蝙蝠岳〜塩見岳(マイチャリハイキング:白樺荘〜二軒小屋〜接阻峡温泉)
- GPS
- 43:43
- 距離
- 135km
- 登り
- 5,826m
- 下り
- 6,207m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 3:53
- 山行
- 10:46
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 11:10
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 8:25
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 9:05
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ 3日目 曇りのち雨 4日目 晴れ 5日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
自転車
帰り:接阻峡温泉〜千頭〜金谷〜静岡駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
東俣林道は中ノ宿吊り橋と聖岳登山口手前の2カ所で大規模に崩れているが応急処置により通行可能だが落石注意 蝙蝠尾根は目印多数 |
その他周辺情報 | 井川線は平成26年9月2日に尾盛駅〜閑蔵駅間で発生した大規模な土砂崩落により接阻峡温泉駅と井川駅間で運転見合わせ中(今年中は復旧難しい?) 接阻峡温泉会館 400円 |
写真
感想
3年前の聖岳、赤石岳に続いてマイチャリハイキングによる3000m峰2座の登頂を目指して二軒小屋からの塩見岳、悪沢岳周回を計画した。
蝙蝠尾根の途中から見た前岳の登りに雪がたっぷり付いているのを見て荒川岳はあきらめて、塩見岳までで二軒小屋に戻ることにした。熊ノ平経由で白峰南嶺を回って戻るか、東俣に降りて戻るか少し悩んだが、一番楽な蝙蝠尾根のピストンとしてしまった。また帰りのサイクリングも井川までの下りだけで足がめいいっぱいとなり、富士見峠越えの大浜海岸はあきらめて接阻峡温泉までとした。
1日目
椹島ロッジのFacebook のページで東俣林道が10月13日,15日の大規模な崩落により2カ所で通行不能となっているとの情報が有りいけなくなるかと心配していたが、10月20日に復旧予定の目処が立ったとの情報がUPされて計画を実行することとした。井川線が接阻峡温泉から先、9月2日に発生した大規模な土砂崩落により運休となっていたので、静岡駅からの静鉄バスで輪行バックを持ち込めるか心配だったがバスで行くこととした。バスはなんとか後部座席に乗せてもらうことが出来た。このバスは今年3回目の乗車となるが毎回乗り込んだ人はほとんどが中部運転免許センターで降りてしまう。横沢で井川自主運行バスに乗り換える。今回初めて同乗者がいたが登山者だった。この方は椹島ロッジまで紅葉を楽しみ行かれるとの事だった。横沢からバスで途中、草を食事中のカモシカを見かけた。富士見峠までは帰りここを自転車で下っていったら気持ちいいだろうと思いながら外を見ていたが、富士見峠から先はここを自転車で登ると考えると気が重くなった。白樺荘で下山予定日の火曜日の宿泊状況を確認するとすでに満室とのことで帰りの宿泊はあきらめた。前回のマイチャリハイキングは井川駅からだったので、畑薙第一ダムに13時過ぎだったが、今回は井川自主運行バスのおかげで12時には到着することが出来たのでだいぶ余裕が出来た。畑薙橋を渡り本格的な登り勾配となり始めるが、すぐにこぐのをあきらめて押し始めてしまう。この後、乗ったり押したりしながら進んでいく、中の宿吊橋の先で一カ所目の崩落箇所となったが情報通り土砂は取り除かれていて通行可能となっていた。傍らにはへし折られた電柱が横たわっていた。聖岳の登山口前の崩落箇所も通行可能となっていたが、崩落箇所の上部を見るといまにも崩れそうで緊張して通過した。椹島ロッジには3時半に到着することが出来た。ロッジの方の話によると、聖岳登山口手前の崩落箇所は毎日のように崩れている状態との事で帰りに通行できるか心配になった。無理をすれば二軒小屋まで行けたかもしれないが遅い到着となってしまうので、無理をせずにゆっくりお風呂に入って、生ビールをいただきゆっくりしてからテントに戻った。
