百花繚乱の飯豊山縦走（川入〜飯豊山荘）

2023年07月24日(月) ~ 2023年07月26日(水)

• GPS: 22:39
• 距離: 31.1km
• 登り: 2,590m
• 下り: 2,743m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:57
• 休憩: 1:39
• 合計: 9:36

距離 10.4km 登り 1,788m 下り 256m

5:29 御沢野営場
5:38 御沢登山口
6:08 6:17 下十五里
6:31 6:33 中十五里
6:55 6:56 上十五里
7:13 7:27 笹平
7:54 7:55 横峰
8:10 8:20 峰秀水
8:34 8:35 地蔵山西分岐
9:19 剣ヶ峰
9:35 9:41 剣ヶ峰の水場
9:47 10:00 三国岳避難小屋(三国小屋)
10:56 10:58 七森
11:33 11:35 種蒔山
11:42 11:43 種蒔雪渓
11:49 切合・種蒔山分れ
11:58 12:26 切合小屋
13:08 13:09 草履塚
13:28 13:29 姥権現
13:37 13:43 御秘所
14:02 14:03 御前坂下
14:38 一ノ王子
15:05 本山小屋

2日目

• 山行: 7:36
• 休憩: 1:25
• 合計: 9:01

距離 13.4km 登り 683m 下り 900m

6:04 本山小屋
6:23 6:36 飯豊山
6:55 6:57 駒形山
7:09 7:14 玄山道分岐
7:32 草月平
7:57 御西岳
8:23 8:27 御西岳避難小屋
10:23 御手洗ノ池
11:38 11:49 烏帽子岳
12:14 12:15 梅花皮岳
12:44 13:17 梅花皮小屋
13:51 14:06 北股岳
15:01 15:02 門内岳
15:05 門内小屋

3日目

• 山行: 4:17
• 休憩: 0:08
• 合計: 4:25

距離 7.2km 登り 135m 下り 1,600m

5:50 門内小屋
6:16 扇ノ地神
7:01 7:02 梶川峰
9:06 9:13 湯沢峰
10:12 飯豊山荘上駐車場
10:15 ゴール地点

天候

1日目 晴れのち曇り
2日目 晴れ時々曇り
3日目 晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

＜往＞
東京9：20発上越新幹線→ 新潟10：41着
新潟から新津乗り換えで磐越西線山都に13：33着
山都駅13:45発「 飯豊山登山バス」→ 川入14：30着（1000円）

＜前泊＞川入の民宿高見台
1泊2食付き 8500円、翌朝御沢登山口まで送ってくれる
※但し、期待していた短縮登山口への送迎は林道閉鎖のためNGでガックリ
※ワザワザ新潟から遠回りしたが、公共交通機関利用の場合は関東からでは野沢からデマンドバスでの弥平四郎登山口（祓川小屋）の方がいいだろう

〈1泊目〉飯豊山本山避難小屋：2500円、ビール(350ml) 1000円
　　※ 水場はないため、本山小屋手前のテント場から右下へ下った水場で汲んでから山小屋へ向かうといいでしょう
〈2泊目〉門内避難小屋：2000円、ビール(350ml)500円（安い！）
　　※水は小屋番さんがかなり下の水場から歩荷で運び上げて小屋横のタンクに入れてくれているので問題なし
　　（私は手前の梅花皮小屋で汲んでいった/小屋直ぐにドバドバ出る水場あり/美味しく、顔も洗ってすっきり）

〈復〉
飯豊山荘 13時発町営バス→ 小国駅13：46着（500円）
小国14：06発代行バス→坂町15:05着
坂町15:26発長岡行→新潟16:22着
新潟16:30発上越新幹線→東京18:40着

コース状況／危険箇所等

○稜線の暑さに注意！
直射日光の日はとてつもなく暑い
水は予定より多く持参のこと
お勧めは半袖、短パン
→ 山ではトンボの大群の季節となり、アブ、ブヨ等の虫は殆どいない。　
　　但し、日焼け止め又はタイツが必須
○雪渓状況
川入〜飯豊山まではなし
御西小屋〜烏帽子山下： 4、5ヵ所雪渓通過ヵ所あり。
　ほぼツボ足、及び�盍�き道で通過できるが、1ヵ所だけ念のためチェーンスパイク装着(昼頃で雪が溶けてズルズル状態だったため)
○その他注意ヵ所
岩尾根、岩場は剣ヶ峰、御秘所にあるが、雨時など滑りやすい時以外は気をつければ問題ないでしょう。

