焼岳〜西穂〜奥穂〜槍ヶ岳〜三俣山荘〜烏帽子〜舟窪〜針ノ木〜冷池山荘〜後立山〜白馬〜朝日岳〜栂海新道〜日本海は親不知海岸へ 12泊13日ソロテント泊
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天候 | 晴れのち正午より雷雨になることが多く 午前中はほぼ天気良好 早出早着の基本山行になった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:親不知観光ホテル〜親不知駅 日帰り風呂送迎付き1500円 親不知駅〜糸魚川駅:ローカル線1時間1本 糸魚川〜上野:新幹線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ジャンダルム・穂高縦走は難易度なくともワンミス=死なので注意。 混んでいると落石の可能性あり。 三大キレットもしかり。 烏帽子〜舟窪の間が崩落が進み、ザレ斜面で危険。 遭対協の方曰く、ロープや単カンパイプで仮整備しているが、支点等脆いため信用しすぎないこと。 樹林も低木のトンネルとなり整備が間に合っていなかった。 栂海新道 朝日方面からだと栂海入ってから白鳥小屋までが核心。 低木で風が抜けず、直射日光をうけ、日陰がない。 熊、蛇、虫多数でゆっくり座って休める所がないさわがに山などのピークのみ何とか休めるが暑い。 トラバースは無く全てのピークを通る。 水の消費がアルプス高山の3倍くらいになるため、水の確保が命に関わる。 水場は栂海山荘までは『北俣の水』、白鳥小屋より先は『シキワリの水』で採取可能だが、近々の情報を得た方が良い。 |
その他周辺情報 | 夏に栂海に入る方は、朝日小屋で冷凍寿司か混ぜご飯を購入した方がよい。 栂海以降、水が大変貴重になるため水を使う食事は避けた方がよい。特にテント泊の方。 親不知観光ホテルでは、日帰り入浴と親不知駅送迎付き1500円をやっていてとても助かった! |
写真
感想
上高地〜焼岳〜西穂〜奥穂〜槍〜三股〜烏帽子〜舟窪〜針ノ木〜冷池〜唐松〜白馬頂上宿舎〜朝日〜栂海山荘〜親不知
以前、後立山縦走中に知り合った叔父さんが親不知へ行くんだよ、と言われ北アルプスから海抜0地点の日本海へ抜けるルートがある事を知り憧れとなった。
普段は夏山はあまりやらないのだが、それとなく気にはしていてトレーニングはしていた。
タイミングはやって来て春に計画
準備はしてきたので始まればやるだけ
●Day1
新宿BT〜上高地〜焼岳〜西穂山荘
上高地から焼岳へ入り2時間程の泥道でいきなり滑り、木の折れた根っこで右腕足を負傷…笑えない…。
焼岳は登りやすく、とても良い山だった。
焼岳小屋に荷物をデポし身軽でサクッと‼️
硫黄臭があり活きている山だと実感。
その後、西穂山荘へ
テントは合計4張り
テント受付時に、
かわいいねーちゃんから「下山はどちらですか?」
自分「日本海です」
ねーちゃん「……は!?」
外はピーカンで暑すぎてテントには居れず、お腹すいたので景気づけにカレーとビールをいただく!
ごちそうさまでした‼️
●Day2
西穂〜北穂
3時半起床5時発
夜雨が降り岩が乾くのを待ち1時間出発を送らせた。
工程が長いのと午前中ピーカン予報なので水3L積む。全て込みで荷物は18kl
初めての穂高、残雪期に2度敗退している。
夏はどうだろう?
西穂までは難しい箇所もなく予定より早く着く。
日が上がり岩も乾いてきてフリクションも効き、登り降りしやすい。
しかしザックの重さと暑さでなかなかペースが上がらず休憩しつつジャンダルムへ突入
ここでガイド?山岳会?パーティーに追い付き、ジャンは荷物をデポして往復すると教えてもらう
それは楽だ!岩を支点にスリングでザックが落ちないにし初ジャンダルム!
