二日間快晴の赤岳と硫黄岳【行者テン泊、下山途中に栗城さんと遭遇】
- GPS
- 32:54
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,741m
- 下り
- 2,739m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 9:05
天候 | 二日とも快晴!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
≪南沢≫トレースバッチリでした。ワカン要らず ≪文三郎尾根/登り≫アイゼンが良く効きました。時折強風が吹きました ≪キレット分岐〜赤岳山頂≫滑落注意です。山頂では10〜15m位の風 ≪地蔵尾根/降り≫ステップが切られて歩き易いですがナイフリッジに注意は当然、傾斜のあるハシゴも注意です ≪赤岳鉱泉〜赤岩の頭≫特に危ない箇所はありませんでしたが、赤岩の頭直下での雪崩発生には気を付けて下さい ≪北沢≫こちらもトレース明瞭です ≪美濃戸山荘〜美濃戸口≫往時とは違い、林道のワダチが圧雪されて滑り易くスリップ注意です |
その他周辺情報 | ・行者小屋での水場の量は豊富でした(無料) ・下山後はもみの湯(500円)で温まり、その後は諏訪湖SAにてお決まりのさくらユッケ丼(1430円)を堪能しました |
写真
感想
今年最後となる会社同好会の冬山企画に赤岳を選びました。当初Y主将と二人だけの予定でしたがrealizeさんが仕事の都合をつけてくれたので合計3名での山行となりました。冬の赤岳の経験豊富なY主将と、初のrealizeさんと私の組合わせでしたので、ギアやザイルも上げて行く事とし、また縦走用ピッケルだけでなく山頂付近での使用を想定し保険的にアイスピッケルも準備して行きました。
やっと冬の赤岳を登れる事となり非常に楽しみに、また相変わらずテント泊を想定しているのでそれに向けた準備やら何やらで楽しい準備期間でした。あとは天候次第という事でしたが期待を大きく上回る天候で最高の二日間となりました。
年内最終出勤日26日の20時に集合・出発予定でしたが仕事が思うより早く終わらなかったことから30分遅らせてもらい、八ヶ岳山荘へはその日の23時半頃に到着となりました。仮眠室へは一番乗りとなり準備をするなりすぐに就寝しましたが、一時間後にどっと大勢が入ってきて一時ざわつき他の方に足を踏まれたりとそこから目が覚めてしまいました。次の日の事もあって興奮してたのもあったと思います。
27日は4時起床、5時30分に美濃戸口をヘッデン付けて出発します。林道ではチェーン装着の四駆車5台ほどに抜かれました。ちょっと羨ましく思いながらも、徐々に明るくなってくる空を見て気持ちが高ぶります。連休前の降雪の状態が把握できずワカンを一応車には入れてましたが、入山者も多そうだったのと直近では降ってなさそうでしたので持って行きませんでした。思った以上に南沢ではトレースは明瞭でした。行者小屋では早速テント設営し不要な荷を下ろし、ここでアイゼンとピッケル、バラクラバ、ヘルメット、ゴーグル装着。ビーコンもセット。そして一応ロープを持って来たのでハーネスも装着します。赤岳へは文三郎から登ります。樹林帯を歩いているとちょうど太陽に向かって登る形となり直射がまぶしかったのですが、とても気持ちが良いものでした。樹林帯を抜け鉄の階段が見えてくる頃、右を見ればクッキリとした山容の阿弥陀が見え、左を見れば横岳や大同心、硫黄と一望が見渡せるような高度となりテンション上がります。徐々に風が強く吹き始めるようになり、しっかりと足場を確認しながらアイゼンの歯を効かせ登ります。その頃、中岳の上空をヘリが旋回、人(救助隊?)が降りてきました。何かあったのでしょうか?無事だと良いのですが…。分岐に差し掛かるとそれなりに風も強く吹いてきましたので早々と山頂を目指します。山頂直下の岩場では滑落しないよう慎重に登ります。保険的に持って来たもう一本のアイスピッケルは岩場で使うには邪魔に感じ、結局は使いませんした。そして無事、赤岳登頂を果たしました。富士山、南ア、中ア、御嶽、乗鞍、北ア、浅間山が一望でき、何度か八ヶ岳へは来てますがこれほどの天気に恵まれたことは少なかったのでとても感動しました。記念写真やらパノラマ写真を撮った後、地蔵の頭まで降ります。地蔵尾根直下のナイフリッジですが、この日はステップもあり雪質も良く歩き易く特に怖くはありませんでした。