鳳凰二山w：稜線まさかの吹雪＆晴れでドンドコ〜中道を周回

2014年11月16日(日) ~ 2014年11月17日(月)

• GPS: 32:00
• 距離: 15.2km
• 登り: 1,906m
• 下り: 1,922m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:25
• 休憩: 1:15
• 合計: 8:40

7:00 青木鉱泉
10:00 10:00 鳳凰滝
11:00 11:10 白糸の滝
11:40 11:50 五色の滝
12:40 13:20 鳳凰小屋
14:20 14:30 鳳凰小屋分岐
15:00 15:00 鳳凰山
15:30 15:35 薬師岳
15:40 薬師岳小屋

2日目

• 山行: 5:10
• 休憩: 0:20
• 合計: 5:30

9:00 薬師岳小屋
9:10 9:30 薬師岳
10:30 10:30 御座石
13:30 13:30 中道ルート登山口
14:30 青木鉱泉

天候

11/16　晴れのち吹雪
11/17　晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

青木鉱泉の駐車場で前泊。
駐車料金1日700円。

コース状況／危険箇所等

非常な危険はないものの、ドンドコも中道も標高差1500mの荒れた急登なため、疲労や不注意で大怪我に至る危険あり。集中力を切らさないように要注意。
稜線上は予報外の暴風や風雪に曝されることもあるから要注意。

