裏?朝日連峰周回(三面〜大朝日〜祝瓶〜針生平/蕨峠は自転車)
- GPS
- 58:05
- 距離
- 73.0km
- 登り
- 4,293m
- 下り
- 4,292m
コースタイム
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 9:47
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 4:33
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 10:56
天候 | 1日目:雨、ガス、時々晴れ。風は弱め 2日目:ガス、雨、時々晴れ。風は弱め 3日目:高曇り後快晴。早朝は強めの風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・登山口連絡の蕨峠は砂利の林道です。幅は広くはないですが比較的走り易いです。 (開通期間が短いので、小国町、村上市のHPは要チェック) |
コース状況/ 危険箇所等 |
‥仍蓋〜三面避難小屋 ・6割程度が急傾斜のトラバース路です。足場はまずまずですが、滑落注意。 ・残り4割が樹林内ですが、数箇所胸位の藪漕ぎ箇所があります。泥濘は少ない。 ・歩き始めて最初の一本吊り橋が難関。高所苦手な方は厳しいかと。 (残り2ヶ所はコンクリ土台のしっかりした吊り橋です)。 ∋位免鯑饐屋〜道陸神峰 ・三面川を渡る吊り橋を渡ると左に足跡が残っていますが間違いの様です。 (間違った)。マップだと右にトラバースして尾根に乗り上げる様です。 ・尾根上は薮も無く歩きやすいコースでした。左右切れ落ちた痩せ尾根なので、 注意は必要(灌木があり高度感は少ない)。 ・道陸神避難小屋の裏から急登を登ると道陸神峰山頂です。 F士神峰〜北寒江山 ・道陸神峰から相模池までは薮歩きが多くなります。路形ははっきりしてるので 迷うことはないかと思います。 ・尾根道がどちらかに切れ落ちているのと、崩れている部分もあるので足元には 十分注意願います。 ・大上戸の岩場は、急登の鎖場と両側の切れ落ちた痩せ尾根あり。滑落注意。 ・相模池から北寒江山は刈り払いのされた歩きやすいコースでした。 じ儼蠑屋〜大朝日 ・コースは綺麗に整備されていて歩きやすいと思います。 ・アップダウンは多めなのでペース配分には注意した方が良いと思います。 ヂ臘日〜祝瓶山 ・大朝日山頂から平岩山まで、ザレ場の急斜面です。足場が良く無いので注意を。 ・平岩山からはアップダウンの多い尾根歩きでが続きます。北大玉の先の祝瓶/ 針生平分岐までは整備されたコースでしたが、分岐から先(祝瓶方面は)は、 少々荒れ気味でした。 ・また、全体的に登山道の崩落が目立っていたのも気になります。 ・大玉山は登りも下りも急です。足場が滑りやすいので注意は必要。 ・大玉から鞍部まで300m下ったら急登を400m登って祝瓶山頂です。体力振り 絞って頑張りましょう。 祝瓶山〜針生平登山口 ・こちらも急斜面のオンパレードでした。P1239までは片側が切れ落ちているので 足元には十二分に注意を。 ・P817の登り返しを過ぎれば、比較的傾斜も緩くなります。 ・登山口手前、荒川の吊り橋は一枚板の橋でした。足を踏み外さないように。 蕨峠越え ・針生平から蕨峠分岐までは、ほぼ下り坂でした。自転車漕がなくても良いので 楽でした。 ・分岐から林道起点までは緩い登りの舗装路です。 ・起点から蕨峠までは、比較的整備された砂利道です。急傾斜部分は少なく、 MTBに乗り馴れてる方なら比較的楽に登れると思います。 ・峠以降も暫くは緩い登り坂でした。朝日連峰の好展望地なので、のんびり景色 を見ながら走るのも良いでしょう。 ・林道下りも道はまずまずの状態でした。段差等も少なく快適に下れると思います。 ・林道下部は舗装路となりますが、一部水苔か何かで滑りやすい所があります。 ゆっくり下りましょう(転びました)。 ・ダムサイドの道は獣の糞が沢山転がってます。また猿も多数出没するので、 立ち止まらず進むのがよさそうです(猿は近づくと逃げていきましたが)。 |
