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Yamareco

記録ID: 50455
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北ア/裏銀座・西銀座(烏帽子岳・野口五郎岳・黒部源流・鷲羽岳・祖父岳・祖母岳・三俣蓮華岳・黒部五郎岳・北ノ俣岳・太郎山・薬師岳)

1995年08月02日(水) ~ 1995年08月07日(月)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
123:35
距離
65.3km
登り
5,620m
下り
5,531m

コースタイム

●第1日(8/2) 高瀬ダム7:40-8:00濁沢出合水場[R1・給水]8:10-9:20標高1,800m付近尾根上[R2]9:30-10:30標高2,180m付近尾根上[R3]10:45-11:30標高2,400m付近尾根上[R4]11:40-12:05烏帽子小屋[R5・L・烏帽子岳-四十八池までピストン約1時間15分・泊]
【実働】4時間55分

●第2日(8/3) 烏帽子小屋5:40-6:50三ッ岳下6:55-7:15標高2,780m付近雪田上[R1]7:25-8:30野口五郎小屋[R2]8:45-(9:00野口五郎岳)-9:30標高2,790m付近竹村新道分岐下鞍部[R3]9:45-10:15標高2,820m岩稜上[R4]10:30-11:00東沢乗越[R5]11:15-1200水晶小屋[R6]12:10-12:45岩苔乗越[R7]13:05-13:15標高2,640m付近黒部源流[R8・L]14:15-15:30三俣山荘[泊]
【実働】7時間5分

●第3日(8/4) 三俣山荘6:25-7:15鷲羽岳[R1]8:00-8:20鷲羽池[R2]8:30-9:00鷲羽岳[R3]9:10-10:00岩苔乗越[R4]10:15-10:55祖父岳[R5]11:25-11:40三俣方面分岐[R6・L]12:45-13:30雲ノ平山荘[R7・祖母岳-アルプス庭園までピストン約20分・泊]
【実働】4時間30分

●第4日(8/5) 雲ノ平山荘6:25-6:40スイス庭園[R1]8:00-9:00黒部源流への下降点[R2]9:10-9:30黒部源流[R3]9:50-10:15三俣山荘[R4・L]11:30-12:10三俣蓮華岳[R5]13:35-14:40黒部五郎小舎[泊]
【実働】3時間45分

●第5日(8/6) 黒部五郎小舎6:05-6:55黒部五郎岳カール内小沢出合[R1]7:15-8:10黒部五郎岳[R2]9:10-9:55標高2,578m三角点付近[R3]10:05-11:30北ノ俣岳[R4・L]13:10-14:05太郎平小屋[泊]
【実働】4時間50分

●第6日(8/7) 太郎平小屋5:35-6:35薬師岳山荘[R1]6:40-720薬師岳[R2]7:25-7:45薬師岳山荘[R3]8:00-8:45太郎平小屋[R4]9:20-10:30標高1,871m三角点[R5]10:35-11:15折立
【実働】4時間35分

《当初計画と計画変更過程》

●当初計画
 ・第1日 高瀬ダム-烏帽子小屋泊(烏帽子岳ピストン)
 ・第2日 烏帽子小屋-野口五郎岳-鷲羽岳-三俣山荘泊
 ※第3日 三俣山荘(三俣蓮華岳ピストン)-黒部源流-雲ノ平-高天原峠-高天原山荘泊
 ※第4日 高天原山荘(竜晶池・夢ノ平ピストン)-岩苔乗越-水晶小屋泊
 ※第5日 水晶小屋-水晶岳-赤牛岳-奥黒部ヒュッテ泊
 ※第6日 奥黒部ヒュッテ-平の渡し-黒四ダム-扇沢

※→変更
【変更要因】
’澑末期に信越地方を襲った豪雨により、読売新道の奥黒部ヒュッテ-平の渡し間が通行不能となり扇沢への下山ができなくなった。
高天原温泉の露天風呂も流失した。
7月下旬前半の梅雨明け後、全国的に晴天が続いたが、8月に入り日本海中部に前線が停滞したため、北アルプスは連日午前中霧で風強く、午後徐々に晴れるというパターンが続いた。このため午前中に登る予定のピークを後のばしにしたり、中止したりすることになった。

