秋の丹沢 (箒沢〜檜洞丸〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜鍋割山〜寄)
- GPS
- 29:45
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,510m
- 下り
- 2,683m
コースタイム
11:30ヤブ沢ノ頭-(石棚山)-12:20テシロノ頭-13:00〜30檜洞丸-15:00〜25臼ヶ岳-16:45蛭ヶ岳(泊)
11/8(日):6:35蛭ヶ岳-7:35棚沢ノ頭-8:25〜45丹沢山-9:05竜ヶ馬場-9:45〜10:20塔ノ岳-
11:15〜55鍋割山-13:10栗ノ木洞-13:20櫟山-13:50秦野峠林道-14:30〜35寄バス停-15:00新松田バス停
天候 | 11/7(土):晴れ時々くもり 11/8(日):晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
ヤセ尾根は所々ありましたが、危険箇所はなかったです。 鎖場は登りでは使う必要はあまりなさそうですが、 登山口〜檜洞丸〜蛭ヶ岳へ至る道は、 下りだったら少し怖そうなところもありました。 檜洞丸〜蛭ヶ岳の途中にある水場(神ノ川乗越)は、 私たちは行きませんでしたが・・・おいしいそうです。 |
写真
感想
予定を入れていたけれど諸事情により行けなくなり、ぽっかり空いた2連休・・・。
11月はこれを逃すともう土日休みはないのです(┯_┯)
どこかに行きたいけどアルプスはもう雪かなぁ・・・。
こんな時は・・・
そうだ!丹沢へ行こう!
というわけで( ̄  ̄;)
関東進出第2弾です。
はじめ、大倉から登って西丹沢自然教室へ抜けるルートを考えてくれたのですが、
どうしても鍋割山のうどんを食べたいという食いしん坊な私のワガママに応えて
逆ルート、プラス鍋割山のコースとなりました。
お天気にも恵まれ、素晴らしい富士山の景色に感動しながら、
秋の丹沢、主稜歩きを満喫してきました。
11/7(土)
7時20分、新松田発西丹沢行きのバスに乗り込みます。
この日は丹沢湖の駅伝があるらしく、最初から渋滞に巻き込まれます。
箒沢で降りたら、目的地は箒沢公園橋だったらしく・・・初めは車道歩きです。
でもここにはトイレがあり、登山口へ向かう道中の紅葉もすばらしかったので、
『正解だったね!』 前向きです。
ここから橋を渡って、右へ行くところを左へ行ってしまい獣道へ。
すぐに気づいて引き返します。
最初からいきなりの急登ですが、雲取山の時とは全く違う天気に気分は軽く、身も軽く。
高度を上げるとちょうど標高800m〜1000m付近が紅葉の最盛期で、
赤や黄色に染まった木々の間を通り抜けるたびについつい写真を取ってしまいました。
最初は河原を渡り、公園の中のような道を行ったり、急斜面を登ったり、
変化に富んだ登山道で面白かったです。
檜洞丸で少し遅めの昼食です。時間もないのでちょっと急ぎます。
檜洞丸と蛭ヶ岳は標高差はあまりないのですが、一旦300m下りて約400m登ります。
下りる時のあの精神的なグッタリ感は、いつもの事ながら堪えます。
登るときは覚悟して臨んだせいか(?)そこまでつらくはなかったのですが、
そのうちに周辺にガスがかかりはじめ、それはそれで中国の水墨画のようで神秘的でした。
きれいだねーなんていいながら、今日はここまでかなぁなんて思っていました。
ところが、蛭ヶ岳まであと30分くらいの距離になったとき、
なんとなーくガスの中からぼんやりと見えていた太陽がパカッと顔を出しました。
その真下には・・・富士山!!!
