記録ID: 548416
全員に公開
沢登り
丹沢
神ノ川水系 ミクボ沢右俣
2014年11月16日(日) [日帰り]
神奈川県
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.4km
- 登り
- 651m
- 下り
- 651m
コースタイム
神ノ川林道11:40−
12:15ミクボ沢出合−
12:50二俣13:00−
ルンゼ登攀2P×2人14:30終了−
2段25m大滝16:15−
本流と右俣の界尾根−
17:20風巻尾根登山道17:35−
18:17神ノ川林道駐車地=
入浴(いやしの湯)
12:15ミクボ沢出合−
12:50二俣13:00−
ルンゼ登攀2P×2人14:30終了−
2段25m大滝16:15−
本流と右俣の界尾根−
17:20風巻尾根登山道17:35−
18:17神ノ川林道駐車地=
入浴(いやしの湯)
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■丹沢限定沢登り記録集 http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html ■ミクボ沢(三窪沢)右俣 距離は短いが傾斜は非常に急で、沢登りというよりルンゼ登攀に近い。 核心は二俣に架かる25m滝左側のルンゼ登りと、標高750m辺りに出てくる 2段25m滝で、前者は見た目よりかなり悪くまた脆いし、後者は同じく 見た目以上に悪くヌメリもある。 短いので遡行グレードは2級上とするが、この2つの核心は時間もかかり 非常に神経を使うし、一度取付いたら途中撤退はほぼ不可能なので 初級者は入らない方がよいと感じた。 /瀬寮醂啼擦郎Gからゲートの位置が、従来の神ノ川ヒユッテ前から その奥の孫右衛門沢出合近くへ変わった。 ゲート近くは「駐車禁止」ゾーンがあるので、その手前の広くなった路肩等に 数台停められる。 神ノ川各沢に行くには多少便利になったけど・・・。 ミクボ沢および小洞沢に入るには、ゲートの先の孫右衛門隧道、小洞隧道を 越えて林道が東向きから南西向きにグッと右折するところの岬状尾根(カーブ ミラーあり)の右から河原に向かうこの小尾根の明瞭な踏み跡を追う。 下りたところにちょうど対岸に小洞沢が出合っている。 ミクボ沢は下流に見える堰堤のさらに下で右岸から出合っている。 まず小洞沢出合に向かって神ノ川を徒渉し、下流の小洞堰堤は右岸側から 巻き下りる。 手摺り等はなく、堰堤落ち口からやや斜め下に見える木に向かいトラバース しなければならず、ちょっと悪い。 木から少し戻るように斜めに下って、再び神ノ川を徒渉。 ミクボ沢へは三度徒渉しなければならない。 水量多めのときは大変だろうね。 ▲潺ボ沢はしょぼい水量で出合う。ガレを少し入ると、早速倒木が沢を覆う。 その先にY字状3×7m。これは容易に越せる。 続いて左から急なガレ状の枝沢が入り、本流には2段7m(5+1.5)滝。 こいつは難しそうなので、左のガレ状枝沢(脆い!)を15mほど登り、 7m滝落ち口方向にトラバースして高巻いた。 その上は2条の流れの小滝になっている。 1Δら3段20mありそうなルンゼ棚と、もう一本右からルンゼを迎えると 左右から崩落したのであろう倒木群が谷を埋め尽くしている。 これは潜るのはちょっと大変なので、一歩一歩木に乗りながら突破。 以前遡行した際はこんな倒木は記憶にないから最近のものかなぁ。 その先には右側が2段の2条8m滝が出てくる。 右側の壁から上がり、流芯右側を登るが、この箇所の2〜3歩はスタンスが 細かかった。(卦蕁棔 正面にはこの沢の二俣ともいえる標高640mだ。水量比2:1。 ず庫鵑2条7×10m滝、右俣は直登不能な25m滝。 右俣側は少し流木に覆われている。 25m滝直登は不能なので、その左側にある急峻なルンゼを巻き登る。 これが結構悪い! 出だしも一見階段状に見えるが、染み出し部分は結構ヌメリがある。 それでも登ると、幅1m少しの狭いルンゼの棚に入る。 ホールドもしっかりした感じに見えるが一部脆いし荷重するのも慎重になる。 ルンゼ(チムニーに近い)内にひっくり返った倒木があり騙し騙し使えて助かる。 この倒木がないと益々苦労するであろう。 落ち葉とザレのたまった部分を上がると、一旦傾斜は30度くらいに緩くなり ここで1ピッチ目を切る。 支点になる木も岩もないので、あまり利いてはいないリスにハーケンを打って セルフビレイを取る。 ここは支点利用のダイレクトビレイは危険なので、肩絡みとした。 単なる肩絡みにせず荷重方向をテンションされても安定できるよう変えてみる。 ここまでロープスケールで45mほど。元蕕らいだが精神的には少し+。 2ピッチ目はボディビレイに切り替えてツルベで登ってもらう。 ATCガイドはもちろんハイフリクションモードではなくノーマルフリクション モード(ややダイナミックビレイ)にひっくり返す。 