかなり辛い。目指す五竜岳も山小屋も見えないためかなりきつかった。

白岳を越えてようやく五竜山荘に到着。ここまで来れるか分からなかったため予約を入れていなかったので、まずは今宵の宿を確保。一泊二食で9,500円。モンベルの割引があったため、9,000円だった。
その後、荷物を降ろして目の前の五竜岳を眺めながら今日のうちに登るか、翌日登るかひとしきり考えた。山頂は完全にガスの中。普通ならパスだが、明日もあまり天気は良くない予報。夕食まで時間もあることだし、思い切ってアタックすることにした。

荷物はデポしてカメラとストックだけもって山頂に向かった。山荘を出て少し進んだところで下ってきた人から雷鳥がいることを教えてもらい、初めて雷鳥を見ることができた。幸先いいなと思ったが、良かったのはここまで。想像していたよりずっと長い道のりなのに荷物を置いてきたため水分補給も出来ない。また中盤以降かなりの岩場が続きストックが非常に邪魔になった。
この山行で一番つらい場面を何とか乗り越えて山頂に到着したが、残念ながら一面真っ白。予定より時間がかかっていたこともあり、足早に山頂を後にした。
当然岩場は下りのほうが大変で、かなり苦労しながらなんとか無事下山した。

五竜山荘の名物夕食カレーを食べた後、日の入りを見ようと山荘前で一休みしていると、バスで一緒だった青年を発見!ソロだと言っていたのに、素敵な山ガール二人と楽しく談笑していたのでお邪魔させてもらうと、彼女たちも同じバスに乗っていて五竜から登ってテント泊をしているとのこと。自分より山経験も豊富な三人と日の入りまでのしばらくの間、楽しい山談義が出来た。
残念ながら雲が多くてこの日は夕日は見られず。星空もダメかと思ったが、寝る前に外に出てみると見事な星空が見れた。

翌日は5時前に日の出だったので4時前に起床。日の出を待っていると、山荘の外で昨日の3人と再会し、一緒に日の出を楽しんだ。雲海から登る朝日とそれに照らされるすっきり晴れた五竜岳の美しさは格別で、諦めずにここまで来て良かったとしみじみ思った。

朝食後はそのまま下山した。昨日の辛さからもう一度五竜岳に登る気力は無く、また水等を持っていくにはザックを背負っての山行となるため、再度の登頂はいつの日か鹿島槍からの縦走で再度チャレンジする時にとっておくことにして今回は素直に諦めた。

白岳まで登り分岐を遠見尾根方面へ。地図上のタイムで4時間。持っているガイドブックにも「飽きるほど長い」と書かれていた遠見尾根。はじめの白岳からの下りこそ岩場、鎖場、ヤセ尾根と中々に歩き甲斐のある道だったが、西遠見山を過ぎると樹木に囲まれた細く緩やかな尾根道が延々と続く。変わり映えしない風景が続き、早い時間のため登りの登山者ともすれ違わず、自分がどの程度歩いてるのか分かりにくい。クマのものらしき糞が登山道に落ちていたり、すぐ側で物音がしたり、ちょっと不安になるルートだった。自然とペースは速くなり、予定よりかなり早く小遠見山を迂回して通過。
ここまで来ると八方尾根同様遊歩道となりよく整備されている。地蔵の頭もパスして沼方面へ廻りその下のお花畑を満喫しながら歩くと、やがてアルプス平駅に着いた。すると間もなく本降りの雨が。山行中に降られず良かったと思いながらテレキャビンに乗りこんだ。

テレキャビンに乗って驚いたのがおしぼりが付いていたこと。ひとしきり汗をかいた後にはありがたいサービス。その他お花畑を見る客には無料で傘を貸し出していたりと凄くサービスがいい。最近白馬のスキー場で五竜の評判が上がっているとの噂も納得。

無事下山後はたまたま同じくらいに下山した男性二人組の登山者と一緒にタクシーで白馬駅に移動。聞けば同じルートで登った後だという。ここでも短い時間だが山仲間と話が出来て楽しい時間を過ごせた。しかも二人は本当は八方に行くところを、僕のために駅まで回ってくれたようだ。もしここを読むことがあったら、改めてありがとうと伝えたい。

駅に着いた後は長野まで特急バスで移動しようとしたが、次のバスまで時間があったため近くの温泉「みみずくの湯」で汗を流し、駅前のそば処「松庵」で昼食を済ませてからギリギリバスに乗車。長野に移動して新幹線で家路についた。

