【謹賀新年】冬の九重連山・法華院温泉【吹き溜まりで腰ラッセル】
- GPS
- 28:31
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,434m
- 下り
- 1,429m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 6:47
天候 | 1日目:終始ガスガス 2日目:ピーカン→薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【牧ノ戸峠〜扇ヶ鼻分岐】雪はしっかり踏み固められていました。気温が極端に低いと凍結している可能性があります。アイゼンなしでも登れると思いますが、チェーンスパイクなど滑り止めがある方が歩きやすいです。 【扇ヶ鼻〜星生山〜星生崎〜久住分れ】 扇ヶ鼻から星生山への登りは急登です。ルートはわかりやすく満ち迷いの可能性は少ないですが、滑落に注意。星生山山頂から星生崎へはルートが若干わかりにくい場所があります。岩稜ピークは左に巻き、久住別れへの下山路も慎重にルートファインディングして下さい。詳細は記録に乗せたGPSの軌跡を参考にして下さい。 【久住分れ〜久住山】 岩につけられた黄色のペンキを辿れば迷いません。雪は大量にはつかないと思うので目印が消えることもまずはないと思われます。 【久住山〜東千里浜〜中岳】 久住山頂から稲星山方面へまずは下ります。雪がほどよくついており、アイゼンを聞かせれば快適に歩けました(が、南側斜面なので、快晴時には雪の状況が緩くなってズルズルになるかも?)。問題は東千里浜です。夏道ルートは人が入っておらず、かつ雪の吹きだまりのため、踏み込むと腰近くまで埋まります。気温が高く雪が湿って重いため、ラッセルしようにもかなり難儀します。かつ、この日はガス。周囲の視界は極端に限られており、容易に道迷いに陥ります。深雪にはまり込み、天候悪化するとかなり危険です。この予想外の深雪で予定が大幅に遅れました。稲星山と中岳の分岐から法華院へのルートは土石流が多く現在は通行止めです。このため、一度中岳に上らないと法華院温泉側には下れないので要注意です。結局山荘に着くのが日暮れギリギリになりました。 【中岳〜御池〜北千里浜〜法華院温泉山荘】 ガスで視界不良のため、中岳から御池を越え北千里浜に下るまで少々難儀しました。視界がない場合は、無理にルートをとろうとして滑落などしないように注意が必要です。御池は完全に凍結しており徒歩で歩けました。北千里浜を過ぎて、法華院におりる際は砂防堰堤の高巻きを通過します。滑落は大事故につながるので、アイゼンまたはキックステップで慎重に通行して下さい。なお、曹長は特に雪が凍結している場合があり、アイゼンはあった方が良いです。また一部、大雪が降ると雪崩れそうなトラバースもあります。 |
その他周辺情報 | 下山後は黒川温泉の山河旅館へ。入浴料500円で、混浴・女性専用露天、内湯男女が利用できます。 食事は小国のそば街道で吾亦紅というおそば屋さんに寄りました。お蕎麦と葛きりが美味しかったです。 熊本では水前寺公園そばの老舗居酒屋「五郎八(いろは)」で、馬刺しや馬ホルモンなどを頂きました。大人気で月曜日から大きい店内がほぼ満席でした。 |
写真
装備
備考 | 霧中でのラッセル中に左足アイゼン(セミワンタッチ)を紛失。パートナーが予備アイゼンを持っていて助けられました。 |
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感想
2年半ぶりにMさんとの山行ということで張り切りました。当初のプランは広島と鹿児島からそれぞれマイカーで向かう予定でしたが、急遽、私が前日から鹿児島に遊びに行き、一緒にマイカーで九重へと向かいました。
九重連山は一昨年のミヤマキリシマ真っ盛りに平治や久住山、中岳を登りました。しかし、久住山などを登った2日目は完全ガスで視界がなかったと記憶しています。
今回は前日まで天気予報が流動的で、最後まで読み切れませんでした。4日も午後には晴れるかもと、期待しましたが残念ながら終始ガス。視界はなくとも、牧ノ戸峠から久住山までは大きな問題はなくこれました。
しかし、想定外だったのが東千里浜の雪の深さ。中岳へと縦走するために久住山を南側に下りて稲星山と中岳の間の東千里浜を歩きましたが、灌木帯に吹き溜まった雪が思ったより深く、腰近くまで埋まり前に進むのに苦労しました。ラッセルするにも雪が重たく、四つ足で乗り切りました。また、視界もほとんどなく、油断すると自分たちの位置が分からなくなりかねません。2万5000の地形図とガーミンもあり、位置把握だけは確信してできていたので落ち着いて地道に対処しましたが、十分注意が必要です。
しかし、アクシデントはそれだけでなく・・・深雪地帯をようやく抜け出し中岳を登り返す途中、少し急な岩場に左足のアイゼンの爪をかけようとするも、なぜか「スカっ」と空振り。そこで気付きました。左足のアイゼンがいつの間にか消えていました。セミワンタッチのアイゼンがいつの間にか外れていたようです。途中、道なき道を歩いたので灌木などに引っかかって外れたものと思われます。しかし、この日はタダでさえ計画が遅れ気味だったので、アイゼンを探すのは諦め山荘へと急ぎました。おかげで日没前には山荘に着くことができました。法華院温泉までの下りに、治山堰堤を高巻く道がありますが、この日は幸い雪の硬さもほどよくアイゼンがなくても下りやすかったです。
このアクシデントがあったため、大船山へ登る予定だった2日目の計画を白紙に戻し、中岳方面へ戻ってアイゼンを探すことに。朝方はまだ斜面が凍結している場所が多く、Mさんが持っていた予備のアイゼンがありがたかったです。幸い2日目は快晴で、前日のトレースもきれいに残っていたので、忠実に昨日のトレースを後戻り。深雪地帯の最後の方に残されていたアイゼンを無事見つけることができました。おつきあい頂いたMさんに深謝です。また、2日目に再度登ったことで初めて晴れの日に久住山、中岳に登頂でき、御池や連山の全貌を見ることができました。
法華院温泉山荘は、私たちが止まった日は素泊まりの2名以外は客がおらず、ほぼ貸し切り状態でした。温泉を存分に堪能し、晩ご飯と朝ご飯は存分にサービスしていただきました。晩ご飯に出てきたどんぶりにたっぷりの猪汁と、朝のお雑煮がなんとも嬉しかったです。
下山後の入浴は黒川温泉の山河旅館に。黒川在住の友人に、登山後のお風呂のおすすめを聞いたら、山河旅館の泉質が体の芯まで温まるしおすすめだよと教えて頂きました。他にも良いお風呂がたくさんありそうなので、また黒川温泉は訪ねてみたいです。
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