2023登り初めは南八ヶ岳主脈縦走
- GPS
- 10:06
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,528m
- 下り
- 1,519m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 10:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(冬季はチェーンが必要) |
写真
感想
今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
今回は少し書き方を変えてみます
昨年のクリスマスイブから順調に雪山登山の経験が出来ている
山の先輩と移動時間を含めて色々会話できる事と実践で教えてくれることがデカい
2023年1月4日
前日から当日の天候や他の方の山行記録を色々と確認
好天候のおかげでかなり積雪が少なくなってる山が多かった
しかし赤岳付近は雲のある記録が多かったので赤岳を選んだ
2015年の秋にテント泊で阿弥陀岳〜硫黄岳を2日に分けて挑んだ時以来になる
今回も雪道の日帰りなので、自分の車を使う
└機械式4WDの軽自動車(パジェロミニ)+スタッドレスタイヤ+(チェーンを車載)
赤岳山荘の駐車場まで車で進めると往復1時間以上は短縮できるので、赤岳〜横岳〜硫黄岳の縦走に決定
2023年1月6日
夜中の2時過ぎに厚木を出発
時間の短縮と燃費と疲労を考えて、相模原〜勝沼は高速道路を深夜割の時間で使っている(軽:1,090円)
その後は極力国道20号を使い八ヶ岳山荘へ
5時前に八ヶ岳山荘へ到着し、ここから最初のイベントが始まる…
圧雪(凍結)の美濃戸林道を使って赤岳山荘の駐車場へ
九州出身なので雪道は慣れてないから超低速で進んだが、急激な下りや最後の登りも問題なく通過して到着
「ここまで車で来るためにこの車を選んだんだ!」と1回目の達成感を味わった
準備を整え、赤岳山荘駐車場を出発
先輩の判断で、滑り止め無し+ストックを選択(アイゼンとピッケルを持ち他は車に残す)
└メジャールート+日の当たるポイントあり+夜明け前
こう言う判断が自分にはまだ出来ない…
行者小屋までの南沢ルートは雪が全くない場所と凍結した場所はほんの一部だけで、滑り止め無しでも軽快に歩けた
2時間くらいで行者小屋に到着
ここで雪山アタックの装備に変更する
└12本爪アイゼン、ピッケル、ヘルメット+オーバーサングラス(ゴーグル)、防寒の調整
自分はまだ慣れなくて20分は掛かってしまう💦まぁ経験増やせば減るだろう
赤岳へは文三郎尾根を利用するが、自分は初めてのルート
テント場を越え、樹林帯を進むと階段が現れた「これか!」
見上げた先には数名の登山者が見えた
文三郎尾根は階段が隠れてる部分も多く、雪の斜面をアイゼンで噛みしめて上がっていく
ピッケルが使いやすい斜度だった
急激に高度を上げるので流石にキツイ
途中で何度も見上げる…そこには中岳〜阿弥陀岳への稜線や美しすぎる阿弥陀岳の姿を見ることが出来る
辛さの中でも幸せや充実感を得る瞬間だ
登山好きは、この麻薬を止める事が出来ない
阿弥陀岳への分岐に着くとさすがに風が強くなった
少し上がった場所が広かったので休憩し、この先の核心部(岩場・鎖場)へ向けて息を整える
嫌いなミックスだが編笠山の様な岩の集まりじゃないので動きやすい♪
慎重に岩場を越え、鉄の梯子を通過して山頂へ
やった!登りきった! 本日2回目の達成感を味わう
初めて見る冬景色の南八ヶ岳の山々はとても輝いていた🗻
赤岳からは360度多くの山が見えるので、その場で次の山を考えてしまう恐ろしい場所でもある
やはり風が強いので展望荘まで降下して、建物の裏で休憩を取る事にした
ここまで4時間半、かなり良いペースで動けてる
少しエネルギーも補給して、さぁ後半!横岳へ向かう
先行者は1名確認できた
鎖が連続するルンゼを越え、梯子を登り進んで行く
先輩は上着の調整で小休憩したので、しばらくソロで進んでいた