頂上はガスガスで本当に何も見えなかった…。
残念
そのままゆっくり奥穂へ
当初北穂まで行く予定だったが穂高岳山荘へ到着が15時になってしまい穂高岳山荘までとした。
小屋前でダンディーな男性とビール飲みながら今後の予定を組み直す。
●Day3
3時半起床5時発
涸沢岳〜北穂間をヘッデンで通過したくなかったので日の出を待つ。
思いの外緊張する場面があり、本当に一般ルートなのかな?と思った。
残雪の縦走のイメージをしながら通過
ん〜冬は難しそうだ。
北穂は南稜の方が静かで好きだ
そのまま大キレットへ
3大キレットで1番の難易度…と思って挑んだがいつの間にか終わり良くわからなかった。
途中で知り合いのガイドさんとすれ違い、旅の安全を気に留めていただき嬉しかった。
【クレイジーファミリー】
槍手前1時間くらい辺りで雲行きが怪しくなり、ついには雷雨になった⚡⚡
こんもりとした稜線には遮るものもなく、しゃがんでも1番高いのは自分!💧
これはマズイ…とりあえずポールをザックの中にしまい重いザックの事すら忘れて中腰になり走った
しばらく走っていると槍手前のピークに3人家族が…、この人達も雷雨につかまったか!?
と思ったら、
家族:「雷鳥みませんでしたか?」「雷鳴り出したら見失って探してるんです!」
自分:!?・????「あ〜ちょっと見ていないですね〜」??いや、何の話だこれ?「今、雷近づいてますよ!?速く逃げてください!」
家族:「ここから槍まで30分くらいですから!!」
〈…やべー…、クレイジーな家族だ…関わると死ぬ…〉
「自分は先に行くので速く逃げてくださいよ」
それでも呑気にザックを下ろしてカッパを着て雷鳥を探していた。
自分は真面目にもう死ぬかと思ったし、あまりにもトンチンカンな話しをされて一瞬バカになってしまった。
無事に槍でテント張って終わり。
●Day4
雨も上がり早朝槍へ登頂しようか考えていたが、翌日の雷雨で皆考える事は同じ。
今日は工程がながい上に午後また激しい雷注意報…槍登頂はパスし西鎌尾根を急ぐ。
道中お会いした男性と意気投合し三俣山荘まで。
学生時代に住んでいた愛知の話に花が咲き、西鎌尾根に咲く珍しく可愛い白い花も観る事ができとても楽しい道だった。
三俣で昼過ぎテントを張り終えると同時に激しい雷雨…槍パスして正解だった。
山荘喫茶で男性にビールをご馳走になり伊藤新藤や山荘の歴史に触れ優雅な時間を過ごした。
ありがとうございました!ビールゴチです!
またどこかの山で
●Day5
三俣〜烏帽子小屋
早朝、男性に挨拶し縦走開始
4年ほど前に雷雨で登頂出来なかった水晶目指して鷲羽を巻き黒部源流ルートへ
源流の沢は至るところで水が豊富で黒部の奥地を感じさせられたと同時にこれから先の稜線にこれ程水を想うままに使えるところはなく不安を覚えた。
電波が入らない三俣で得られなかった天気を水晶小屋で確認すると正午また崩れるとの事。
念願の水晶岳を諦め裏銀座を急ぐ。
野口五郎岳に着く頃には雲もわきガスガスで視界がなくなり、足早に小屋へいき休憩、野口五郎岳小屋は映画のセットみたいで写真撮りまくった!
めちゃ可愛く小屋だ。
烏帽子小屋のテン場は週末ということもあり混雑していて中段の木々の近くへ張ることに。しかしとにかく蚊がやばかくアホみたいに刺された。蚊取り線香必須!
