新穂高-高瀬ダムテント泊縦走
- GPS
- 37:36
- 距離
- 61.7km
- 登り
- 4,916m
- 下り
- 4,808m
コースタイム
- 山行
- 12:05
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 12:54
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 9:33
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 6:16
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:31
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 7:55
天候 | 全て晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
七倉山荘-信濃大町駅(乗合タクシー1900円) 信濃大町駅-松本駅(電車680円) 松本駅-新穂高温泉(濃飛バス3200円) |
写真
感想
1日目
テント泊装備を担いで三俣山荘まで行く必要があるので、2時に出発する。後から聞いた話だが、無料駐車場は2時には満車になったらしい。途中、ストックを忘れたことに気づいて車に取りに戻ったが、問題なく2時に出発できた。長い林道歩きは真っ暗闇をヘッデン頼りに行くが、林道なため問題はない。
秩父沢までの間に明るくなり始め、ヘッデンも必要なくなった。秩父沢で2回目の朝飯を食べる。鏡平までは重い荷物を背負っている割にはコースタイム通りに行けた。
鏡平では早い時間にも関わらず軽食を食べられるというので、ラーメンを注文。また水が足りなくなったので補充。予想以上に水の消費ペースが早い。
弓折までの登りは、今日の登山道の中で1番嫌いな場所なので、気合いを入れて登る。弓折分岐に着いた時点でくたくたで弓折岳に登るだけの元気も出ず、そのまま双六小屋に向かった。
双六小屋に向かう道中で見る鷲羽岳はいつ見ても美しく、比較的楽しく登れたが、足は限界寸前で、肩も痛く、テント泊の洗礼を受ける。双六小屋で昼食を取り、中道分岐まで来た時点で双六岳に登るか迷う。去年は行かなかったため流石に行こうと思い根性で登る。
双六岳は相変わらずガスで、三俣蓮華にすぐに向かう。ただガスのおかげか雷鳥さんに会えた。三俣蓮華岳でも雷鳥に出会え、比較的穏やかな気持ちで山荘に下る。
山荘に着いた時点で15時で受付をしてたら軽食提供が終わっており、ジビエ丼を食べそびれた。テントは山荘にかなり近い位置が何故か空いており、そこに張らせてもらう。そのあとは飯を作り、足りなかったのでカップヌードルを買い、三俣山荘の夜の部に行く元気もなく、20時には眠った。
2日目
5時ごろに起きたあと飯を作ったりしていたら出発が遅くなった。テントは張りっぱなしなため荷物は軽いが、足は回復しておらず、ペースは上がらない。
疲労した状態で巻道経由で黒部五郎に向かう。巻道はアップダウンが結構あり、見かけ標高差以上にきつい。巻道からは鷲羽岳や槍ヶ岳も見え、景色は最高だった。途中残雪があり、ストックを突き刺してゆっくり登る。道は川になっている場所が多いが、石をつたっていけば濡れることはない。
小屋への下りの最中で、昨日すれ違った人と再会、ハイタッチをして別れる。
小屋で小休止してからカール経由で黒部五郎岳に向かう。思った以上に標高を稼げず、コースタイム通りに行けないと思っていたが、最後の急登で一気に稼ぎ、なんとかコースタイム近いペースで登れた。
山頂では、飛越からピストンで来たという人がおり、15分くらい会話する。200名山なんかも登ったことがあるくらいベテランの人だったため、穂高関係の話を聞いた。
この時点ではまだ三俣山荘の15時間に合うと思っていたため、それなりに急いだペースで下りるがペースは上がらない。
黒部五郎の小屋で昼飯やお土産を買うが、三俣山荘15時に間に合わないことが明確になったためゆっくりする。
小屋から分岐までの300mの登りは暑さも相まって一歩一歩が重く、ノロノロしたペースでなんとか登る。分岐で長い休憩をとり、巻道に入る。なんとか16時前にはテント場に帰って来れた。
その後お隣さんとの会話がはずみ、ご飯中も会話したり、夜の部に誘ってそこでも話をしたり、とても楽しい時間を過ごした。山での出会いは一期一会ではあるが、小屋泊での出会いよりテント泊の方が、経験豊富な人が多く会話が長く続く。
山では2、3日目が1番キツく、4日目に楽になると聞いたため、セカンドプランであった、3日目水晶によらず、4日目に登るルートに変更する。雲ノ平直行でもいいが、三俣-鷲羽間は1、2を争うレベルで好きな登山ルートなため、鷲羽に登るのは必須。
21時にシュラフに入ったものの、なかなか寝付けず何度も寝返りを打って、目だけは閉じる。そもそも寝付きにくい上に、テントでは浅い眠りにしかならない。
3日目
4時ごろには明るくなり始め、テントから這い出てご飯を作る。テントを回収し、トイレを済ましていたら、起きてから2時間は経っていた。
鷲羽の山頂付近はガスがまとっていたが、登っている最中にはれた。富山県側は展望が良かったが、槍穂高方面はガスっていた。
テント泊装備を担いでいても、鷲羽への登りは楽しく、好きな登山道であることを再認識した。
ワリモへ登っている時にお腹がすき、岩苔乗越についた段階で我慢できず、マルタイラーメンを1つ食べる。カレー味にしたが、ピリ辛で美味しかった。過去に家族登山でテントだった時に作った時はまずかった記憶があったため心配だったが、当時の作り方が悪かったのだと思う。
