【北海道遠征80km縦走】富良野岳-十勝岳-トムラウシ山-大雪山系(旭岳-愛別岳-黒岳)
- GPS
- 40:00
- 距離
- 83.7km
- 登り
- 5,887m
- 下り
- 5,847m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:15
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 10:56
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 11:14
- 山行
- 10:17
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 10:30
- 山行
- 10:33
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 11:08
- 山行
- 10:26
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 11:42
天候 | 8/9 (下界) 8/10 (富良野岳) 8/11 (上ホロ避難小屋) 8/12 → (十勝岳→オプタテシケ山) 8/13 → (トムラウシ山→ヒサゴ沼) 8/14 (化雲岳→裏旭) 8/15 (旭岳→愛別岳→黒岳) 8/16 (ドライブ) 8/17 (帰郷) |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
8/9 [飛行機] 羽田 16:35-18:05 新千歳 [JR(エアポート)] 新千歳空港 18:49-19:25 札幌 [JR(スーパーカムイ)] 札幌 19:30-20:55 旭川 [JR(富良野線)] 旭川 22:39-23:28 上富良野 8/10 [上富良野町営バス] 上富良野駅 09:22-10:08 凌雲閣 http://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/contents/01soumu/0140sharyo/busindex.htm 復路: 8/15 [黒岳ロープウェイ] 黒岳駅 16:00-16:07 山麓駅 [道北バス] 層雲峡 17:30-19:20 旭川駅 ロープウェイ情報:http://www.rinyu.co.jp/ 道北バス時刻表等:http://www.dohokubus.com/ 8/17 [JR(スーパーカムイ)] 旭川 05:18-06:43 札幌 [JR(エアポート)] 札幌 06:48-07:26 新千歳空港 [飛行機] 新千歳 09:30-11:05 羽田 |
コース状況/ 危険箇所等 |
すべて一般登山道 【1日目】 ・凌雲閣にてバッチ(十勝岳、富良野岳)販売あり ・上ホロ避難小屋(:雪渓、:あり、2階建て、布団等あり) 【3日目】 ・美瑛富士は美瑛岳側からのみピストン可能 ・石垣山に山頂標なし ・ベベツ岳山頂標あり ・双子池(沼と言ったほうが適切)(幕営:不適、:不適) 【4日目】 ・三川台 幕営:適地多数、:未確認 ・南沼キャンプ場 幕営:良好、 :あり ・北沼付近 濃霧時分岐付近わかりにくい ・日本庭園 木道あり ・ヒサゴ沼 避難小屋、幕営:適地、池畔の為場合によっては…? :豊富(雪渓から) 【5日目】 ・白雲岳避難小屋 小屋番有(天気予報はあたらなかった) 幕営:多数、:豊富 ・裏旭キャンプ場 幕営:多数、:雪渓から、:なし 【6日目】 ・比布岳 愛別岳方面の標識あり ・愛別岳 一般向けとは言い難いが、ザレ場、岩場あり ・黒岳(7→5合目)大抵の人はリフトに乗るらしく、静かに歩ける。 |
その他周辺情報 | 層雲峡(黒岳の湯):ロープウェイにて割引券の配布あり |
写真
感想
念願の北海道の山へ訪れることができました。
当初は南下するルートを計画していましたが、
台風の影響を考えて北上するルートへ変更しました。
【0日目】
羽田空港から飛行機で新千歳空港へ向かい、
そこから旭川まで電車で移動し、
宅急便で送っておいたザックを回収してから
上富良野駅まで向かいました。
【1日目】
上富良野駅から始発のバスで凌雲閣まで向かいました。
バッチを買い、富良野岳をめざしました。
安政火口を正面に見ながら進み、
横断後はトラバース道となりました。
歩きやすい道が続き、日帰りハイカーも数多く出会いました、
小さな階段と岩っぽい道が出てくると富良野岳分岐でした。
ザックをデポし、富良野岳へ登りました。
枕木のような木でできた階段を登っていき、
お花畑を過ぎて短い急登ののち、
一等三角点峰の富良野岳へ登頂しました。
山頂からは南側に原始ヶ原が見えていました。
富良野岳分岐まで戻り、ザックを拾い、
カミホロカメットク山方面へ縦走開始しました。
稜線上は強い風が吹いていました。
なだらかな道を進んでいき、小ピークを越えて次のピークが三峰山でした。
山頂部はハイマツが生い茂っていたので風を防いでもらいながら休憩できました。
