燕岳

2014年08月14日(木) ~ 2014年08月15日(金)

コースタイム

1日目

• 山行: 9:46
• 休憩: 3:06
• 合計: 12:52

7:54 スタート地点
8:16 8:22 中房温泉登山口
9:11 9:22 第１ベンチ
9:54 10:04 第２ベンチ
11:40 11:52 富士見ベンチ
12:27 14:15 合戦小屋
14:37 14:47 合戦山(合戦沢ノ頭)
15:41 16:05 燕山荘
16:35 16:39 燕岳山頂
16:46 16:47 メガネ岩
17:05 17:05 イルカ岩
8:14 燕山荘
8:52 0:00 富士見ベンチ
11:12 0:00 第２ベンチ
12:33 0:00 中房登山口
12:53 有明荘

天候

曇のち雨

アクセス

利用交通機関：

電車 タクシー

JR新山口駅→（新幹線）→JR名古屋駅→（特急しなの）→松本駅→（普通電車）→穂高駅→（タクシー）→有明荘
有明荘からは中房登山口まで徒歩で移動です。

コース状況／危険箇所等

燕山荘まで、危険箇所はありません。
1日目午後より雨が続き、2日目の下山時、登山道は水浸しでした。

その他周辺情報

登山口に中房温泉があります。タクシーの運転手さんの話では、人気の秘湯なんだとか。有明荘にも露天風呂・大浴場があり、立ち寄り入浴可能です（宿泊者は下山後の温泉入浴が無料だそうです）。

