米子沢・巻機山。天国のナメと穏やかな百名山
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,286m
- 下り
- 1,284m
コースタイム
- 山行
- 9:08
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 9:47
06:25 入渓点を通り越す(13分) 06:38
06:40 遡行開始
07:24 ナメノ沢出合
08:00 栂ノ沢出合 08:10
08:42 無駄な巻き(28分) 09:10
09:44 日陰沢出合
09:49 無駄な巻き(21分) 10:10
10:18 ゴルジュ突入
12:18 二俣
12:43 避難小屋 13:11
13:37 巻機山山頂 13:48
14:10 避難小屋
16:00 桜坂駐車場
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
桜坂駐車場、約60台可能。500円/1日 |
コース状況/ 危険箇所等 |
米子沢は、遡行グレード:2級下(水が少ない時)〜2級(多めの時)との事です。(kamogさん、metaさんレコより) 一部沢の本には1級上・初級と紹介されてますが、初心者・初級者の事故が非常に多く、地元では入渓を控えて欲しいとの事です。しっかりとした指導者、リーダーの下で遡行してください。(我々が言える立場ではありませんが) 詳しいコース状況はこちらのレコを見た方がいいと思いますので。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-478146.html 補足としてですが 日陰沢出合から始まるゴルジュ入口にある滝は日陰沢との中間尾根から巻きますが、巻きすぎない事。途中「×」のスプレーがあります。その先にも足跡が残っていますが昔拓いた救助用の踏み跡らしくそのまま上がってしまうと本流に戻るのに20m以上の懸垂下降しなければなりません。 |
その他周辺情報 | トイレは桜坂駐車場(水洗でまあまあきれい)と避難小屋(中にあるトイレはきれい、外は汲み取り式) 下山後は金城の里320円で安い。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
アブミ
渓流シューズ
フローティングロープ
トポ
ルート図
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感想
今回は沢登りを始めた時からの念願だった「米子沢」に行ってきました。
沢登りとしては、丹沢以外では初の遠征です。
「米子沢」は、大人気の沢、雑誌などにもこの様に紹介されています。
○ 沢登りを始めた人なら一度は行ってみたい沢
○ スケールの大きな明るい美渓
○ 最後は美しい「大ナメ」が広がる
この「大ナメ」の事を「天国のナメ」と言うらしい。
自分が買った沢のガイド本には米子沢は「初級者向き・一級上」となっていて、自分たちは「2級下」までの沢は経験済みですので「何とかなる」と思い、このタイムングで行くことになりました。
そんな沢山の期待を込めての遠征となりましたが・・・・甘かった。
今まで歩いてきた沢の「核心部」と言われる難しい滝の登攀が次から次へと襲ってくる感じ。とても1級の沢とは思えない!
metaさんとkamogさんのレコでは「2級中」と書いてあったが、そっちが合っていると思いました。ガイド本なんて本当にアテにならないモノです。無駄な巻き道やRFミスなどで1時間以上ロスしたとは言え、6時間を超える沢歩きは初めてで体力的にも限界気味。
でも終盤になり水量が少なくなったら このまま終わってしまうのが寂しくなってきました。
「もう一回登りたい!天国のナメを楽しみたい!」と思うようになった。
自分達としては少し難しい沢に来てしまい、goeにも悪いことをしたと思っていましたが、本人はそんなことは全くなく、凄く楽しかった様で「また来年来たい」って言ってくれてます。
遡行が終わり避難小屋へ立ち寄り、そこから巻機山山頂を目指します。
巻機山はおおらかな山容で、厳しかった沢歩きとは全く別の山に来たみたいでした。巻機山だけでも充分楽しめます。
