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記録ID: 526667
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

仙丈ヶ岳【南アルプスの女王様は上機嫌だった】

2014年10月11日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
10.4km
登り
1,230m
下り
1,222m

コースタイム

日帰り
山行
5:55
休憩
1:50
合計
7:45
6:10
80
7:30
7:35
55
8:30
8:40
50
9:30
9:45
20
10:05
10:25
25
10:50
11:05
15
11:20
12:00
25
仙丈小屋:昼食
12:25
12:25
10
12:35
12:35
20
12:55
13:00
55
13:55
北沢峠
天候 快晴
【気温】
北沢峠出発時:8℃  大仙丈ヶ岳:8℃  仙丈小屋:12℃
北沢峠下山終了時:18℃
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
伊那ICから高遠方面に向かいR152で仙流荘へ。
道路を挟んだ大駐車場に駐車。(約500台のスペース)

仙流荘〜北沢峠間は伊那市営バスで約45分の道のり。
コース状況/
危険箇所等
登山口〜仙丈ケ岳間:
南アルプスの入門コースに相応しく、道も指標もよく整備されているので
安心して歩けました。
【登山口〜大滝の頭】
樹林帯の登りです。時々樹間に展望が開ける程度です。
二合目からが本格的な登りになります。
【大滝の頭〜仙丈ケ岳】
大滝ノ頭上部で森林限界になり、ハイマツと砂礫の尾根筋に出て
素晴らしい展望が得られます。
【仙丈ケ岳〜大仙丈ケ岳】
痩せた岩稜が続くので慎重に行動しましょう。
その他周辺情報 【登山届】
バスの切符売場にポストが備えられています。

【南アルプス林道バスについて】
仙流荘〜北沢峠間の運賃:1340円(手荷物料金210円含み )
休日の運行時刻表の始発は6:05ですが、混雑を予想して始発は5:00に
出ました。
往復共に乗客が集まると随時、臨時便が運行されるようです。
(今日は、4:30頃からすでに乗車待ちの列ができていました。)