もし強風が吹いてたりクラストしてたら怖いのでしょうね…助かりました。行者小屋へ帰還し安堵感と達成感、程良い疲労感でとても満たされた気持ちになりました。その日の夜、おそらく19時頃には眠りについてたようですが頭痛と軽い吐き気、口の渇き、腹痛、足先の冷えからどうしても目が覚めてしまい、寒かったですが一度テントを出て用を済ませます。星空を見て感傷に浸るなんて余裕は正直なかったのですがやはり見ます、スッキリと綺麗な星空でした。戻ってからは常備しているロキソニンを白湯で飲みそこからは大分楽になりました。おかげで(?)4時起床の予定が一時間近くの寝坊となりまして、結局行者小屋出発も一時間遅くなってしまいました…。
28日も朝から天気が良く、夜に具合が悪かった事がウソのように心身快調で足取りも軽やかです。硫黄岳へはこちらもトレースがハッキリついてました。きっと多くの登山者が既に登られているのでしょう。樹林帯を抜けて赤岩の頭直下の急登を詰め、振り返ると横岳や赤岳、中岳、阿弥陀岳を一望することができます。Y主将から硫黄の先の横岳まで縦走し、今日また地蔵尾根から降りようかという魅力的な提案がその場でありましたが、テント装備を担いでましたのでまたの機会にさせてもらいました。赤岩の頭でザックをデポし空身で硫黄岳をピストン、山頂の風は昨日の赤岳以上に強く写真を撮り早々に下山となりました。鉱泉まで戻りそこで限定300個の冬山Verの赤岳バッジを購入。今まで山バッジを買ったことが無いのですが、天候に恵まれた記念にと、そして限定ということなので買ってみました。このバッジ、良い感じですね!そして北沢を経由して下山途中、沢にかかっている橋から写真を撮っていると、サングラスをかけて顔はよく分かりませんでしたが何かどこかで見た事があるような感じの登山者とすれ違い、その瞬間「栗城さんですか?!」と声を掛けてしまってました。すると御本人でしてミーハー根性が丸出しとなりテンションMAX。先を急いでいるにも関わらずツーショット写真を快諾して頂きました。昨年、北穂で竹内さんとの遭遇もありましたが意外と有名な登山家と出会うものなんですね。これまた勝手ですが良い思い出となりそうです。あとは重ザックとの戦いとなり、そして美濃戸山荘から先の林道でのスリップに注意をはらいながら八ヶ岳山荘に到着、無事下山となりました。その後はもみの湯に寄り、諏訪湖SAお気に入りのさくらユッケ丼を食し帰路に着きました。
今回、同行してくれた仲間と天候、そしてちょっとしたサプライズに恵まれ、とても印象的な山行となり、最高な登り納めとなりました。今山行の発端となった年末西穂は来年に企画でしょうか?その前に雪山岩稜での縦走経験と、夏期の西穂〜奥穂縦走の経験を積むのが楽しみですね!!
gomatさん、おはようございます。
本当にいい天気、これだけの眺めが2日間味わえて良かったですね。
愛知県もかなり冷え込んだので、テント泊はかなり寒かったのでは
なないでしょうか?
来年も、よろしくお願いいたします
どこのバリへ行きましょうか?
kameさん、おはようございます!
天気予報から一日目だけの晴れと思ってましたから、その分嬉しさ倍増でした
しかも良い感じでアイゼンが効いてたので終始快調でした。
ただテントでは寒さだけでなく、今回は頭痛と腹痛でちょっと辛かったんですよね… (その後は、薬飲んで大分楽になりました)
やりたいことが増えていく一方ですね!まずはもう少し雪山縦走の経験積みたいです。
そして夏に小同心(など…)行きたいです
登頂おめでとうございます。
雪が適度に締まっていて歩き易そうですね。写真を観ていたらお尻の穴がムズムズしてきました。登りたい!どんどんハマって行く様子がよく解ります。これからもどんどんいろんな山に行ってください。
次は、阿弥陀の中央稜だったっけ?夏には、小同心登りましょう。
tokageさん、ありがとうございます!
事の発端であった西穂からの、今山行でしたね。お陰様で良い経験が積めました。
Y主将とM君のお二人のおかげもあって本当に想い出深くなりそうです
同じ様に他の若手メンバーも一緒になって経験を積んでいけると良いですよね〜!
中央稜もあるんですね…、知らないことが多いですね。
まずは小同心!お願いします。
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