写真
感想
待ちに待った林道三面線開通。蕨峠がやっと通れるようになった
(ちょっと前には開通してたけど)。
この周回にはこれがどうしても必要だったのです。
今回は久々の朝日連峰。
登山ブームもあり、東北ではメジャー級の山域ですが、一般人が足を踏み入れない
コースも残っていて、なかなか楽しめる所です。
今回歩いたのは、新潟の村上市にある三面登山口から山形の小国町の針生平登山口
への縦走コース。そしてこの登山口を結ぶのが、やけに冬期閉鎖期間の長い、蕨峠
を境に新潟と山形を結ぶ林道三面線となるわけです。昨年は豪雨の影響で林道が崩
落し不通となってました。
なんでこんなマニアックなコースをと思う方がいると思いますが、表側のコースは
だいたい歩いちゃったんですよ。残ったのが裏側?のこのコースと言う訳。
<登山前日>
先ずは下準備として、針生平登山口に自転車をデポして蕨峠を下見。
思ったより走り易い林道に一安心。峠を越えてダムに抜けたら、登山口には行かず
ダムサイドの休憩所(トイレのある所)で仮眠をとりました。
<登山1日目>
翌朝三面登山口に移動。
駐車場に車は無く入山は自分一人だけの模様。登山ポストのノートに記載し入山し
ました(ノートを見ると週に1人は入っているようです)。早速の薮の洗礼を受け
ますが、八甲田に比べればどおってことない薮で安心(もっと酷いかと思ってたけ
ど許容範囲でした)。急斜面のトラバースを暫く歩くと、何やら怪しげな注意書き
が目に入ってきました。
これが噂の一本吊り橋か。なんともシンプルな作りの吊り橋です。
足元には1本の細い丸太と片側しか手の届かないワイヤー。高度感たっぷりで不安
定さ抜群の吊り橋を頑張って渡ります(これで入山者を篩いにかけるのかな?・・
なかなか合理的かも)。
その後も薮とトラバースな道を突き進むと三面避難小屋が見えてきます(途中の橋
はかなり立派でした)。小屋前の草地を抜け三面川に架かる橋を渡れば、やっと尾
根取り付きです。
渡った先の斜面左側に足跡があり、つい釣られて登ってしまいましたが間違いの様。
右へ右へと進路をとって尾根上の登山道に合流しました。ここからのコースは状態
が良く歩きやすかった。急登でしたがそれ程苦もなく道陸神小屋に到着し小休止を
とりました。
小休止後は水場に寄らず(雨降りで涼しく水が減らなかった)先に進んだ。
尾根に出ても雨とガスであまり視界は良く無い。たまの晴れ間に写真を撮って黙々
と歩を進めた。途中、大上戸の岩場と相模山は高度感たっぷりだったが、ここ以外
は特に怖い思いもせず相模池手前の草地に到着してしまった(展望が良ければまた
違った山歩きになったんだろうなぁ)。ちなみに尾根上はかなり薮っぽかったです。
相模池に着くと、ここは刈り払いのされた綺麗な小道になってました。晴れてたら
雰囲気良さげな湖畔を通り一路北寒江に向かう。この辺から晴れ間も増え、朝日ら
しい嫋やかな山容を楽しみながら歩くことができた。北寒江から北上し本日の宿、
狐穴小屋へと向かった。
1年ぶりの狐穴だったが、小屋番さんが顔を覚えていてくれて嬉しかった。この日
は地元のグループが大量の食材を持ち込み山形名物の芋煮で盛り上がっていた。自
分もちゃっかりご相伴に預かり、激旨の芋煮に舌鼓。ごちそうさまでした。その後、
芋煮の方々と小屋番さんと小屋の手伝いにきてた方と晩酌となり、またもや良い気
分で就寝(酒をかなり飲まされた気がするが気のせいだろう)。
<登山2日目>
翌朝、起きたら二日酔い気味(汗)
目覚ましをかけるのをすっかり忘れてて、起きたのはもう明るくなり始めた5時で
した。以東をピストンしようかと思ってたけどガスってるし、いいやということで、
のんびりと出発準備。朝ご飯は昨晩の芋煮を暖めてまた舌鼓。朝から幸せでした!