●第1次変更計画
 ※第3日 三俣山荘-鷲羽岳-水晶小屋泊(水晶岳・赤牛岳ピストン)
 ※第4日 水晶小屋-岩苔乗越-祖父岳-雲ノ平-黒部源流-三俣蓮華巻き道-黒部五郎小舎泊
 ※第5日 黒部五郎小舎-黒部五郎岳-太郎平小屋泊
 ※第6日 太郎平小屋(薬師岳ピストン)-折立

※→変更
【変更要因】 天候要因

●第2次変更計画
 ※第3日 三俣山荘-鷲羽岳(鷲羽池ピストン)-岩苔乗越-祖父岳-雲ノ平-黒部源流-三俣蓮華巻き道-黒部五郎小舎泊
 ※第4日以降 1日づつ繰り上げ1泊短縮

※→変更
【変更要因】 のんびりしすぎ(笑)

●第3次変更計画=実際のコース
天候 第1日(8/2) 雨のち曇り、一時霧
第2日(8/3) 霧のち曇り
第3日(8/4) 曇り一時霧、のち晴れ
第4日(8/5) 曇り時々霧
第5日(8/6) 曇り一時晴れ
第6日(8/7) 曇り一時霧、のち晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
入山側:JR信濃大町駅から高瀬ダムまではタクシー利用。
下山側:折立バス停から富山地鉄バスで有峰口駅へ、さらに富山地方電鉄で富山へ。
コース状況/
危険箇所等
梅雨末期の豪雨禍で読売新道など多くの登山道が通行不能になっており、当初の計画から変更を余儀なくされた。

●諸記録

・交通手段(往路)
  名古屋-信濃大町(JR)
   乗・3,810円、急くろよん自・1,240円
  大町-高瀬ダム(タクシー分乗)
   7,190円÷4人≒1,800円
・交通手段(帰路)
  折立-有峰口(富山地鉄バス)
   乗・2,050円、荷(20kgまで)・450円
  有峰口-電鉄富山(富山地方電鉄)
   乗・920円
  富山-名古屋(JR高山線経由)
   乗・4,530円、特ワイドビューひだ14号自・2,270円

・各山小屋
  烏帽子小屋  1泊2食付7,700円、水1ℓ100円
  三俣山荘   1泊夕食付7,000円
  雲ノ平山荘  1泊夕食付7,000円
  黒部五郎小舎 1泊2食付7,800円
  太郎平小屋  1泊2食付7,500円
辿ったコースの概念図。
辿ったコースの概念図。
第1日(8月2日・水)

タクシーの終点、高瀬ダム。

七倉ゲートより先は、一度に10台までのタクシーしか入れない。
第1日(8月2日・水)

