木曾駒ヶ岳〜権現づるね 中ア北部を歩く
- GPS
- 17:18
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,180m
- 下り
- 2,642m
コースタイム
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:52
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:24
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山:伊那スキーリゾート |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に危険個所、道迷いの心配なし。 【一日目】桂小場から西駒山荘、馬ノ背経由駒ヶ岳。 登山道は東屋のすぐ左から始まる。 最初のちりめん坂は長く緩い登り坂。足元もよく、散策気分で歩ける道。 馬返し辺りから少し傾斜がきつくなり始めるが、まだぼちぼち。 大樽避難小屋は明るい樹林帯の静かな場所でトイレもある。 トイレは便袋式で、袋は小屋に設置されていた。 ただ使用済便袋の廃棄容器が小屋の内(と外)にあり、小屋内に多少臭気がこもっていたのはいただけない。 やはり容器置場は外だけにすべきと感じた。 避難小屋を過ぎ、胸突き八丁はその名の通り急登が続く。 樹林が切れてくると、西駒山荘がちらちら見えてくる。 この山荘は今夏新築改装されたところらしく、とても綺麗。 桂小場から山荘まではよく整備されたルートで、途中標高100m毎に標高表示プレートが設置されていた。 山荘から先はハイマツの稜線になり、眺望良好。 また八合目先までは傾斜も緩いので、遠くの山並みを見ながら散策気分。 馬の背はただのゴツゴツした稜線、特に名前からくる印象(狭い?)はなかった。 天場は頂上山荘前だが、今は週末のみの営業らしく閉館中。 ただしトイレは使用可能で、水もトイレの蛇口から使える。 幕営の受付、使用料支払いは宝剣山荘で代行。 【二日目】中岳から濃ヶ池、将棋頭、権現づるね経由伊那スキーリゾートへ。 帰りは馬の背ではなく濃ヶ池経由のトラバースルートで八合目まで行く。 途中ハシゴがちょっと、それ以外は普通の緩い登山路。 将棋頭山へは西駒山荘手前で左へ分岐して頂上をピストンする。 小屋からのダイレクトルートは植生保護のためか、ロープで通行止めになっていた。 山頂は360度の展望が効き、眺望良好。 山荘から右手に折れ、将棋ノ頭経由で権現づるねを下る。 こちらのルートは桂小場のようによく整備されたルートではなく、登山客も少ないようだ。 樹林帯に入るまでのハイマツ岩稜部は、マーキングも薄く踏み跡もはっきりとしないため(道迷いを心配するほどではないが)無用に余計な踏み跡を付けてしまった。 八丁立から辻山へ至る間にジグザクの急坂で高度を下げる部分があるが、他は緩斜面を延々と歩く。 途中ルート上に倒木も5〜6カ所あり、前半の尾根では低灌木がルートを覆っている部分もあったが、樹林帯では足元の踏み跡はしっかりと残っておりルートの不安はない。 やがて笹薮のルートに変わるが、幅広く足元の笹払いがされており歩き易い。 権現山頂上には地元小学校の集団登山の記念プレートが多数あった。 権現山からは細かく九十九折れする下りが土俵跡(特に表示はない)まで続き、ルートはここで鋭く左折、やがてスキー場横の林道に出る。 林道合流点には登山口の標識と届ポストがある。 林道を数分下ると左手にスキー場が開け、リフト下り場が目前に見える個所に出、そこが登山者用の駐車場にもなっているようだ(それらしき表示あり)。 そのままスキー場に沿った林道を下って行くとやがてスキーセンター、スキー場用の広い駐車場がある。 今回は下山時に時間の余裕があったため、最寄りの下島駅まで歩くことにした(が・・・)。 |
その他周辺情報 | ・桂小場登山口手前10分に工事用ゲートがあり車両通行止め。 ・ゲート前に車10台程度駐車可。 ・桂小場登山口に東屋、届けポストあり、トイレなし。 すぐ手前の信州大学演習林宿舎にも古い届ポストがあったが、登山口のポストが現行のようだ。 ・ゲート手前数分に小黒川渓谷キャンプ場あり(トイレあり・・・)。 ・伊那スキーリゾート登山口にも届ポストあり。 ・下山後温泉は伊那みはらしの湯(伊那ICから山側へ車5分、\600) ゆったりしたお風呂と広い休憩室、また浴場から正面に南アがよく見え、食事も可。 ・桂小場、伊那スキーリゾートどちらの登山口もアクセスはマイカーかタクシー。スキーリゾート側は最寄りJR駅まで徒歩も可能(90分?)。 |
写真
感想
木曽駒ヶ岳には過去何回か行っているが、中ア北部には馴染みがなかった。
そこで今回北アルプスを歩いた帰りにお天気が続いたもので、ちょっと寄り道して将棋頭経由で中ア北部を登ってきた。
入山は桂小場から、そして帰りは権現づるね経由伊那スキーリゾートへ。
どちらも公共交通機関がないので、車へ戻るには部分的にタクシーの利用になる。
桂小場から登るちりめん坂は傾斜が緩く足元の状態もよく大変歩きやすい。
また今回は樹間から秋の青空が見え、空気もおいしく、涼しい秋風に当たりながら汗もかかず本当に気持ちの良いスタートとなった。
歩きながら時々深く森の空気を吸い込み、足元のかわいいキノコを見つけては写真を撮り、木漏れ日に映える始まったばかりの紅葉を眺め、いつもの登山とは全く異質な清々しい気分で歩くことができた。
ちょうど連休の混雑も終わったところで、登山客は少なくほぼ貸切状態。
こんなに気持ち良い山歩きは久しぶりです。
おかげ様で前半はコースタイムを大幅に超過してしまった。
夜は結構冷え込み、朝起きるとテント(ゴアのシングル)内側は全面氷結状態。
炊事と呼気の水蒸気が凍ったようだ。
荷物を小さくするため、今回は薄いほうの三季シュラフを持参。
どうりで夜寒かったはずだ、厚い方のスリーシーズンにしたらよかった。
歳をとると、何かと不便ですね・・・
下山はスキー場から最寄りの下島駅まで歩き(90分程度?)、伊奈駅からタクシーで桂小場登山口の車へ戻るつもりでした。
緩い丘陵地帯の坂道をブラブラ下っていると、途中で軽トラに乗った方から声が掛かり、道端で暫し世間話と山の話を。
リタイアして、5年ほど前からこちらの別荘にお住まいとのこと。
羨ましい生活をされている。
また権現づるねの登山道整備もされたことがあると話されていた。
そのうち、これからどうするの?って話になり、登山口まで戻るつもりだとお話すると、何と桂小場の登山口まで送って下さるとのこと。
今回は、初めも終わりも、何と気持ちの良い山行だったことか。
これから秋山になりますが、またこんな気持ちよい山歩きを楽しむことができればと思った次第です。
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