南アルプス 聖岳〜光岳 (便ヶ島から周回)

- GPS
- 56:00
- 距離
- 33.6km
- 登り
- 3,837m
- 下り
- 3,842m
| 天候 | 8月13日 晴れのちガス 8月14日 終日雨 8月15日 小雨のち曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
最新の道路情報などは下記のHPを参照ください。 http://www.tohyamago.com/WP/archives/8371 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
コースタイム(step4が使いにくい) 【1日目】8/13 便ガ島(05:30)・・・西沢渡(06:05)・・・薊畑分岐(10:50)・・・聖平小屋(11:10)・・・薊畑分岐(12:10)・・・小聖岳(13:05)・・・聖岳(14:00)・・・奥聖岳(14:50)・・・聖平小屋(16:40) 【2日目】8/14 聖平小屋(05:30)・・・南岳(07:17)・・・上河内岳(08:09)・・・茶臼岳(10:47)・・・希望峰(11:29)・・・易老岳(13:10)・・・三吉平(14:30)・・・イザルガ岳分岐(16:15)・・・光小屋(16:35)・・・光岳(13:40)・・・光小屋(13:55) 【3日目】8/15 光小屋(05:40)・・・光岳(06:00)・・・光岩(06:10)・・・光小屋(06:45)・・・イザルガ岳分岐(06:55)・・・三吉平(?)・・・易老岳(11:00)・・・易老渡(12:30)・・・便ガ島(13:15) *GPSログは3日目途中で予備持参もバッテリー切れ。地図は事前の手入力の ものです(奥聖へのルート無し)。 コース状況 標識類は充実しており迷うような箇所はありませんでした。 ●便ヶ島〜西沢渡・・・所々に法面の崩落によるガレ場のトラバースあり。 ●西沢渡のゴンドラ・・・沢は増水しており渡渉不可。軍手持参して鉄のゴンドラとの格闘を要覚悟! ●ゴンドラ〜薊畑〜聖平小屋まで・・・急な登りもありますが危険箇所なし。 ●聖岳ピストン・・・聖平小屋から往復約5時間。山頂直下の登り下りの傾斜が急ですが、慎重に進めば問題なし。 ●聖平〜上河内岳〜居老岳・・・南岳までは樹林帯です。稜線上は悪天候時は風雨に注意が必要。ルートはしっかりしており迷うことはありません。 ●易老岳〜光小屋・・・三吉平から間もなくのゴーロ帯の足場が悪いので注意。 *三吉平の表示が見あたりませんでした。スマホのGPSでルートを確認しました。 ●光小屋〜光岳〜光岩・・・光岳は展望無し。光岩までは下りです。 ●易老岳〜面平〜易老渡・・・面平から暫くは急な下り。最後は九十九折れのジグザグ道です。 |
| その他周辺情報 | ・便ヶ島:駐車場は日帰りは無料みたいです。 仮眠・宿泊は500円。 水洗トイレあり(50円) ・聖平小屋:テント泊500円。綺麗に整地されており水場・トイレとも清潔。 こちらの昼食(〜15時まで)のカレーライスは500円!! 山小屋ではもちろんですが、下界でも今時珍しいワンコインでした。 ボリュームも満足!(^^)! ・光小屋:寝袋・自炊の素泊まり3000円。マットと枕は無料貸し出し。 自炊は夕食5:30以降に食堂の利用可。火器は指定場所(19:30消灯)。 http://homepage3.nifty.com/alps2591/newpage1.htm *9月15日以降は避難小屋として食堂以外は無料開放のようです。 管理人さんの感じも良くてもう一度訪れてみたい山小屋でした!! ・温泉:上島トンネルを南へ15分程の”かぐらの湯” 620円 打たせ湯が気持ち良く、広くて快適な温泉でした。 http://www.tohyamago.com/kankou/kagura/ |
写真
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図(1)
ガイド地図(1)
コンパス
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
非常食
|
|---|---|
| 共同装備 |
テント(1)
テントマット(1)
コンロ(1)
ガスカートリッジ(2)
コンロ台(1)
コッヘル(鍋)(2)
ファーストエイドキット(1)
医薬品(1)
ラジオ(1)
カメラ(1)
ポリタンク(1)
車(1)
|
| 備考 | .競奪のボトムに入れたダウンジャケットが水浸し。。。寝袋も含め、防水バッグに入れるべし! 昼食は山小屋を積極的に利用して軽量化! N啼擦離僖鵐対策って必要だなと実感。 |
感想
3年ほど前のヤマケイに1泊2日で登れる山の特集で目にした聖岳。
飯田IC利用なら関西からでも週末登山できるやんと思って以来、
林道の通行止めや悪天候で今回が5度目の正直くらいの計画(笑)
そうこうしてたら直前のヤマケイが南アルプスを特集。光岳もついでに
登ってしまえと周回コースを画策しました。
天気予報もスッキリしないし、直前の台風で便ヶ島への林道が通行止めに
なってないかヒヤヒヤしながらのアプローチ。
正直林道自体は、落石あるものの普段通ってる大峯山系の林道に比べたら
遥かに走りやすかったと言うのが正直な感想(状況にもよると思いますが)。
西沢度へのアプローチの崩落も落ちるとアウトですが、慎重にトラバース。
ゴンドラは予想通りの重量級で、到着時には対岸にあったのでまずはこちらへ
手繰り寄せ。しばらく誰か来ないか様子見するが気配なし。
搭乗して半分進んだら疲れてしまうが、後続の2人連れさんが加担してくれる。
いや〜ホント助かりました!!
