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Yamareco

記録ID: 513803
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

木曾駒ヶ岳〜権現づるね 中ア北部を歩く 

2014年09月16日(火) ~ 2014年09月17日(水)
 - 拍手
GPS
17:18
距離
28.2km
登り
2,180m
下り
2,642m

コースタイム

1日目
山行
8:07
休憩
0:45
合計
8:52
距離 11.9km 登り 1,885m 下り 196m
6:28
22
スタート地点
6:50
105
8:35
8:40
95
10:15
10:25
107
12:12
30
12:42
3
12:45
12:55
14
13:30
13:35
62
14:37
18
14:55
15:10
10
2日目
山行
6:59
休憩
1:25
合計
8:24
距離 16.3km 登り 297m 下り 2,457m
5:15
6:05
7
6:12
6
6:18
6:19
11
6:30
6:31
16
6:47
6:48
41
7:29
7:30
15
7:45
20
8:25
8:45
8
8:53
112
10:45
10:55
36
11:31
11:32
60
13:29
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
入山:桂小場登山口
下山:伊那スキーリゾート
コース状況/
危険箇所等
全般的に危険個所、道迷いの心配なし。

【一日目】桂小場から西駒山荘、馬ノ背経由駒ヶ岳。
登山道は東屋のすぐ左から始まる。
最初のちりめん坂は長く緩い登り坂。足元もよく、散策気分で歩ける道。
馬返し辺りから少し傾斜がきつくなり始めるが、まだぼちぼち。
大樽避難小屋は明るい樹林帯の静かな場所でトイレもある。
トイレは便袋式で、袋は小屋に設置されていた。
ただ使用済便袋の廃棄容器が小屋の内(と外)にあり、小屋内に多少臭気がこもっていたのはいただけない。
やはり容器置場は外だけにすべきと感じた。
避難小屋を過ぎ、胸突き八丁はその名の通り急登が続く。
樹林が切れてくると、西駒山荘がちらちら見えてくる。
この山荘は今夏新築改装されたところらしく、とても綺麗。
桂小場から山荘まではよく整備されたルートで、途中標高100m毎に標高表示プレートが設置されていた。
山荘から先はハイマツの稜線になり、眺望良好。
また八合目先までは傾斜も緩いので、遠くの山並みを見ながら散策気分。
馬の背はただのゴツゴツした稜線、特に名前からくる印象(狭い?)はなかった。
天場は頂上山荘前だが、今は週末のみの営業らしく閉館中。
ただしトイレは使用可能で、水もトイレの蛇口から使える。
幕営の受付、使用料支払いは宝剣山荘で代行。

【二日目】中岳から濃ヶ池、将棋頭、権現づるね経由伊那スキーリゾートへ。
帰りは馬の背ではなく濃ヶ池経由のトラバースルートで八合目まで行く。
途中ハシゴがちょっと、それ以外は普通の緩い登山路。
将棋頭山へは西駒山荘手前で左へ分岐して頂上をピストンする。
小屋からのダイレクトルートは植生保護のためか、ロープで通行止めになっていた。
山頂は360度の展望が効き、眺望良好。
山荘から右手に折れ、将棋ノ頭経由で権現づるねを下る。
こちらのルートは桂小場のようによく整備されたルートではなく、登山客も少ないようだ。
樹林帯に入るまでのハイマツ岩稜部は、マーキングも薄く踏み跡もはっきりとしないため(道迷いを心配するほどではないが)無用に余計な踏み跡を付けてしまった。
八丁立から辻山へ至る間にジグザクの急坂で高度を下げる部分があるが、他は緩斜面を延々と歩く。
途中ルート上に倒木も5〜6カ所あり、前半の尾根では低灌木がルートを覆っている部分もあったが、樹林帯では足元の踏み跡はしっかりと残っておりルートの不安はない。
やがて笹薮のルートに変わるが、幅広く足元の笹払いがされており歩き易い。
権現山頂上には地元小学校の集団登山の記念プレートが多数あった。
権現山からは細かく九十九折れする下りが土俵跡(特に表示はない)まで続き、ルートはここで鋭く左折、やがてスキー場横の林道に出る。
林道合流点には登山口の標識と届ポストがある。
林道を数分下ると左手にスキー場が開け、リフト下り場が目前に見える個所に出、そこが登山者用の駐車場にもなっているようだ(それらしき表示あり)。
そのままスキー場に沿った林道を下って行くとやがてスキーセンター、スキー場用の広い駐車場がある。

