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Yamareco

記録ID: 5394810
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白山

最難関二百名山・笈ヶ岳に挑む

2023年04月22日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
14:28
距離
24.0km
登り
2,298m
下り
2,312m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
13:47
休憩
0:42
合計
14:29
4:10
13
スタート地点
4:23
4:23
7
4:30
4:30
128
6:38
6:39
9
6:48
6:48
108
8:36
8:36
36
9:12
9:13
91
10:44
10:44
26
11:10
11:10
9
11:19
11:45
6
11:51
11:51
12
12:03
12:13
98
13:51
13:51
43
14:34
14:34
123
16:37
16:37
10
16:47
16:49
81
18:10
18:12
8
18:20
18:20
19
18:39
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白山一里野温泉スキー場第五駐車場を利用
コース状況/
危険箇所等
【駐車場 ⇔ 山毛欅尾山】
・序盤の堰堤越えは想像していたほどの恐怖感ではなかった。恐怖を感じるほど堰堤の幅は狭くないし、上り下りのステップも槍ヶ岳の梯子だと思えば問題なし。
・堰堤を越えてすぐに林道まで超急傾斜の岩場登りあり。補助ロープは設置されているが足場が脆いのでここは要注意。
・林道に出たら左へ100mほど進むと導水管取付き。導水管に沿って標高差200mの急な階段で一気に登る。当然登りは疲れるし、下りはとにかく膝に堪える。
・導水管沿いの階段を登り詰めると貯水池があってそこから先は登山道。
・貯水池から山毛欅尾山まではかなりしっかりとした踏み跡があって藪っぽい場所はほんのごく一部分。と言いつつ、藪っぽい部分ではやはり道が分かりにくく、下りで2回ほどルートミスをやらかした(GPSですぐに修正)
・基本的に急登の連続。岩場は無いが勾配はかなり急。
・この区間に残雪はほとんど無し。山毛欅尾山の10分くらい手前からようやく雪が現れた。

【山毛欅尾山 ⇔ 冬瓜平】
・山毛欅尾山から一旦150mくらい下ったあと、アップダウンを繰り返しながら冬瓜平に向かって徐々に標高を上げていく。帰りは山毛欅尾山に向かって標高差150mの登り返しとなるためこれがなかなか辛い。
・感覚としては2割が残雪、5割が薄い踏み跡付きの道、そして残りの3割が激藪。
この3割の激藪がとにかくエグくて灌木やブナの枝や幹が行く手を阻むことになり体力を激しく消耗する。薄い踏み跡付きの道も普通の山なら荒れまくった破線表記の登山道レベルだが、笈ヶ岳ではそれが神の道のように感じられる(笑)
・アイゼンは冬瓜平までは未装着(アイゼンを着けても爪を藪に引っ掛けるだけ)。ストックすらも邪魔になるのでザックにくくりつけ、両手をフリーにして行く手を阻む枝をかき分けながら前進した。
・基本的に藪の中で展望は無いが、時々白山や笈ヶ岳が木々の合間から望めるポイントがあって癒される。