タクシーの終点、高瀬ダム。

七倉ゲートより先は、一度に10台までのタクシーしか入れない。
高瀬ダムは裏銀座コースの玄関口。

前日まで快晴続きだったらしいが、この朝はあいにくの小雨模様。
高瀬ダムは裏銀座コースの玄関口。

前日まで快晴続きだったらしいが、この朝はあいにくの小雨模様。
濁沢出合は不動岳・南沢岳の崩壊土が堆積している。

濁沢を過ぎるといよいよ北ア三大急登の一つ、ブナ立尾根に取り付く。
濁沢出合は不動岳・南沢岳の崩壊土が堆積している。

濁沢を過ぎるといよいよ北ア三大急登の一つ、ブナ立尾根に取り付く。
ニセ烏帽子との鞍部から見た烏帽子岳(2,628m)。

午後になりようやくガスが払われてきた。
ニセ烏帽子との鞍部から見た烏帽子岳(2,628m)。

午後になりようやくガスが払われてきた。
烏帽子岳の頂上へは南から北へ回り込みつつ岩峰をよじ登る。

中央に今朝の出発地・高瀬ダムが見える。
烏帽子岳の頂上へは南から北へ回り込みつつ岩峰をよじ登る。

中央に今朝の出発地・高瀬ダムが見える。
烏帽子岳頂上から下り、縦走路を南沢岳方面に少し北上すると烏帽子四十八池。

お花畑の中に池塘が連続する。
烏帽子岳頂上から下り、縦走路を南沢岳方面に少し北上すると烏帽子四十八池。

お花畑の中に池塘が連続する。
ニセ烏帽子(2,605m)から見た翌日の縦走路・三ッ岳方面。

三つの峰の向こうに裏銀座コースは進む。
ニセ烏帽子(2,605m)から見た翌日の縦走路・三ッ岳方面。

三つの峰の向こうに裏銀座コースは進む。
ニセ烏帽子から烏帽子小屋を望む。

三ッ岳(2,845m)に向って右にのびる裏銀座コースと平行するように表銀座コースが見えている。
ニセ烏帽子から烏帽子小屋を望む。

三ッ岳(2,845m)に向って右にのびる裏銀座コースと平行するように表銀座コースが見えている。
雲間から西日が差し、高瀬ダムの下流の七倉ダム(東京電力)も見える。

高瀬ダム右上に唐沢岳(左・2,632m)・餓鬼岳(右・2,647m)がそびえる。
雲間から西日が差し、高瀬ダムの下流の七倉ダム(東京電力)も見える。

高瀬ダム右上に唐沢岳(左・2,632m)・餓鬼岳(右・2,647m)がそびえる。
烏帽子小屋北側の砂礫の縦走路にはコマクサの群落がある。

盛りはやや過ぎた感じだが、まだまだ花の数は多い。
烏帽子小屋北側の砂礫の縦走路にはコマクサの群落がある。

盛りはやや過ぎた感じだが、まだまだ花の数は多い。
ブナ立尾根はこのお花畑をもって終点となる。

アオノツガザクラはツツジ科、チングルマはバラ科で、どちらも"木"の仲間だ。
ブナ立尾根はこのお花畑をもって終点となる。

アオノツガザクラはツツジ科、チングルマはバラ科で、どちらも"木"の仲間だ。
上のお花畑から北を望むと、左に南沢乗越の崩落が見える。

この土砂が高瀬ダムを埋める。

濁沢はさらに深く表土をえぐる。

不動岳(2,595m)奥の大崩落は船窪岳(2,459m)。
上のお花畑から北を望むと、左に南沢乗越の崩落が見える。

この土砂が高瀬ダムを埋める。

濁沢はさらに深く表土をえぐる。

不動岳(2,595m)奥の大崩落は船窪岳(2,459m)。
1泊目は烏帽子小屋に泊まる。

小屋前にもコマクサとチシマギキョウが花をつけている。
1泊目は烏帽子小屋に泊まる。

小屋前にもコマクサとチシマギキョウが花をつけている。
第2日(8月3日・木)

早朝より強風でガスが吹き上がり、稜線からは全く展望なし。

東沢乗越まで来てやっとガスが切れる気配が見えてくる。
第2日(8月3日・木)

早朝より強風でガスが吹き上がり、稜線からは全く展望なし。

東沢乗越まで来てやっとガスが切れる気配が見えてくる。
東沢乗越はお花の楽園。

多いのはミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、コバイケイソウなどか。
東沢乗越はお花の楽園。

多いのはミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、コバイケイソウなどか。
岩苔乗越から黒部源流を下る。