休憩を終え、上富良野岳付近まで来るとさらに風が強くなり、
カミホロカメットク山に着くころにはガスも出てきました。
山頂では休憩をせず、急坂を下っていくと、
避難小屋への標識があり、小屋は縦走路からすぐのところにありました。
避難小屋へ入り、水を汲んでから小屋の中で休みました。
【2日目】
悪天候の為、カミホロカメットク避難小屋にて停滞しました。
前夜はほかに宿泊者がいませんが、
2日目の夜は、函館から来ていた単独行の方が台風の中登ってきました。
北海道や東北の山を登っている方だったので、
おすすめの山を教えていただきました。
【3日目】
小屋を出たときは悪天候で、
十勝岳山頂も天候には恵まれませんでしたが、
富良野岳方面へ向かっていくと徐々にガスが晴れてきました。
台風が来るまでは東からの風が強かったのですが、
この日は西側からの風が強かったです。
富良野岳分岐にてザックをデポして、山頂を目指しました。
山頂からは十勝岳がよく見えていました。
また、北側にはオプタテシケ山、トムラウシ山がはっきりと見えていました。
縦走路まで戻り、ザックを拾って先へ進みました。
ここから美瑛富士分岐までは歩きにくい岩っぽい道でした。
再びザックを置き、美瑛富士へピストンしました。
空身だと楽々に山頂まで行けました。
美瑛富士分岐までもどり、また縦走路を進みます。
美瑛富士を巻くような形につけられた道を進みました。
通行者が少ないからなのかわかりませんが、植物の勢いがありました。
美瑛富士避難小屋へは立ち寄らずに、オプタテシケ山を目指しました。
大岩の斜面を登っていくと、最初のピークが石垣山で、
山頂までは縦走路から踏み跡が分かれていました。
山頂標は特に無いようでした。
なだらかな登りを坂を進んでいくと、ベベツ岳でした。
ベベツ岳から一度鞍部へくだり、急登で高度を稼いでいくとオプタテシケ山でした。
山頂からは相変わらずトムラウシ山が見えていました。
双子池までは延々と下っていきました。
眼下には同じ日にオプタテシケ山を越えたと思われる人たちのテントが見えていました。
双子池に着いてみると、台風の後なだけあって、幕営適地は少なかったです。
結局、しばらく先へ進んで、幕営痕のあるところでこの日は行動を終えました。
【4日目】
前日の晴天が嘘のように悪天候へ戻ってしまいましたが、
先へ進むこととしました。
コスマヌプリあたりで対向者と複数出会いました。
ツリガネ山はトラバースして1507標高点鞍部へ来てみると
幕営適地がありました。
ここから背の高いハイマツの道を進んでいき、
カール状の地形に三川台の幕営適地がありました。
ここから急坂を登っていくと、硫黄沼との分岐へつきました。
オプタテシケ山頂以来の標識だったので、不思議な気分でした。
正面にはトムラウシ山の足元だけが見えていましたが、かなり大きな山容でした。
地形が理由なのかわかりませんが、とても風が強かったです。
南沼付近へ来るとガスが多くなりました。
お盆休みなだけあって、トムラウシ温泉からのピストン者を見かけました。
どんどん風が強くなっていましたが、山頂を目指しました。
岩がゴロゴロと転がっている斜面につけられた道を進みました。
山頂には一等三角点と山頂標がありました。
山頂から北沼へ下っていく尾根はさらに大きな岩が積み重なった場所でした。
北沼分岐からロックガーデンへ入ると
足元は安定していないものの、風が防げたので快適でした。
北アルプスの雲ノ平と比べられないほど大きな日本庭園と呼ばれるエリアを抜けました。
木道の道になると天気も徐々に回復しました。
ヒサゴ沼 南分岐にて先へ進むか二人で相談しましたが、
天候も格別よくなるということはありえないと考えたので
ヒサゴ沼にて宿泊することとなりました。
分岐から大きな雪渓をくだり、
水を補給してから、沼沿いを歩いていくと避難小屋でした。
残念ながら小屋は満杯だったので幕営することとしました。
【5日目】
天候はさほど、よくありませんでしたが、出発することにしました。
前日に下ってきた雪渓を登り返し、ヒサゴ沼 南分岐まで向かいました。
前日よりも風が弱まっていましたが、ガスり気味でした。
岩屑のなだらかな斜面を登っていくと、もう一つのヒサゴ沼分岐と合流し、
化雲岳山頂へつきました。
ここから再び木道の道となり、道の両側にはお花畑が残っていました。
五色岳まで進んでいくと、再び背の高いハイマツの道になりました。
石狩岳方面へも行ってみたいと思いましたが
高根ヶ原へ向かいました。
忠別岳避難小屋分岐から忠別岳までは
それほど大変ではないと予想していましたが、
実際にはかなり登りごたえがありました。
天候が良ければ大雪山を眺めながら進める稜線も
ガスが覆ってしまい、終わりのない稜線歩きをしました。
右手に崖が見てくると、高原温泉の分岐がありました。
長らく閉鎖されている道には目立つ看板が設置されていました。
右手に大きな雪渓が見えてきて、
お花畑のトラバース気味の道を登っていくと
白雲岳避難小屋へつきました。