ここから祖父岳はそれなりにきつい道で、明日はここを下るのかと少しうんざりする。庭園から雲ノ平山荘までも、山荘が見えてからが長く、キャンプ場直行ルートは植生再生中で通れないため、ぐるっと回る。ここも明日登ることを考えるとうんざり。
山荘には12時ごろに着いたが、テントの受付は5番目だった。昼飯で台湾風チキンライスとパスタ、シークワーサーソーダ割を頼む。その時の気分で注文したにも関わらず、2年前と同じようなラインナップになった。
山荘からキャンプ場まではそれなりに離れており、登りが結構きつい。キャンプ場は岩がゴロゴロしている中に木道でトイレと水場に行け、まだらに平らなところがある。が、平な面は少ないため、寝転がるところ以外は岩がかかる可能性がある。トイレはキャンプ場にあるが、虫が飛びかっており、においもそれなりにある。トイレットペーパーが設置されていてありがたい。
昼にテントを張るとテント内が温められて暑い。しかし眠気には耐えられず2時間ほど寝てしまった。結局雨予報は外れ、晴れていた。
16時をすぎたので夕食の準備をする。今日は昼にいっぱい食べたのと消費カロリーが少ないため、1日目に買ったカップヌードルを夕食にする。その後は金曜日に控えた資格試験の勉強をしたり、水を補充したりして20時にはシュラフに入った。日の入りはガスっていてよくわからなかった。
4日目
テント泊3日目にしてようやくぐっすり眠ることができた。近くにテントを張った人に経口補水液の元とソイジョイをいただいた。朝食にモンベルの3分でできる味がついているアルファ米とマルタイラーメンを食べ、出発する。
祖父庭園への迂回は足も回復したこともあってあまり苦にはならなかった。祖父岳への登りもそこまで苦にはならなかったが、ワリモ分岐へのアップダウンは足にくるものがあり、大変疲れた。
水晶小屋についてからは力汁をいただき、水晶岳に登る。水晶岳はこれで4回目であり、毎回のようにガスる鷲羽岳と違って晴れていることが多い。今回も晴れていた。
水晶岳では去年のこの時期に行った新穂高-折立縦走の時に出会った人と再会した。(薬師沢小屋でのヘリの救助現場の一緒に遭遇した人)。
水晶小屋から野口五郎小屋へは、最初の下りが赤土で滑りやすいことを除けば稜線を快適に登り下りできる道で、赤牛や水晶、槍を含めた表銀座の山々を眺められるいい道だった。
野口五郎小屋は家族経営でこぢんまりとした山小屋だった。水晶小屋、野口五郎小屋、明日行く烏帽子小屋は水不足の山小屋で、野口五郎小屋も烏帽子小屋も1リットル200円で水を売っていた。夕食はカレーで、ルーのおかわりはないため、配分に気をつけて食べる。夕食後にスタッフが部屋に朝食(おにぎり2つとお茶パックと漬物)を届けてくれた。
消灯は20時で布団はシュラフやインナーシュラフが必要なため少し窮屈だが、それなりに眠ることができた。
5日目
4時半ごろに外に出てご来光を拝む。
朝の5時ごろからお茶と味噌汁の提供があり、ありがたく頂戴する。前日のうちに朝食をもらうため、それより前に出発する人も多かった。そのため味噌汁のおかわりもさせてもらえた。
小屋から烏帽子小屋までは昨日と同じようにアップダウンがある稜線歩きだが、小屋泊まりで回復したのか、楽に歩けた。小屋からほど近いところで雷鳥の親子にも出会え、楽しい気持ちでくだる。
烏帽子小屋のキャンプ場はとても整備されていて、樹林帯の中なため強風の心配もない。烏帽子小屋でデポして烏帽子岳に登るが、最後の岩場がキツく、また危険なため鎖を頼りにゆっくり登る。個人的には水晶岳ピストンよりきつかった。
烏帽子小屋では軽食がなかったためカップヌードルを注文し、1リットル200円で水をもらう。高瀬ダムに16時までには着きたかったため、早め早めに下り始める。
ブナ立て尾根は皆が言う通り整備された道で、ステップも細かく、下りでも楽に下れた。が長い、長すぎる。おりてもおりても樹林帯が続き、小池新道と違い途中に小屋もないため、無心で下り続ける。結果高瀬ダムには14時前に着くことができた。
高瀬ダムにはタクシーが1台止まっていたため、そのまま乗せてもらう。時間が余っていれば歩いて行こうとも考えていたが、足が限界なのと早く七倉山荘で温泉の入りたかったためタクシーを利用した。
七倉山荘の宿泊利用者は私1人だったため、のんびり過ごす。前回泊まった時は残してしまった夕食のお肉も全て平らげるくらいにはお腹が空いていたらしく、あっさり完食してしまった。そのまま20時には布団に入り眠った。
6日目
新穂高まで、乗合タクシー、電車(信濃大町駅-松本駅)、バス(松本駅-新穂高(平湯乗り換え))で移動する。14時半には新穂高につき、荷物整理をして家に帰れば、今回の山行は終了。
裏銀座に行ってみたい、毎年恒例の縦走がしたい。黒部五郎にはいい加減に登りたい、金がないからテント泊メインにしよう、などとごちゃごちゃ考えた結果今回のルートになったが、結果としては全部小屋泊よりは当然安いが8万かかったため予算オーバーといった具合だった。朝夜のご飯が足りない分昼飯で補う予定で実際そうだったが、値段がかさんだ。また初めての場所はバッチやら手拭いやらを買うので値段が跳ねる。野口五郎で良さげなtシャツがあったため、それも値段が跳ねた原因でもある。高瀬ダムから新穂高までの移動費用も当然高かった。
ただ13kgのザックを担いでも行動はできたため、テント泊縦走は今後もやっていきたい。あとご飯はもう少し考える。それからもっとでかいザックが欲しい。
山の中では雨に降られず、景色もよく、初登頂の山も多く、大満足。
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