【月山】肘折ルートで登山と紅葉を満喫
- GPS
- 27:56
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,294m
- 下り
- 1,483m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 7:34
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 8:27
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
※過去ログ
半分前置きみたいなもんです。登山については「肘折ルート」から。
10月初めの月山といえば紅葉。
それが目的のひとつ。
もうひとつの目的は、岩魚釣りの聖地、清川を見ること。
本当は今年の夏に予定していたんだけど、休みと天候が噛み合わずに断念した。
来年のために偵察しておきたい。
当初の予定では、念仏ヶ原小屋に2泊して月山に登頂しての肘折ピストンだったけど、どうしても月曜日の仕事が休めなくなったので、1泊の方法を考える。
肘折温泉に車を置いて、姥沢に降りてその日のうちに車を取りに行ければ良いはず・・・
あれこれ調べてこんな予定になった。
●1日目
仙台(自家用車)→さくらんぼ東根駅(駅前駐車場が無料!)
さくらんぼ東根駅(各駅停車6:26)→新庄駅(7:09)
新庄バス停(大蔵村営バス7:20)→肘折温泉(8:15 林道歩き)→月山登山道肘折口(9:30)→念仏ヶ原避難小屋(15:30)
●2日目
念仏ヶ原避難小屋(5:00)→月山山頂(11:00)→姥沢(13:30)
姥沢バス停(西川町営バス14:20)→西川インターチェンジ(15:10)
西川バスストップ(高速バス15:35)→山形駅(16:14)
山形駅(各駅停車16:22)→さくらんぼ東根駅(16:55)
完璧!前日にパソコンの前で1人でガッツポーズをする男性50歳。
当日。
さくらんぼ東根駅に6時に到着。余裕を持って切符を買い、ホームへ。
反対ホームの新幹線を見送り、新庄行き普通列車に乗り込む。
駅に到着するたびに乗り込んでくる部活の高校生たちを微笑ましく眺める。
新庄駅に到着。駅員さんにバス停の場所を尋ねるとすぐそこの駅前ロータリー。
ベンチにザックを下ろし、念のため時刻表を見てみる。
肘折温泉行き7:20、あ、こっちは平日ダイヤか。
休日ダイヤは・・・肘折温泉行き11:15・・・・!
ガーン!
新庄で遭難!
そこまでバスを待つと、登山口に着くのは13:30頃。ダメだ、小屋に着く前に暗くなる。
タクシーの運転手さんに訊いてみる。
「え?肘折温泉?1万円以上かかるよ」
ダメだ。
とりあえず駅に引き返して時刻表を見る。山形方面行き7:30。
それならこれに乗ってさくらんぼ東根駅に戻り、車で肘折温泉まで行けば小屋には明るいうちに着く。
そして翌日はさくらんぼ東根駅に降りず、新庄まで来てバスの最終に乗れば・・・肘折温泉に19:00に着く!よし、これしかない!自営業の対応力をナメんなよ!って誰に言ってるんだか。ツメが甘いんだよと自分にツッこむ。
そんなわけで、肘折温泉からちょっと林道を登ったところに車を止めて登山開始です。
【肘折ルート】
●念仏ヶ原避難小屋まで
登山口は温泉街から林道を歩いて1時間強。
普通乗用車でも問題なく走行できる。
登山道はひたすらトラバース。目立った急登はなく大森山西鞍部。
この先もトラバースだけど、細かい岩が転がっていたり、木の根を越えたりと地味に歩きづらい場所も多く、体力を削いでいく。
このあたりから美しいブナの森が続く。
猫又沢に下りるところは崩壊していてロープを頼って下りるので要注意。
赤沢川渡渉は問題なし。その手前の978mピークでやたらと濃いケモノ臭がした。熊だと思う。
赤沢川からもトラバースが続くが歩きづらくはない。良いペースで高度も上げていく。
小岳の肩手前から木の階段が出てくるが、ずいぶん前に整備されたものらしく、崩れていたり水たまりになっていたりと歩きづらくなっているので要注意。
小岳の標柱は小岳の肩にある。頂上にはなにもない。
天気が良ければ鳥海山も見えるらしい。
小岳の紅葉も素晴らしい。目の前には葉山。その向こうに広がるのは、方角から推測すると蔵王かな?