【冬瓜平 ⇔ 笈ヶ岳】
・冬瓜平から先は基本的に残雪が繋がるようになるが、1626m地点を巻くポイントと中宮ルート分岐点付近の2ヶ所だけは藪が出ていた。このうち、中宮ルート分岐点付近の藪は距離こそ短いが密度が濃いので通過にかなり苦労した。
・冬瓜平から稜線に出るまでの間はトラバース気味の急斜面が断続する。雪質によっては滑落の危険があり、特に下りは高度感もあって緊張した(個人的に下りは苦手)
・冬瓜平は雪崩危険ゾーンでもあるが、雪崩を起こしそうな冬瓜山上部の雪は既に溶けていて、デブリもほとんど見かけなかった(落石の跡はあり)
・中宮ルート分岐点まで出てしまえばあとは残雪の稜線を歩いて頂上を目指すだけ。小笈手前の急斜面はちょいキツかったが、藪漕ぎの苦労に比べれば何てことない。
その他周辺情報 下山後、比廚療鬚鰺用(600円)
午前4時過ぎに一里野の駐車場を出発
2023年04月22日 04:18撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 4:18
午前4時過ぎに一里野の駐車場を出発
おなじみの堰堤を通過
思ったほど怖くは無い
2023年04月22日 04:25撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 4:25
おなじみの堰堤を通過
思ったほど怖くは無い
続いて導水管沿いの歩道歩き
2023年04月22日 04:46撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 4:46
続いて導水管沿いの歩道歩き
貯水池に到着する頃には夜が明けました
2023年04月22日 04:48撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 4:48
貯水池に到着する頃には夜が明けました
山毛欅尾山の急登ゾーンは一面カタクリの大群落
2023年04月22日 05:22撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 5:22
山毛欅尾山の急登ゾーンは一面カタクリの大群落
こんな大群落見たことない🤗
2023年04月22日 05:23撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 5:23
こんな大群落見たことない🤗
登山道の右も左もカタクリで埋め尽くされています
2023年04月22日 05:29撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 5:29
登山道の右も左もカタクリで埋め尽くされています
山毛欅尾山に向かってひたすら急登
ちなみに踏み跡は結構しっかりと続いています
2023年04月22日 06:14撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 6:14
山毛欅尾山に向かってひたすら急登
ちなみに踏み跡は結構しっかりと続いています
あと少しで山毛欅尾山というところでようやく残雪登場
2023年04月22日 06:30撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 6:30
あと少しで山毛欅尾山というところでようやく残雪登場
登山口から2時間半で第一関門の山毛欅尾山
2023年04月22日 06:45撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 6:45
登山口から2時間半で第一関門の山毛欅尾山
山頂付近は残雪に覆われていました
2023年04月22日 06:47撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 6:47
山頂付近は残雪に覆われていました
山毛欅尾山から望む白山
今日はこのあと撤退かもしれない…、そうしたらこの写真がお土産になるな😇
2023年04月22日 06:51撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 6:51
山毛欅尾山から望む白山
今日はこのあと撤退かもしれない…、そうしたらこの写真がお土産になるな😇
同じく山毛欅尾山から望む笈ヶ岳
遠い…、あまりにも遠すぎて辿り着ける気がしない(;´・ω・)
2023年04月22日 06:55撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 6:55
同じく山毛欅尾山から望む笈ヶ岳
遠い…、あまりにも遠すぎて辿り着ける気がしない(;´・ω・)
山毛欅尾山から30分
笈ヶ岳が綺麗に見えるポイント
2023年04月22日 07:35撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 7:35
山毛欅尾山から30分
笈ヶ岳が綺麗に見えるポイント
残雪が途切れていよいよ藪がひどくなってきました
2023年04月22日 07:38撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 7:38
残雪が途切れていよいよ藪がひどくなってきました
イワウチワ
2023年04月22日 07:44撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 7:44
イワウチワ
藪漕ぎにウンザリしつつも白山に癒される
2023年04月22日 07:51撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 7:51
藪漕ぎにウンザリしつつも白山に癒される
ここは踏み跡が着いていてマシな方
本気で藪がひどい場所では写真を撮る気にもなれません
2023年04月22日 07:51撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 7:51
ここは踏み跡が着いていてマシな方
本気で藪がひどい場所では写真を撮る気にもなれません
大笠山&笈ヶ岳ビュー
少し笈が近づいてる気がする😂
2023年04月22日 08:15撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 8:15
大笠山&笈ヶ岳ビュー
少し笈が近づいてる気がする😂
標高1,400mくらいまで来てやっと雪がつながるようになってきたか?
2023年04月22日 08:36撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 8:36
標高1,400mくらいまで来てやっと雪がつながるようになってきたか?
午前9時、冬瓜山稜線と巻き道の分岐点に到着
ここで残雪が繋がったと確信してアイゼン装着
2023年04月22日 09:02撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 9:02
午前9時、冬瓜山稜線と巻き道の分岐点に到着
ここで残雪が繋がったと確信してアイゼン装着
冬瓜平を通過
笈ヶ岳が美しいです🥳
ちなみに山毛欅尾山から冬瓜平までにかかった時間は約2時間半で思ったより順調
この辺りで撤退を免れる可能性が高いと感じ始めました
2023年04月22日 09:22撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 9:22
冬瓜平を通過
笈ヶ岳が美しいです🥳
ちなみに山毛欅尾山から冬瓜平までにかかった時間は約2時間半で思ったより順調
この辺りで撤退を免れる可能性が高いと感じ始めました
冬瓜平を過ぎてトラバース地帯
雪崩危険ゾーンでもあるが、雪崩れの元になる斜面上部の雪はほとんど溶けていました(落石には注意)