登山口周辺にコンビニやスーパーなどはありません。有明荘でも飲食はできますが、午後２時までとのことでした。また、合戦小屋でも飲食可能です。

トイレは登山口、合戦小屋、燕山荘の３か所です。

写真

8/13 13:40

前日に穂高駅に到着。ここからタクシーで中房温泉まで移動します。7300円。

8/13 15:40

いよいよ明日、憧れの燕岳に登ります。ドキドキ…。

8/13 15:54

今夜の宿泊は有明荘。食事もおいしく、お風呂も良かった♪
翌朝は有明荘に集合し、皆で登山口まで歩きます。

8/14 8:20

登山家大蔵喜福先生より、ファミリー登山教室にあたっての注意事項などのお話がありました。

8/14 8:23

いよいよ登山開始です。登山口からすでにわが家にとっては最高地点（笑）

8/14 8:23

人が多いのでつい油断してしまいますが、熊出没エリアなんですよね。

8/14 8:29

ところどころ階段が設けられています。

8/14 8:40

ゆっくり、ゆっくり歩きます。
このあと次男はクワガタの赤ちゃんを発見！大喜びでした。

8/14 8:51

この花は何だろう？

8/14 9:08

さすがに道ははっきり。歩きやすいです。

8/14 9:11

そうこうしているうちに第一ベンチへ到着。「え、もう着いたの!?」という感じでした。

8/14 9:22

最初の休憩が終わり、再度出発。

8/14 9:22

こういう何気ない風景に、山の大きさを感じます。地元の里山だと、向こう側が見えていることも多いので。

8/14 9:30

北アルプス三大急登と言われるだけあって、時々こういう登りがあります。と言っても、事前に恐れていたほどではありませんでした。

8/14 9:41

階段〜。

8/14 9:54

第2ベンチ。標高1820m。

8/14 9:55

燕山荘まではまだまだ長い。子どもたちをこんなに長く歩かせたことがないので、ほんの少し不安です。

8/14 10:04

まだまだ登る、登る…。

8/14 11:20

第3ベンチを過ぎたあたりから、次男は少し疲れた様子。時々私の手を握ってはパワーを充電していました。

8/14 11:40

富士見ベンチ。それを聞いた長男、「えっ、死ななくなるの!?」とびっくり。『不死身ベンチ』と脳内変換されていたようです。

8/14 11:40

ガスが出ていて、富士山はまったく見えませんでした。

8/14 11:54

ギンリョウソウ。山口では4月に出会った花なのに…高山なんだなぁ、と実感。

8/14 12:00

こういうところは地元の山に似ていて、なんだか懐かしかったです♪

8/14 12:02

ミヤマアキノキリンソウ。あちこちにかわいらしい花を咲かせていました。

8/14 12:06

ゴゼンタチバナ？

8/14 12:06

ここにいると、足元の蛾まで美しく見えます。

8/14 12:08

…と油断すると上り坂。

8/14 12:13

そろそろ疲れたなぁ…という頃、

8/14 12:13

この看板がどんなにありがたかったことか！子どもたちから歓声が上がりました。

8/14 12:20

続いて「あと5分」。5分と思えば頑張れる！

8/14 12:25

ここから合戦小屋まではトンボゾーン。こうして指を伸ばしているだけで自然に止まってくれます。長男は2回も捕まえていました。

8/14 12:26

これは何だ？と思い、帰って調べてみるとカニコウモリっぽいです。咲く前だったのかな？

8/14 12:27

合戦小屋が見えました！

8/14 12:27

これが噂に聞くスイカですね！

このあと、全員にスイカが配付され、おいしくいただきました。

8/14 12:28

「合戦小屋」という名前も不思議で仕方なかったのですが…看板を見てもよく分からず。でも「坂上田村麻呂」は社会の時間に聞いたことある！とうれしくなりました。

8/14 13:09

そのあとは家族ごとに昼食作り。野菜たっぷり、ウインナーに卵に、お餅まで入った豪華塩ラーメンです♪奥に見えるのは安曇野産レタス＆トマトのサラダ（だいぶ食べ散らかした後ですが）。

8/14 14:14

荷揚げのケーブルがありました。

8/14 14:15

お腹を満たし、燕山荘オーナー赤沼氏のお話をうかがった後、燕山荘に向けて出発します。

8/14 14:15

まだトンボに未練がある様子の次男…。

8/14 14:23

この花は何だろう？

8/14 14:24

ウサギギク。花弁がウサギの耳みたいだから、と聞きました。

8/14 14:25

向こう側にうっすら他の山々が見えますが、こんな状態でよく分かりません。

8/14 14:25

クルマユリ。

8/14 14:26

ミヤマカラマツ。

8/14 14:28

ハクサンフウロ。かわいくて大好き。

8/14 14:29

キンポウゲ。

8/14 14:37

尾根に出ました。

8/14 14:44

三角点。こっそりタッチ。

8/14 14:45

晴れていれば、ここから富士山も槍ヶ岳も燕山荘も見えるんだとか…。帰りのタクシーの運転手さんに「あそこが一番いいのにねぇ」と言われました。

8/14 14:47

あともう少し！歩いてきた距離に勇気をもらって再出発。

8/14 14:58

でもこのあたりからだんだん雨脚が強くなってきて、嫌な予感が…。

8/14 15:02

2年前の木曽駒リベンジは果たせるのかな…。

8/14 15:05

ハイマツの実って、こんなにきれいな色なんですね。

8/14 15:05

チングルマ?2年前の木曽駒といい、なかなか咲いているところに出会えません。

8/14 15:13

「ここから岩場ですから気をつけて」との注意が。

8/14 15:14

ガイドさんたちが何か所かに分かれ、見守ってくださいます。

8/14 15:16

ふり返るとこんな感じ。

8/14 15:32

そこからまた階段を上り…

8/14 15:36

視界が開けたとき、長男が「山小屋だ！」
ぼんやりと燕山荘が見えました。

8/14 15:40

ハクサントリカブトかな。

8/14 15:40

これは何だろう？

8/14 15:40

燕山荘と燕頂上の分岐に出ました。

8/14 15:41

燕山荘だ〜！

8/14 15:41

この看板を見て、本当にアルプスに来たんだ…と実感。このあとストレッチをして、子どもたちは記念品のバンダナをいただき、

8/14 16:05

山頂アタックすることに。この写真を撮った後、一瞬霧が晴れて全景が見えたのですが…見とれていて撮り損ねました。

ひょっとしてあなたは…コマクサさん!?

