吉田口ーお鉢めぐりー駒ケ岳(泊)−宝永山ー御殿場口
- GPS
- 11:26
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,680m
- 下り
- 2,515m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:31
天候 | 晴ー曇りー晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
携帯臨時局は9/6で撤去のため、頂上付近のつながりは良くありません。 |
予約できる山小屋 |
御殿場口七合四勺・わらじ館
|
写真
装備
個人装備 |
雨具(1)
ポリタンク(1)
ヘッドライト(1)
コンパス(1)
地図(1)
非常食(2)
マキロン(1)
バンドエイド(1)
予備靴紐(1)
メモ帳(1)
手袋(1)
帽子(1)
ストック(2)
携帯電話(1)
財布(1)
定期入(1)
腕時計(1)
トイレットペーパー(1)
タオル(1)
ライター(1)
目薬(1)
パーカー(1)
下着(上下)(1)
靴下(1)
シュラフ(1)
エアマット(1)
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感想
いままで一度も登ったことがなかった事。頂上小屋の営業が9/6までだった事。ヒマラヤトレッキングに向けて高山病の感覚を体験してみる事。
この3点から、今回思い立って富士山一泊の山登りとなりました。
今週はずっと天候が不順で、いずれもご来光の期待は薄かったのですが、それでも週刊予報で金曜日、土曜日にはもしかしたらとの期待もあり、仕事も比較的暇だったので、9/5に代休をとり登ってきました。
あらかじめ、新宿から吉田口までのバスは予約してあったのでよかったのですが、平日にもかかわらず当日はキャンセル待ちの満席状態で、あらためて富士山の人気の高さを知りました。
吉田口登山口は多くの観光客でにぎわっており、凡そ登山口の風景ではないのですが、登山道に入ると人の数は減りますが、それでも視界に人影がなくなる事は頂上到達までありません。人影が絶えたのは、頂上到着後のお鉢めぐりの登山道だけです。6合目付近からは登山道の雰囲気とり、それなりの急な岩場が連続しますが、道は実に良く整備されているので、人前の体力と根気があれば行ける山だなと実感します。7合目付近より懸念していたとおり雨脚が強まり、雨具を着用したのですが、その後やんだものの、風が強く防寒に着用し続けました。さて、八合目付近は山小屋が集中しており、どの小屋も八合目の看板を掲げているのでどこが本当の八合目といった感じです。8合目付近からは徐々に息苦しさを感じだすと、さすがに酸素が薄いのだなと、標高の高さを実感します。また、登り始めからの眠気が一向に晴れないのも酸素が薄いせいか、今週は睡眠の質がいまいちな事によるものなのかと、想いを巡らせながら登ってました。九合目の鳥居を過ぎるともう頂上は間近です。霧の中だった事が影響しているのでしょうが、いつの間にか久須美神社に到着といった感じでした。早朝の山頂のにぎわいに比べるとと午後の富士山頂は人影もまばらで実に閑散としています。時間もあったので、濃霧の強風の中をお鉢めぐりへと向かましたが、すれ違う登山者もわずかでした。途中濃霧が切れて爆裂火口を目にしたときは、活火山である事を実感しました。いつ爆発してもおかしくない山なんだと。
頂上小屋(富士館)は16:00〜受付開始。朝は4:00に起床・食事、5:00には小屋を出発する規則で、普通の山小屋では考えられない営業形態で始めは驚いたのですが、富士山の登山形態(日帰り・夜行登山・ご来光)に合わせた営業形態なのだと納得しました。富士山の山小屋はくつろぐ場所ではなく、あくまでも寝床の提供の場であるとかんがえるべきでしょう。
登っている最中、起きている時ははさほど気にならなかったのですが、就寝時になると異常に寝付きがわるく、眠りが浅く、睡眠が中断する状態となり、おまけに頭痛が始まりこれが高山病の症状なのかと実感しました。朝起きた時は寝不足と頭痛で悩まされたのですが、食欲だけは十分にあったので一安心でした。一日で一気に標高差3600mを上がり、そこで睡眠した今回の体験は、日帰り登山以上に過酷な条件だったかもしれません。
朝4:30になると小屋は夜行登山客を迎え入れるのですが、その数の多さに驚きです。老若男女そして多くの外国人が富士山目指して、そしてご来光を見に来る姿はすさまじいの一言です。今の時期でこの人出ですから、最盛期はそれこそ歩けない程となるのでしょう。私の場合、ご来光を見れたら良いな程度でそれほど興味がなかったのですが、雲海のかなたが赤く染まった時には若干期待しました。しかし、その後上昇したガスに遮られ、多くの人の期待を裏切りご来光は結局拝めませんでした。この日の早朝もお鉢めぐりをしたのですが、ご来光を拝める東側外輪山に比べ、西側外輪山の人影はほとんどまばらですし、ほとんどの登山客はこちら側まで来ないのも不思議な気がします。多分、全登山者の10%もいないでしょう。
下りは、当初富士宮口を予定していたのですが、下山後の交通の利便と経済性を考え宝永山経由で御殿場口ルートへ変更しました。距離は有るのですが、後半は砂走りの下りが延々と続くので思ったよりはるかに快調に下る事が出来ました。但し、頂上直下からしばらくは団体さんが入り長蛇の列となってしまいましたが、そこを抜けると実に快調な下りとなりました。
朝方の悩まし良いガスも綺麗に去り、足元に広がる雲海、荒涼とした砂礫帯、宝永火山の優雅な稜線、そして背後の青空に映える富士山を眺めながらの下りは素晴らしかったです。
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