2023年04月22日 09:25撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 9:25
冬瓜平を過ぎてトラバース地帯
雪崩危険ゾーンでもあるが、雪崩れの元になる斜面上部の雪はほとんど溶けていました(落石には注意)
トラバース地帯から急登ゾーンを越えて稜線に出るといよいよ展望が開けてきました
2023年04月22日 10:08撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 10:08
トラバース地帯から急登ゾーンを越えて稜線に出るといよいよ展望が開けてきました
巻いてきた冬瓜山がよく見えます
2023年04月22日 10:08撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 10:08
巻いてきた冬瓜山がよく見えます
そして真正面にドーンと笈ヶ岳
この時点で午前10時
ここまで来たら何としてでも登頂するぞ!!!
2023年04月22日 10:09撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 10:09
そして真正面にドーンと笈ヶ岳
この時点で午前10時
ここまで来たら何としてでも登頂するぞ!!!
手前にシリタカ山
奥に白山
2023年04月22日 10:26撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 10:26
手前にシリタカ山
奥に白山
中宮ルート分岐点の手前で残雪が10mほど途切れるポイントあり
距離的には短い藪漕ぎだけど藪の密度は今日一番のエグさでした🤢
2023年04月22日 10:38撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 10:38
中宮ルート分岐点の手前で残雪が10mほど途切れるポイントあり
距離的には短い藪漕ぎだけど藪の密度は今日一番のエグさでした🤢
最後の藪を乗り切ってホッと一息
2023年04月22日 10:56撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 10:56
最後の藪を乗り切ってホッと一息
クレバスには注意
2023年04月22日 10:56撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 10:56
クレバスには注意
小笈を通過
ここまで来れば山頂はもう目の前です!
2023年04月22日 11:15撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:15
小笈を通過
ここまで来れば山頂はもう目の前です!
笈ヶ岳登頂!!!
あまりにも嬉しすぎて滅多にしない自撮りをしてしまいました😂
2023年04月22日 11:23撮影 by  SO-02L, Sony
3
4/22 11:23
笈ヶ岳登頂!!!
あまりにも嬉しすぎて滅多にしない自撮りをしてしまいました😂
標識と白山
2023年04月22日 11:26撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
1
4/22 11:26
標識と白山
素晴らしすぎる白山ビュー
2023年04月22日 11:25撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:25
素晴らしすぎる白山ビュー
7時間歩きづけた甲斐があった
2023年04月22日 11:25撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:25
7時間歩きづけた甲斐があった
南側の展望
奥の尖った山は三方崩山と奥三方岳
2023年04月22日 11:25撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:25
南側の展望
奥の尖った山は三方崩山と奥三方岳
北側の展望
大笠山が大きく広がる
2023年04月22日 11:29撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:29
北側の展望
大笠山が大きく広がる
東側の展望
遠くに北アルプスが浮かぶ
2023年04月22日 11:29撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:29
東側の展望
遠くに北アルプスが浮かぶ
北アルプス
2023年04月22日 11:30撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:30
北アルプス
白山が本当に本当に素晴らしい
2023年04月22日 11:41撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:41
白山が本当に本当に素晴らしい
2023年04月22日 11:42撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:42
遥か遠くに木曽御嶽山
2023年04月22日 11:42撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:42
遥か遠くに木曽御嶽山
乗鞍岳と木曽御嶽山
2023年04月22日 11:42撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:42
乗鞍岳と木曽御嶽山
西側の展望
2023年04月22日 11:44撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:44
西側の展望
うっすらと麓の街が見えます
白い楕円形はどうやら小松ドームらしい
2023年04月22日 11:44撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:44
うっすらと麓の街が見えます
白い楕円形はどうやら小松ドームらしい
最後に北アルプスをもう一枚
2023年04月22日 11:46撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:46
最後に北アルプスをもう一枚
標石に刻まれは文字は「笈ヶ岳」ではなく「笈岳」
2023年04月22日 11:48撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:48
標石に刻まれは文字は「笈ヶ岳」ではなく「笈岳」
下山が名残惜しくて標識をもう一度
さらばじゃ笈ヶ岳
2023年04月22日 11:49撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:49
下山が名残惜しくて標識をもう一度
さらばじゃ笈ヶ岳
午前11時50分下山を開始
2023年04月22日 11:59撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 11:59
午前11時50分下山を開始
下山開始直後、後続の登山者数人とすれ違いました
2023年04月22日 12:01撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 12:01
下山開始直後、後続の登山者数人とすれ違いました
雪面を選んで歩きます
ここもあと数日で藪が出現かな?
2023年04月22日 12:20撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 12:20
