憧れの剱岳(別山尾根)
- GPS
- 13:13
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,983m
- 下り
- 1,986m
コースタイム
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 3:58
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 6:05
天候 | 一日目:晴れ 二日目:明け方雨 のち晴れ のち曇り&ガス 三日目:明け方小雨 のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一日目:室堂ー雷鳥沢ー別山乗越ー剱澤小屋経由剣山荘。雷鳥坂のガレ場は相変わらず落石注意です。 二日目:剣山荘ー剱岳頂上往復。危険多数。他の方のレポの通りでした。 三日目:剣山荘ー別山乗越ー雷鳥沢ー室堂。剣山荘から別山乗越の間に二か所雪渓あり。他は往路と同じ。 |
その他周辺情報 | 温泉入浴後の着替えを忘れたのですぐに帰宅。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
作業用の豚革手袋
|
---|---|
備考 | ハードな岩場と鎖場が続くので、ホームセンターで作業用の豚革手袋を購入。尖った岩や鎖をしっかり保持できました。軍手や普通の手袋だと辛い状況かも。革が厚い分しっかりしてました。 |
感想
2012年から本格的に山登りを初め、立山から見る剱岳に憧れを抱きました。その時の自分はメタボな体で、難しいコースを上がる自信も経験も無く、剱岳を一人で登れるようになるために、筋トレや有酸素運動を始め、岩登りに必要と思われる筋力を付け、少しずつ難しいコースにもチャレンジして、やっと自信と少しの経験が付いたので、憧れの剱岳にチャレンジしました。
《一日目》
気持ちが高ぶっていたせいか、目覚まし時計が鳴る前に目を覚まし、予定の出発時刻より早く自宅を出発。ケーブルカーの始発が7時であり切符の発売が6時20分になるはずなので、すき屋で朝食を食べてから、北陸自動車道に乗り富山ICを目指しました。
富山ICで降りた後、途中のローソンで梅干しおにぎりを買って立山駅に向かいました。途中の岩峅寺で赤く染まる剱・立山が見えたので、思わず車を停めて写真を撮りました。幸先良い出だしです。
6時少し前に立山駅に到着。駐車場は1/3位埋まっていましたが、奥の方はガラガラだったのでお気に入りの角っこに車を停めて準備を開始。6時20分前に切符売り場まで行ってみましたが、思ったほど人が並んでおらず、始発便の切符が購入出来ました。
ケーブルカー下車後の高原バスは臨時便に乗れたおかげで、予定よりも早く室堂に入ることが出来ました。立山黒部貫光さんの対応にはいつも感謝してます。(今年は運よく時刻表のバスに乗ったことが無く、いつも早くに室堂に着いてます)
室堂からはのんびりと雷鳥沢−別山乗越−剱澤小屋を経由して剣山荘に入りました。途中、高山植物はピークを過ぎていましたが、所々いろいろな花が咲いていて、写真を撮りながら、いつになくのんびり歩きました。
剣山荘の受付後、部屋は『剱』で2階の角部屋でした。そこで、翌日の準備を済ませて、一人のんびりテラスで生ビールを飲みながら剱沢の景色を堪能。昼間は時々青空が見えましたが、夕方にはガスで視界が悪くなっていました。
《二日目》
朝3時半起床。早出の人が多く準備をしている人が多いのにはビックリしました。一度外に出たら雨が降っており、登るか迷っていましたが、行くつもりで身支度を整え、朝弁当を食べました。剣山荘は早出用に食堂が解放されていて、そこにはお茶とスープが準備されており、心配りの良さに感動しました。
4時半頃には外が明るくなり、周りの様子も見えてくると、雨もやみ雲も薄くなって来ている感じがしたので、雨具を着て登山を開始することにしました。途中、鹿島槍ヶ岳横からご来光があり、今日一日の安全をお願いしました。一服剱の手前で大阪からのツアーグループに追いついたので、そこからは後ろについて行きました。コースも分からないし、ペースも分からないので、少しだけ気持ちに余裕が出来ました。同じ考えの方がもう一人いてさらに心強かったでした。
一服剱から見る前剱は、剱岳本峰かと思うくらい大きく険しかったでした。前剱への登りはガレ場が続いており、下りの時に転倒しないか心配しながら登りました。前剱手前でブロッケン現象を見ることが出来ましたが、写真にはうまく映らずちょっと残念でした。