8/14 16:11

あちこちに咲いてる！

8/14 16:11

時期は終わりかけなのでしょうが、とっても可憐な花。大好きになりました。

8/14 16:11

時折山の姿が鮮やかに見えます。自分がここにいることに感激して涙がぽろぽろ止まりませんでした。

8/14 16:12

コマクサたち。かつて人が踏み荒らしたこともあったとか…。この自然を守っていかなくてはいけませんね。

8/14 16:13

エゾシオガマ？

8/14 16:15

8/14 16:16

ハイマツの緑が本当に鮮やかです。

8/14 16:16

雲が下にある〜！

8/14 16:17

こんな景色を横目に見ながら歩けるなんて、幸せ。

8/14 16:17

8/14 16:18

8/14 16:18

これはチシマギキョウ？

8/14 16:19

8/14 16:19

このとき、頭の中は感激でいっぱい。言葉では言い表せなくなっていました。

8/14 16:20

8/14 16:20

カメラレンズについた水滴に小さな虹が出ていました。あとから気づいてビックリ。

8/14 16:21

8/14 16:21

本当にかわいいなぁ。私には馬に見えませんが。

8/14 16:22

おもしろい形をした岩々の間を通り抜けて…

8/14 16:24

さらに頂上目指して歩を進めます。

8/14 16:24

ハイマツって本当に這っているみたい。

再びガスが出てきました。

8/14 16:29

メガネ岩。

8/14 16:31

燕山荘を振り返ったところ。晴れていれば右手に槍ヶ岳も見えるはずなんだけど…。

8/14 16:32

この看板から、

こんなところを少し登ると山頂です。

8/14 16:39

山頂は風が強く、すぐ下りるように指示が出たので、この石碑だけ撮影。

8/14 16:39

あ〜、見えなくなっていく…。

8/14 16:40

ふり返るとガスが立ち込めてきた様子がよく分かります。

8/14 16:41

名残惜しいけれど、今回は仕方ない。燕山荘に戻ります。

8/14 16:44

いつか必ず、また来るぞ〜。

8/14 16:46

だんだん空模様が怪しくなってきました。

8/14 16:48

風も強くなってきたので、帰りを急ぎます。

8/14 16:51

ずーっとあの稜線を歩いて行けたら気持ちいいんだろうなぁ…。表銀座と言われるのも分かります。

8/14 16:51

少し前まで、大蔵先生が「今日はブロッケンが見られるかなぁ…」とおっしゃっていたのだけど…残念。

8/14 17:01

コマクサとイルカ岩。

8/14 17:05

イルカ岩アップで。槍ヶ岳は心の目で見ます…（泣）

8/14 17:13

でもまぁ、この雨続きの中、山頂アタックのときに晴れてくれたのはラッキーでした。

8/14 18:22

今夜は燕山荘泊まり。山小屋とはいえ、家族ごとに仕切られていたので、とっても気楽でした。

8/14 19:06

燕山荘の夕食。ハンバーグはチーズ入り。おいしかった♪

8/14 19:32

オーナー赤沼氏によるお話とアルペンホルンの演奏。席が近すぎて全景は撮れず。

8/14 19:48

食後は喫茶室でケーキセットをいただきました。これが甘い物好きの長男をここに誘う口説き文句だったのです（笑）

8/15 4:50

翌朝。色とりどりのテントが鮮やか。

8/15 4:50

いつか絶対また来るぞ…。

8/15 4:55

しばらく日の出を待ちましたが、子どもたちは寒さに負けてしまいました。一瞬だけ光が見えたので、本当はもう少し雲が晴れるまで粘りたかったのだけど…ここは子ども優先で諦めることに。次回に期待します。