富士山の後ろに沈む日の入りを見ることができました。
日が沈んでからも紫色に染まった空と富士山に見とれることしばし。
宿の前でもみなさん、一様に同じ方向を見つめていました。
ここではきっと、日にちがずれればダイヤモンド富士が見えるのでしょうね。
到着が遅かったので、食事の時間は18時40分だそうです。
今日は混んでいて、布団もふたりで一枚です。
まぁ、ギューギューのテントよりは広いかな?でも寝返りは大変そうです。
食事まで時間があるのでしばらく酒盛り(私はコーヒー(*^。^*))。
おつまみをパクパク、おいしいサンマの缶詰なんかもあり・・・
食事の前にお腹がいっぱいになってしまいました。
そして18時40分、いそいそと食堂へ行くと・・・
食事の時間は終わっておりました(゚▽ ゚)
どうやら、宿の人が17時40分と言い間違えたらしいのです。
今から作るから!!!とビールをいただき、ひたすら謝られました。
ここの食事はごはんとレトルトのおでん、佃煮数種・・・。
朝はごはんと味噌汁と佃煮・・・と
他の山小屋と比べるとかなり質素な感じはしましたが、
(レトルトのカレーとおでんが大量に積まれていたので、
多分1日おきにメニューが変わるのでしょう)
小屋の人たちがとてもいい人たちで、癒されました。
19時20分頃に食事を終え、またちょっと飲もうかと場所を移動しますが、
消灯は20時だそうで・・・慌てて寝る準備にかかります。
狭い布団で寝返りもままならない状態でしたが、
部屋の中はとても暖かく、ゆっくり眠ることができました。
11/8(日)
朝4時30分起床、5時から朝ごはんです。
日の出は6時頃なので、急いでご飯を食べて朝焼けを見に行きます。
しばらくはとてもいい感じだったのですが、いきなりのガス。
富士山もすっかり見えなくなってしまいました。
がっかり・・・そんなにうまくはいかないねなんて話をしながら部屋へ戻ります。
宿のおじさんも・・・『今日は絶望的だね!』とのこと。
宿でぐだぐだしていると、なんとなくガスが薄くなってきたような?
ダメ元で外に出てみると、うすーく赤くなっています。
しばらく様子を見ていましたが、晴れそうにないのでじゃあ出発の準備を・・・と戻りかけた時、
またしても、パカッと出てきました、太陽。
そして富士山にかかっていた雲も一気に晴れました。
諦めなくて良かった。
6時半、出発しようと思ったら今度はブロッケン出現。
私自身、うすーいものは見たことあります。でも数秒で消えてしまいました。
でも今回は虹色で数分以上続いたと思います。
ブロッケンって、誰から見ても自分が中心に映るんですね!知りませんでした。
はじめ、誰かの写真の邪魔になってしまうかもって遠慮してたんですが、
そう知ってから、手を振り回し、踊り(?)、動画まで撮ってしまいました。
素敵な偶然、本当に感謝します。
ここから丹沢山、塔ノ岳、鍋割山と進みます。
朝露を浴びて山の斜面がキラキラと輝いています(でも朝露でズボンはびっしょり)。
1日目はすれ違う人も数人だったのですが、
2日目はかなり賑わっていて、しかも驚くほど若い人が多かったです。
ワンゲルというより、もっと普通の(?)大学生のような・・・
きっとここは人気の山なんですね。
トレランをしてる人たちもたくさんいました。
今日私は決めていることがありました。
鍋割のうどんを食べるまでは、固形物を口にしないと( ̄ー ̄)v
いつもは人に食べ物を勧められたら必ず食べてしまうくらい食いしん坊な私ですが、
今日は周りに半ば呆れられながら、うどんのためにがんばりました(^_^;)
といっても、丹沢山に着くまでにもうお腹が空いていたのですが、
宣言してしまった手前、後にも引けずグーグーいいながら黙々と歩きます。
地味なアップダウンが結構あるので、かなり汗をかきました。
2日目の登山道も、The丹沢というのか、アルプスにはない登山道で
低い草が広がる草原の中を進むような、周りが見渡せるのでとても気持ちいいものでした。
そして私たちの右側にはずっと富士山が。
愛知県民の私にとって、この大きさで富士山がずっと隣にいてくれるなんて、
本当に贅沢なことです。
塔ノ岳頂上は、やはり人気の山らしく賑わっていました。
小屋の中に夜景の写真が貼ってありましたが、房総半島まで映っていました。
すごいですね・・・いつか泊まってみたいです。
ここでコーヒーを飲んで少し休憩、ついに鍋割山に向かいます。
到着予定時間は11時過ぎ、タイミングもばっちりです。
しかし、目の前に現れた20人くらいの集団・・・。
きっと鍋割に行くんだよね・・・うどん食べるのかしら??