避難小屋はテン場も混雑気味で、翌日の天候も悪いとのことだったので、
裏旭岳キャンプ場まで向かうこととしました。
水場もあったので補給しました。
白雲岳分岐にて軽い休憩をとり、先へ進みました。
雪渓をトラバースし、幅の広い稜線を進みました。
標柱のみの閑散とした北海岳を左折しました。
知らぬうちに松田岳、荒井岳を過ぎてしまいました。
偽ピークをいくつも越えてゆくと間宮岳分岐でした。
ここから赤茶けた急坂を下っていくと、
いきなり裏旭キャンプ場の標識と一張のテントが見えていました。
風が強いテン場だと聞いていましたが、気になるほどではありませんでした。
【6日目】
いよいよ縦走最終日
朝起きてみると天気が良くなっていました。
当初の予定では旭岳温泉へ下る予定でしたが
時間的にも余裕があったので、旭岳に登ってから黒岳方面へ向かうこととしました。
旭岳の山頂までは雪渓が残っていましたが、
登山道には全くかかっていませんでした。
旭岳山頂にてご来光を拝み、
天候恵まれたおかげで、縦走してきたトムラウシ山や十勝連峰をはじめ、
阿寒岳や羊蹄山方面も望むことが出来ました。
山頂では同じ天場に泊まっていた方が、写真を撮ってくれました。
一緒に話をしながらテン場までくだり、テントをたたみました。
この方は裏旭キャンプ場を10数回利用しているそうですが、
強風でテントが張れないとことは、なかったそうです。
前日は天候が悪く気づきませんでしたが、もう一張テントがありました。
間宮岳分岐まで戻り、黒岳方面へ進みました。
少し先へ進むと間宮岳山頂の標識がありました。
右手に御鉢平を眺めながら、快適な御鉢めぐりをしました。
中岳を過ぎ、北鎮岳分岐まで来ると黒岳方面から来た登山者が大勢いました。
時間があったのでザックを置き、北海道第二の高峰の北鎮岳と、鋭鋒の愛別岳へも立ち寄ることとしました。
北鎮岳山頂手前ではエゾシマリスのつがい?に出会いました。
山頂を越え、次は比布岳です。
なだらかなトラバース道で下っていき、
鋸岳を巻いていくように進みました。
あっという間に高度が落ち、鞍部からは左手に旭岳が望めました。
ここから一気に登りかえして比布岳に登頂しました。
山頂で休憩をとり、東へ100メートルほどいったことにある、
愛別岳の標識から下りました。
(その手前に分岐らしいところがあり、下りていくとなだらかな尾根でしたが、愛別岳にはつながっていませんでした。)
白い岩屑で覆われた急坂の痩せ尾根を下って行きました。
今回の北海道縦走で最も緊張する道でした。
途中、粘土質の黄色い場所もありました。
ガスが多少出ていましたが、それが逆に鋭鋒の愛別岳を際立たせていました。
鞍部まで下りきると、今度は大きな岩で覆われた地形になりました。
急登を登っていくと三角点のみのシンプルな山頂に着きました。
山頂に着いた頃にはガスが覆いはじめてしまい、時折比布岳が見える程度でした。
ガスがどんどんと湧いてきたので、北鎮岳へ戻ることにしました。
岩の急坂をくだり、白や黄色の急坂を登りかえして比布岳へ戻りました。
さらに急坂をくだり、なだらかな上り坂を上がっていくと北鎮岳でした。
朝来た時よりさらに人が増えていました。
北鎮岳の分岐までもどり、ザックを拾ってから黒岳を目指しました。
小さな雪渓をトラバースしてからは歩きやすい道が続きました。
御鉢平展望台から先はガスが濃くなり、終わりのない平坦な道が続きました。
黒岳石室まで来ると、初日の富良野岳以来見ていなかった、"ごく普通の登山者"に出会いました。
ここから黒岳へ登り、踏み固められた道を下っていき、
リフトの駅で下山手続きをしました。
ここからさらに、5合目のロープウェイ駅まで徒歩で下りました。
バスの発車時刻の問題で、ここからロープウェイに乗りました。
あっという間に高度を下げ、層雲峡へつきました。
下山後は黒岳の湯にて入浴してから、
旭川駅行きのバスで帰りました。
【まとめ】
昨年は本州の北、中央、南アルプスの縦走路を歩き回り、
来年は、他の山域でも縦走をしようと弟と相談していましたが
今回、実現することができました。
天候に恵まれたかというと、必ずしもそう言い切れませんが、
十分に楽しめる縦走でした。
また、アルプスと違い全般的に年齢層が低いというべきか、
年齢が近い登山者がおおいと感じました。
十勝連峰〜大雪山縦走をしている高校生グループも多数見かけました。
それに加えて、主観的ではあると思いますが、
山をなめている行動や服装をしている人が縦走路上では見かけませんでした。
(営業小屋が少ないことが功を奏しているのかもしれません)
上ホロ避難小屋で出会った函館の方や、、裏旭キャンプ指定地にて宿泊し旭岳山頂で写真を撮ってくれた上にイカ飯をくれた方、愛別岳へ行く途中で出会った単独行の方、山の経験が豊富で登山技術の高い方が多くとても参考になりました。
歩いていてとても気持ちの良い山域でした。
もしかしたら来年の夏休みも北海道のどこで縦走していそうな気がします。
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