記録ID: 5044761
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
日程 | 2022年12月29日(木) ~ 2022年12月31日(土) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 晴れ |
アクセス |
利用交通機関
奈良田に駐車しましたが、下山時には車が溢れていました。
車・バイク
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|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 2日目
- 山行
- 8時間16分
- 休憩
- 1時間2分
- 合計
- 9時間18分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | あるき沢橋からは積雪は少なく避難小屋までチェーンスパイクで十分。チェーンスパイクもあれば楽な程度。 大門沢方面は積雪は多いがトレースがしっかりあり高速道路でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) |
2022年12月の天気図 |
写真
感想/記録
by KANCHAN78
今回の山行は積雪期の白峰三山縦走という初の試みであり自分としても完登できるか不安のあるものでした。
避難小屋や冬季小屋を利用するつもりでしたがテントも持っていきました。
色んなこと考えてたら身につけるもの以外でバックパックは25kgと重く、また自重も88kgあるので、合計113kgオーバーという数字に不安ばかりが増してゆく。
なんなら池山御池小屋に向かう途中で既に引き返すことを考えたりしました!笑
だって辛いんだもの!
積雪期の山で会う方々はみんな超人のように思えてしまうのです。
私が極端に弱いのかと思うくらい。
下りは得意なのですが、ほんとに登るのは遅いです。
1日目
奈良田から池山御池小屋までは約8時間かかりました。
あるき沢橋まで4時間、あるき沢橋から池山御池小屋まで4時間って感じです。
池山御池小屋に到着した時点でテント泊の方1人、小屋泊の方が私の他に3人だったので、楽をさせてもらい小屋の中で寝ることにしました。
池山御池小屋であった方々は話の雰囲気から北岳ピストンの様子。
翌朝、日が昇る前に皆さんは登ってゆきましたが、私は明るくなってからのスタートにしました。
暗がりでルート探しながら体力を消耗したくなかったからです。
2日目
池山御池小屋から北岳山頂経由で北岳山荘までは9時間強でした。
うっすらと明るみが増してきた頃に出発。
ピンクリボンを探しながらですがトレースもしっかりあり迷うことなく踏み抜くことも少なく進むことが出来ました。
森林限界をこえたあたりで山頂から下りてくる方々に会うようになり、挨拶したり先の状況聞いたりと誰かと話すと元気が貰えるのは不思議ですね。
事前情報通り八本歯のコルは夏道とさほど変わらない状況だったので、問題なし。
ただし背中は重いのでバランスを崩さないように気は使いましたけどね。
何とか吊り尾根分岐までたどり着き三脚とカメラ以外はデポして北岳山頂を目指します。
程よい雪でときおりショートカットしながら登る。
やはり軽さは正義だと改めて実感。
不安を解消するために詰め込めば重くなる、しかし軽さを優先しすぎるとリスクが増す。
その時点での自分の力量にあったパッキングってのが今後の課題になりそうです。
もし良ければですが、同じ山行(積雪期テント泊3泊4日予定)を計画するなら皆さんは何kgくらいの荷物になりますか?
参考までに教えてもらえたら有難いです。
北岳山頂に着いた時には風も弱くなり最高の気分でした。
あとは北岳山荘に下るだけ!
他に誰かいるかな?とか、1人かな?とか考えながら北岳山荘を目指しました。
小屋に着くとお二人の方がいました。
軽くお話をすると翌日は同じように間ノ岳、農鳥岳経由で大門沢に降りるらしい。
他にも同じことする人がいると何故が嬉しかったりする。
独り占めも最高ですが、誰かいると心の支えになるのも正直な気持ちです。
荷物整理したり、水を作ったり、晩御飯食べたりして19時過ぎに就寝。
☆3日目
北岳山荘から間ノ岳、農鳥岳経由で大門沢を下り奈良田までは約12時間でした。
当初の計画では大門小屋に宿泊して4日目にのんびり下山しようと考えてましたが、3日目のスタート時点では大門小屋に到着した時点の時間と体力により奈良田まで下りるか考えることにしました。
何よりまずは間ノ岳、農鳥岳登頂を目指して一歩一歩踏み出すのでした。
お二人の方は私より20分くらいは早く出て行ったので時折遠くに背中を捉えることができるくらいの距離感でした。
そしてふと左を振り向くと富士山の横から御来光が、、、
富士山とご来光のセットは完璧だと思うのは私だけでしょうか?