【下山後】
伊那ICから5分の羽広温泉「みはらしの湯」に入浴して帰宅。
二階の休憩室からは南アルプスが一望できます。
予約できる山小屋
馬の背ヒュッテ
北沢峠 こもれび山荘
予定より1時間早く着いた北沢峠。
大仙丈ヶ岳へ廻る時間ができそうだ。
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予定より1時間早く着いた北沢峠。
大仙丈ヶ岳へ廻る時間ができそうだ。
指標を確認して仙丈ヶ岳へ出発。
残す標高差は1000mだ。焦らずに行こう。
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指標を確認して仙丈ヶ岳へ出発。
残す標高差は1000mだ。焦らずに行こう。
中腹の紅葉はこれからかな?
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中腹の紅葉はこれからかな?
樹間から槍ヶ岳〜穂高連峰が望める(二合目手前)
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樹間から槍ヶ岳〜穂高連峰が望める(二合目手前)
鳳凰山(観音岳〜薬師岳)かな?(四合目手前)
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鳳凰山(観音岳〜薬師岳)かな?(四合目手前)
大滝ノ頭(五合目)で小休止。
ここまで来ると森林限界まであとわずかだ。
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大滝ノ頭(五合目)で小休止。
ここまで来ると森林限界まであとわずかだ。
森林限界に出ると鋸岳〜甲斐駒ヶ岳が一望。
展望の尾根歩きが始まる。(鋸岳の奥には八ヶ岳が)
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森林限界に出ると鋸岳〜甲斐駒ヶ岳が一望。
展望の尾根歩きが始まる。(鋸岳の奥には八ヶ岳が)
ハイマツの尾根が小仙丈ケ岳へ続く
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ハイマツの尾根が小仙丈ケ岳へ続く
鳳凰三山と北岳を展望(富士山も顔を出した)
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鳳凰三山と北岳を展望(富士山も顔を出した)
中央アルプスと噴煙を上げる御嶽
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中央アルプスと噴煙を上げる御嶽
小仙丈ケ岳山頂で日本アルプスの展望を楽しむ。
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小仙丈ケ岳山頂で日本アルプスの展望を楽しむ。
小仙丈尾根と小仙丈カールが一望だ。
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小仙丈尾根と小仙丈カールが一望だ。
富士山・北岳・間ノ岳。標高No.1~No.3が揃い踏みだ。
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富士山・北岳・間ノ岳。標高No.1~No.3が揃い踏みだ。
南アルプス主脈・北岳〜塩見岳方面
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南アルプス主脈・北岳〜塩見岳方面
展望を楽しんだら仙丈ヶ岳へ向かおう。
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展望を楽しんだら仙丈ヶ岳へ向かおう。
小仙丈カール
2014年10月11日 08:41撮影 by  Canon IXY 630, Canon
10/11 8:41
小仙丈カール
鋸岳〜八ヶ岳〜甲斐駒ヶ岳を振り返る。
(右のコブが摩利支天・手前が双児山)
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鋸岳〜八ヶ岳〜甲斐駒ヶ岳を振り返る。
(右のコブが摩利支天・手前が双児山)
仙丈ヶ岳山頂の人影を捉える。
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仙丈ヶ岳山頂の人影を捉える。
仙丈ヶ岳山頂と仙丈薮沢カール
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仙丈ヶ岳山頂と仙丈薮沢カール
南アルプスの女王:仙丈ヶ岳へ到着
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南アルプスの女王:仙丈ヶ岳へ到着
さあー、大仙丈ケ岳まで脚を伸ばそう。
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さあー、大仙丈ケ岳まで脚を伸ばそう。
仙丈ヶ岳山頂を振り返る。
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仙丈ヶ岳山頂を振り返る。
屏風のように連なる中央アルプスと噴煙を上げる御嶽。御嶽に向かって手を合わせて黙祷する。
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屏風のように連なる中央アルプスと噴煙を上げる御嶽。御嶽に向かって手を合わせて黙祷する。
素晴らしい展望につられて、何度も振り返る。
(八ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・小仙丈尾根)
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素晴らしい展望につられて、何度も振り返る。
(八ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・小仙丈尾根)
強い風が吹き付ける大仙丈ヶ岳。
とても食事は無理だ、小屋まで我慢しよう。
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強い風が吹き付ける大仙丈ヶ岳。
とても食事は無理だ、小屋まで我慢しよう。
仙塩尾根:通称「馬鹿尾根」を眺める
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仙塩尾根:通称「馬鹿尾根」を眺める
仙丈ヶ岳〜大仙丈ヶ岳の稜線
(大仙丈カールだろうか?)
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仙丈ヶ岳〜大仙丈ヶ岳の稜線
(大仙丈カールだろうか?)
仙丈ヶ岳への戻り道、ハイマツの斜面を散歩する雷鳥が。
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仙丈ヶ岳への戻り道、ハイマツの斜面を散歩する雷鳥が。
長大な尾根に支えられる北岳
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長大な尾根に支えられる北岳
仙丈小屋と馬の背を見下ろしてカールを下る。
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仙丈小屋と馬の背を見下ろしてカールを下る。
仙丈小屋で休む人達。
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仙丈小屋で休む人達。
小屋から見る仙丈薮沢カール
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小屋から見る仙丈薮沢カール
水場脇を馬の背ヒュッテへ下る
2
水場脇を馬の背ヒュッテへ下る
馬の背ヒュッテ
薮沢小屋・大平小屋の分岐で沢を渡る。
2
薮沢小屋・大平小屋の分岐で沢を渡る。
薮沢小屋はすでに閉まっていた。
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薮沢小屋はすでに閉まっていた。
そろそろ甲斐駒も見納めだ。
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そろそろ甲斐駒も見納めだ。
薮沢の小滝?
一合目辺りの黄葉。
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一合目辺りの黄葉。
仙流荘へ戻ると、大きな駐車場にはまだいっぱいの車が。
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仙流荘へ戻ると、大きな駐車場にはまだいっぱいの車が。
撮影機器:

感想

この3連休を使って二泊三日の南アルプス山行を計画していたが、
台風19号の影響で天気予報が二転三転とはっきりしないため、
天気が良さそうな土曜日、仙丈ヶ岳の日帰りに変更だ。

4時半ごろ駐車場に着くとすでに乗車待ちの列ができていた。
駐車場で準備をしていると、今日は予定を早めて5時に始発を出すとの
案内が。
幸い5:05のバスで北沢峠へ向かう。1時間早く行動開始できるので
大仙丈ヶ岳まで脚を伸ばせそうだ。

バスの中から仙丈ヶ岳・中央アルプス・甲斐駒ヶ岳などが眺望できる。
今日は絶好の登山日和になりそうだ。

よく整備された道で針葉樹林帯の尾根に取り付く。
樹間から覗く槍〜穂高を見ながら最初のピークを越えると二合目となり、
いよいよ本格的な登りが始まる。
展望のない急な尾根をしばらく登ると大滝ノ頭に出て分岐となり、
右へ馬の背の道を分ける。周回して帰りはここへ戻る予定だ。

五合目となる大滝ノ頭を登りきると、いよいよ樹林が途切れハイマツと
砂礫の森林限界に出る。振り返ると鋸岳〜甲斐駒ヶ岳・八ヶ岳・
鳳凰三山などの展望が一気に広がる。
いよいよ展望の尾根歩きが開幕だ。どこを見ても日本アルプスの
名峰がズラリと並ぶ贅沢な眺めに脚が止まり、なかなか進まない。

小仙丈ヶ岳山頂で展望の小休止にしよう。
目前には尾根下に広がる小仙丈カール、左には標高を競うように並ぶ
No.1の富士山・No.2の北岳・No.3に昇格した間ノ岳。
そして悲しい出来事が起こった御嶽が青空に噴煙を上げている。
(今日も懸命な捜索活動が行われているのだろう。2週間前の事を
思い、手を合わせ黙祷する。)

小仙丈尾根で仙丈小屋への分岐を過ぎるとやっと目指す山頂・仙丈ヶ岳と
薮沢カールが現れる。

3000mを越えた仙丈の山頂を楽しむのは後にして先に大仙丈ヶ岳を
踏んで来よう。
まろやかな尾根から気を病む岩稜帯を登りつめて大仙丈ヶ岳に出る。
ここで人気を避けて食事をするつもりだったが風が冷たく長居はつらい。
南アルプス南部へ連なる山並みを眺めた後、早々に戻る。

いやな岩稜帯を下り大仙丈沢のカール上部から仙丈ヶ岳への
登り返しにかかる頃、休んでいる青年に声をかけられた。
示す先を見ると三羽の雷鳥が散歩をしている。
しばらく眺めた後再び戻った山頂には人が溢れている。
休まずに薮沢カールを下ろう。

カールの底に建つ仙丈小屋でゆっくりと遅めの昼食を摂る。
1時間早く出発できたおかげでバスの時間を気にせず、ゆっくりと
下れそうだ。小屋のベンチでのんびりした後、馬の背へ下る。

小屋の水源になる浅い谷筋から緩やかな尾根筋に入り、小仙丈尾根を
見ながら下る。
馬の背ヒュッテから薮沢の流れを渡り、何度も沢を横切り山腹を
トラバースするようにして大滝ノ頭に戻る。

一休みした後、登ったコースを下るが、以外に長く感じる。
疲れを感じ始めた頃、樹間に青い屋根のバス待合所が見えてきた。

(幸い下山後も、10分程の待ち時間で臨時便で帰ることができた。)

峠に泊まって甲斐駒・仙丈を登る計画が仙丈ヶ岳の日帰り山行に
変わったが、好天に恵まれた3000mの稜線から眺めるアルプスの山々、
谷に刻まれた三つのカール。大きな山容の仙丈ヶ岳の魅力を充分に
楽しめた日帰りだった。