今回は我が隊の実力の無さを痛感し落ち込みはしましたが、足りないもの・課題点などがわかり次に向けての準備は出来ています。
今回は終わってみたら今までの山行の中でも「一番」と言っていいほど、心に残る楽しい山行となりました。
帰ってから写真を整理していたら「こんなにきれいな沢を歩いていたんだぁ」って思ったら 来年また米子沢を歩きたくなりました。
一般登山道は誰もが歩ける様にある程度整備されているが、沢登りではそうはいかない。自分の技術と知力で登る。沢では「危険と困難」はつきものかも知れないが、技術と経験を積めば「危険」なルートは「困難」なルートに変わります。困難を克服しての登頂は、一般登山道では味わえない充実感があると、改めて感じました。今回は辛かったからこそ、登り詰めた時の喜びが大きかったです。
沢登りは本当に奥が深いですね。
新潟の山(沢も)は初めてです。
10年以上も前にスキーで訪れて以来。関越トンネルを抜けて現れた風景にisと
「う〜ん、バブルの香りだね」な〜んて(笑)
米子沢は私自身行けると思ってなかった憧れの沢でした。
とにかく長かった〜次から次へと滝が現れ巻いていても高感度たっぷり。
緊張の連続で・・・「天国のナメ」もスリップ注意で足元ばかり気にしてました。
(結構フェルト滑るんです)
スケールの大きさに圧倒されっぱなしでしたが、言葉で伝えられないぐらい最高に美しい景観でした(*^^*)
そして巻機山からの景色もまた雄大。
今回歩けた事に感謝です。来年また再訪して今年以上に楽しみたいと思います。
今回はお花を撮る余裕全くありませんでした〜
私が初めて沢登りをしたのがここでした。31年前の9月、当時付き合いだした主人とその友人と3人で行きました。主人は沢登のベテランで、私は付いて行くだけ。足が届かない所は主人が膝を貸してくれました。帰りに買った「八海山」の一升瓶を3人で帰りの電車で空けたのも楽しい思い出です。
mayutsuboさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
31年前の貴重なお話、ありがとうございます。その当時と沢の状況はあまり変わっていないと思いますが、当時と今では道具が違いますし、情報が無い中での初めての沢登りとしては、相当キツかったと思います。自分も最後はヘロヘロでした。でも辛かったからこそ、今後、一番印象に残る遡行だと思います。
mayutsuboさんのソロテント泊レコ拝見しました。素晴らしい山との向き合い方をされてる方からコメント頂けて嬉しいです。今後とも参考にさせて頂きます。ありがとうございました。
計画段階では、巻機山へのis隊の遠征としてはとても意外なお山だと...
感想を読んでわかりました。そういうことかと。
私は水に濡れるのが嫌いなので(ネコみたい)沢はやりませんけど、なんだか凄い感じが伝わってきました。
沢屋は頂上に行くことをバカにするとよく聞きますね。
そういう沢屋さんて、そのお山のピークを登った上でバカにしているんでしょうか。そうじゃないとしたらジョークのような感じですけど。 あ、ひとりごとです。
93は、味噌川草(ミソガワソウ)ですかね。北岳で見ましたよ。
ではまた!
photogさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
計画段階では米子沢が第一優先で「巻機山は百名山だし、ついでに登ってみよう」と言った感じでしたが 、意外にイイ山で一回の山行で2度おいしい思いをした感じです
ええっ 自分も周りの沢やさんにはそのようにバカにする人はいませんが、中にはいるんでしょうか?
ただ沢の遡行が目的なので、塔ノ岳や丹沢山の様に何度も登ってる山だと遡行が終わった後は自分も絶対登りません。それに自分は遡行が終われば靴は履きかえますが、沢靴のまま下山する人も多いのでピークは踏まないのかも知れません。
あ、いつもお花の名前を教えて頂いて ありがとうございます 。
米子沢お疲れ様でした
ナメ天国と共にウメバチソウやリンドウも見られたのですね
紅葉の時期は真っ赤な葉と草紅葉が綺麗ですよ
>懸垂下降しないと合流できない・・・引き返す
お二人の記録が詳細なので、見て読んでいてハラハラ
>足裏は「点」じゃなく「面」で登る!