日本人で良かったと思う瞬間の一つであります。
太陽の暖かみを肌に感じ(頬など)はするものの冷たい風も吹いており露出部分は痛いです。
ですが3日間全て好天に恵まれてラッキーでした。
積雪期としては初めての縦走だったので天気に助けられました。
景色も最高なので疲れはあるものの癒されながら歩く感じですね。
激しいアメとムチ的なやつです。
農鳥小屋までは思ったより歩けましたが、農鳥小屋から見上げる農鳥岳は疲れている身には逃げ出したくなる気持ちがフツフツと
とはいえ稜線に上がったらエスケープルートはないのでやり切るしか終われないのです。
結構疲れてたので初めて早く帰りたいと思いました!笑
そして農鳥岳登頂って思って感極まったら西農鳥岳だったりと(疲れており西農鳥岳の存在忘れてましたw)私の勘違いですが精神的ダメージはボディブローのようにジワジワきました。
西農鳥岳に長居は無用なので白峰三山縦走最後の砦、農鳥岳へと歩みを進めます。
そういえば西農鳥岳山頂直下のみピッケル使いました。
状況にもよると思いますが、参考までに。
またスノーシューも念の為持って行ってましたが使わずに終わりました。
歩く場所を選べば装備込めて113kgオーバーでも踏み抜くことは少なかったです。
たまに股まで踏み抜くと絶望感に包まれますけどw
とても遠かった農鳥岳も登頂し白峰三山縦走完登です!
よく頑張ったと自分を褒めてあげたいですが、登山は登頂してからが本番ですね!
農鳥岳に着いた時間から先のことを考えても大門小屋には予想通り16時前後になりそう。
着いた時点で歩く気力があれば下山しようと決めました。
登りは遅いのですが、下りなら重力に身を任せるだけなので得意な方だと思います。
とはいえ疲れも蓄積されており倍速とはなりませんがペースも少し上がり先行の2人に大門沢分岐手前で追いつきました。
休憩されている方に軽く挨拶して私は通り過ぎる。
なぜなら止まると歩けなくなりそうだから!笑
大門沢は積雪も多くありました。
夏道とは違う沢を下ってショートカットしたりしても大門小屋には、やはり16時でした。
大門小屋から奈良田までは標準3時間ほど。
今の自分なら標準タイムでは下れると判断して下山することにしました。
ピンクリボンもしっかりあり暗がりでも注意すれば迷うことはありませんでした。
そして発電所の灯りが視界に入った時の安堵感。
人里離れた山に好き好んで行くのに、人工物を目にすると安心感があるのも登山あるあるではないでしょうか?
早川水系発電所取水口監視所にある吊り橋がめっちゃ怖かったです。
揺れるし地味に雪があるし。
夜だし落ちたら確実に死ぬだろうなと、今回の縦走の中では一番怖かったですw
そしてそこから約1時間ほどのアスファルトがまた地味に辛い。
総括として今回の縦走は装備の見直しが必要だと感じました。
体力的には計画した時点と大差なかったのですが、これも慣れてくれば同じ時間かけたとしても余力が増えるはず。
天候に恵まれたことが大きいですが、計画を予定通りに遂行できて良かったです。
積雪期は日々状況が変わると思いますが、誰かの山行計画の参考になれば幸いです。
おつかれ山でした🗻
避難小屋や冬季小屋を利用するつもりでしたがテントも持っていきました。
色んなこと考えてたら身につけるもの以外でバックパックは25kgと重く、また自重も88kgあるので、合計113kgオーバーという数字に不安ばかりが増してゆく。
なんなら池山御池小屋に向かう途中で既に引き返すことを考えたりしました!笑
だって辛いんだもの!