その他周辺情報

●NHK放映情報
�‘�本百名山：本山小屋に撮影クルーが滞在していた。放映は10月頃とのこと
�△気錣笋�自然百景：梅花皮小屋の小屋番さんの話だと8/5にNHKがクマなどの撮影予定だそうです。放映は9月とのこと。

写真

7/24 5:26

川入・御沢登山口からスタート

7/24 5:42

美しいブナ林を進みますが、このあと急登が続きます

7/24 7:43

横峯でやっと一息／急登も笹平辺りで終わっています

7/24 8:21

水飲み場の冷たく美味しい水で一息入れます

7/24 9:11

剣ヶ峰への岩尾根の上り

7/24 9:21

剣ヶ峰のピークに到着も

7/24 9:27

さらに岩場が続きます

7/24 9:32

岩場も終わりで右中央に見えるハイカーは民宿の同宿者で腰に蚊取り線香（クマ対策）が目立ちます

7/24 9:40

あと一息で三国小屋で元気が出ます

7/24 9:57

三国小屋に到着

7/24 10:49

ここからは雲が多く暑さは助かりました

7/24 11:41

珍しく残っていたシラネアオイ

7/24 11:44

元気なチングルマに元気をもらいます

7/24 11:52

マツムシソウもいくつも咲いています

7/24 11:52

マツムシソウとシシウド

7/24 11:55

クルマユリ三人娘

7/24 11:57

切合わせ小屋で昼食

7/24 12:38

出発するとハクサンコザクラ

7/24 13:25

こちらはハクサンでもハクサンオミナエシの鮮やかな黄色が素敵

7/24 13:29

姥権現を通過

7/24 13:36

御秘所から岩場

7/24 13:42

クサリがあるから大丈夫

7/24 13:55

ハクサンフウロの道

7/24 14:01

タカネマツムシソウ

7/24 14:20

こちらはタカネでもタカネツメクサ

7/24 14:22

エーデルワイスの仲間のミヤマウスユキソウ

7/24 14:55

本山小屋下のテント場に着いたので、ザックを置いて水場へ

7/24 14:43

水場はテン場から3，4分でしょうか／十分に水を確保

7/24 14:46

水場すぐ先の峰に素敵なチングルマなどのお花畑

7/24 15:02

テン場に戻ってガスに煙る本山小屋へ

7/24 15:03

小屋手前にお目当てのイイデリンドウ

7/24 16:33

本山小屋前の飯豊山神社

7/24 16:33

本山小屋と小屋横上が特等席の憩いの場／既に御3名が宴会開始モード／バモさん、オニッコさん、”はれ”さんです＋後程仲間にいれていただきご馳走になりました

7/24 16:34

特等席からガスが抜けた本山、駒形山と美しい雪渓風景

7/24 18:50

夕陽ショーの始まり／NHKカメラマンの腕の見せ所・・・「百名山」の撮影クルーが滞在されていました→果たしてON　AIRなるか？

7/24 18:51

本山の右手に沈んでいきます

7/24 18:54

素晴らしい日の入りもがこれから雲に入ってしまいました

7/24 18:57

明日縦走の山並みも薄っすらピンクになっています

7/25 4:41

＜2日目＞日の出は残念ながら見えませんでしたが、雲の間に太陽がちらり

7/25 6:30

先ずは飯豊山（本山）に到着も誰もいず独占（皆さん日の出頃に登頂されたようです）

7/25 6:30

ダイグラ尾根は厳しそうです

7/25 6:27

ここから駒形山を経由して御西岳へ

7/25 6:44

ミヤマウスユキソウの群落地を通過

7/25 6:55

山名が消えてしまっている駒形山山頂です

7/25 6:55

青空に声これから歩く樹走路が映えます

7/25 7:10

雪渓の脇にニッコウキスゲ

7/25 7:32

御西岳への道はキスゲ街道

7/25 7:43

次いでハクサンボウフの道

7/25 7:53

さらにコバイケイソウと奥に大日岳

7/25 7:54

コバイケイソウも細かく見れば美しい花です

7/25 8:02

御西小屋（右）と大日岳（中央のピーク）がスッキリ見えますが、このあと20分程ですべてガスに隠れてしまいました

7/25 8:07

折角ですので、あまり行く人がいない御西岳の山頂に立ちました

7/25 8:07

山頂から本山を振返ると既に雲が多くなってきました（今後がやや心配）

7/25 8:25

御西小屋を通過

7/25 8:26

ここからは花の稜線を楽しみました／ミヤマキンポウゲ

7/25 8:30

チングルマもまだまだ盛ん

7/25 8:40

ハクサンコザクラ

7/25 8:45

アカモノ

7/25 8:49

雪渓横を通過

7/25 8:51

これから進む飯豊の稜線

7/25 9:00

振返ると本山と駒形山

7/25 9:21

タカネマツムシソウもいっぱい

7/25 9:23

天狗の庭を通過

7/25 9:36

歩いてきた稜線を振返る

7/25 10:02

この雪渓はチェーンスパイクをつけましたが、ツボ足でもよかったかな

7/25 10:08

こちらの稜線にもシラネアオイ

7/25 10:10

振返ると中央奥の稜線にポツンと四角く見える御西小屋も遠くなりました

7/25 10:14

御手洗ノ池の谷間に追い越していったソロ女性と逆コースの女性2人組がお話し中／到着して前日宿泊の門内小屋の夕日が素敵だったとの情報をいただきました・・・門内小屋まで頑張るぞ！

