冬季百名山50座目:八経ヶ岳
- GPS
- 12:44
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,493m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
- 山行
- 10:05
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 12:43
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
無職ホームレス登山旅2座目。
二百名山終わらすと言ったけど季節はまだ冬・・・
暫くは冬季百名山の攻略に専念する。
なので琵琶湖から更に南下して紀伊半島に赴き
9年ぶりの八経ヶ岳へと挑むことにした。
最短ルートの行者還トンネルは冬季閉鎖のため
冬はちょっと下の熊渡からスタートとなる。
標高差は1300、距離は往復約17キロ。
雲取山並みのキツさになりそうなので
まだ暗い早朝の5:30に出発する。
林道の歩き始めから早くも積雪を確認。
やはり昨日沖島で喰らった雪は
こっちでも降っているようだった。
林道終点から急登が始まり
稜線にぶつかるまで一気700m標高を稼ぐことに。
最初かつ工程の中で一番キツイ場所・・・
だが積雪は踝程度まであり
アイゼンを効かせながら小気味良く登ることができた。
スタートから2時間半で1400mの稜線に合流。
ふと見上げると青空の下
霧氷に彩られた樹々が頭上を埋め尽くす
素晴らしい稜線がそこにあった。
・・・まじで昨日の雪ありがとう。
今日登って大正解。
雪あるか心配だったけど
これは完全に雪山だ!!\( ^o^)/
霧氷に夢中になりながら稜線を進む。
序盤で一気に標高を稼ぎ切ってしまったのも相まって
まったく疲労せずに歩き続けられる!( ゜∀ ゜)
日裏山に到達すると漸く視界が開け
明星ヶ岳・八経ヶ岳・弥山という
大峰奥駈道を構成する稜線が目の前に!
早くあそこにたどり着きたいと気持ちが逸るが
積雪も膝高さになり気持ちと逆にペースは上がらず。。。
急登を進んでいる時一人の登山者に抜かれたのだが
今回はその人が作ってくれてる
トレースにかなり救われてる気がする。
足は同じように埋まるけど
進む方向判断しなくていいってだけでだいぶ楽だ。
ここまで来たらもうワカンは使わずアイゼンのみで通す!
雪と戯れながら這い上がり12時ジャストに
9年ぶりの八経ヶ岳登頂!/ ^o^\
主稜線上には2年前ムルティとの納車ツーリングで
駆け抜けた記憶新しい釈迦ヶ岳と山上ヶ岳。
そして隣にあるのひと際目立つ山・・・大台ヶ原か?
前回の記憶では倒木樹林の山で景色無い印象だったが
倒木が進んだのか、落葉しているからなのか
知識が増えたからなのか、おそらくそのすべてだろうが
こんなに景色のいい頂だったとは!
またこうして来れて、真の姿を知ることができて
本当に嬉しい…頑張ってよかった(´;ω;`)
熱くなった心に呼応するように
太陽は降り注ぎ気温はなんと13℃に。
シャツ1枚で涼みながら極上の山飯タイムを楽しんだ。
八経で最高の時を過ごした後は弥山へと向かう!
先行者さんは八経往復だけのようで
ここからは完全にノートレースだ。
北側斜面ということもありここが一番雪が深く
太ももまで埋まるモコモコ雪!
気温の上昇と共にアイゼンに雪が張り付き足枷となるが
滑るように斜面を降りるのが楽しくて仕方ない。
鞍部から再び弥山までの登りで振り返れば
霧氷に覆われた八経ヶ岳と釈迦ヶ岳までの
美しい稜線が新たな感動を生む。
14:00に弥山到着!
溶けた雪が轟音を立て屋根から滑り落ちる音が周囲に響き渡る。
多数ある小屋のほとんどは閉鎖されているものの
避難小屋のみ解放状態。
あぁ〜ここを拠点に宿泊で楽しむの全然アリだなぁ・・・
もし次回登るときは検討してみよう。
最後に山頂神社にて感謝の祈りを捧げ下山開始。
弥山から狼平まで下っていくが
ここの雪が地味に深く下りなのに結構苦労する。
狼平の避難小屋に到着すると登ってきた二人の登山者と遭遇。
ここで小屋泊して明日アタックするという。
明日も晴れだしきっと楽しめるだろう。
俺のつけた八経ヶ岳までのトレース、使ってくれ!
とエールを送り別れた。
あとはひたすら急登と林道を駆け抜け
ギリギリ明るさの残る18:10に熊渡まで帰還。
いや〜八経ヶ岳、想定外の良さだったわ。
雲取もそうだが樹林の山は降雪直後が最強だね。
このベストなタイミングを狙えるのも無職ならではw
そして冬季百名山もようやくここで折り返し地点。
毎年頑張ってたらいつの間にかここまで来れてしまった。
もう遠方か攻め方わからんハードな山しか残ってないけど・・・
命ある限り未踏峰を攻め続けると誓おう。
記念すべき冬季百名山50座目・踏破!
★ルートレビュー★
難易度:C
林道終点から稜線までの急登区間は雪が浅く凍結気味のため
アイゼンかチェーンスパイクが必要。
次第に積雪は深くなり山頂付近で膝が埋まる程度となり
ワカンは無くてもギリギリ行けるレベル。
ルート上にはピンクテープを多く見つけることができるため
迷うことはないでしょう。
体力度:B
標高1915m 標高差1237m 平均斜度8.6° 登り6:23(8.3km) 下り4:50(9.1km)
距離、標高差はなかなか多く積雪が多い場合は日帰りで丸一日は必要。
弥山山頂と狼平には避難小屋があるため宿泊狙いで登ったほうが
余裕をもって登頂できるかもしれません。
展望:C
日裏山から視界が開け明星ヶ岳・八経ヶ岳・弥山の稜線。
山頂は若干の倒木帯があるもののほぼ360度の視界があり
山上ヶ岳〜釈迦ヶ岳への稜線に加え大台ヶ原山まで見え、
弥山を降りて樹林に入るまではこの大展望を楽しむことができます。
総評:B
少々工程は長いもののギリギリ日帰りで行けて
ルートも確立されて登りやすい雪山という印象。
避難小屋泊で余裕をもって登頂できることも魅力を後押しします。
ルートの7割程度は樹林であるためやはり
美しさの引き立つた降雪直後に行くのがオススメです。
★ルートレビューリスト(冬季百名山)
https://wp.me/PcUql6-1aj
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