積雪期の山で会う方々はみんな超人のように思えてしまうのです。
私が極端に弱いのかと思うくらい。
下りは得意なのですが、ほんとに登るのは遅いです。
1日目
奈良田から池山御池小屋までは約8時間かかりました。
あるき沢橋まで4時間、あるき沢橋から池山御池小屋まで4時間って感じです。
池山御池小屋に到着した時点でテント泊の方1人、小屋泊の方が私の他に3人だったので、楽をさせてもらい小屋の中で寝ることにしました。
池山御池小屋であった方々は話の雰囲気から北岳ピストンの様子。
翌朝、日が昇る前に皆さんは登ってゆきましたが、私は明るくなってからのスタートにしました。
暗がりでルート探しながら体力を消耗したくなかったからです。
2日目
池山御池小屋から北岳山頂経由で北岳山荘までは9時間強でした。
うっすらと明るみが増してきた頃に出発。
ピンクリボンを探しながらですがトレースもしっかりあり迷うことなく踏み抜くことも少なく進むことが出来ました。
森林限界をこえたあたりで山頂から下りてくる方々に会うようになり、挨拶したり先の状況聞いたりと誰かと話すと元気が貰えるのは不思議ですね。
事前情報通り八本歯のコルは夏道とさほど変わらない状況だったので、問題なし。
ただし背中は重いのでバランスを崩さないように気は使いましたけどね。
何とか吊り尾根分岐までたどり着き三脚とカメラ以外はデポして北岳山頂を目指します。
程よい雪でときおりショートカットしながら登る。
やはり軽さは正義だと改めて実感。
不安を解消するために詰め込めば重くなる、しかし軽さを優先しすぎるとリスクが増す。
その時点での自分の力量にあったパッキングってのが今後の課題になりそうです。
もし良ければですが、同じ山行(積雪期テント泊3泊4日予定)を計画するなら皆さんは何kgくらいの荷物になりますか?
参考までに教えてもらえたら有難いです。
北岳山頂に着いた時には風も弱くなり最高の気分でした。
あとは北岳山荘に下るだけ!
他に誰かいるかな?とか、1人かな?とか考えながら北岳山荘を目指しました。
小屋に着くとお二人の方がいました。
軽くお話をすると翌日は同じように間ノ岳、農鳥岳経由で大門沢に降りるらしい。
他にも同じことする人がいると何故が嬉しかったりする。
独り占めも最高ですが、誰かいると心の支えになるのも正直な気持ちです。
荷物整理したり、水を作ったり、晩御飯食べたりして19時過ぎに就寝。
☆3日目
北岳山荘から間ノ岳、農鳥岳経由で大門沢を下り奈良田までは約12時間でした。
当初の計画では大門小屋に宿泊して4日目にのんびり下山しようと考えてましたが、3日目のスタート時点では大門小屋に到着した時点の時間と体力により奈良田まで下りるか考えることにしました。
何よりまずは間ノ岳、農鳥岳登頂を目指して一歩一歩踏み出すのでした。
お二人の方は私より20分くらいは早く出て行ったので時折遠くに背中を捉えることができるくらいの距離感でした。
そしてふと左を振り向くと富士山の横から御来光が、、、
富士山とご来光のセットは完璧だと思うのは私だけでしょうか?