のんびり紅葉を楽しみながら頂上に向かうと、右手に月山が見えてくる。頂上の神社も確認できる。
頂上を過ぎるとガレ場もあるが、とにかくこの辺りはのんびり景色を楽しみながら歩きたい。
ガレ場はちょっと怖いけど、ステップが切ってあったりするので、見た目ほど危険ではないと思う。
木道が出てくると三日月池。
そこからは林の中を軽快に下っていくだけ。突然、という感じで避難小屋が現れる。
YAMAPの地図よりちょっと手前にある。
●念仏ヶ原避難小屋
綺麗に整備された避難小屋で快適。
1階、2階合わせて10人くらいは泊まれるけど、ソーシャルディスタンスだと半分くらいかな。
敷布団もあるけど硬いので、マットは持っていった方が良いと思う。
水道はなし。水場は小屋からちょっと下ったところの小川。
トイレはさらに先、小川に板が渡されている。つまり水洗トイレ。
ということは、念仏ヶ原に流れて、濁沢に流れて、銅山川に流れて、肘折温泉に着くわけだな(笑)
●月山山頂まで
小屋を出て、念仏ヶ原を歩く。木道歩きで快適。紅葉の向こうに月山。
ここはのんびり散策したいなぁと思いながら歩いていくと木道が終わり清川に下る。
夏でも大雪城から流れる水で削られた谷は深く、約200mを下らなければならない。
しかも急で荒れた道で、ひたすらロープが吊るされている。ずいぶん古い鎖もある。
やっとの思いで清川に下りると、2〜3年前に作り直された清川橋。
こんなところによく作ったなぁと苦労が察せられる。
川を渡ってからがいよいよ急登。
しかしその前のトラバースが難関。
何度も崩れたところを直してあり、ロープで補助されていたりする。
体力も神経も使う。
そして急登が始まる。普段ならそれほど問題ではないけど、15kgの泊まり装備が辛い。
急登の最後は少々荒れたロープ場。登り切って少し行くと千本桜。ここの桜はミネザクラとのこと。
ここからは視界が開ける。振り返ると念仏ヶ原。小屋の屋根も見える。
紅葉も濃くなり絶景が続く。これぞ月山という雄大な雰囲気を満喫できる。
登りはそれほどキツくないけど、歩けども歩けども大きく変わらない風景に疲れてくる。
やっとずーっと見えていた賽の河原。大きな岩がゴロゴロしている中を、踏み跡とペンキの印に従って歩く。
そして最後の急登。岩場で意外とキツい。危険ではないけど、どこに足を乗せるか悩むような場所も多く、ここにきて15kgを背負って疲れた体を持ち上げるのが厳しい。
登り切ると間もなく頂上。この時期は頂上小屋の営業は終了。
神社も無人。だからといって神社で写真を撮る人が多いことが残念。
みなさん、撮影禁止ですよ。バチあたりますよ。
山頂にくると違う世界に来たのかと思うほどの人。
月山を楽しむなら、やっぱり肘折、本道寺、岩根沢のルートを歩いて欲しいなぁ。
山頂から姥沢までのルートは今更に説明の必要はないでしょうね。
あ、おはぎさんの「むすび丸」のワロック。頂上小屋の前に置いてきましたよ。任務完了。宮城の観光大使として旅をしてくれ。
というわけで姥沢からは西川町営バス。
乗り合わせた素敵な親子。母親と小学生の娘さんで、毎週どこかの山に登っているらしい。
インスタを教えてもらって写真を見ると、良過ぎる、微笑しすぎる。子育てが一山超えたボクには涙が出てくる。
その親子も山形までだけど、高速バスではなく、町営バスを乗り継いで寒河江駅から左沢線を使うという。確かにそちらの方が確実。高速バスが遅れたら電車に間に合わなくなるし。
というわけで便乗して左沢線へ。北山形駅で親子と別れる。乗り換えも1駅分余裕。
新庄に17:36、肘折温泉行き最終バスに乗り、19:00到着。
ヘッドランプをつけて暗い道を15分歩き車に到着。
帰りに大石田の「あったまりランド深堀」で汗を流し、仙台に帰ってきたのが23時。
さすがにクタクタでした。
肘折ルートは登山のあらゆる要素が詰め込まれたルートですね。
キツいとは思っていたけど予想以上にキツい。本道寺からもキツいと思ったけど比じゃないです。
本道寺ルートは歩きやすいですからね。
あまりレポートされない小岳も良いですよ。小岳から三日月池まで歩いて月山と葉山を眺めて日帰りでも充分楽しめる山だと思う。
平日なら、当初の予定で一周できます。
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