娘(12歳)と2500m峰全山チャレンジ黒檜山/三峰川/風巻峠
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 37:37
- 距離
- 52.7km
- 登り
- 2,882m
- 下り
- 2,907m
コースタイム
- 山行
- 16:18
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 16:42
天候 | 3日間快晴。夜は寒いですが、昼間歩いているときは暑かった。 最終日の夜は曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲート前に駐車している方もいらっしゃるようです。 登山口付近、トイレ、登山ポスト、自販機なし ゲート付近docomoはG4 黒檜山山頂付近もDoCoMoは通じました |
コース状況/ 危険箇所等 |
◾️駐車場から登山口の熊沢まで 長い長い林道。一部崩落箇所ありましたが、迂回して通過できました。魚釣りの人を数名見かけましたが、皆さん自転車などを使っていたようです。 ◾️登山口の取り付き 渡渉あり。かなり冷たいです。この日は大人の膝下くらい。翌日はわずかに少なめでしたが、登山日前の気温や降水量で大きく変動するかと思います。 ◾️取り付きから尾根まで 取り付きから尾根まで、1時間弱は崩れやすい急斜面。複数パーティの場合には落石注意。下りではロープ使いました。 ◾️尾根から山頂まで 尾根に上がれば、割と歩きやすいです。ほぼ尾根をたどるルートでわかりやすいし、無駄に登ったり下ったりもありません。 それでもところどころ急傾斜地点は右へ、左へと巻きました。どっちへ巻くかは自分の勘で。 紙テープの赤リボン付けながら通過しましたが、とても役に立ちました。後続の薮山ハンターさんには興醒めかと思いますので、自分で付けた赤リボンは全て回収したつもりですがもし残地していたらごめんなさい。 ルート上には概ね青いリボンがありました。 上の方にはわずかに残雪あり。 水場はありません。 ◾️帰りに利用した風巻峠ルート 距離はかなり短縮できましたが、山頂付近には鹿柵があったり、倒木ゾーンがあります。風巻峠からの下山ルートは地図では尾根からずれた位置に登山道が描かれていますが、ほぼ尾根沿いに踏み跡がありましたが紛らわしい箇所あります。帰りに通って楽しめました。 残雪なし。水場なし。 |
その他周辺情報 | 下山時刻が遅くなったので、立ち寄りなし |
写真
尾根に上がったら楽に歩けると思って早めに上に向かいましたが、尾根上は倒木祭り開催中なので、もう少し林道を歩いてからの方がよかったかな。 林道から見上げて荒地に見えている部分は鹿柵注意です。せっかく登っても下らないと行けないかも。
感想
2500m峰の難関峰の一つに数えられている黒檜山(クロベイヤマ)。群馬県の赤城山にある黒檜山(くろびやま)ではありません。
クロベイヤマの山行レポートはヤマレコでも10年くらいの間に7本くらいの投稿しか無く、YAMAPではレポートを見つけられません。古い情報は鵜呑みにできない。熊の平からルートは危険すぎるので却下。長い林道を経て三峰川と熊沢の合流点からのルートにしました。帰りは、長い林道を回避する風巻峠ルート。ヤマレコでこのルートでショートカットしたレポートなし。
林道の終点には、運用中の発電所があるので、林道は少しでも復旧しているのではと期待していましたが、予想通り、きれいに大型ダンプが通れる状況。
皆さんは自転車、電動自転車などで一気に林道を駆け抜けていかれましたが、やはり登山は歩かなくちゃ。
林道の状況、長いアプローチ、渡渉、山頂ルート、帰りのショートカットなど不安いっぱいで、2500m峰全山チャレンジは、娘の受験のため昨年11月の大唐松山以来ですが、娘のサブミッションとして、
(1)現地で魚釣りしてみる
(2)ちゃんと渡渉してみる
(3)テントの設営、撤収は全部自分で
(4)(結果的に)フォースドビバーク
■0日目
ゴールデンウィークの渋滞を切り抜けて登山口にて車中泊
■1日目
今日は長い林道歩きと、テント設営。
てんから釣りのチャレンジ。
登山口の確認と渡渉ポイントのチェック。
林道は崩壊箇所は何カ所かありましたが、大型ダンプが通れるように迂回できます。