雪面を選んで歩きます
ここもあと数日で藪が出現かな?
時には強行突破も😇
2023年04月22日 12:24撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 12:24
時には強行突破も😇
下りの急な雪面はとても苦手で緊張します…
2023年04月22日 12:29撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 12:29
下りの急な雪面はとても苦手で緊張します…
白山とシリタカ山を正面に見ながら稜線を下ります
2023年04月22日 12:32撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 12:32
白山とシリタカ山を正面に見ながら稜線を下ります
笈ヶ岳がだんだんと遠ざかる…
寂しいけど帰らなきゃね🥺
2023年04月22日 12:33撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 12:33
笈ヶ岳がだんだんと遠ざかる…
寂しいけど帰らなきゃね🥺
1626m地点とシリタカ山の鞍部付近でこれから笈ヶ岳頂上を目指す登山者と続々とすれ違う
何とその1人がTwitterのフォロワーさん!
下山後に笈ヶ岳登頂祝勝夕食会をやろうと声をかけて背中を見送りました😂
2023年04月22日 12:57撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 12:57
1626m地点とシリタカ山の鞍部付近でこれから笈ヶ岳頂上を目指す登山者と続々とすれ違う
何とその1人がTwitterのフォロワーさん!
下山後に笈ヶ岳登頂祝勝夕食会をやろうと声をかけて背中を見送りました😂
稜線から冬瓜平に下り始めるポイントから笈ヶ岳を振り返ります
今日は景色も青空も本当に最高😊
2023年04月22日 12:57撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 12:57
稜線から冬瓜平に下り始めるポイントから笈ヶ岳を振り返ります
今日は景色も青空も本当に最高😊
冬瓜平に向かってトラバース気味の激下り
(下ってきた斜面を振り返ってい撮っています)
2023年04月22日 13:25撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 13:25
冬瓜平に向かってトラバース気味の激下り
(下ってきた斜面を振り返ってい撮っています)
写真では分かりにくいけど足を滑らしたら滑落する危険のある斜度です
2023年04月22日 13:25撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 13:25
写真では分かりにくいけど足を滑らしたら滑落する危険のある斜度です
急斜面の雪面が本当に苦手で下りの割になかなかペースが上がりません(´・ω・`)
2023年04月22日 13:35撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 13:35
急斜面の雪面が本当に苦手で下りの割になかなかペースが上がりません(´・ω・`)
冬瓜山の直下を通過中
2023年04月22日 13:46撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 13:46
冬瓜山の直下を通過中
冬瓜平を通過
この先でソロで下山中の方と出会い、駐車場までの長い道のりを励まし合いながら下山しました
2023年04月22日 13:51撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 13:51
冬瓜平を通過
この先でソロで下山中の方と出会い、駐車場までの長い道のりを励まし合いながら下山しました
大きなイワウチワの花に癒される
2023年04月22日 15:12撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 15:12
大きなイワウチワの花に癒される
帰りも冬瓜平から山毛欅尾山まで容赦ない藪との闘い
2023年04月22日 15:26撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 15:26
帰りも冬瓜平から山毛欅尾山まで容赦ない藪との闘い
それにしても山毛欅尾山…遠すぎる😰
2023年04月22日 15:26撮影 by  DMC-GF6, Panasonic
4/22 15:26
それにしても山毛欅尾山…遠すぎる😰
午後4時45分、やっと山毛欅尾山まで戻ってきました
冬瓜平からの所要時間はほぼ3時間
往路より30分余計にかかっていて完全にスタミナ切れです😓
2023年04月22日 16:46撮影 by  SO-02L, Sony
1
4/22 16:46
午後4時45分、やっと山毛欅尾山まで戻ってきました
冬瓜平からの所要時間はほぼ3時間
往路より30分余計にかかっていて完全にスタミナ切れです😓
帰り道もカタクリの大群落ゾーンに目を奪われる
2023年04月22日 17:39撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 17:39
帰り道もカタクリの大群落ゾーンに目を奪われる
2023年04月22日 17:39撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 17:39
午後6時、貯水池を通過
ちょうど西陽が差して何だか神秘的
2023年04月22日 17:58撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 17:58
午後6時、貯水池を通過
ちょうど西陽が差して何だか神秘的
導水管に沿って階段を一気に下ります
この階段が膝に堪える😇
そして谷底に向かって一直線なので結構高度感あります
2023年04月22日 18:06撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 18:06
導水管に沿って階段を一気に下ります
この階段が膝に堪える😇
そして谷底に向かって一直線なので結構高度感あります
一旦林道に出たあと、堰堤に向かって激下り
2023年04月22日 18:15撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 18:15
一旦林道に出たあと、堰堤に向かって激下り
堰堤通過
明るいうちに通過できて良かった
2023年04月22日 18:17撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 18:17
堰堤通過
明るいうちに通過できて良かった
それにしても堰堤に引っかかった巨大な流木の存在感…
ここまで水位が上がったのか😨
2023年04月22日 18:19撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 18:19
それにしても堰堤に引っかかった巨大な流木の存在感…
ここまで水位が上がったのか😨
堰堤から眺める河原
2023年04月22日 18:19撮影 by  SO-02L, Sony
4/22 18:19
堰堤から眺める河原
無事に堰堤を渡って下山完了
往復14時間半
長く厳しく楽しい笈ヶ岳登山、これにて完結です🥳
2023年04月22日 18:21撮影 by  SO-02L, Sony
1
4/22 18:21
無事に堰堤を渡って下山完了
往復14時間半
長く厳しく楽しい笈ヶ岳登山、これにて完結です🥳