日本人で良かったと思う瞬間の一つであります。
太陽の暖かみを肌に感じ(頬など)はするものの冷たい風も吹いており露出部分は痛いです。
ですが3日間全て好天に恵まれてラッキーでした。
積雪期としては初めての縦走だったので天気に助けられました。
景色も最高なので疲れはあるものの癒されながら歩く感じですね。
激しいアメとムチ的なやつです。
農鳥小屋までは思ったより歩けましたが、農鳥小屋から見上げる農鳥岳は疲れている身には逃げ出したくなる気持ちがフツフツと
とはいえ稜線に上がったらエスケープルートはないのでやり切るしか終われないのです。
結構疲れてたので初めて早く帰りたいと思いました!笑
そして農鳥岳登頂って思って感極まったら西農鳥岳だったりと(疲れており西農鳥岳の存在忘れてましたw)私の勘違いですが精神的ダメージはボディブローのようにジワジワきました。
西農鳥岳に長居は無用なので白峰三山縦走最後の砦、農鳥岳へと歩みを進めます。
そういえば西農鳥岳山頂直下のみピッケル使いました。
状況にもよると思いますが、参考までに。
またスノーシューも念の為持って行ってましたが使わずに終わりました。
歩く場所を選べば装備込めて113kgオーバーでも踏み抜くことは少なかったです。
たまに股まで踏み抜くと絶望感に包まれますけどw
とても遠かった農鳥岳も登頂し白峰三山縦走完登です!
よく頑張ったと自分を褒めてあげたいですが、登山は登頂してからが本番ですね!
農鳥岳に着いた時間から先のことを考えても大門小屋には予想通り16時前後になりそう。
着いた時点で歩く気力があれば下山しようと決めました。
登りは遅いのですが、下りなら重力に身を任せるだけなので得意な方だと思います。
とはいえ疲れも蓄積されており倍速とはなりませんがペースも少し上がり先行の2人に大門沢分岐手前で追いつきました。
休憩されている方に軽く挨拶して私は通り過ぎる。
なぜなら止まると歩けなくなりそうだから!笑
大門沢は積雪も多くありました。
夏道とは違う沢を下ってショートカットしたりしても大門小屋には、やはり16時でした。
大門小屋から奈良田までは標準3時間ほど。
今の自分なら標準タイムでは下れると判断して下山することにしました。
ピンクリボンもしっかりあり暗がりでも注意すれば迷うことはありませんでした。
そして発電所の灯りが視界に入った時の安堵感。
人里離れた山に好き好んで行くのに、人工物を目にすると安心感があるのも登山あるあるではないでしょうか?
早川水系発電所取水口監視所にある吊り橋がめっちゃ怖かったです。
揺れるし地味に雪があるし。
夜だし落ちたら確実に死ぬだろうなと、今回の縦走の中では一番怖かったですw
そしてそこから約1時間ほどのアスファルトがまた地味に辛い。
総括として今回の縦走は装備の見直しが必要だと感じました。
体力的には計画した時点と大差なかったのですが、これも慣れてくれば同じ時間かけたとしても余力が増えるはず。
天候に恵まれたことが大きいですが、計画を予定通りに遂行できて良かったです。
積雪期は日々状況が変わると思いますが、誰かの山行計画の参考になれば幸いです。
おつかれ山でした🗻
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この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山/行った場所
- 北岳 (3193.2m)
- 間ノ岳 (3189.5m)
- 農鳥岳 (3026m)
- 西農鳥岳 (3051m)
- 大門沢小屋 (1700m)
- 北岳山荘 (2900m)
- 農鳥小屋 (2800m)
- 奈良田第一発電所 (866m)
- 八本歯のコル (2920m)
- アルキ沢橋BS (1242m)
- 池山御池小屋 (2200m)
- 大門沢下降点 (2828m)
- 中白根山 (3055m)
- 吊尾根分岐 (3090m)
- ボーコン沢ノ頭 (2830m)
- トラバースルート分岐 (2980m)
- 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐 (3000m)
- 野呂川発電所バス停 (1128m)
- 森山橋 (1030m)
- 早川水系発電所取水口
- 池山 (2064m)
- 大門沢ゲート
- 城峰 (2372m)
- 大古森沢出合 (1235m)
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