2P目出だしのルンゼも見た目は斜度が緩やかに見えるが、登ってみると 意外ときつい斜度で悪い。 岩をハンマーでチェックしながらハーケンをこまめに打ちながら登る。 ランニング支点に使えそうな木は高い位置にしかないので無理。 概ねステミングでこのルンゼを登り続けると、正面の壁に突き当たる。 ここから右上の細いが割としっかりした灌木(残置の細引き程度のロープスリング あった)の上部バンドに上がる。 バンドといっても明瞭でなくおまけに狭いし、スタンスは落ち葉がたまり外傾した 所に乗れば滑ってしまう。 右先にあるしっかりしていそうな木まで数mトラバースするのが怖い。 不安定な体制で垂壁にハーケンを打ち少しずつホールドを持ち替えながら突破。 木を取れたときはホッとした。 トラバース後の小尾根も意外と急で木を支点とする。 2ピッチ目はロープスケール40m、元蕁棔かなり怖い。 少し先のザレを斜めに下り沢に戻った。水はもうショボショボ状態。 ス咾譴織レ沢を遡っていくと4m黒滝。流芯左側を卦蕁棔 少し間をあけて6m滝。流芯右側を卦蕕曚匹播个襦 Δ垢阿防弦735mあたりの二俣状で、右沢には2つ目の核心である大滝登場。 下から見ると3段構成だ。 まず6m滝はほぼ中央の水がチョロチョロ落ちているあたりを登った方がよい。 右の乾いた壁を途中まで登ってから流芯に戻ろうとするとちょっと怖いので。 卦蕁棔 そして大滝本体2段25m。上段落ち口中央は被った岩壁になっている。 左寄りから取付くが、ここも見た目以上に悪い。 ザンザ洞ほどではないがややヌメリがあり、ガバはあまりない。 探し出すカチも何だか身体を引き上げるときに滑り抜けそうだし 何カ所か立ちこみたいスタンスも細かいし滑りそうだし度胸とバランスだ。 十数m登ると下段の落ち口までの3mほどが少し被り気味で最大の核心部となる。 ハーケンを打ちこむよいリスも乏しいし、カムを決める箇所もほぼ皆無だし。 左寄りの落ち口上はオープンスローパー気味で厳しいであろう。 右寄りにトラバースして探ってみたが、上部のホールドに届かせるまでは かなり足をハイステップしなければならず、身体を上げるための引付けホールドの 位置関係が悪い。 スポーツクライミングならこんなムーブは日常だが、何せヌメリがあって不信だ。 結局、中央にある2段のスタンスをカチで引き上げ、(私は)右手を一瞬デッドで ガバ取って乗り切った。 ここまでなかなか決めるポイントが少なかったがクロモリショートのハーケン 3本使った。(中間部に残置ハーケン1枚あった) 軟鉄ハーケンは効かないので止めた方がよいであろう。 上段は被った壁なので、右上の木を回り込むように巻ける。 ロープスケール約45m、元蕁棔 ここも先ほどのルンゼ同様お腹いっぱいのクライミングだった。 高巻きも聞くところによるとなかなか悪いそうだ。 Д好拭璽箸遅く核心部の登攀で時間を喰ったので、少し先から左側(右岸)の 小尾根を北西方向に登って、左から合わさるミクボ沢本流と右俣との界尾根を 風巻ノ頭方向に登り詰めた。 上部近くになると所々岩場も出てくるがそれほど難儀なく越えていける。 次第に急斜面となり足元が一部崩れ気味になり、北方向に登っていくと 風巻ノ頭西側斜面で一般登山道(東海自然歩道)に出て遡行終了。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
ツェルト
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
ハンマーバイル
ナイフブレード
渓流シューズ
|
---|
感想
夕べは大学時代の山岳クラブ同期と先輩たちとで横浜中華街で飲み過ぎ喰い過ぎ。
終電近くに帰ったものだから少し寝坊した。
急いで荷物を車に詰め込みキーを回す・・・が・・・電源系統がまったく作動せず。
「え〜なにぃ〜2か月前にバッテリー替えたばかりなのに?
もしかするとヒューズ切れとか電気系統??」
保険会社に電話して業者さんがレッカー車で来てくれる。
わざわざ代車も積んできてくださった。
先週もパンクで保険会社に電話したし、まったく車の災難続きだ。
まぁ古い車だし、いつかはトラブルになると思ってはいたのだが。
そんなわけで愛甲石田駅でピックアップするhitomaruを2時間も待たせてしまう。
「ま、短い沢だし何とかなるだろう」
が、しかし右俣はそうは甘くなかった。
いやいや悪い悪い。
核心の二俣に合わさる25m滝の巻き?であるルンゼは脆いし立っているし
絶悪のトラバースあるし、
もう一つの核心の2段25m大滝もヌメリがあって、こちらも悪い・・・。
「あいやぁ〜こりゃ時間切れだ。尾根に上がって暗くなる前に登山道でよ!」
結局登山道に出る前にヘッデン出す羽目になったが、今日はお腹いっぱいの
沢登り、というよりルンゼ登攀だったさぁ。
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