感想

今年こそは最難関の二百名山と言われる笈ヶ岳に挑むべく天気予報をチェックしていると4月22日の土曜日、遂に千載一遇の晴天が到来の模様?!

というわけで笈ヶ岳に挑戦する気満々で準備やリサーチを進めていると、決行直前になって今年は残雪がかなり少なく既に藪が出始めていて撤退する人も相次いでいるという情報が目に入ってきました。
さらに、いつもは全くアテにしていない某てん●らを今回に限ってうっかり覗いてしまい、その結果が笈ヶ岳にまさかのC判定。どうやら天気は快晴で間違いないけど、かなりの強風が予想されるらしい。。

僕はそもそも雪面歩行があまり得意ではない上に藪漕ぎ耐性もヘタレ野郎。
総距離22km以上・総高低差2,200mという数字は無雪期の一般登山道ならともかく、残雪期登山としては僕にとって未知の世界。それに加えて藪漕ぎだの強風だの悪条件が重なれば到底登頂を果たせるとは思えず…。
どうする?やっぱり今シーズンは諦めて来シーズンに持ち越すか??

直前になっていろいろと不安が重なり完全に日和ってしまいましたが、もしも撤退と言う結果になってもそれを来年以降の登頂に向けた経験値にしようと考え、最終的には決行を決意。職場には半休をもらい、金曜の夕方から500kmの道のりを7時間以上運転して白山麓の一里野へと移動しました。

そして午前4時10分、いざ一里野を出発。何時を撤退ラインにしようか、せめて冬瓜平まで行ければ上出来…そんなことばかり考えながら山毛欅尾山の急登を登る。途中、今までに見たことがないくらい大規模なカタクリの群落に出逢ったおかげで少し心に元気が出ました。

山毛欅尾山に到着したのは午前6時40分(出発からちょうど2時間半)。ここまではそこそこ順調。もし山毛欅尾山まで3時間以上かかるようならその時点で撤退しようと思っていたので第一目標はクリア、先へ進むことにしました。

山毛欅尾山の山頂は一面雪に覆われていて、この状態がずっと続けば…などと思ったけどそんなに都合の良い話があるはずもなくボーナスタイムは間もなく終了。山毛欅尾山から15分ほど歩いたところで残雪が途切れ、いよいよ藪漕ぎが始まりました。

山毛欅尾山から冬瓜平までだいたい残雪が2割、踏み跡のある微妙な藪が5割、踏み跡の全く無い激藪が3割くらいの割合。つまりエグい藪の割合は3割くらいですが、この3割が容赦なく気力・体力・精神力を奪います。。

それでも今日は何故か普段よりも体が動きました。撤退を覚悟しつつもやはり本能的には登頂を意識してしまい勝手に体が動いたのかもしれません。枝を振り払い、藪を足で薙ぎ倒し、とにかく必死に前進しました。

朝のうちは残雪が半分凍結していましたが、アイゼンを装着したところで藪で爪を引っかけて邪魔になるのは目に見えているので藪漕ぎがあるうちはノーアイゼンで前進。ストックすらも藪に引っかけて邪魔なのでザックにくくりつけ、両手はフリーにして藪や枝をバサバサと振り払うことに専念。