マジ殺したくなるくらい腹たったけれど、汗まみれの自分は良い鴨である。🦟🐝🦟
●Day6
烏帽子〜舟窪
烏帽子岳で朝日を観るため4時発
小屋前にて遭対協の方々に舟窪間の注意事項を受ける。
「数年前から崩落が進み仮設でロープや単カンなど対策をとってもいるが支点が脆いため、あくまで仮設としての認識で使用すること。」
「全体重を預けると破断の可能性もあるのでしっかり自分の足で立つこと」など情報をいただく。
結果、確かにその通りだったが、核心は別にあった。
ルート的に標高が下がり樹林で高温。
風が抜けず木々がしゃがんで通らないと行けない位のトンネル状になっていて縦長のアルパインが引っ掛かり予想以上に体力を奪われバテてしまたった。アップダウンも激しく、今までの山行で1番しんどいルートとなった。
もうこの道は2度と通らないと思っ。
※後日談=やはりこのルートは崩落のスピードが激しく整備が間に合っていないとの事
熊の爪研ぎの後も沢山あった。
舟窪小屋の水場は崩落により水の採取は不可能との事。
テン場から20分位上の小屋にてペットボトルか天水を買う必要がある。
しかし地図やアプリに水場情報として記載されているので皆期待して水を求めてやってきていた。
水場情報を削除してもらう必要がある。
歳をとったら今度は小屋泊で泊まりたいと思った。そんな小屋。
道中と舟窪小屋でお会いした白馬でパトロールされているお兄さん、自分は無事に親不知へたどり着けました。
ハッポウタカネセンブリ、今度八方へ見にいきます
●Day7
舟窪〜針ノ木
烏帽子で知り合った男性が同じ日本海を目指している事で抜かれ抜かしつつの関係になる。
だけれど同じ志の方がいるのが嬉しかった。
北葛岳(きたくずだけ)初めて知った山
蓮華岳、どの山も良かった。
蓮華岳でソロの強い男性と談笑し今日中に奥黒部ヒュッテへ行きたいとの事なので見送った。
時間に余裕があったので、なだらかで広い山頂でしばらく寝転んでボーっと過ごした。
山頂から降るとお花畑がかわいい。
かなり早くに針ノ木小屋着いたので久しぶりにちゃんとした食事をと牛丼をいただく。味噌汁付き
旨い!旨すぎる!
肉と油が沁みて小屋の方に何度もご馳走様!と言ってうざがられる笑
雪渓を空身で降り水汲み
行きはよいよい帰りは怖い…
蓮華岳の下りですれ違った叔父さんが颯爽と降りてきて挨拶!
すると水場下流の石を退かし、なんと⁉️キンキンに冷えたジュースが2本🍹🥤‼️
叔父さん:『ヒヒヒっ!お宝隠してたんだよ〜〜!』ニヤリ😏
自分:『さっきすれ違った時に宝の在りか教えてくれれば代わりに飲んんだのに〜!』ひひひ!
広島から来たという叔父さんに手を降って針ノ木雪渓をあがる。
また、そこで知り合ったダンディーな方に栂海新道の情報を教えていただき、お酒とツマミをご馳走になる🍺🥜🍡
久しぶりに栄養を取りすぎて身体がビックリしていた笑
その後も天気や旅の心配を連絡してくださり本当にお世話になった。
ありがとうございました。
換わりに差し上げられる物もなく…御礼にゴールの親不知海岸で拾った丸い石でも郵送しようかなと今思ったが、ま…いらないだろうな〜絶対。
拾って来たが、どうしようか困っている自分…
とりあえず玄関に置いた。3つも! !
今日お腹いっぱいで夜ご飯は食べれず。
小屋から観えた槍を見て、遥か遠くにあった槍がずいぶん遠くに見えて何とも言えない気持ちになって就寝
●Day8
針ノ木〜冷池山荘
この日も工程が長く気温が上がる前の3時くらいに行動開始
スバリ岳で朝日を観る
稜線は風が抜け肌寒くそれが心地よかった。
赤沢岳まで行くと立山・剱・下ノ廊下が見渡せしばらく時間を費やした。
道中の小屋で越冬のバヤリースを飲みビタミンを感じた!
そういやバヤリースって果汁何%だったけか? 人は単純。
朝日小屋でも越冬ビール‼️と、売ってあり何かうまそうな限定ビールやジュースなんやな〜と思って飲んでいたが、見た目・味普通で??
あ、なるほどね〜そういうことか!!
と言うことは、良い歳した自分も越冬になるんかな〜と思いながらグビグビいただいた。
くぅ〜うまか〜!
小屋で疲れはてていた少年は針ノ木までたどり着いただろうか?
日が上がる中冷池山荘まで急ぐ。
冷池山荘のテン場は相変わらず遠くて暑く、設営後は小屋前の日陰で2人ビールタイム。
水はテント泊は1Lまで無料券が付き、ありがたい。それ以上は別購入。
翌日は唐松まで長い工程のため、パスタ食べて早めの就寝。
ルーティーンの朝の快便はテン場から小屋まで逆方向で遠いので、キレット小屋までは朝じゃない自己暗示をかけた。
●Day9
冷池〜唐松
1時起床2時半発
ヘッデンで鹿島槍を目指す。
朝露で靴がグショグショになりながら鹿島槍登頂
まだ月が残っていて山頂へ沈んで行くのが不思議だった。
それと同時に八峰キレットと五竜が顔を出してきた。
キレット小屋でコーラを飲むのを楽しみにしていたが5時半くらいに着いてしまい販売前だった。仕方ないので気合い入れてウ○コさせてもらう。
自己暗示解除、朝ですよ!