もしかして・・・売り切れちゃうんじゃないかしら(/-_-\)??
登山道が狭いこともあってなかなか抜かせなかったのですが、
鍋割直前で景色が良いところがあり、その方たちが止まってくれたので、
鍋割山荘めがけてダッシュです。
(結局、その方たちはうどんも食べず、鍋割を後にしていました( ̄_ ̄|||))
小屋に近づくといい香りがたちこめ、外では既にたくさんの人がうどんを食べていました。
私たちもさっそく注文、中ではお姉さんがテキパキと何人分ものうどんを作りながら、
『うどん戦争よ!』と笑っていました。
一日何十食も作るのだから、大変でしょう。
すぐにうどんは出来上がり、私たちも外で食べることにしました。
今回の丹沢はこれが目的だったといっても過言ではないくらいのメインイベント。
よほど顔がニヤニヤしていたのか、写真を撮っていると席がご一緒だった方に話かけられました。
『私も写真撮ったわ。主人に見せるの・・・悔しがらせるんだ(^^)』だそうです。
ここのうどんは具沢山であったかく、本当に、本当においしかったです。
(かなりお腹も減ってました( ̄  ̄;))
周りの雰囲気も、芝生が一面に広がっていて、のどかでよかったです。
そんなこんなしているうちにガスがやってきました。
富士山も見納め・・・後は長い下りが待っています。
いつもながら下りは苦手です。
ざーっと下れる道ならいいのですが、結構段差があって落ち葉で滑るので気を使います。
高度を下げるとまた紅葉がきれいな地点があったり癒されますが、
油断してるとまた登りがあったりして、いつもながらの靴擦れもあり、疲れました。
途中からバスの時間を気にしつつ、なんとか間に合いそうなので急ぎます。
土佐原に出ると、そこは茶畑が広がる田舎の風景でした。
最後に急なアスファルトの坂道を駆け下り、なんとかバス出発5分前に到着!
ふぅぅぅぅ、放心状態でバスに揺られます。
今回は本当に盛りだくさんで、素晴らしい景色や偶然の出来事に感動しっぱなしの2日間でした。
私のワガママな願いを聞いてくれたみなさん、いつもながらありがとうございまいた。
春にはシロヤシオのトンネルができるそうですね。
ヒルのいない時に、また見に来たいです。
夕焼けが綺麗ですね。
富士山に日が沈むなんて素敵だ
日没の方が断然ロマンチックだな〜
丹沢てよく聞きますが人気あるのですね。
ブロッケン現象はみんな自分が主役なんですね。
私も知りませんでした
見たことないけど。
関東の方は暖かかったのかな?
鈴鹿周辺は日中暑いくらいでしたが
うどん。
寒い時は格別美味そうですね
こちらも、日中は長袖では暑いくらいでした。
風がほとんど吹いていなかったので、登りでは汗だくでした。
というわけで、うどんを食べる頃には暑くて暑くて、
看板の『氷いちご』に惹かれてしまったご一行でした(笑)。
日本人って、富士山に特別な思いがありますよね。
どこの山からでも、富士山が見えると何となく嬉しくなってしまいます。
なのであの夕焼けは本当に感動しました。
苦い経験をしたのはまだ2ヶ月前のことなんですが、
また登りたくなりそうです( ̄  ̄;)
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