後はグイグイ登るだけ。樹林帯で景色は見えず。 最近使い始めたスマホの
山と高原地図のGPS見ながら現在位置を確認する。いや〜これ便利ですわ!!
お花畑が現れて聖平に到着。 早速テントを張って、昼食をどうしようかと考える。
まだ11時だし、聖岳往復5時間とみて小屋で食事を食べることに。
カレー・中華丼500円??? マジっすか?と注文したらちゃんとした
カレーライス!! 『うちは多分日本一安いよ!下界でも中々ないやろ!!』って
小屋の方おっしゃいましたが本当にその通り(15時までの限定メニューです)!!
少し雲も出てきたので、カッパの上着だけ持って聖岳へピストン。
途中で若い牡鹿さんに出会ってビックリ。冗談でお辞儀したらあちらもお辞儀。
偶然かと思って3回ほどやってみたら向こうもこちらを見ながらお辞儀!!
メッチャ可愛いやん!! 高山植物を食べちゃう有害動物って言われるけど。。。
彼らにしてみたら普通に食事してるだけなのにね〜。
まずは小聖岳を目指す。途中で富士山が雲海の上に顔を出してる。
小聖からは明日縦走するつもりの上河内岳〜茶臼〜易老〜光の稜線が!!
正直、ちょっと遠いなとこの時にも思ったが、実際遠いと判るのは24時間後。
聖岳本峰に取り掛かる頃には、ガスが出てきた。しかもパラパラと小雨も。
風も強いし帰ろうかと思ったが、5度目の正直なので取り敢えず聖の三角点は
ゲットしないといかんと気持ちを切り替えザレ場を少しずつ進む。
その執念(?)に聖岳も参ったのかどうか分からないが、山頂手前でスーッと青空が!!
思わずガッツポーズで山頂に立つ。今まで見えなかった赤石岳が正面にど〜ん。
いや〜カッコいいなぁ。次はあそこからこっち眺めてみたいです。
折角なので奥聖岳まで散歩する。途中にはチングルマのお花畑もある。
奥聖からは荒川岳も顔を覗かせる。 南アルプスいいぞって叫びたくなる景色。
聖から小聖までは少し急で下山時は慎重に。。。
テン場に戻るとやはりお盆休みらしいテント村が出来上がってしました。
この景色、好きだな〜。夏山劇場開幕って感じでした。
で、今回お天気が良かったのはここまでくらい。翌朝4時起床するもガスガス。
天気予報も夕べまでの霧雨時々晴れから小雨になってる。。。
念願の聖岳も登ったし、このままピストンで下山しようかとも考えましたが、
次の目的地へ次々と出発するパーティー見てたらやはり歩きたくなる。
最悪茶臼小屋で素泊まりも考えて5時半に出発。この頃から雨模様で
結局終日降り続くことに。 上河内岳は一応登ってみるも風雨で視界ゼロ。
茶臼小屋には9時半頃辿り着き、5時間で光小屋だからと先へ進むことを決意。
ここからが長かった。。。 雨の樹林帯を歩きながらどこかで見た景色だなと
思ったらいつも歩いてる大峯の森にそっくりやんか!!
そう言えば5月に行者還岳から眺めた八経・弥山の風景が写真でみる南アぽいな
と思ったことを急に想い出す。 あ〜やっぱり似てるなと体感しました。
結局コースタイムを大きくオーバーして16時半に光小屋着。
管理人さんが”その荷物はテント泊ですね?”と言われるが素泊まりを申請(笑)
靴もウエアもずぶ濡れでこの状態でテン泊したら凍え死にますわ!
この光小屋が超快適でした。管理人さんが親切。素泊まり3000円。
トイレへのアプローチも絶妙で良く考えて作られた小屋だなと思いました。
17時半〜19時半まで食堂で自炊可。 食事しながら他の登山者と楽しい
山の想い出話で盛り上がる。 やっぱり山小屋っていいよな〜。
雨の中、後悔しながらやって来ましたがここに辿り着くためだったんだと。
ようやく納得できました。 自分は間違ってなかった!