きれいなトイレだった。
きれいなトイレ…キレイなトイレ…キレイトイレ…キレット…。なるほど、疲れがたまってるようだ。
唐松岳頂上山荘は…ま〜めずらしくクレームを言ってしまった。
だけどアイデアも伝えた。
運営は大変だと思います。
しかし組織として崩壊していると思います。
山小屋は登山者には無くてはならない存在です。
どうか頑張って下さい。
水が1ミリも手にはいらなかったので、たまたま降った夕立の天水でパスタ作る。
一緒に山荘へ話をしに行って下さった方、巻き込んでしまい何かとすみませんでした。
夕方近くのテント場ではボリボリ・バリバリ音が響いていた。
●Day10
唐松〜白馬岳頂上宿舎
1時起床2時半発
最後のキレット通過
以前は《不帰ノ嶮》という名前にビビり敬遠した場所。
4年ほど真面目にクライミングに取り組んで挑んだらいつの間にか天狗の大下りに入っていてどこの事だかわからなかった。
何処かのピークで見た朝日は最高だった。
白馬エリアに入り景色が一変
天狗山荘で雪溶け水とコーラをいただき、まったり休憩させてもらう。
山荘がオシャレ過ぎて無印の不揃いなバームクーヘンを食べながら、つかの間の休日感を味わう。
普段そんなオシャレなことしないけどね。🤸
初めて観た白馬岳はアニメのハイジの世界観で現実味が湧かなかった。
人気があるのも納得する景色だ。
ハイジもクララが立った!のくだりしか知らないけどね。
尊敬している人は“高田純次”さんです。
頂上宿舎のテン場は夕方にはかなり混雑し驚いた。
昼間3張りだったのもあり、油断してパンツを外に干したまま外出して戻ったらご近所さんだらけ…本当に申し訳ありませんでした。👙💦
そしてお隣の男女学生ワンゲル部は元気で
「20時までUNOタイム〜!」
「イエ〜イ!」
「明日2:30半起きなのに睡眠時間ないよ〜」
「眠た〜い」
心の声:〈じゃあ寝ろや、こ○すぞ!!〉
…自分は修験者にはなれないだろう…。
●Day11
頂上宿舎〜朝日小屋
2時起床3時発
白馬岳で朝日を観るつもりだったが、テントに小屋泊、頂上山荘と人が多く渋滞が予想されたので日の出前に白馬岳を通過する事に。
山頂で観る夜明け前の景色はそれはそれで良かった。
ただ、来春に白馬主稜をせめるつもりで下見したかったが暗すぎてわからなかった。
白馬を過ぎると人はいなくなり、何となく旅の後半を感じた。
気持ちの良い稜線を歩き、なだらかな斜面を雪倉まで歩く。北アルプス最後の朝日岳と小屋も見えた。
ペースを上げすぎて9時過ぎに朝日小屋へ着きそうになったため、朝日岳へ直登 。
山頂の眺めは一級品だったが、虫がすごくあまりゆっくりできなかった。
ちなみに雪倉方面からの登りの直登は樹林の急登で結構しんどい。枯れ笹が道を塞ぎすべって歩きにくいし無風…に虫。
10時に朝日小屋に着き、誰もいないテント場でのんびりしてビール飲みながら散歩したり最後の有人小屋を満喫する。
富山方面へ街が見えるまで木道を進むとauでも電波が入った。
そこで、親不知観光ホテルへ日帰り入浴の予約を入れる。
そして、またまた別工程で日本海を目指している方と出会い、お互いに日進カップヌードルを食べながら道中の話で盛り上がった。🍜
どうやら烏帽子から舟窪をすっ飛ばし針ノ木までナイトハイクで行ったとかで、あのルートをナイトハイクで長時間は…ちょっと頭おかしいのでは?と正直思った笑
ま、ゴールが近づくにつれ最後は変な人たちが集まるのだろう‼️
もう1人の写真好きの方もオールドスタイルで21キロとか言っていた。
皆ちょっとおかしい笑
写真好きの方も到着し、ソロ三人集まり明日からの栂海新道の作戦を話あっていると、今日通って来たと言う女性の方が親切に登山道や水場の状況を詳しく教えてくださった。