8/15 4:55

足元にはお花畑。晴れていたらもっと素敵だろうけど…でも、霧の中も悪くありません。

8/15 8:14

山男の像。

8/15 8:47

名残を惜しみつつ、下山です。

8/15 9:37

なぜか下りはハイテンションの次男。右に左に、飛びながら歩いています。

8/15 9:38

時折ポーズも取ってます。

8/15 9:40

怪しすぎる（笑）。しかも鼻歌みたいなのが聞こえてきます。

8/15 10:00

休憩中。座ることもできず…どんどん雨が強くなってきました。

8/15 11:08

しだいに登山道の水たまりも大きくなって、急登では水が上から流れていました。

8/15 12:46

有明荘まで戻って、解散式。途中の駐車場はいっぱいです。

8/15 12:51

1日ぶりに有明荘に帰ってきました。なんだか懐かしい。

8/15 17:13

☆おまけ☆
下山日は松本に移動して、まるも旅館に宿泊。レトロな感じの、心地いい旅館でした。

8/16 9:06

翌朝は喫茶まるも（旅館と同じ建物）へ。

8/16 9:09

子どもたちはソーダ水、

8/16 9:11

私はコーヒーをいただきました。こういうゆったりした朝は久しぶり。贅沢な時間でした。

8/16 9:28

ついでになわて通りに足を伸ばし、

8/16 9:50

8/16 9:37

神社にお参りしたり、

8/16 9:42

花を見つけたり、

8/16 9:44

サイトウキネンフェスティバルの関連グッズや展示を見たり。

8/16 9:56

8/16 9:57

8/16 9:58

8/16 10:16

8/16 9:58

このシャツが欲しくて、電車の時間が迫るなか駆け回った2年前が懐かしい…（結局手に入らなかったけど）。

8/16 13:44

その後名古屋に移動し、きしめんを食べて、

8/16 14:33

名古屋市科学館へ。

8/16 15:25

広くてとても全部は見られませんでしたが、

8/16 15:40

8/16 15:38

体験型の展示に触れたり、

8/16 15:44

8/16 16:40

8/16 16:43

8/16 15:43

怪しい写真を撮ったり、

8/16 16:04

標本作りを楽しんだり、充実した旅行となりました。

燕山荘の山バッジ。たくさんある中から私は3つ、子どもたちはそれぞれ1つずつ選びました。

8/17 11:01

こちらはクリアファイル。本当は自分の目でこの景色を見たかったけど…次のお楽しみにとっておきます。

撮影機器：

IXY 620F CANON

感想

tomo-nao

燕山荘主催の「ファミリー登山教室」に参加しました。

実はこの企画を知ったのは2年前。
その時はすでに締め切りを過ぎており、昨年は自分の仕事の都合で参加できず…で、この教室に参加することは2年越しの夢でした。
当初は家族全員での参加予定だったのですが、直前に夫が仕事でどうしても行けなくなり、キャンセルしようかどうしようか数日間悩んだ末、出した結論は「3人で行く」。

そして、参加してみて…あのとき自分が出した結論は正解だったと思いました。
途中からは雨模様だったものの、短い時間でも燕岳の姿を見ることができたこと。
あの稜線を自分が歩くことができたこと。
子どもたちが頼りない母を一生懸命助けてくれたこと。
母子3人で感動や楽しみを分かち合えたこと。
ずっと「山は嫌だ」と言っていた長男が「ここならまた来てもいいかも」と言ってくれたこと。
ガイドさんやオーナーさん、いろいろな人に助けられ支えられながら、幸せな時間を過ごすことができました。
下山後は荷造り（余分なものは郵送したかったので）でドタバタして、解散後2時間近くたってからタクシーに乗ったのですが、それを見つけた大蔵先生が走ってこられ、手を振ってくださったことも本当にうれしい思い出になりました。

私たちにとってアルプスは決して近い場所ではないので、次はいつになるかわかりませんが、絶対にもう一度来るぞ！と心に強く誓って帰路についたのでした。

なお、ログは途中まで「？」マークが続き、日本海から出発した姿になってしまったので、今回はアップしていません。

コメント

ゆき

山頂付近ですれ違いました。
こんにちは。燕岳山頂付近で元気にヤッホーと叫んでましたね。
天候に恵まれませんでしたが、ちょっと元気になりました。(^O^)
また北アルプスでお会いできたらいいですね。

tomo-nao

☆yukihisaさん
コメントありがとうございます。
我が子は叫んでいませんでしたが、たしかに同じ団体に叫んでいる子どもたちはいましたね（笑）
天候は少し残念でしたが、本当に素敵な山でした。
遠いけれど、またいつか絶対に行くぞ！と決めています。
どこかでお会いできるといいですね。