その後、準備を整え小屋の方々に挨拶し主稜線を大朝日方面に向かった。今日の行
程は大朝日小屋までなので、ゆっくり景色でもと言いたいところでしたが、またも
や生憎のガスと雨。時折現れる山並みにシャッターを切りながら先へと進む。
途中、寒江山付近で前から来た女性が声をかけてきた。誰だろう?と思ったらなん
と先週、焼石の金名水小屋で一緒だった方。古寺から入り障子ヶ岳へ向かうとのこ
と。なかなか健脚です。軽く会話しお互いの無事を祈って先に進む。この後は3組
程とすれ違っただけの静かな山歩きとなった。初日の悪天候で、まだ入山者は少な
かったようです。
結局晴れてきたのは西朝日を下り始めた頃で、絶景観賞の時間もあっという間に小
屋に着いてしまった。時間があるので持ってきた本を読んだり、近くの方と山談義
を楽しんだりして過ごす。ご飯を食べ6時過ぎには就寝した。
この日の小屋はほぼ満室。さすがに今日は混むだろうということで小屋に早めに着
いていたので良い寝床がキープできたが、遅いと屋根裏部屋に寝具だけ持ち込んで
(ザックは1階に置いて)とかなるので、早く来て良かったと思う。まぁ、すし詰
めという程ではなくシュラフ1枚分のスペースはあり、窮屈無く眠れた。
<登山3日目>
最終日は長丁場なので3時起床。
静かに準備をと思ってたけど、続々と皆が起床し始め騒がしくなったので、あまり
その必要もなかった。4時過ぎに小屋を出て大朝日山頂へ向かう。山頂では風の強
い中、大学生3名が既にご来光見物の準備をしていた(若者は頑張るなぁ)。
オレンジに光り始めた蔵王連峰や、シルエットだけ見える鳥海や飯豊を眺め、先を
急ぐので早々に下山開始した。
滑りやすいザレ場の急斜面をヘッデンで照らしながら慎重に下る。鞍部までは350m
の急降下です。鞍部付近でちょうどご来光を眺め、平岩山山頂で朝の景色を楽しんだ後、分岐に戻り祝瓶方面へ進んだ。朝日に照らされた北大玉、大玉そして祝瓶。それとこれらを繋ぐ流れる様な尾根道がとても綺麗だった。
平岩山からの縦走路は三面からのと違い、刈り払いも入っており歩きやすかった。
途中、角楢小屋方面の分岐からは荒れ気味とはなるが、それでも全然良い道。北大
玉、大玉をクリアすると、最後の大登り祝瓶が待ち構えている。標高は低いけど、
そのシルエットは一級品の祝瓶。朝日連峰の嫋やかな山並みとは対象的で面白い。
ここ祝瓶が今周回の最後のピークだったので、登るのが惜しい気分でした。
針生平分岐から最後の登り。もうすでに下山してくる方々と挨拶を交わし山頂へ。
ここ、快晴の日は最高だ。360度パノラマに視界が開けた山頂は前回と同じく最高
の景色を見させてくれた。下るのが名残惜しい。先着の方2名と暫く会話しながら
景色を目に焼き付け、下山を開始した。
下山の尾根は結構な急斜面。ただ入山者が多いようで足場はしっかりしており、大
変歩きやすかった。途中の平らな尾根部分で足を休めながら、右手に見える朝日連
峰を眺めながら、のんびり下る。
尾根を下りきり、平坦地を暫く進むと、また怪しい吊り橋(ここは板1枚だけ)に
出る。なんとも吊り橋の多い山域だ。三面のに比べればしっかりとしたものなので、
ここは安心して渡れた。
渡りきればゴールは目の前。いや〜、満喫満喫。で普通は終われるのでしょうが、
ある意味ここからが本番。
案内板の影から自転車を引っ張りだして、いざ蕨峠へ。
と言う程意気込んではおらず、林道分岐まではほほ下り続きなので、のんびり気持
ちよく下る。分岐から暫くダラダラ登りのアスファルトを走ると林道起点で、ここ
からは砂利道。
林道は傾斜もきつく無く、それほど荒れてもおらず走りやすかった。車で走るより
気を使わなくても良いので、思ったより早く蕨峠に到着できた。