翌日も朝からガスガス。 このまま帰ろうかと思いましたが、管理人さんが
”せっかくだから是非光岳にも登って来てください!”って勧められて行ってみる。
あとで知ったが百名山に入ってるんだそうで。。。
景色が見られなかったので、今度は易老渡からピストンで。もちろん光小屋に
お泊りさせていただきます!! テラスで夕焼け見ながら食事したら最高だ。
易老岳からは群馬から来たと言うソロの方と下山する。
下るにしたがって右足の指が痛くなる。。。 履き慣れたシューズを選んだが
昨日のずぶ濡れで足の皮がふやけて下りの加重に悲鳴を上げだす。
しかも樹林帯で蒸し暑く、体力を消耗してしまう。 早くお風呂に入りたい
一心で易老渡を目指す。赤い橋が見えた時は本当にホッとしました。
但し、愛車フォレスターは便ヶ島。荷物をデポして最後の林道歩き。
まぁ、気分は一人ウイニングランってな感じであっという間に到着。
聖光小屋で500円支払って、易老渡へ。 ちょうど便ヶ島に下山してきた
ソロの方が易老渡に行くようなので、同乗を勧める。
周回完歩にはこだわりないようで、使えるものは何でも使わせていただきます!
ってそのノリいいなって感じでした。聞いてみたら自分と反対廻りだったらしく
どこかですれ違ってたみたいでした。
易老渡に戻ると、光小屋で一緒だった年配の方の車がパンク(>_<)
携帯も不通でJAFにも入ってない様子。リペアキットはあるものの
私も不慣れで怪しそう。。。仕方なく私が下山して途中で言われたディラーに
連絡するも今日は8月15日でお盆休みらしい。。。
結局JAFに転送され出動要請しました。 ご無事に戻られたか気になります。
色々あった南アルプスの初めての縦走。
お天気良ければもっと良かったはずなのですが、
帰宅後のニュースで知った北アルプスはじめ各地での山の事故。。。
自分の身にもいつ降りかかるかもしれない不幸なトラブルに見舞われずに
今こうして山の想い出に浸れる幸福感を大切にしたいと思います。
”恐れずに、でも気をつけて!!”




















satokunさん、半世紀も山やてるのに南ア南部は歩いた事無いんです
それにしても小屋の素泊まり3000円とは安いですね〜
テント担いでの縦走は無理だけど、素泊まり縦走なら行けるかな
jijiさん こんばんは。
へ〜jijiさんでも行ったことない山域ってあるんだ
光小屋は本当に快適! 南アの山小屋ってちょっと小難しいオヤジさんのイメージ
ですが、光小屋は全くそんな感じありませんでした
jijiさんだったら余裕で歩けると思いますよ! 是非いらしてください
satokunさん、初めまして。
私も、8月2日に同じルートで聖岳と光岳を周回してきました。テン泊装備で一泊と、ちょっとムチャしたせか、未だに疲労が残っているほどです。易老渡への下りは、どしゃ降りかつ真っ暗闇だった為、様子が全くわかりませんでした。
光岳小屋の管理人さん、リゾートホテルの支配人のような方でした。
では、次に登る日を、もっと好い日に。
shibataroさん 初めまして、こんばんは。
レコを拝見しましたがあのコースをテント担いで1泊2日はハードですね
今年は山に限らず夏のお天気がさっぱりですが、こうして色んな方のヤマレコを
楽しませていただけるだけでも山に登った気分になれます
光小屋の管理人さん、本当に支配人のような方ですね。 また訪ねてみようと思います。
コメントありがとうございました
カレー500円や素泊まり3000円なんて魅力的♪
周回出来るなら行ってみたいなぁ!
南は雨も様になる雰囲気ですね。
鹿さんとお辞儀合戦って微笑ましい(*´∇`*)
u-saさん ど〜も。
雨の南アルプスはまるで川合から狼平に向かってるような感じでした。
天気が良ければ遠くのお山も見えて、また違った印象なのだと思いますが
ライチョウにもオコジョにも出会えませんでしたが、牡鹿さんの可愛らしい表情に
癒されました
小屋の雰囲気もいいので是非遊びに行ってみて下さい
便ヶ島から車に乗せていただいたものです。
ありがとうございました、あの車道歩きが無くなったお陰でずいぶんと楽が出来ました。
易老渡にいた方たち、そんなことがあったんですか。あの山の中だと絶望ですね。。
私もそのうち記録を載せるかも?最近は面倒で人の記録を見るrom専状態ですが
takashinko さん こんばんは。
ヤマレコユーザーさんだったんですね
最後まで歩くおつもりの方だったらご迷惑な申し出かも知れなかったので
あっさり乗って行きますっておっしゃられたのでこちらも良かったです
お互い無事に下山出来て良かったですよね。
パンクされてた方も疲れて下山されてるだろうにお気の毒で。。。
無事帰られたのか心配です
さて、折角の夏山登山です!ぜひレコをアップして下さいませ
この度はお疲れさまでした
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