10分余りで食事適地があり、黒部源流の水でザル(コッヘル)ソバと海藻サラダの昼食を取る。
岩苔乗越から黒部源流を下る。

10分余りで食事適地があり、黒部源流の水でザル(コッヘル)ソバと海藻サラダの昼食を取る。
昼食を取った場所から下流方向を見る。

先を行く年配登山者から高天原露天風呂流失の情報を得る。

この先の雪渓前で三俣山荘への短絡路が左にのびている。
昼食を取った場所から下流方向を見る。

先を行く年配登山者から高天原露天風呂流失の情報を得る。

この先の雪渓前で三俣山荘への短絡路が左にのびている。
三俣山荘前から槍ヶ岳方面を望む。

午後もなかなか槍の穂先の雲が取れなかったが、夕刻になってやっと姿を現した。
三俣山荘前から槍ヶ岳方面を望む。

午後もなかなか槍の穂先の雲が取れなかったが、夕刻になってやっと姿を現した。
三俣山荘前から北鎌尾根・表銀座縦走路方向。槍が姿を見せる一瞬を皆が狙う。

三俣山荘にて読売新道の奥黒部ヒュッテより先が先日の豪雨で通行不能との情報を得る。

他、笠新道・竹村新道も通行不能。
三俣山荘前から北鎌尾根・表銀座縦走路方向。槍が姿を見せる一瞬を皆が狙う。

三俣山荘にて読売新道の奥黒部ヒュッテより先が先日の豪雨で通行不能との情報を得る。

他、笠新道・竹村新道も通行不能。
第3日(8月4日・金)

三俣山荘前からの鷲羽岳(2,924m)。

今朝もガス多く風が強い。
第3日(8月4日・金)

三俣山荘前からの鷲羽岳(2,924m)。

今朝もガス多く風が強い。
鷲羽岳山頂。

ガスが晴れるのを待ち45分粘る。

水晶・赤牛方面のガスは消えず、赤牛までのピストンを断念、雲ノ平経由で黒部五郎小舎へ向かう予定とする。
鷲羽岳山頂。

ガスが晴れるのを待ち45分粘る。

水晶・赤牛方面のガスは消えず、赤牛までのピストンを断念、雲ノ平経由で黒部五郎小舎へ向かう予定とする。
鷲羽岳山頂からの鷲羽池。

透き通ったエメラルドグリーンの池を囲む火口の形がはっきりとわかる。
鷲羽岳山頂からの鷲羽池。

透き通ったエメラルドグリーンの池を囲む火口の形がはっきりとわかる。
徐々にガスが消え、硫黄尾根、東鎌尾根の向こうに常念岳(2,857m)も見えはじめた。
徐々にガスが消え、硫黄尾根、東鎌尾根の向こうに常念岳(2,857m)も見えはじめた。
鷲羽池は頂上より約200m下った火口にある。

水スマシのような昆虫が多くいる。

下りは頂上から直下降、登りは踏跡を行くが、ザレ場と浮石の多い岩場で苦労する。
鷲羽池は頂上より約200m下った火口にある。

水スマシのような昆虫が多くいる。

下りは頂上から直下降、登りは踏跡を行くが、ザレ場と浮石の多い岩場で苦労する。
池から頂上下の登山道に這い上がる。

中央に三俣山荘が見え、三俣蓮華岳(2,841m)へ向かう縦走路もよくわかる。
池から頂上下の登山道に這い上がる。

中央に三俣山荘が見え、三俣蓮華岳(2,841m)へ向かう縦走路もよくわかる。
ワリモ岳(2,888m)からワリモ分岐へ向かう稜線から赤牛岳(2,864m)や、さらに奥の立山方面を見る。
ワリモ岳(2,888m)からワリモ分岐へ向かう稜線から赤牛岳(2,864m)や、さらに奥の立山方面を見る。
ワリモ分岐で赤牛方面への計画に戻すか、黒部五郎にこのまま向かうか大いに迷う。