流石です。悟るの早いですね
kazikaさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
この沢は紅葉の時期に訪れたいですね
懸垂下降は可能でしたが、下降点の見えない場所での下降は少しためらいました。ハラハラしましたか?自分も今読んでてハラハラします〜
上越の藪は密度が濃いので巻道も登りと降り(普通降る人はいませんよね )では見え方が全く違って、踏み跡が全く見えず戻るのに一苦労でした。この辺の巻くか巻かないかのRF力は経験不足からくるんでしょうね。もっともっと精進しなければいけません 。
せっかくの天国のナメも滑って楽しめず
はじめは蹴って登って滑ってしまっていたので、雪道歩くみたいに接地面積を広くして登ったら全く滑らなかった様です。これも経験ですよね
初めまして。
米子沢は本当に美しく、素晴らしい沢ですよね。沢のいろいろな要素が含まれていて、きれいで、詰めの藪も無いというまさしく優等生な沢だと思います。私も7,8回ほど行ってます。
沢のグレードですが、上越などの多雪地帯の沢は丹沢・奥多摩・奥秩父などと比べて、1,2グレードほど上だと思った方が良いと思います。米子沢が1級上なら、それは丹沢などの2級といった感じです。
沢は本当に楽しいと思います。どんどんハマって下さい。これからもレコを楽しみにしています。
yoshi629さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
沢登りに精通した方からコメント頂けて嬉しいです。
昨年「暑い丹沢での避暑目的」で始めた沢歩きで、丹沢の登攀の少ない小さな沢にしか行ってませんでした。上越の沢はスケールが大きくて本当にレベルが違う気がします。自分たちは経験者と同行したり講習会を受けたわけでもなく、我流で沢を歩いていました。知識や技術は乏しく、あるのは体力と根性だけ・・(最近は根性も無くなってきましたが・・ )
沢登りは山の要素が詰まった総合的な山行だと思います。
ヨチヨチ歩きですがこれからも頑張って沢歩きを楽しみたいと思ってます。
yoshi629さんの沢レコも参考にさせて頂きます!
今回は温かいコメントありがとうございました。
mayutsuboさん
初めまして。
31年前に行かれたとの事。沢の雰囲気は変わってませんか??
今回は足が届かない、手が届かない等々難しい歩きになりましたが
その分いい思い出になりそうです(*^^*)
私も付いて行くのに必死でした〜
photogさん
圏央道が繫がってくれて我隊遠征が少しラクになりました。
今回、最初はジャブジャブ水の中も気持ち良かったのですが、
やはりもう秋、冷たくて濡れないように必死でした。
私20歳の時、海で溺れかけ実は水が苦手なんですよ
お花 ありがとうございます。
kazikaさん
やっぱり「ウメバチソウ」でしたか、ありがとうございます。
本当はもう少し後、紅葉の頃を狙ってましたが水が冷たくて耐えられない?!
(なんちゃって沢ヤですから)フライングしてしまいました
今回は私自身もハラハラしっぱなし、小川と巻機山にホント癒されました〜
でもいい勉強になりました。
yoshi629さん
初めまして。
丹沢の沢歩きを楽しむ程度でしたので、途中で「ここに来て良かったのか?」と
思ってしまいました。反省もありますが、本当に歩けて良かったです。
詰めの藪はないのですが、余計なアルバイトで十分すぎるぐらいの藪漕ぎも
堪能してしまいました
今月初め、一般ルートで、巻機山登りました。
沢登り、爽快で楽しそうですね。今年は水量が多そうなので気をつけて楽しんで下さい。
kttさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
巻機山は米子沢にのついでに登った様なものでしたが、本当にイイ山でした これだけでも充分って感じです。さすが「百名山」
今年は雨が多いですから事故も多く、沢は難しいですね。
そんな中、最近雨が降っていない様なのでこの日に決行しましたが、水量少なくて正解!水量が多かったら足元すくわれそうな場所が結構あって危険でした。そういう事故が多い沢の様ですね。
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