こうして身軽に動く作戦が功を奏したのかもしれません。午前9時過ぎには第二関門の冬瓜平を突破。予想よりかなり早く山毛欅尾山から冬瓜平まで辿り着くことができて、この時点で撤退はほぼ免れるだろうという希望が湧いてきました。

冬瓜平から先は残雪がしっかりと繋がると判断してアイゼンを装着。態勢を藪漕ぎモードから雪道モードへと切替えました。
一番警戒していた冬瓜平の雪崩ゾーンは斜面上部の雪がほとんど解けた後で新鮮なデブリも見当たらず。多少落石の形跡があったものの雪崩の心配は杞憂で終わりました。

雪崩ゾーンの次は急斜面のトラバース+稜線に向かっての長く険しい登り。一歩一歩着実に登り、午前10時にシリタカ山東側の稜線にたどり着きました。
稜線に出ると展望が一気に開け、目指す笈ヶ岳のピークはもう間近に見えます。この時点で登頂を確信しました。

稜線到達後は残雪が切れて藪が出ている場所が2ヶ所ほど(1626m地点の直下付近と中宮ルート分岐点付近)。2ヶ所とも距離は大したことないですが、中宮ルート分岐点の藪は前が全く見えないほど密度の濃い藪で突破にかなり難儀しました。

中宮ルート分岐から先は超快適な残雪の稜線歩き。心配だった強風もそよ風程度。
まさにヴィクトリーロードです♪♪♪
小笈を越えて午前11時20分に笈ヶ岳登頂!
山頂に居たのは自分1人だけ。迫力の白山から遠くの北アルプスまで、360度の大展望と笈ブルーを完全に独り占めです。誰も居ないのをいいことに思わず「やった!やったぞー!」と叫びました(笑)

30分ほど山頂に滞在した後、午前11時45分下山を開始。
下山を開始して1時間ほどの間に、頂上を目指す登山者と相次いですれ違いました。ソロの人、グループの人、合計15人くらいとすれ違ったかな。。そして驚いたことに、その中の一人がなんと以前に伊吹山に一緒に登ったことのあるTwitterのフォロワーさんでした!!まさかの再会に下山したら麓で登頂祝勝会を開催する約束をして僕は引き続き下山の途へ。

午後1時50分、冬瓜平を通過。僕は雪の急な下り斜面が苦手なため、登りと同じくらい時間がかかってしまいました。。もっと雪上歩行に慣れねばね…
冬瓜平を過ぎるといよいよ帰りの藪ゾーンに突入。藪を避けられるかもしれないジライ谷ルートでの下山という選択肢も頭をよぎったものの、道の状況が不明なジライ谷ルートを安全に下る自信が無いので結局は確実に下山できる山毛欅尾山ルートを選択することに。。

帰りの藪道は冬瓜平の先で会ったソロの方とご一緒させてもらったため精神的には少し気が紛れたものの、体力は明らかに消耗していてペースは全く上がらず。さらに藪の間から見える山毛欅尾山のシルエットがあまりにも遠くてゲンナリします。
結局、山毛欅尾山を通過したのは午後4時50分。冬瓜平からの所要時間は3時間で、登りよりも30分余計にかかる始末。それでも明るいうちに駐車場に戻れる見通しがったことで少しホッとしました。

山毛欅尾山から先はエグい藪も無いので急斜面を踏み跡に沿って淡々と下るだけ。と言いつつ、疲れも相まって踏み跡の薄いところで2回ほど道をロストして軌道修正。
駐車場に下山したのは午後6時40分となりました。

往復14時間30分、非常に長く、厳しく、そして楽しい道のりでした。
一日が冒険の世界そのものでした。笈ヶ岳攻略の達成感は最高です。
最初は撤退覚悟からのスタートでしたが諦めずに攻めて本当に良かった!!


※余談1
今回、撤退覚悟から逆転できたのは気温がかなり低かった影響もあるかと思います(上空850hPaで-3℃、3月並みの寒気が入っていました)。仮に高温の中での藪漕ぎを強いられていたら冬瓜平に辿り着く前に完全にバテていたと思います。また、残雪の雪質も午前中はカチカチにしまっていて歩きやすく、午後も多少緩む程度で済んだことも幸いでした。

※余談2
下山中にすれ違ったTwitterのフォロワーさんとは約束通り下山後に小松市内のファミレスに集合して笈ヶ岳登頂祝勝会を開催しました(笑)

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