2日目
朝起きると、テントの外張りは凍っていた。暗いうちに出発する予定だったが、すこし寝坊をして明るくなるのを待ってから出発した。二軒小屋までの左俣林道は椹島までとは違い急な勾配箇所は少なく、また崩落箇所も無かったが、ところどころ自転車を押しつつ二軒小屋を目指す。二軒小屋の方に自転車を置かせてもらう旨伝えると軒下に置いていいとのことでお礼をいって有りがたく置かせてもらう。二軒小屋には伝付峠から下りてきたことしかなく、新館から先には行ったことがなく今回が初めてとなる。西俣との分岐を東俣方面に進みしばらくすると蝙蝠尾根の取り付き標識がある箇所に到着する。この先にモノラック車庫が有り尾根上に見える中電力施設へレールが延びている。取り付きから急登が続くが目印が多く迷うことは無い。尾根に乗ってすぐにロープが流してある岩綾が有るが問題なく通過出来る。中電力施設までは急登はなく順調に進み程なく到着する。ここは伝付峠付近から何度と無く見ていていつか来てみたいと思っていたところだ。ここからは一ヶ月前に歩いた白峰南嶺がよく見える。中電力施設の急な階段を上がると本格的な尾根の登りが始まる。途中、徳右衛門岳のすこし手前で二軒小屋から徳右衛門岳へのピストンの方が降りてこられた。この方は徳右衛門岳まで5時間30分だったそうだ。自分は結局徳右衛門岳まで7時間もかかってしまった。徳右衛門岳からは荒川三山を眺めることが出来たが思っていたより雪が付いているようだった。徳右衛門岳からはいったん下ってから小さな上り下りを進み、途中から尾根をはずれて歩きづらい登山道をトラバース気味に登っていき、再び尾根に近づいて来たところで左手に一登りすると森林限界となり視界が開け四郎作ノ頭に到着した。ここからは、一ヶ月前に歩いた間ノ岳から青薙山まで見渡すことが出来て良く歩けたものだと思った。また小河内岳から荒川三山もよく見え、計画していた前岳の登りにもたっぷり雪が付いていそうで、ただでさえきついあの登りに雪が積もっていると思うと行く気が失せてしまいとりあえず悪沢岳へ行くのはやめた。明日とりあえず塩見岳まで行ったところでどう二軒小屋に戻るか考えよう。(自転車が無ければ仙塩尾根を仙丈ヶ岳まで行き地蔵尾根からおりるのも楽しそうだったが今回はマイXXXハイキングなので、、、)予定では蝙蝠岳までの予定だったがもう目の前なので、少しでも標高の低いところでテントを張ろうとなるべく風の当たらない箇所を探してテントを張る。
3日目
天気予報は下り気味で雨の予報となっていたが、起きたときは雲も少なくまだ晴れていた。蝙蝠岳までは一登りで到着する。過去2回は空身で北俣岳からピストンしただけなので今回初めて蝙蝠岳に登ったと実感できた。過去2回は気が付かなかったが、山頂から東俣側に少し降りた所に風の当たらそうなテント適地が有った。この先塩見岳までは行き帰りで4回通った道となる。一週間前のヤマレコのレポでは雪が付いていた尾根の雪はすっかり解けていた。尾根からは南アルプス北部から白峰南嶺、南部の巨峰まで見渡すことが出来気持ちの良い尾根歩きを満喫出来た。北俣岳付近の岩場で登山道上に雪がうっすらと残っていたが全く問題ない。尾根からは塩見岳の山頂に何人か登山者がいるのが確認出来た。北俣岳分岐には冬毛に生えかけの雷鳥がいた。塩見岳の山頂に到着したときには登山者はだれもいなくなっていた。塩見岳から仙塩尾根を見ていると、熊の平まで行き三国平から農鳥小屋にでて白峰南嶺で二軒小屋に戻ろうかとも思ったが、一ヶ月前に歩いたばかりなのでやめた、または雪投沢から東俣に下り二軒小屋に戻ることも考えたが次回にとっておこうと自重した。結局一番確実なきた道を戻ることにした。水もまだまだ有るので時間はまだ早かったが、徳右衛門岳の山頂付近でテントを張ってテントの中で横になっていると小雨が降り出してきた。
4日目