7/25 10:23

御手洗ノ池

7/25 10:25

ギョ！新しそうな親分の落とし物（本山小屋の同宿の方から前日クマがこの辺りに現れたとのこと）

7/25 10:40

ミヤマキンポウゲのお花畑をルンルン

7/25 10:47

コバイケイソウの今年は当たり年

7/25 10:52

烏帽子岳は目の前の直登を登らなければなりません

7/25 11:05

烏帽子岳の前のピークの上部はニッコウキスゲの花盛り

7/25 11:08

素敵な稜線を歩いてきました

7/25 11:09

タカネナデシコが出現

7/25 11:12

ミヤマウスユキソウもこちらにも

7/25 11:18

前山のピークを越えて初めて烏帽子岳のピークが見えてきました・・・まだまだ先でガックリ

7/25 11:30

それでもウサギギクに会えてにっこり

7/25 11:37

ようやく烏帽子岳山頂

7/25 11:38

イブキトラノオとトンボの大群

7/25 12:02

次は梅花皮岳を目指して進むと綺麗なイイデリンドウ

7/25 12:14

梅花皮岳は烏帽子岳から近いです

7/25 12:25

梅花皮岳から下り始めると梅花皮小屋が鞍部に見えてきます

7/25 13:52

梅花皮小屋で水を補給して北股岳へ登り返し、山頂に到着・・・お社が祀られています

7/25 14:31

次は下ってから門内岳へ／ハクサンシャジン

7/25 14:45

ミヤマコゴメグサ

7/25 14:48

門内岳山頂と右肩に門内小屋が見えてきました・・・もうすぐ今日のゴールです

7/25 15:03

門内岳山頂にお社

7/25 15:06

今日のお宿の門内小屋に到着

7/25 16:15

1日歩いてきた本山（左端）からの長くも美しい峰々

7/25 16:37

山の谷間に湧く雲が素敵

7/25 16:54

門内小屋横でブロッケン現象を楽しむ同宿者の皆さん

7/25 16:51

ブロッケン現象

7/26 4:38

＜3日目＞同宿者に爆睡中を起こしていただき大感謝・・・何とかご来光をカメラに収めることが出来ました

7/26 4:40

ご来光を楽しむ同宿者の皆さん

7/26 4:47

本山も姿を見せてくれました・・・これで心置きなく下山できます

7/26 6:08

下山開始し、ガスと強風のなか胎内山を通過

7/26 6:15

扇ノ地神（道標の文字が消えて見えません）から右手下の梶川尾根を下ります

7/26 6:18

雪渓が現れ、傍にはチングルマの大群落

7/26 6:34

花穂になっているのも多いですが何とか見られて嬉しい

7/26 6:35

さらに下ったすぐの雪渓脇に有りました！何とか見つけられました！残ってくれていました！飯豊の女王様のヒメサユリ

7/26 6:35

美しい姿！嬉しい！

7/26 6:37

こちらのチングルマはフレッシュ

7/26 6:44

キンコウカの大群落

7/26 7:00

梶川峰までは天国のような道

7/26 7:24

いよいよ急降下が始まり頑張りどころ

7/26 7:28

それでもシロバナニガナに励まされ下っていきます

7/26 7:52

こちらはギンリョウソウ？

7/26 7:40

五郎清水で一先ず第一部の急坂が終わります

7/26 7:54

おやぁ！タマガワホトトギスか

7/26 8:09

滝見場に到着

7/26 8:11

道標のすぐ横から遠くに長く下る滝が見えます

7/26 8:12

勿論、石転び沢の長い雪渓も見えています

7/26 8:42

急登を上ってくる方は汗びっしょりです／ヒメサユリの場所を聞かれたのでお教えしました・・・見つかったかな（多分上りの方が見つけやすい場所なので大丈夫でしょう）

7/26 9:57

急坂を振返ります

7/26 9:05

湯沢峰で一呼吸／ここから登山口まで第二部の急坂が続き、最後はロープで一枚岩を下ってようやくおしまい