今回は下山時に時間の余裕があったため、最寄りの下島駅まで歩くことにした(が・・・)。
その他周辺情報 ・桂小場登山口手前10分に工事用ゲートがあり車両通行止め。
・ゲート前に車10台程度駐車可。
・桂小場登山口に東屋、届けポストあり、トイレなし。
すぐ手前の信州大学演習林宿舎にも古い届ポストがあったが、登山口のポストが現行のようだ。
・ゲート手前数分に小黒川渓谷キャンプ場あり(トイレあり・・・)。
・伊那スキーリゾート登山口にも届ポストあり。
・下山後温泉は伊那みはらしの湯(伊那ICから山側へ車5分、\600)
ゆったりしたお風呂と広い休憩室、また浴場から正面に南アがよく見え、食事も可。
・桂小場、伊那スキーリゾートどちらの登山口もアクセスはマイカーかタクシー。スキーリゾート側は最寄りJR駅まで徒歩も可能(90分?)。
駐車場とその奥に工事のゲート。
桂小場登山口まではここから10分くらいです。
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駐車場とその奥に工事のゲート。
桂小場登山口まではここから10分くらいです。
登山口の手前に信州大学農学部の宿舎があります。
ここにも古い届ポストがありますが、多分登山口の東屋にあるポストが現行だと思います。
登山口の手前に信州大学農学部の宿舎があります。
ここにも古い届ポストがありますが、多分登山口の東屋にあるポストが現行だと思います。
登山口の東屋。
ピンボケですが、東屋にある届ポスト。
ピンボケですが、東屋にある届ポスト。
東屋のすぐ左横から登山道が始まります。
東屋のすぐ左横から登山道が始まります。
Aビール会社の寄付金により登山道が整備されたとのこと。
山小屋では、ぜひAビールを・・・
Aビール会社の寄付金により登山道が整備されたとのこと。
山小屋では、ぜひAビールを・・・
緩く、足元の良い道です。
緩く、足元の良い道です。
ぶどうの泉。
十分な水量でした。
山ぶどうの蔦の絡まる森の山肌から湧き出てくることからこの名前が付けられたそうです。
ぶどうの泉。
十分な水量でした。
山ぶどうの蔦の絡まる森の山肌から湧き出てくることからこの名前が付けられたそうです。
標高100m毎にこの標識が設置され、とてもよく整備された道でした。
標高100m毎にこの標識が設置され、とてもよく整備された道でした。
野田場の水場です。
野田場の水場です。
木洩れ日を浴び、ちょっと一息・・・
木洩れ日を浴び、ちょっと一息・・・
横山への分岐ですが、完全な藪道に見えました。
横山への分岐ですが、完全な藪道に見えました。
馬返し。
権兵衛峠への分岐。
ここから、少し傾斜がきつくなります。
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馬返し。
権兵衛峠への分岐。
ここから、少し傾斜がきつくなります。
白川林道への分岐でもあります。
白川林道への分岐でもあります。
集団登山の落雷事故(s57)の記念碑です。
集団登山の落雷事故(s57)の記念碑です。
土筆みたいな、、多分キノコのお友達?
土筆みたいな、、多分キノコのお友達?
大樽避難小屋
裏にはトイレが
避難小屋内部
胸突八丁。
ここから急登になります。
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胸突八丁。
ここから急登になります。
六合目の休憩ポイント
六合目の休憩ポイント
胸突の頭。
ここからは、また緩い登りになります。
胸突の頭。
ここからは、また緩い登りになります。
分水嶺の稜線に出ました。
あちらには、茶臼山。
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分水嶺の稜線に出ました。
あちらには、茶臼山。
西駒山荘が見えてきました。
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西駒山荘が見えてきました。
まだ出来立て、木の香りが漂う綺麗な山荘です。
まだ出来立て、木の香りが漂う綺麗な山荘です。
今日は将棋頭はパスして駒ヶ岳へ向かいます。
明日はここから権現山方面に下山予定。
今日は将棋頭はパスして駒ヶ岳へ向かいます。
明日はここから権現山方面に下山予定。
西駒山荘
宝剣、中岳、駒ヶ岳遠望。
ちょっと曇り気味。
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宝剣、中岳、駒ヶ岳遠望。
ちょっと曇り気味。
八合目分岐。
今日は馬ノ瀬ルートへ、明日は濃ヶ池経由のトラバースルートでここに出てきます。
八合目分岐。
今日は馬ノ瀬ルートへ、明日は濃ヶ池経由のトラバースルートでここに出てきます。
頂上山荘と天場が見えます。
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頂上山荘と天場が見えます。
取りあえず頂上を目指すことに。
取りあえず頂上を目指すことに。
駒ヶ岳頂上。
青空でした。
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駒ヶ岳頂上。
青空でした。
ず〜っと昔の3月、上松から登ってきたことがありました。
ず〜っと昔の3月、上松から登ってきたことがありました。
頂上山荘、中岳、そして宝剣。
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頂上山荘、中岳、そして宝剣。
天場。
連休後の平日なので、空いています。
天場。
連休後の平日なので、空いています。
宝剣方面
木曾前岳方面
頂上山荘。
平日は休業中ですが、トイレ、水はOK。
頂上山荘。
平日は休業中ですが、トイレ、水はOK。
いつもの、マイテント
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いつもの、マイテント
二日目の朝。
南アのシルエットが綺麗に見えます。
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二日目の朝。
南アのシルエットが綺麗に見えます。
ご来光。
南アの後ろには、富士山。
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南アの後ろには、富士山。
朝焼けの駒ヶ岳と頂上山荘
朝焼けの駒ヶ岳と頂上山荘
遠くには御嶽山も
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遠くには御嶽山も
三ノ沢、ここも一度行きたいですね。
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三ノ沢、ここも一度行きたいですね。
宝剣山荘。
ここで天場の手続きを代行しています。
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宝剣山荘。
ここで天場の手続きを代行しています。
これから行く、お池経由のトラバースルート
これから行く、お池経由のトラバースルート
山荘を振り返る
ハシゴも少し
遭難記念碑
*聖職の碑(新田次郎)
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遭難記念碑
*聖職の碑(新田次郎)
乗鞍岳方面
再び、西駒山荘
将棋頭頂上です。
青空と360度の眺望。
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将棋頭頂上です。
青空と360度の眺望。
権現づるねの上部尾根は、登山者が少ないのか低灌木がルートを覆っている個所が結構ありました。
権現づるねの上部尾根は、登山者が少ないのか低灌木がルートを覆っている個所が結構ありました。
五合目展望台。
見晴もよく、休憩適所です。
五合目展望台。
見晴もよく、休憩適所です。
足元の笹薮も広く払われていました。
足元の笹薮も広く払われていました。
権現山頂上。
小学校の集団登山の記念プレートが多数ありました。
権現山頂上。
小学校の集団登山の記念プレートが多数ありました。
常林寺分岐
スキー場横の林道に出ました。
登山口の標識、届けポストがあります。
この先の林道はちょっと荒れ気味みたい。
スキー場横の林道に出ました。
登山口の標識、届けポストがあります。
この先の林道はちょっと荒れ気味みたい。
少し下ると、左手にスキー場のリフト下り場が見えます。
少し下ると、左手にスキー場のリフト下り場が見えます。
スキー場に沿って林道をテクテク下ります。
スキー場に沿って林道をテクテク下ります。
やがて、スキーセンター。
やがて、スキーセンター。