その他周辺情報

青木鉱泉は日帰り風呂1000円。

写真

11/15 15:31

あの稜線を歩くために、中央高速から見ると巨壁のようにそびえ立つあの山腹を、明日這い登るよ。

11/15 16:16

小武川沿いの小武川林道（ガタガタ道）を登ると現れる、青木鉱泉。

11/15 16:17

登山口にもなってるここの駐車場を借ります。
下の駐車場に停め、小道を右に登ると、

11/15 16:19

上がりきったところに青木鉱泉の建物。

11/15 16:20

建物の前にある小屋に登山届けポストがあります。

11/15 16:20

風情あるねぇ。

11/15 16:18

左の向かいにはキレイなトイレ。
鉱泉利用者以外は200円チップね。

11/15 16:45

「今日はヒマだからトイレ近くの宿泊者駐車場を使いな〜」とご主人が言ってくれ、便利に使えたよ。
なんせ登山者駐車場やキャンプ場のトイレは冬季凍結閉鎖なもんでね。

11/15 16:59

さてさて、晩飯じゃ！
まずは豚汁。

11/15 17:36

大分中津の唐揚げと肉巻きおにぎりでフルパワー充電！
新兵器のバーナーネットと焼き網セット。
1600円くらいだけど、これはイイね！

11/15 17:36

0.6℃までは外で頑張ったけど、もうムリ！
車内に避難しよ。

11/16 5:58

小武川の夜明け。

11/16 7:13

飲み過ぎた！
早起きしそこなった7:00、ドンドコ沢に出発！

11/16 7:22

いろいろ工事中でクネクネ迂回させられるね。

11/16 7:28

ムダに長い道。

11/16 7:43

自然界に突入！

11/16 7:48

大荒れの後に、

11/16 8:05

いきなりの急登開始！

11/16 8:05

こういうところって、うっかり谷側の枯葉にストック突くとスポッと抜けてぞっとしたりするよね。

11/16 8:22

だからおれはこういうのを雪庇（せっぴ）ならぬ「葉庇」（はっぴ）と呼んで注意してますw

11/16 8:23

わっせ！

11/16 8:43

わっせ！！

11/16 9:12

まだまだー！

11/16 9:35

11/16 9:36

何度も沢を渡渉するよ。

11/16 9:37

一見平気そうに見えて、

11/16 9:38

実はカッチカチに凍結！

11/16 9:40

誰か転んだ跡かなぁ。
ここで転ぶと転落するからヤバいぞ〜。

11/16 9:43

シダの森になってきた。

11/16 9:49

鳳凰の滝まで来た。
でもコースタイムで歩く必要があり、滝を覗きに行く時間なし！

11/16 10:08

ぜぇぜぇ！

11/16 10:12

気温は朝からずっと3℃前後。

11/16 10:22

だから大汗かかずに登れるね。

11/16 10:37

およそ40年ほど前からここにあると思われる森永みかんジュース。
付属のピンで穴を明けて飲むのが懐かしいなぁ〜、じゃなくてゴミ捨てるな！ちゅう話やな。

11/16 10:45

あらよっ！

11/16 11:07

白糸の滝に到着。

11/16 11:05

11/16 11:06

だいぶ凍ってるね。

11/16 11:31

こんにちは〜！

11/16 11:41

ふぅ〜！
カズエモンがかなりグロッキーなんで、食料・水など重量物をおっちゃんのザックへ移動。
がっつり15kgはありそう！
でも冬山訓練にはまだ足らんね。w

11/16 11:42

やっと五色滝！
ここまで急登が激しいっす！

11/16 11:43

ドンドコ沢の滝で一番見応えあるそうですな。

11/16 11:44

氷曝になってたよ。

11/16 11:56

キッツイ階段だよ〜。

11/16 12:00

なんか石灰石の道が北アの燕岳っぽくなってきた。

11/16 12:07

ほらね。

11/16 12:25

ゆるやかな沢に出ると、急に現れる地蔵岳のオベリスク。

11/16 12:25

会いたかったよ、おっぱいちゃ〜んw

11/16 12:34

小鳥が足元に飛び出してきた！
逃げないなんて珍しいなぁとレンズを近づけると、どうやら左羽根を怪我してるみたい。
可哀相だからすぐに離れたよ。
早く元気になれよ。

11/16 12:45

平たい沢のお仕舞いに現れる鳳凰小屋。
もう冬閉めされてるけど、冬季小屋は開放されてた。

11/16 12:47

これが冬季小屋の中身。
毛布が使えるね。

11/16 12:48

キレイなトイレ。
チップ200円。

11/16 12:50

200円OK.。

11/16 12:48

ここがテント場。
フラットな白砂がイイねぇ。

11/16 13:03

時間がないのでお茶とパンでお昼とする。
小屋泊とは思えない大荷物！
そう、冬訓練荷物なのです。
大事な燃料の酒類とつまみ類が満載！w

11/16 13:07

計算すると、地蔵岳まで登るとどう考えても稜線上で時間切れ日暮れとなる。
地蔵岳をあきらめる、という苦渋の選択を今したところ。

11/16 13:08

水場は閉鎖なので沢で汲もう。
薬師岳小屋には雨水しかないそうだから、おいしい沢水は貴重だぜ〜。
さらに重くなった重訓ザック。ひ〜ぃ。

11/16 13:24

さ、観音岳へのショートカットルートへGo！

11/16 13:24

今日地蔵岳へ登れなかったから今夜冬季小屋に泊まろうかと悩んでた学生2人組みに、夜は−10℃を下回るから日帰りの軽装じゃ死んじゃうよ、と諭して下山させた。
手を振る彼らにお別れ。
俺らもあきらめたし、山は逃げないよ。

11/16 13:36

また来るよ、おっぱいちゃ〜ん！w

11/16 13:57

雪とカッチカチの霜柱になってきたよ。

11/16 14:07

振り返ると、やっと望めた下界の展望！

11/16 14:19

遠い遠い稜線にやっと出た！
と思ったらいきなりまさかの暴風！！
うっひょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！