すると横岳(日ノ岳)東壁の斜面をトラバースする区間が目の前に現れた
斜度が中途半端で上体を曲げないとピッケルを使っての体制維持がしづらい
トレースはあるが幅は細いのでアイゼンワークのミスも許されない
右手は転倒すると簡単に数百メートルは滑落してしまう…今回1番の恐怖を感じた
最悪のケースを考えながらも無事に越える事が出来た
その後に現れたのは写真にもある日ノ岳への壁(斜面)だ
四つん這いでピックを刺しながら進むには斜度が足りないのでしっかりキックして登りきる
その後の南側へ回り込みトラバースする区間で空を見上げると、ハロとアークを一緒に見ることが出来た
写真の通り、ハロが輪となりアークが宝石 … まるで指輪の様だった
先輩にかなり遅れて横岳(奥の院)の山頂に着いた
正直3回目の達成感より、厳しい区間が終了した事に安堵した
撮影+休憩を取ってから硫黄岳へ
カニの横ばいポイントを無事に進み、硫黄岳山荘へは積雪が十分なので台座ノ頭を経由した
先輩の提案で途中の石が多く雪が少ない場所からはアイゼンを外し、ストックを使って降下
抜群に歩きやすい やっぱり判断力凄いな
ちょうど12時に硫黄岳山荘に到着 山荘裏で風を除けて昼食
カレーメシを作ったが保温対策を全くしてなかったら、芯の残った薄〜いカレー味の雑炊が出来た
カレー粉の塊を溶かすには、十分な温度が必要だと体感してしまった
日帰りならバナーを使わずにパンやおにぎり+水分な事は理解しているが、万一を考えると使わなくてもバーナー類は持ってないと不安になる
真空構造のマグならいけるかなぁ〜また挑戦してみるつもり
長い横岳の通過は、多くの雪山登山技術を使う必要がある一番きつく辛い区間だった
あくまで個人的な感想だが、赤岳より横岳の方が難易度は高い様に思う
きっと積雪量によっても変わるのだろう
十分に休憩を取ったので、最終の硫黄岳を通過して赤岳鉱泉へ降下する
山荘から硫黄岳へはアイゼン無しでも大丈夫だった
硫黄岳から天狗岳を見ると、かなり雪が解けてる事を確認
前回の天狗岳山行も最高のタイミングでアタックできた様だ
硫黄岳の降下点から本日のルートを見返す
壮大な南八ヶ岳の主脈たちが並び、まるで我々に対して拍手をしてくれてる様だった
硫黄岳からの降下点直後はアイゼンが必要と判断
アイゼンを装着して進み、赤岳鉱泉まで積雪が豊富で問題なく進めた
赤岳鉱泉で買い物しようかと考えたが、長い北沢ルートなのでそのまま進む事に
半分くらい進んだところで、岩の頭が多く現れたので小休憩がてらアイゼンを外した
すると何組も下りてきた! バスの時間だったのかな?
車道に入ると走る方々も…ここから八ヶ岳山荘まで走るのか?
若さと脚力に脱帽だ😅
明確な迂回路は利用して、出発して10時間後に駐車場へ到着
帰り支度をして駐車場代を支払って、最終イベント「八ヶ岳山荘への戻り」へ向かう
最後の登り直前に後続車が接近!
登り終えた後に道を譲って先に行ってもらった
全イベントを終え下山通知を出してから、徐々にこみ上げてきた達成感
天候にも恵まれ、メジャーだが距離もあり厳しい区間の日帰り縦走
「本当に積雪期にこの区間を縦走できた!」
一人じゃ出来なかっただろうと言う思いと先輩への感謝
興奮して何度も同じことを話してしまう
もっと経験を積んで、別の相棒が出来た時、先輩と同様に接してあげたい…
終わり
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます
雪山は持ってる道具や車で行ける範囲の積雪を確認して2シーズン過ごし、5シーズンは登山を離れてました
2021年の昨シーズンから復活し、今シーズンが老朽化した雪山道具の買い替えタイミングとなったので、これを機に中級と言われるレベルの雪山へ挑戦を続けています
まだ中級レベルの経験したばかりなので、経験値(スキル)を積むために今後は雪山登山を増やすつもりです
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