今回、天気に不安はあったが行けるところまで行ってみようと頑張った結果、満足のいく山行が出来た。もちろんこれを過信せず、今後も無理はしないよう心がけたい。反省点としてはやはり五竜岳への往復だろう。今後の事を考えて、サブザック、アタックザックの類を近いうちに購入しようと思う。
また、今回は何人かの素敵な登山者に出会えたことが大きい。一人山行だと孤独になりがちだが、おかげで非常に思い出深い登山になった。当初の目的だった白馬三山や剱岳といった眺望はほとんど楽しめなかったが、それを補って余りある楽しい登山だった。

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コメント

pong さん こんにちは!
初めまして。
s_fujiwaraと申します。
終了間際はやや天候が崩れたようですが、山行中はほとんど見通しが良くてよかったですね!
八方、唐松岳は去年、一昨年と出かけましたが、いづれも雨で散々でした。
今年も再挑戦しようと計画していましたところ、ちょうど今年の計画と同じコースを歩かれていましたので、お気に入り登録をして参考にさせていただきます。
今年は好天に恵まれまれたらいいんですけどね
2014/8/17 15:43
Re: pong さん こんにちは!
s_fujiwara さん
はじめまして、コメントありがとうございました。
これもご縁と思い、フォローさせて頂きました。よろしくお願いします。

危険箇所でなくても、木道や岩場など雨が降ると危険度が全然変わりますから、本当に山行中に雨に降られずに良かったです。
唐松岳、五竜岳はそれぞれ違った魅力のある素敵な山なので、次の山旅では天気に恵まれるといいですね。
僕の記録が少しでも参考になれば幸いです。
2014/8/19 9:29
お疲れ様でした〜
アルペン号のときの隣人です(^_^)
牛首は危険ポイントですよね
僕が通過するときは女の子が完全に戦意喪失して足を出せなくなって一苦労でした(^_^;)
2014/8/18 7:14
Re: お疲れ様でした〜
show-g さん、こんにちは!
レコを見に来てくれてありがとうございます!

今回の山旅ではお世話になりました。
二日目の雨は大丈夫でしたか?

牛首は本当になんで危険ポイントになってないんでしょうね?今まで行った危険ポイントと記されているところと比べても、決して劣らないような…
足が止まっちゃうのも解ります。って僕は逆に興奮してましたが(^_^;)

プロフィールを拝見させて頂きました。show-g さんも神奈川の方だったんですね。
行動範囲も被っている所もありますし、またどこかでご一緒出来たらいいですね。
フォローもさせて頂きましたので、よろしくお願いしますm(__)m
2014/8/19 9:44
フォローありがとうございます
僕もフォローさせていただきました♪
五竜から唐松岳頂上山荘に到着した辺りから雨に降られて下山はずっと雨で、
八方池からは雨でも観光の人が多くて歩くのも一苦労でした(^_^;)

次回は晴れた後立山連峰をもっとたっぷり歩きたいですね(^_^)
2014/8/21 13:11
Re: フォローありがとうございます
フォロー返しありがとうございました。

危険個所は無事雨に降られる前に抜けられたのですね。良かった。
牛首で雨に降られたら流石に怖すぎます(((;゜ Д ゜)))

別の方のレコで「後立山は剱岳を見るためにある」なんて言葉を見ました。
今度こそ、晴れの後立山連峰を縦走したいですね(^^♪
2014/8/22 21:37
遅コメですが・・
pong さん、はじめまして。
数日前、逆コースで歩いた者です。

同じ場所で、感じ方が違うのが興味深く、コメントさせていただきます。
遠見尾根は、登りでは、それなりに変化があって、楽しかったので、
今度は、ぜひ、登りでチャレンジしてみてください。

私のときより、稜線では、天候が良く、うらやましかったです。
これからも、素敵な山歩きをしましょう。
2014/8/21 20:34
Re: 遅コメですが・・
MUSICA001 さん、初めまして。
コメントありがとうございます。
コメントはいつでも大歓迎ですので、お気になさらず。

MUSICA001 さんのレコも拝見させていただきました。
八方尾根のゴンドラを除いて、一日でぐるっと一周歩かれたんですね。羨ましい体力です。

登りの遠見尾根は最後の登りが楽しそうですね。
雨には降られなかったけど眺望は楽しめなかったので、またの機会にはチャレンジしてみたいと思います。

これもご縁と思いフォローさせて頂きました。
よろしくお願いします。
2014/8/23 0:24
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無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
唐松岳&五竜岳(八方尾根⇒遠見尾根)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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