水晶小屋は写真の稜線上を40分程行った所にある。
ワリモ分岐で赤牛方面への計画に戻すか、黒部五郎にこのまま向かうか大いに迷う。

水晶小屋は写真の稜線上を40分程行った所にある。
鷲羽岳で時間を取り過ぎたせいで結局赤牛ピストンは断念、岩苔乗越へ向かう。

皮肉にも天気はすっかり回復、水晶岳(2,986m)のピークが後ろ髪を引く。
鷲羽岳で時間を取り過ぎたせいで結局赤牛ピストンは断念、岩苔乗越へ向かう。

皮肉にも天気はすっかり回復、水晶岳(2,986m)のピークが後ろ髪を引く。
岩苔乗越から祖父岳(2,825m)への稜線を行く。

祖父岳の向こうには黒部五郎岳(2,840m)とダイヤモンドコースの稜線も見える。
岩苔乗越から祖父岳(2,825m)への稜線を行く。

祖父岳の向こうには黒部五郎岳(2,840m)とダイヤモンドコースの稜線も見える。
ケルンが乱立する祖父岳頂上。

水晶岳の双耳峰から左に赤牛岳を経て読売新道が続く。

だが、その先は最後の最後で通行不能だ。
ケルンが乱立する祖父岳頂上。

水晶岳の双耳峰から左に赤牛岳を経て読売新道が続く。

だが、その先は最後の最後で通行不能だ。
祖父岳頂上から西方向を見る。

独特のカールを持つ黒部五郎岳の全容が見える。
祖父岳頂上から西方向を見る。

独特のカールを持つ黒部五郎岳の全容が見える。
祖父岳頂上から北方向を写す。

左の大きな山体は薬師岳(2,926m)、中央の窪みがスゴ乗越(2,150m)、右が赤牛岳(2,864m)。

雲の高さは2,800m〜2,900mといったところか。
祖父岳頂上から北方向を写す。

左の大きな山体は薬師岳(2,926m)、中央の窪みがスゴ乗越(2,150m)、右が赤牛岳(2,864m)。

雲の高さは2,800m〜2,900mといったところか。
祖父岳頂上から南方向を写す。

槍の穂先を狙い30分粘った。

左半分を占めるのが鷲羽岳(2,924m)、中央に北鎌尾根、槍ヶ岳(3,180m)の穂先は雲の中で、右に西鎌尾根-樅沢岳(2,755m)と続く。
祖父岳頂上から南方向を写す。

槍の穂先を狙い30分粘った。

左半分を占めるのが鷲羽岳(2,924m)、中央に北鎌尾根、槍ヶ岳(3,180m)の穂先は雲の中で、右に西鎌尾根-樅沢岳(2,755m)と続く。
裏銀座コースは左端中央の稜線から鷲羽乗越の三俣山荘を通って三俣蓮華岳に登る。