前剱から本峰は見聞きした通りの危険なコースで、下を見てビビリながら何とかカニのタテバイまで到着。少し順番待ちして登り始めました。途中、生々しい血痕がありビビリながら必死に上がって行きました。登りの鎖場を過ぎると早月尾根の分岐点があり、そのまま上がると山頂に着きました。
この時には雲が湧き上がっており、後立山方面は雲海に包まれていましたが、富山平野側は、雲の切れ間から町が見えました。でも、山頂は快晴で日差しも強かったですが、山頂に来れた喜びがいっぱいで、感無量でした。そして、お約束の看板を持って写真を撮ってもらい休憩して下山を開始。下りもツアーグループの後ろに付かせていただきました。
早月尾根への分岐点を過ぎるとすぐにカニのヨコバイです。ここで、けがをされている方がいて、少し滑落したと聞き、カニのヨコバイは緊張しながらの通過になりました。少し順番待ちしながら、気になっていた最初の一歩を探していましたが、ツアーのガイドさんが指示しているのを聞けたのと、先行する方が教えてくれたので、右足を置く位置は分かりましたが、それでも、鎖に体重をかけてガケに身を乗り出す感じはとても怖く、また、そこから見えない岩の隙間につま先を入れての平行移動でビビリながらもなんとかクリアしました。
そこからすぐに長い梯子を下り、そのあとも岩場も鎖に頼りながらもなんとかクリアできました。下りは前剱頂上は通らずトラバースして一服剱に向け下山。ガレ場なので所々滑りながらも無事に一服剱に到着。ツアーの方々は休憩に入るとのことで、ここで抜かしていただき、そのまま剣山荘に向かいました。
剣山荘到着後、着替えて山菜うどんを食べました。往復6時間、緊張の連続で水分もしっかり取れていなかったので、うどんと山菜も美味しかったですが、さらに汁も塩分が利いて美味しく、すべて飲み干しました。
その後、シャワーが使えると館内放送があったので、早速入ってみました。小さな脱衣所があり、シャワー室に三つに分かれてカーテンで区切られており、シャップー類は使えませんが、汗を流すには十分で、湯量と水温も熱く山荘でシャワーなんて初めてだったので感動しながら、汗を流しました。
シャワー後は、テラスで余韻に浸りながら一人宴会です。翌日は室堂に向かうだけなので、剣山荘で飲めるお酒を一通り飲んでみました。生ビール,缶ビール,日本酒,ワインの順で飲み続け、疲れたところで一度部屋に戻って小休止。夕食後は、食堂でビールを飲んで、雑誌を見ながら寛ぎました。ちょっと飲みすぎたせいか、頭が痛くなったので早めに布団に入り寝ました。
《三日目》
明け方雨が降っていましたが、予定通り朝弁当食べて6時に出発。帰りは剱御前側の登山道を使いました。雨が降りそうだったので、雨具を来ましたが、だんだんガスが取れてきたので、途中で脱ぎ、その後は軽快に雷鳥坂を下り、雷鳥荘への登り返しをヒーヒー言いながらクリアして室堂に到着。途中、風向きが悪く地獄谷からのガスを直接吸う場面があり、初めてタオルで口鼻を押さえて通過しました。
室堂には9時に着いてバスの様子を見たら、丁度出発するバスがあったので、急いでゴミを片付けて乗り込み、無事に立山駅に向かうことができました。
今回、お世話になった剣山荘は、思っていた以上に施設,サービス,食事が良く、登山前後のフリータイムに寛ぐことが出来ました。あと、スリッパを拭いて(消毒液かも)片付けているところを見て、細かい心配りをしているスタッフに感動しました。また剱岳にチャレンジする時には、ぜひお世話になりたいと思いました。
天気予報は良くなかったですが、実際には天候にも恵まれ剱岳登頂でき、この夏最高の思い出が出来ました。今回は無我夢中で登ったので、景色を見たり花を見たりする余裕が無かったでした。それらは次回の楽しみに取っておきます。
2014.09.06追記
mt-masaさん、こんにちは
な、なんと剱の山頂はタッチの差です
僕達の到着時間がmt-masaさんより25分遅れ
下山初めタイムからは7分でした
チョッとビックリです
toshi0113さん、こんばんは。
剱岳登頂、お疲れ様でした。
toshi0113さんの登山計画で早月尾根から登ってくることは知っていましたが、本当にチョッとの差でビックリです。
もう少し早く登頂できれば、富士山や槍ヶ岳が見えたそうですが、自分は山頂に無事に着いて綺麗な雲海が見れただけでも満足です。
今度は、自分も早月尾根でチャレンジしてみたいですね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する