11/16 14:19

やべぇ！　フリースじゃ死んじゃう〜！
と、ザックからハードシェルジャケットと冬グラブを取り出す。

11/16 14:20

−3.0度の北岳展望。

11/16 14:27

北岳から舞って来る雪が右頬に叩きつけるよ。
体感温度−23℃？！

11/16 14:27

吹っ飛ばされてまっすぐ歩けな〜い！

11/16 14:29

あきらめて正解だった地蔵岳だね。

11/16 14:50

稜線の厳しさは想像以上だった。
ヤマテンじゃ「おおむね晴れ」なのに、これが山の天気だね。
後ろは仙丈ケ岳。

11/16 14:50

高峰の向こうに甲斐駒ケ岳。
今日はどいつもこいつも表情が冷たいな。

11/16 15:00

観音岳2840m山頂に到着！
青木鉱泉1180mから1640mも登ったぜい！
おっちゃんはまだ元気みたい？

11/16 15:01

カズエモンはほぼ電池切れ。w
急坂を8時間も登ったからなぁ。

11/16 15:07

よし！
あれが薬師岳だな。
富士の腹回りもちょっと見えてるか。

11/16 15:11

燕岳そっくりな特徴的な白い稜線だね。
晴れてればヘヴンロードだろうなぁ。

11/16 15:21

八ヶ岳にも雪雲がかかる。
あっちもヒドイはずだ。

11/16 15:24

強風で松はこうなるんだね。
うっひょ〜〜〜と飛ばされ、カズエモンもこうなる。

11/16 15:24

北岳、間ノ岳方向から吹き付ける強風、恐るべし。

11/16 15:24

仙丈ケ岳。

11/16 15:32

もちっと股を開いて歩かないと横に飛ばされるよ。

11/16 15:34

よ〜し！
本日最後の目標、薬師岳2780m山頂に到着！

11/16 15:37

いや〜、強風がヒドイね！
バラクラバとゴーグルも持って来るべきだった。
涙目になってるし。

11/16 15:39

富士が少しだけ癒してくれるね。

11/16 15:39

山頂から5分で薬師岳小屋だぞ。
ヒィヒィ泣き言たれるカズエモンもほっと一安心。w

11/16 15:45

つ、着いた〜！

寒さのせいで、高度計も温度計も発狂？！w
なんだよ、3603m、34.5℃って！
ここは富士か？キリマンジャロか？

11/16 15:46

ふ〜〜〜っ、生きた心地しないね、荒れたアルプスの稜線って。
地蔵岳登頂まで欲かいてたら稜線上で日が暮れて生きてないかも知れん。
断念はいい判断だった。

11/16 15:49

小屋前で生き返った時計。
今−2.0℃。
稜線はだいたい−3℃前後だった。
ただ今15：48。
暗くなる前に間に合ったな。

11/16 16:27

ストーブの暖かさが冷え切った下半身に染み込むね。
お世話になりま〜す。

11/16 17:32

昼飯パン1個だから腹ペコだよ。
16：30、晩飯前に宴会開始！w

11/16 17:32

17：30、小屋の晩飯できました！
おでんが温まるよ〜。

11/16 17:33

先着のお客さんは相模原からのガッシリした体格のIZさん。
今夜は3人ぽっち。

11/16 18:18

飯が終われば、また宴会！
これ普通だよね？w

11/16 18:28

はい、栃尾の油揚げ。
熱々を葱と醤油でどーぞ。

11/16 20:47

厨房から出てきた、とても珍しいコケモモ酒。
うんめーーーーーーーー！
初めて飲んだ。
あんまり採れないから貴重なんだって。

11/16 21:22

山小屋での語らいってのは、なんとも特別なんだよねぇ。

11/16 21:29

お？
若主人の小林さんがまた何か持って来てくれたよ？
巨峰ワイン？
ほ〜〜〜（＾＾

11/16 21:30

どれどれ。
おっとっとっと！
いただきま〜す。

11/16 21:47

テーブルが瓶だらけになってきて超楽しい！w

11/16 21:58

ストーブを囲んで何をしゃべってんだろうねぇ〜。
なんせおれは覚えてないからねぇ〜。w

11/16 21:59

いっぱい笑ったのだけは覚えてるよ。w

11/16 22:40

IZさん、真っ赤だ。w
おれ、これらの写真撮ったの覚えてない22：40。
結局4人で0時前まで呑んでたそうで、また寝坊ですわ。w
IZさんが7時に出発するまで寝てたね。
どっかでまた会いましょう！