ここで大きく方向を左に変え、西鎌尾根へとのびる。
裏銀座コースは左端中央の稜線から鷲羽乗越の三俣山荘を通って三俣蓮華岳に登る。

ここで大きく方向を左に変え、西鎌尾根へとのびる。
三俣方面と雲ノ平方面への分岐から薬師岳(2,926m)と雲ノ平の全景を見る。

溶岩クズを下るとキャンプ場、左端には雲ノ平山荘がある。
三俣方面と雲ノ平方面への分岐から薬師岳(2,926m)と雲ノ平の全景を見る。

溶岩クズを下るとキャンプ場、左端には雲ノ平山荘がある。
上の地点で昼食。

皿うどんと玉子わかめスープ。

背景は赤牛岳。

この時点で時間的に黒部五郎小舎まで行くのは困難となる。
上の地点で昼食。

皿うどんと玉子わかめスープ。

背景は赤牛岳。

この時点で時間的に黒部五郎小舎まで行くのは困難となる。
今日は雲ノ平でのんびりすることとする。

昼食の後、岩の上で少し昼寝し、ようやく雲ノ平へ下り始める。
今日は雲ノ平でのんびりすることとする。

昼食の後、岩の上で少し昼寝し、ようやく雲ノ平へ下り始める。
キャンプ場から先少し登ると、雲ノ平山荘までは木道が続く。

この付近の木道右側はギリシャ庭園と名付けられている。
キャンプ場から先少し登ると、雲ノ平山荘までは木道が続く。

この付近の木道右側はギリシャ庭園と名付けられている。
雲ノ平山荘で宿泊手続を済ませ、祖母岳のアルプス庭園に行く。

祖父岳と三俣蓮華岳のすき間から槍ヶ岳がのぞく。
雲ノ平山荘で宿泊手続を済ませ、祖母岳のアルプス庭園に行く。

祖父岳と三俣蓮華岳のすき間から槍ヶ岳がのぞく。
アルプス庭園からの笠ヶ岳(2,897m)。

笠ヶ岳へ登る笠新道も豪雨にやられ、頂上へは小池新道の鏡平からピストンするしかないらしい。
アルプス庭園からの笠ヶ岳(2,897m)。

笠ヶ岳へ登る笠新道も豪雨にやられ、頂上へは小池新道の鏡平からピストンするしかないらしい。
アルプス庭園からの水晶岳。

結局午後はずっとピークが雲に隠れることはなかった。
アルプス庭園からの水晶岳。

結局午後はずっとピークが雲に隠れることはなかった。
アルプス庭園に登ってくる登山者と祖父岳。

雲ノ平山荘からここまでずっと木道が続いている。

庭園のベンチはずっとにぎわっていた。
アルプス庭園に登ってくる登山者と祖父岳。

雲ノ平山荘からここまでずっと木道が続いている。

庭園のベンチはずっとにぎわっていた。
アルプス庭園からの薬師岳。

この後大切な"魔法のステッキ"が紛失、さんざん捜したあげく、黙って持っていったオバタリアンより奪還する。
アルプス庭園からの薬師岳。

この後大切な"魔法のステッキ"が紛失、さんざん捜したあげく、黙って持っていったオバタリアンより奪還する。
第4日(8月5日・土)

雲ノ平スイス庭園。

雲ノ平山荘から木道続きで行ける。
第4日(8月5日・土)

雲ノ平スイス庭園。

雲ノ平山荘から木道続きで行ける。
スイス庭園から見た高天原山荘(中央やや左)、水晶池(右側中央よりやや下)。

直前まで水晶岳・赤牛岳が見えていたが、ガスにおおわれてしまった。
スイス庭園から見た高天原山荘(中央やや左)、水晶池(右側中央よりやや下)。

直前まで水晶岳・赤牛岳が見えていたが、ガスにおおわれてしまった。
雲ノ平から黒部源流への下り口。

急下降の後、三俣山荘への沢道を前々日の跡をたどる。

源流付近は脇道が何本も派生し、ややわかりにくくなっている。
雲ノ平から黒部源流への下り口。

急下降の後、三俣山荘への沢道を前々日の跡をたどる。

源流付近は脇道が何本も派生し、ややわかりにくくなっている。
雲ノ平からの急下降路を黒部源流から見上げる。
雲ノ平からの急下降路を黒部源流から見上げる。
三俣山荘方面に向かうとすぐ小さな広場があり、黒部川水源地の石標が置かれている。
三俣山荘方面に向かうとすぐ小さな広場があり、黒部川水源地の石標が置かれている。
三俣蓮華岳頂上への最後の詰めは、お花畑の中の急登。
三俣蓮華岳頂上への最後の詰めは、お花畑の中の急登。
三俣蓮華岳頂上もなかなかガスが晴れない。

槍とはここでお別れとなるので、ガスの中1時間半も粘る。
三俣蓮華岳頂上もなかなかガスが晴れない。

槍とはここでお別れとなるので、ガスの中1時間半も粘る。
ガスの中でも硫黄尾根だけは独特の光を放っている。
ガスの中でも硫黄尾根だけは独特の光を放っている。
鷲羽岳を背景に三俣山荘を見下ろす。
鷲羽岳を背景に三俣山荘を見下ろす。
これから向かう黒部五郎岳方面。
これから向かう黒部五郎岳方面。
黒部源流方面。

右端のワリモ岳から岩苔乗越・祖父岳・雲ノ平へ続く稜線の奥に水晶岳が見えてくる。
黒部源流方面。

右端のワリモ岳から岩苔乗越・祖父岳・雲ノ平へ続く稜線の奥に水晶岳が見えてくる。
鷲羽岳の右肩にある火口がよくわかる。
鷲羽岳の右肩にある火口がよくわかる。
かすかに北鎌尾根が見えてくるが、穂先はなかなかはっきりしない。

これ以上はあきらめて黒部五郎小舎へ向けて下り始める。
かすかに北鎌尾根が見えてくるが、穂先はなかなかはっきりしない。

これ以上はあきらめて黒部五郎小舎へ向けて下り始める。
三俣蓮華岳から高度差200mも下ると道はお花畑の中のゆるやかで気持ち良い道となる。

左側の三俣蓮華岳(2,841m)が右側の双六岳(2,860m)より低いのは意外な気がする。
三俣蓮華岳から高度差200mも下ると道はお花畑の中のゆるやかで気持ち良い道となる。