ここから暫く緩い登りの林道が続くが、右手に朝日の山並みが見えていて、景色を
見ながらここものんびり走れた。下りに入り、景色は見えなくなるが、MTBには走
りやすい林道でこれはまた面白かった。結構スピードも出て気持ちのよいダウンヒ
ルが楽しめる。下部はアスファルトになりダムサイドへと続く。
ダムサイドからは観光気分で駐車場に戻った(車道に猿が沢山いて焦ったが、ギャー
ギャー騒ぎながらも向こうから避けてくれた)。
駐車場には4台程車があり、皆ちょうど帰り支度をしてるところでした。
ここも入山する人はいたんだね。
今回は天気が今ひとつだったので、また来年辺り天気がよい時に歩きたいなと改め
て思いました。
コメント
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syasyuさま
いつもながら本当によく歩きますね
あまり人の歩かない朝日の奥深いコースから、主稜線の美しいモルゲンロートの光景まで、堪能させていただきました
この次はどんな山旅をされるのか、楽しみにしています
歩けるようになってきたら、歩くのが楽しくて・・
こういうコースに入ると、子供の頃の探検気分が思い出されてワクワクしちゃうんですよ。
天気良かったのは最終日だけでしたが、朝のこの景色見れて良かったです。
次のロングは葛根田辺りかな?
こんにちは。いつもスケールの大きな山登り、すごいな〜!と拝見しています。
一本吊り橋のある三面からのルート、昔から気になってはいるのですが、歩いたことがありません。やっぱり原生の色が濃いようですね。
この登山口と祝瓶山方面をつなぐ林道があるというのも初めて知りました。
長い朝日の稜線を縦走し、そして周回とする。 すばらしいレコをありがとうございます
コメントありがとうございます
三面ルート、とても原生の色の濃いコースでした。特に三面小屋までが薮がガサゴソ、獣の鳴き声等、ドキドキの連続でした
話によると隔年で刈り払いはされてるとのこと(次は来年)なので、来年は入山しやすくなりそうです。
この林道、自分もここのレコで知りました(?ここ以外だったかな)。同じように歩かれてる方がいたのでかなり参考にさせてもらっています。
kamadamさんが登られた、飯豊のおんべ松尾根コースも面白そうですね。次回、飯豊を回るときには参考にさせて頂きます
syasyu さんへ
初めまして。
このルート、私も歩いてみたく地図見て色々妄想していました。
先日、三面の登山口&蕨峠ドライブしてきて
ますます行きたいなぁと思いを募らせていたところに
syasyuさんのレコ!!!
うわー、羨ましい。
がっつり歩きましたね(>▽<)
やっぱりMTBあると機動力が上がりますね。
もらいもののパチンコの景品の折り畳み自転車ではあの林道はクリアできないなぁ。
うーん。。。
いつもワクワクする山歩きされているsyasyuさん。
また、*゜・:。ワァ(・∀・)オ。・:゜* なレコを楽しみにしております。
裏朝日周回、お先しました
実は、この周回のきっかけになったのはwaqueさんの、一昨年の大朝日レコなんですよ
大朝日から針生平まで歩けるんだぁ。それならと思ったのが始まりで。
すでに蕨峠の下見も済まされてるようなので、後は登るだけですね
砂利路の上り下りはタイヤの太いMTBの方が適してはいますね。細いとタイヤが空転して
登り辛いのとパンクの恐れが・・・。下山後に一泊できれば(りふれ辺りに)、時間が取
れるので上り下りの厳しい部分は押して歩くという手も使えますが。
ワクワクの方はお返しします 剣を日帰りされるなんて・・凄いですよ
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