林道の終点付近に釣り人の方がよく利用している感じの場所にテント設営させていただきました。娘がテント設営中に、私は翌日の取り付き箇所の確認と、一番安全そうな渡渉点を確認。 途中で出会った釣り人さんが、てんからの講習会を開いてくださって1時間少々チャレンジ。 先生が釣り上げてくださった1匹を、ありがたく頂戴しました。娘にとっては、生きた魚を釣り上げてその場でさばいて食する、という貴重な体験になったと思います。
ご飯を炊いて、娘の得意な山飯。チーズベーコンで。
日没とともに就寝。
■2日目
ご飯炊いて、炊いている間に川の状態を再確認。
朝ごはんを食べてから渡渉に挑みます。
予定ポイントはちょっと危なそうな感じなので、少しポイントをずらして渡ました。
大人であればひざ下くらいで問題ないですが、子供にはちょっと頑張りが必要です。
冷たい、冷たい。
大騒ぎしながら無事に渡渉。登山靴に履き替えて登山開始。
予定よりかなり遅れてしまってのスタート。
ガレガレの坂をよじ登って、尾根に上がってしまえば普通に歩けました。
ところどころ大きな岩などを巻いて登ります。
念のため紙テープの赤リボンをつけていきました。
予定より1時間以上遅れて山頂に到着。
憧れの山頂プレートが見られてよかった。
時間があれば、コーヒーをドリップしたかったのですが、予定より遅れているので、短時間の休憩で下山開始。
てくてく下ってもなかなか高度が下がらないし、薄暗くなってから最後の斜面を下りたり、渡渉するのは危険と判断。 せっかくの機会を与えていただけたということにして、フォースドビバーク。1〜2人ようのツェルト泊。
標高は2000mを切ってますが、気温は低め。狭い空間で2人なので、激寒というわけではなかったです。
昔、娘が小さかったころ公園かどこかで試しに2人で入ったのですが、その後は2人でツェルトに入っていなくて、いざ、入ってみると二人には狭い。足を延ばすと外にはみ出すし、わずかな斜面でも寝にくい。熟睡できずに一晩過ごしました。
■3日目
空が明るんでくるのをまって撤収。テントと違ってあっという間に片付きます。
もう少し広いツェルトならアリかもしれません。
どんどん下って最後の急坂は、今回もロープワークの練習を兼ねて懸垂下降。
連続して4本ほど。まだまだ時間がかかってしまいますが、安全性は高いです。
最後に渡渉してテント場に復帰。
ご飯を炊いて、遅い朝ごはん。
テント撤収して、テント場の裏山に取り付きます。
風巻峠の山頂を目指して登ります。
このルートもヤマレコで情報が発見できず、チャレンジしてみました。
テント場側からは500m程度の登り、反対側へは700m程度下る感じで、この差の200mを使って水力発電しています。
登りは完全にバリエーション。林道に出ますが、山頂に近づきたくてすぐに上を目指してしまいましたが、上には鹿柵でガードされていてちょっと困りました。
幸か不幸か鹿柵が倒壊している箇所があったので、中を通らせていただいて、出口側はゲートを通りました。
山頂付近は地図読みだけだと問題なさそうですが、噂通り倒木祭り。
ルートを見つけられれば割と進みますが、娘に先行させると全然進みません。
百高山の鋸岳の帰りに飛び込んだルートと同様、盛大に倒れていましたが、距離が短いのでなんてことはなかったです。
その先の登山道は廃道との噂もありましたが、問題なく歩けました。
人が少ない分、落石注意です。ソロならまだよいですが、パートナーに石を落としやすいです。
明るいうちに最後の渡渉(というほどではないです)をして林道に復帰。距離はかなり短縮できました。
短縮ルートと林道ルートどっちのルートがよいのかというのは好みによるかと思いますが、今回のルートで正解だったと思っています。
景色は、黒檜山からはわずかしかないですが、蝙蝠尾根から仙塩尾根へ抜けたとき思い出の山が沢山ちらちらと見えてよかったです。 景色は風巻峠付近の方が樹木がない分きれいでした。
下山後の林道歩きは恒例のナイトハイクになってしまいましたが、狸や鹿などいろいろな動物に会えました。
大満足の黒檜山でした。
荷物は2泊3日で、娘は16kg、私は24kg。 途中の水場で2リットルと3リットルを追加しました。
アプローチシューズ(兼徒渉用)で歩いたため、登山靴が重かったですが、この方が疲れないと思います。
帰りは近道したので、歩行距離は52.7kmで済みましたが、やっぱり長くて遠い南アルプスでした。
諸先輩方の貴重なレポート、事前の予習に大変参考になりました。
少しでも雰囲気が伝わってくれればうれしいです。
後日、Youtubeも公開したいと思います。
2500m峰全山登頂まで、あと9座。
===<以下は山行計画書より>===
杉島ゲート〜黒檜山取り付き 林道歩き 片道 27km???!!!