朝起きると雨は降っていなく助かった。水はまだ有るので、徳右衛門岳から少し下ったところから行く水場の確認には行かなかった。途中行きには気が付かなかったが、雰囲気の良い場所が所々に有った。ほぼ予定していた時間で中電施設に戻ってきた。再び白峰南嶺を眺めてから先に進む。途中、岩峰の右に回り込みように道が続いていたので進んでしまったが、×印が付いていたので、少し先までいき先に進めないのを確認して戻り、岩峰を直接上がり道が続いている事を確認して進む。尾根からはずれて最後の急勾配の下りを慎重に降りて尾根の取り付きに降り立った。いったんモノラック車庫まで行き紅葉を楽しんでから二軒小屋に戻る。小屋の方に自転車のお礼を伝えてから、余った食料(焼きそば)を食べて一息ついてから自転車で椹島ロッジを目指す。二軒小屋からはほぼ漕ぐことなく千枚山登山口がある滝見橋まで爽快に走ることが出来た。最後の登り坂は押して進み、13時前には椹島ロッジに到着する。このままダムまで降りても良かったが、せっかくの機会なので鳥森山に登ることとして椹島ロッジに一泊することにした。ロッジは空いてそうだったのでテント泊ではなくロッジに泊まることとした。まだ早い時間だったが荷物をいれてかまわないとのことだったので、部屋に荷物を入れて支度をしてから鳥森山を目指す。コースタイムでは往復2時間半なので、ちょうどお風呂の時間4時には戻ってこれるだろう。登山口からすぐにこの付近に良くある案内板が0/9から始まる。ひと登りしてもまだ3/9で本当に9/9まで有るのかと疑ったが、なかなか頂上につかず案内板の数字は順調にUPしていった。8/9となりさすがに山頂が近づき約1時間で山頂に到着できた。荷物を背負ってもこのくらいのペースで歩ければよいのだが。。。だれも登っていないと思ったが山頂のあづまやには5,6人の登山者が休憩していた。帰りは牛首峠周りでロッジに戻る。予定より少しだけ早く降りてくることが出来、お風呂まで少し待ってから4時ちょうどに入ると誰もまだ入っていなかった。風呂から上がり生ビールをいただきゆっくりする。夕食のあとは、ロッジにある山渓のバックナンバーを読み夜更かししてしまう。
5日目
予定では富士見峠を越えて静岡駅まで行く予定で今回のマイチャリハイキングで一番厳しい行程となるはずだった、、、
椹島ロッジで朝食をいただいてからゆっくり出発する。心配していた聖岳登山口先の崩壊地は落石もなく無事通過、赤石ダムは貯水量が少なく、湖面にうつる紅葉を見ることは出来なかったが紅葉は十分楽しむことが出来た。前回パンクしてしまった畑薙橋手前は速度を落として慎重に下り今回はパンクせずに畑薙橋まで戻ってこれた。ここから先は道はだいぶ良くなるのでもうパンクの心配は無い。畑薙第一ダムからは舗装路を気持ちよく下っていき直ぐに白樺荘に着く、ここでザックを宅配便で送り空身にしてから先に進むか迷ったがそのままザックを背負って先に進む。噂の田代オートキャンプ場の温泉は12時からで残念ながら入ることが出来なかった。井川駅手前の閑蔵への分岐で井川ダム方面にいくか閑蔵方面にいくか少し迷ったが、たいした登りも無かったのにここまでですでに足がパンパンだったので、富士見峠越えはあきらめて閑蔵方面へ向かう。閑蔵方面への道もほとんど登りはなくほぼ自転車を漕ぐことなく乗っているだけで閑蔵駅まで着くことが出来た。閑蔵からは立派な橋とトンネルを抜けるとすぐに接阻峡温泉に着くことが出来た。井川線が止まっていなければ井川駅から電車に乗ってしまうところだったが、おかげで前から入ってみたかった接阻峡温泉会館でゆっくり温泉に入ることが出来、ちょうど良い時間で井川線に乗ることが出来た。千頭駅に着き金谷への本線に乗り換えようと改札方面に歩いていくと、何回か山の話をしたことのあるSL車掌さん(Sさん)に会うことができまた山の話をした。普通電車にも間に合ったが、輪行自転車が有るので空いていたSLで今回も帰ることにした。車内で再びSさんに会うといつもSLを利用してくれているとのことで、車内販売のSLどら焼きをおみやげとして頂いてしまい恐縮する。新金谷駅で電話番号の交換をしてお別れした。いつもは静岡から鈍行で帰るのだが、今回は輪行自転車が有るので新幹線で東京まで戻り、東京から混んだ車内で恐縮しつつ帰宅した。
リニアの工事によりどうなるか判らないが、来年以降に荒川岳を含めたマイチャリハイキングを計画して今度こそは海までいけるように精進したい。
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