11/17 8:57

あれは薬師岳のオベリスク。
うどんを煮て、さ、出発！

11/17 9:01

今朝の富士はサイコー！
ちょっと頭痛がするけどw

11/17 9:07

もう一度、薬師岳。
昨日とはうって変わって優しい南アルプスの表情。

11/17 9:07

つい北岳に見とれてしまうね。

11/17 9:11

やっとまともな証拠写真が撮れましたな。

11/17 9:12

東側のテッペン。

11/17 9:17

南東に富士。

11/17 9:17

やっぱ美しいねぇ。

11/17 9:18

オベリスク。

11/17 9:20

南西に農鳥岳、北岳、仙丈ケ岳。

11/17 9:20

北に八ヶ岳。

11/17 9:22

北東に鳳凰三山主峰、観音岳。

11/17 9:23

じゃぁまたね。

11/17 9:37

コケの花？？
かわいいね。

11/17 10:28

中道の休憩場所、御座石。
デカ！
この後すぐにご主人小林さんに追い抜かれちゃった。
さすがにもの凄い歩速だったな。
昨夜は超楽しかったですよ。
またお世話になりますね。

11/17 11:14

深い樹林の中をドッカドカ下るよ。

11/17 11:19

北面だからか、コケに雪。

11/17 11:28

樹林が、

11/17 11:34

だんだん葉っぱ道になって、

11/17 11:44

急にササ道になって、

11/17 11:45

それが松葉道になって、

11/17 11:46

サルガセオもたくさんあって、

11/17 12:01

メガネが落ちててw、

11/17 13:05

道を間違えた。w
本当はここを右へ鋭角折れだけど、踏み跡がまっすぐあるからヤバイよ。

11/17 13:10

だからバリエーションルートに突入！

11/17 13:13

でも登山道が右下に見えたから無事復帰。

11/17 13:32

4時間半かかって取り付きのボロ小屋へ到達。
ふへ〜〜。

11/17 13:35

ほんと下山が遅いよなぁ〜、おれらいっつも。
登山口脇のボロ小屋。

11/17 13:35

中道登山口。
冬山訓練大荷物だからね、と言い訳してみる。

11/17 13:42

登山口からてくてく林道歩き。
今回はおっちゃんも段差で足を滑らしたときに右ひざピキッとなって痛めちゃった。
で、歩くのがノロノロ。

11/17 14:07

ドンドコ沢は正式名称だって。

11/17 14:12

増水で小武川を青木鉱泉まで渡渉できないってさ。
渡渉路に踏み跡ないからここんとこずっとそうみたいね。

11/17 14:21

仕方ないから青木橋までずんずん下る。

11/17 14:21

青木橋が標高約1160m。
1700mもよく下ってきたねぇ。

11/17 14:30

登山口からビッコ脚で55分もかかっちゃった。

11/17 14:31

14：30、下山完了！
北ア三大急登の合戦尾根なんてドンドコ沢に較べたらチョロいもんだよね、って話を小林さんらと昨夜したのをさっき思い出した。

11/17 14:38

2年前はおれらじゃこの急登は手に負えないと思ってた。
やればできたね！
超お疲れちん！
で、二日酔いちん。w

撮影機器：

α NEX-5N SONY

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 水筒（保温性） 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ポール チェーンスパイク

共同装備

昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 計画書 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ツェルト ナイフ カメラ シェラフ

備考

稜線でまさかの吹雪きに見舞われ、バラクラバとゴーグルも持参するべきだった。

感想

whitepapa

大荷物持って登るにはちと厳しいドンドコ沢だけど、その稜線の魅力は素晴らしい！
また来年歩きに来るぞ！

薬師岳小屋の小林さん、楽しかったです！
また行きますね。