左側の三俣蓮華岳(2,841m)が右側の双六岳(2,860m)より低いのは意外な気がする。
黒部乗越への急下降の終点に立つ黒部五郎小舎。

これまでの小屋に比べ、内部がきれいで寝具もよく、しかも食事がおいしいとあって好感度は1番。
黒部乗越への急下降の終点に立つ黒部五郎小舎。

これまでの小屋に比べ、内部がきれいで寝具もよく、しかも食事がおいしいとあって好感度は1番。
第5日(8月6日・日)

黒部乗越はコバイケイソウと池塘の別天地。

小屋の印象といい、もう1度訪れたい場所だ。
第5日(8月6日・日)

黒部乗越はコバイケイソウと池塘の別天地。

小屋の印象といい、もう1度訪れたい場所だ。
黒部五郎岳へはカールの巻道を行く。

稜線の道はほとんど利用されず荒れているらしい。

カールに入ると岩と水と緑の調和が気持ち良い。
黒部五郎岳へはカールの巻道を行く。

稜線の道はほとんど利用されず荒れているらしい。

カールに入ると岩と水と緑の調和が気持ち良い。
有名な黒部五郎カールの中心部。

わき出す水は清涼そのもので思わず大休止したくなる。
有名な黒部五郎カールの中心部。

わき出す水は清涼そのもので思わず大休止したくなる。
カールから這い上がり、ゴロゴロの岩の中を登り切ると黒部五郎岳山頂。

天気も青空の面積が広がり1時間の大休止。

背後左は薬師岳の頂上部分。
カールから這い上がり、ゴロゴロの岩の中を登り切ると黒部五郎岳山頂。

天気も青空の面積が広がり1時間の大休止。

背後左は薬師岳の頂上部分。
西方向を見渡すと、雲の向こう地平線手前あたりにかすかに白山ものぞいている。
西方向を見渡すと、雲の向こう地平線手前あたりにかすかに白山ものぞいている。
黒部五郎岳からのパノラマ。

左に薬師岳(2,926m)、雲ノ平の台地の向こうは中央が赤牛岳(2,864m)、右が水晶岳(2,986m)。

さらに奥は、薬師岳の後ろの雲上にわずかに見えるのが雄山(3,003m)、赤牛岳の左後方に白馬岳(2,932m)、赤牛頂上のすぐ右後方に針ノ木岳(2,821m)、右の鞍部の奥には鹿島槍ヶ岳(2,889m)が見える。
黒部五郎岳からのパノラマ。

左に薬師岳(2,926m)、雲ノ平の台地の向こうは中央が赤牛岳(2,864m)、右が水晶岳(2,986m)。

さらに奥は、薬師岳の後ろの雲上にわずかに見えるのが雄山(3,003m)、赤牛岳の左後方に白馬岳(2,932m)、赤牛頂上のすぐ右後方に針ノ木岳(2,821m)、右の鞍部の奥には鹿島槍ヶ岳(2,889m)が見える。
オレンジと薬師岳。