1日目 8時間林道歩き
2日目 アタック 渡渉後 1450m→2540m 標高差1000m
3日目 8時間林道歩き
大曲から先が絶賛崩壊中
MTBで大曲まで通行可能(ゲートを越えると巫女淵まで行ける)
杉島ゲート〜大曲ゲート
ずっと押して登って5時間。帰りはそれなりに乗って3時間。
◎三峰川林道
・最初は少し勾配が強めですが次第に緩やかな登り勾配になります。
大曲までは多少の落石は有りますが問題無く通過出来ます。
巫女淵より先は沢が横切る事に押し出しによる林道崩壊が著しい。
http://taneheigoya.blog.fc2.com/blog-entry-134.html
三峰川を遡行してきました
杉島ゲート少し手前の公園駐車場に到着。
3時30分、暗がりの林道歩きから始まります。
出発して4時間半で大曲駐車場。
大曲からは崩落場所が補修されていません。
大きな崩落箇所もあり、河原まで下りて林道に登りかえさなければらないこともありました。
熊沢ダムに着いたのが12時10分。
出発して8時間40分でした。
出発して12時間20分、小横川出合手前に到着。
※黒檜山への取り付きポイントは小横川出合より手前
0330 0249 0600 杉島ゲート
自転車パンク
0439 発電所
0800 0533 1100 大曲駐車場
0544 崩壊地
0602 1145 巫女淵延命水
道路崩落
0636 塩見新道取付
1210 熊沢ダム
1300 ?熊沢出合通過?
1440 大横川出合
1550 小横川出合
三峰川電力発電所(稼働中なのでここまでは一応道路が維持されている)
出発30分で自転車はパンクすることもある
高遠水位-三峰川(長野県)
高遠-三峰川(長野県:天竜川水系:源流)のリアルタイム河川水位情報です。釣行時に24時間前までの水位を確認できます。グラフ・データ・地図付きで釣り人にとって、見やすい情報となっています。
注意:[水位]とは、各観測所の基準面からの[水の高さ]を表すものです。[水深]とは、別の情報になりますのでご注意ください。
-高遠水位目次-
高遠(三峰川)水位グラフ
高遠(三峰川)水位
高遠周辺場所観測所(5か所)
山行目的 黒檜山山頂
行動予定
1日目 杉島林道ゲート駐車場→大曲→巫女淵→熊沢出合付近(テント泊)
2日目 泊地 → 黒檜山ピストン→泊地(テント泊)
3日目 泊地 → 風巻峠 → 林道 → 杉島林道ゲート または 1日目ルートを戻る
注意箇所・注意点 崩落地の通過、渡渉に注意
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ただただスゴいです!3日目の朝、釣りのため上流に向かうとテントが張ってありました。就寝中かと思っていましたが山中でビバークだったんですね。長い長い林道歩きも含め、無事の下山お疲れさまでした。初めての釣りのお手伝いができて良かったです。機会があればまた竿を出してみてください。益々のご活躍を陰ながら応援しております!
初対面なのに丁寧なご指導ありがとうございました!
残念ながら釣果は先生の1匹だけでしたが、本当によい経験になりました。
これからもきっと竿を持って山に行くと思います!
2日目の晩、ちょうどビバークのチャンス到来ということで、ビバークの経験もできました。
雪洞掘ってのビバークのほうが緊張しましたが、雪洞泊のほうがゆっくりできたような気がします。
釣りも経験できて、とてもよい山行でした。感謝感謝です!
あの後、先生はお夕飯分は釣れたのかなぁと思ったりしてましたが大丈夫でしたよね?
また、どこかの山か沢でお会いできると嬉しいです。
本当にありがとうございました!
やまなみちゃんはサブミッションを取り入れてのチャレンジを成し遂げたのですね!!
2500m峰踏破は10月か11月頃でしょうか!?
学校が忙しくなって、休みが取れず、どうなるものやら。。。
小学生だったころなら9月か10月で終わらせられそうだったのですが、夏休みの行事次第ですかね。。。
早めにコンプリートの目標が見えるよう頑張ります!
rxv11051さんとは以前ヤマレコでお話させて頂いた事があったような記憶がありますが違ったらごめんなさい。
ご丁寧にコメント頂きありがとうございました。
私達としては敗退レコだったので、このように参考にして頂けて報われた気がします。
旅先で拝見し、あらためて帰宅してから大作を熟読させて頂きました。
とても素敵な山行で、とても素敵な記録だと感じました。
あの林道を重荷で歩き、釣り糸を垂らして、たどり着いた「黒檜山」
忘れられない山行になるような気がして羨ましい限りです。
昔の人は当然のように、このような歩き方で山にアプローチしていたのかなぁ…
なんて想像したりして、そうなりたいなんて「たまに」思います。笑
「2500m峰」も面白いラインナップですよね。
ある程度技量がないと届かないような場所あって…
お二人でしたら楽しく歩かれると想像します。
また機会があればお話させて下さい。
追伸
「コーヒードリップや空中浮遊のくだり」
思わず笑ってしまいました!
懐かしかったです、ありがとうございました。
RaVie
いつかどこかの山奥でお会いできたらうれしいです
これからも山を奥深く楽しまれてください
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する