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コメント

大仙丈までですか!
こんにちは。素敵な山行ですね。
大仙丈まで,足を伸ばすことができましたか
やっぱり森林限界を越える山は一味違いますね
今年は,3000m越えはできませんでした。
来年こそはと思っています。
アルプスはそろそろ雪の季節ですね
2014/10/12 16:40
Re: 大仙丈までですか!
totokさん 今晩は。
又今度の連休も天気予報にやきもき。結局日帰りに変更しましたが、
天気やバスの運行時間などにも恵まれ、仙丈ヶ岳の魅力を充分楽しめました。

アルプスに囲まれた3000mの稜線歩きは爽快でした。
長い下りは少し疲れましが、久しぶりの南アルプスを堪能できました。

白馬辺りにも積雪があったようで、遠征も今回が最後でしょう。
これからは紅葉が楽しみなシーズンですね。
2014/10/12 18:05
南アルプスも最高で
onetotaniさん
こんばんは
只今焼岳から帰宅しレコを拝見させて
いただいております。
komakiさんtoshiさんとonetotaniさん
台風の加減でどうされたのかなと話を
しておりました。
今回の台風はなかなか直前まで予報が
読めず2泊の行程は難しい決断だったと
思います。
しかし日帰りでも大展望を楽しまれ
満足い行く山行だったのでは・・・
南アルプス奥深くとても私の行ける山ではありませんので大変楽しませて頂きました❗
2014/10/12 21:48
Re: 南アルプスも最高で
kazu97さん お早うございます。
焼岳登山、一度計画が消えたので気にしていましたが行かれたのですね。
こちらも結果は11〜12日は好天でした。ホントに天気の読みはむつかしい。

一日中ガスも出ずに展望が広がる絶好の登山日和で、360度の展望が
満喫できました。森林限界から沢を渡って針葉樹林の尾根道へ・・・、
後ろ髪を引かれる思いで下山しました。
2014/10/13 9:50
南アルプスの女王はご機嫌でしたね
onetotaniさん こんにちは
毎週末に台風がやって来るので嫌になっちゃいます。
今年は何泊かしての縦走の計画はこの季節になっても難しいですね。
仙丈の日帰りご苦労様でした。バスの始発が5時台にあるんですか。鈍足の僕でも日帰りができそうです。それにしても大仙丈まで足をのばすなんて流石onetotaniさん。ライチョウにも会えて最高の山行きでしたね。
2014/10/13 15:22
Re: 南アルプスの女王はご機嫌でしたね
sugi-chanさん 今晩は。
全く今年の天気は読みにくいですね。
二泊三日の贅沢な南ア山行をあきらめてから、女王か貴公子か迷いましたが
大きな山容の女王:仙丈ヶ岳に決めました。

5時の始発の乗れたおかげで是非踏みたかった大仙丈ヶ岳にも行けました。
一つの山に三つもカールを抱える仙丈はやはり大きな山でした。

アルプス締めくくりに相応しい楽しい一日でした。
来年もまた一座でも多く登りたいな・・・。
2014/10/13 16:13
onetotaniさん、こんにちは。
今回の台風、本当予報が二転三転
しましたね。甲斐駒ケ岳は残念でしたが
僕も、2つのうち、どちらかを選択となると
仙丈ヶ岳にするかと思います。
すぐ近くなのに、全然別な山容が
魅力的ですね。

バスの、早発、本当助かりますね。
来週の白山も、お天気に恵まれますように!!
2014/10/14 18:46
Re: onetotaniさん、こんにちは。
komakiさん 今晩は。
テント泊装備を日帰り用に詰め替えて深夜に出かけました。

南アルプスらしい大きな仙丈ヶ岳からアルプスの展望やカールの眺望を
楽しみながらの稜線歩きは何度も脚が止まって疲れを感じませんでした。
やはり北ア・中央アと違いどっしりした感じがします。

今週末は予定が入って、今回で遠征登山は締めくくりになりそうですが、
相応しい山行になりました。

またしばらく鈴鹿通いが続きますが、紅葉が楽しみです。
2014/10/14 21:26
プロフィール画像
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