日差しは暖かく、オレンジをかじり、FM京都のヤングナツメロを聴きつつ、のんびりくつろぐ。
オレンジと薬師岳。

日差しは暖かく、オレンジをかじり、FM京都のヤングナツメロを聴きつつ、のんびりくつろぐ。
今日は南方向にガスが多い。

おろしたザックの向こうに笠ヶ岳(2,897m)が現れた。
今日は南方向にガスが多い。

おろしたザックの向こうに笠ヶ岳(2,897m)が現れた。
三俣蓮華岳方面を望む。

鷲羽岳(左から2峰め)のガスも晴れた。
三俣蓮華岳方面を望む。

鷲羽岳(左から2峰め)のガスも晴れた。
北ノ俣岳(2,661m)から太郎山(2,373m)へとのびやかに続くダイヤモンドコースの縦走路。

いざ出発。
北ノ俣岳(2,661m)から太郎山(2,373m)へとのびやかに続くダイヤモンドコースの縦走路。

いざ出発。
北ノ俣岳からの黒部五郎岳。

こちらからはカールは尾根にかかえこまれていて見えない。
北ノ俣岳からの黒部五郎岳。

こちらからはカールは尾根にかかえこまれていて見えない。
北ノ俣岳頂上やや北から神岡新道が西に下っている。

中央右側には有峰湖が姿を見せる。
北ノ俣岳頂上やや北から神岡新道が西に下っている。

中央右側には有峰湖が姿を見せる。
太郎山周辺はニッコウキスゲが花盛り。
太郎山周辺はニッコウキスゲが花盛り。
今晩の宿・太郎平小屋を太郎山の斜面より見下ろす。

時は午後2時、左の折立方面から続々と人が登ってくる。
今晩の宿・太郎平小屋を太郎山の斜面より見下ろす。

時は午後2時、左の折立方面から続々と人が登ってくる。
太郎小屋前から見た夕暮れの薬師岳。
太郎小屋前から見た夕暮れの薬師岳。
太郎平の夕焼け。

夕焼けであっても翌朝晴れるかといえばそうでもないのが山の天気の気まぐれなところだ。
太郎平の夕焼け。

夕焼けであっても翌朝晴れるかといえばそうでもないのが山の天気の気まぐれなところだ。
第6日(8月7日・月)

太郎平小屋からカラ身で1時間40分、薬師岳山頂は強風とガスで展望なし。

金の薬師如来も祠の中で輝かず。

5分とたたず下り始める。
第6日(8月7日・月)

太郎平小屋からカラ身で1時間40分、薬師岳山頂は強風とガスで展望なし。

金の薬師如来も祠の中で輝かず。

5分とたたず下り始める。
太郎平小屋のアイドル?

なぜか鳩が1羽昨日からウロウロしている。

皆が一瞬「あ、雷鳥だ」などと叫ぶ。
太郎平小屋のアイドル?

なぜか鳩が1羽昨日からウロウロしている。

皆が一瞬「あ、雷鳥だ」などと叫ぶ。
折立平に向けていよいよ山を下る。

尾根周辺はニッコウキスゲの他キンコウカなども。

有峰湖がだんだん低くなってくる。
折立平に向けていよいよ山を下る。

尾根周辺はニッコウキスゲの他キンコウカなども。

有峰湖がだんだん低くなってくる。
折立平から各小屋へ補給(写真中央)のヘリが飛ぶ。

荷をつり下げ、この日は5回折立と山を往復した。
折立平から各小屋へ補給(写真中央)のヘリが飛ぶ。

荷をつり下げ、この日は5回折立と山を往復した。
太郎坂に取り付く地点にある愛知大遭難十三重之塔。

昭和37年冬の悲劇。

薬師岳の主となりたる十三の若きみ霊よ、永遠に鎮まれ。
太郎坂に取り付く地点にある愛知大遭難十三重之塔。

昭和37年冬の悲劇。

薬師岳の主となりたる十三の若きみ霊よ、永遠に鎮まれ。
富山地方鉄道有峰口駅。

シーズン中は富山側からの登山拠点としてにぎわうが、あいかわらずの無人駅である。
富山地方鉄道有峰口駅。

シーズン中は富山側からの登山拠点としてにぎわうが、あいかわらずの無人駅である。
富山地鉄は本線も含め全て単線のため、少し行ってはすれ違い停車する。

富山まで距離の割には時間がかかる。
富山地鉄は本線も含め全て単線のため、少し行ってはすれ違い停車する。

富山まで距離の割には時間がかかる。

感想

2009年11月4日記

記録やコメントは当時書き記した原文そのままに記載しました。
この頃は時間もお金もかけてずいぶん優雅な山旅をしていたんですなぁ(笑)。

この年の7月に信越地方を襲った集中豪雨は今も語られるほどの大災害で、特に姫川と関川の両流域に大変な爪痕を残しました。
姫川流域では河岸のJR大糸線や国道148号線が流されて壊滅、関川流域でも多くの橋・道路・家屋などが無惨に流失し、復旧・整備には長い年月がかかりました。
この年は、私はたまたま一時的に故郷の名古屋に出戻っていた時期であり、直接この豪雨には遭遇していないのですが、関川の下流域で学校のプールが濁流にえぐり取られて流され、あわや校舎もという緊迫した状況を映し出したテレビ画像が今も頭に焼き付いています。

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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
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