7/26 10:09

何ともタフな梶川尾根でした

7/26 10:17

飯豊山荘に下山し、3時間ほど温泉とビールでまったりと過ごしました

撮影機器：

Canon EOS Kiss X6i Canon

感想

yamatake01

★★★詳細レポとクリアーな拡大写真は下記ブログでご覧ください★★★
http://yama200.blog110.fc2.com/blog-entry-484.html

念願のお花時期の飯豊山縦走を満喫できました。
イイデリンドウ、名残のヒメサユリ、次々続くミヤマキンポウゲ、ハクサンコザクラ、タカネマツムシソウ、ミヤマウスユキソウ、ニッコウキスゲ
など飯豊山ならではの素晴らしいお花の山を楽しめました。
また、奥深く連なる飯豊連峰のアップダウンを繰り返しながらの縦走は歩き甲斐のある充実感と満足感を味わえました。

さらに山小屋での一期一会の同宿者との楽しい交流は忘れ難い思い出となりました。有難うございました。

コメント

yumihide

ymatake01さん
お疲れさまでした。たくさんの高山植物と、各ピーク・ご来光などの素晴らしい展望とをたっぷり楽しまれてきましたね。レポートの写真とコメントで私も堪能させていただきました。ブログでの高精細な写真とレポも期待が募ります。
若干のガスはあっても、崩れることない好天も素晴らしい。私の飯豊山登頂は、2度とも雨やら深いガスなどの印象が強く、うらやましい限りです。この時期の飯豊の縦走が暑いのは私も経験しており、雪渓を大汗かいて歩いているお姿を想像してニヤけております。
yumihide

yamatake01

yumihideさん
早速のコメント有難うございました。
yumihideさんに遅れること4年で念願の飯豊縦走を達成することが出来ました。
yumihdeさんの時期は恐怖の雪渓越えが多くあったようですが、今回はそのようなリスクの高い場所はありませんでした。
その代わり、堪能されたヒメサユリはやっと一ヵ所で見つけた程度でしたが嬉しかったです。
またイイデリンドウも小さいながらあちこちで見られてその他のお花も含め存分に楽しめました。
夏山満喫の飯豊縦走でした。

ymihideさんの次の夏山レコも楽しみにしております。
さてどちらへお出かけかなあ？

onicco

yamatake01さん。こんにちは😃

飯豊縦走おめでとう御座います。
そしてお疲れ様でした。
このルートを歩くとお天気も気になりますが、最高のコンデションだったようで良かった。
テング、エボシ間はやっと雪渓が消えた感じ…。
そしてヒメサユリ、イイデリンドウ…沢山の花たちに出会えたようですね。

本山小屋では楽しい時間をありがとうございました。
またお会い出来るのを楽しみにしております。

yamatake01

oniccoさん
コメント有難うございました。
本山小屋ではご馳走と楽しいひと時を大変有難うございました。
思い出に残る山行となりました。

飯豊縦走は晴れたり、曇ったり（の時間が多かったかな）で暑さも気にならず、爽やかなお花が続く尾根歩きとなりました。
エボシの上りは一番しんどかったです。
でも門内小屋は山頂直下にあり本山からの縦走路が美しく見え、日の出も眺められビールも安く最高でした。
手前の梅花皮小屋でモバさんご推薦の美味しいお水をたっぷり汲んでいきました。

今後とも沢山のお山をお楽しみいただきますように。またよろしくお願いします。

chanbara

ymatake01さん
飯豊縦走おめでとうございます。天候に恵まれて何よりでした。
花の山というだけあって美しい花に魅了されました。ヒメサユリに出会うことができて良かったですね。山並みの稜線も美しく素晴らしい山ですね。

yamatake01

chanbaraさん
コメント有難うございました。
確かに好天で遠望もきき、ほどよい曇り空も多く灼熱地獄は避けられて良かったです。
念願の飯豊で花と縦走を存分満喫できました。
アクセスは大変でしたが奥深く大変良い山でした。