感想

木曽駒ヶ岳には過去何回か行っているが、中ア北部には馴染みがなかった。
そこで今回北アルプスを歩いた帰りにお天気が続いたもので、ちょっと寄り道して将棋頭経由で中ア北部を登ってきた。
入山は桂小場から、そして帰りは権現づるね経由伊那スキーリゾートへ。
どちらも公共交通機関がないので、車へ戻るには部分的にタクシーの利用になる。

桂小場から登るちりめん坂は傾斜が緩く足元の状態もよく大変歩きやすい。
また今回は樹間から秋の青空が見え、空気もおいしく、涼しい秋風に当たりながら汗もかかず本当に気持ちの良いスタートとなった。
歩きながら時々深く森の空気を吸い込み、足元のかわいいキノコを見つけては写真を撮り、木漏れ日に映える始まったばかりの紅葉を眺め、いつもの登山とは全く異質な清々しい気分で歩くことができた。
ちょうど連休の混雑も終わったところで、登山客は少なくほぼ貸切状態。
こんなに気持ち良い山歩きは久しぶりです。
おかげ様で前半はコースタイムを大幅に超過してしまった。

夜は結構冷え込み、朝起きるとテント(ゴアのシングル)内側は全面氷結状態。
炊事と呼気の水蒸気が凍ったようだ。
荷物を小さくするため、今回は薄いほうの三季シュラフを持参。
どうりで夜寒かったはずだ、厚い方のスリーシーズンにしたらよかった。
歳をとると、何かと不便ですね・・・

下山はスキー場から最寄りの下島駅まで歩き(90分程度?)、伊奈駅からタクシーで桂小場登山口の車へ戻るつもりでした。
緩い丘陵地帯の坂道をブラブラ下っていると、途中で軽トラに乗った方から声が掛かり、道端で暫し世間話と山の話を。
リタイアして、5年ほど前からこちらの別荘にお住まいとのこと。
羨ましい生活をされている。
また権現づるねの登山道整備もされたことがあると話されていた。
そのうち、これからどうするの?って話になり、登山口まで戻るつもりだとお話すると、何と桂小場の登山口まで送って下さるとのこと。

今回は、初めも終わりも、何と気持ちの良い山行だったことか。

これから秋山になりますが、またこんな気持ちよい山歩きを楽しむことができればと思った次第です。

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