特に少ない水場の近々の情報は命に関わるので本当にたすかった。
何かお礼をしたいところではあるが差し上げるものは何もなくお金もない。
本当にありがとうございました。
どうか良い旅を
【朝日小屋について】
夕方3時半くらいに全体にお弁当と冷凍寿司の販売の放送が入ります。
お弁当は3種類で数量限定で争奪戦です。
共に400円
栂海新道に入る方は特に絶対に買った方がよい。
自分は鶏そぼろご飯と鯛寿司?購入
●Day12
2時起床・3時半発
朝日岳で朝日をみる
朝日岳までは木道や階段など整備された登山道だが、自分は苦手な道だった。丹沢のばか尾根を思い出した。
山頂で30分ほど朝日を待ち気温が上がる前にと先を急ぐ。
しかし、朝焼けの雪渓や花など綺麗なものが多すぎて中々進まない。
整備された木道をひたすら進み道中の沢で水浴びし栂海新道へ。
核心は栂海新道入ってからすぐで、全ての尾根を登って降らないといけない…。
今まででなら大したことがない高低差だが標高が低くなるので暑さが半端なく、体力と水の消費が桁違いになってくる。
今日のルートでの最終水場は【北俣の水場】
栂海山荘の1時間程手前のコル、そこだけ芝になっていて足下に看板がある。
水はチョロチョロで冷たく美味しい。
紫陽花も咲いていて水の場所を教えてくれた。
難関は犬ヶ岳への登り
これがかなりしんどいし、小屋まで遠い。
ついでに熊の糞だらけ、虫だらけ。
10時くらいに栂海山荘へ到着
テント場は芝の上なので、グランドシート引かず直にテント
あまりの暑さで小屋で昼寝
明日の分の水が足りないので、夕方水場まで1時間30分程往復する。
18時には寝たかったが、明るく暑く20時近くになる。
ちなみに山荘はドコモしか繋がらない。
●Day 13
12:30起床・1:40発
栂海山荘〜親不知
核心はアップダウンが続く白鳥小屋まで
日の出前に到達するようナイトハイクにする。
CTは約4時間
歩き始めてそうそうに汗だく…全然涼しくない…
夜中でも蒸し風呂状態だった。
白鳥小屋へ着くころにはヘロヘロになりながら、想定より倍の1L水を消費してしまう
CTは1時間巻いた。
前日に白鳥小屋までコマを進めたソロの方が出発間際でギリギリ合うことができ、親不知でまた合う約束をする。
白鳥小屋の屋根上は風が抜け、日本海を確認でき良いクールダウンができた。
夜明けの景色がきれいすぎて、これが最後かと思うと少し寂しくなった。
白鳥小屋〜親不知
CT5時間20分
【シキワリの水場】ポタポタ程度との話しだったがチョロチョロでていて、5分程で1.5L補助できた。しかしアブ・ブヨ・蚊が大量にいて休憩できる場所ではないし、落ち着いて汲めない。
その先は林道との交差地点2箇所、間際の416ピークの3回の休憩をいれ激下りしていく。
後半はブナ林と杉の植林地帯で風も抜けて日光も届かず助かるが暑い…。
後は時間との勝負で先に降りたソロの方が待っているはずなので力任せに降りた。
一瞬開けて海が見え、鉄塔が現れたらほんの少しで観光ホテル前の道に出た。
日本海まで後少し、階段を80m程降るそうでザックはデポを進められたが最後なので2人とも背負って降りた。
親不知海岸の音は独特で、九州の内海とは違い、
花火が打ち上げられるような音は波にさらわれた石が転がる音で初めて聞く音だった。
《謝辞》
ゴールが近づくにつれ、必然と集まってきた同じ志の方々
道中声をかけてくださり色々とお話や応援をしてくださった方々
山小屋の方々
さわがに山岳会のみなさま
親不知観光ホテルの管理人さん
関係者の方々
本当にありがとうございました。
とても楽しく辛く自由で事故もなく、充実した山行を行える事ができました。
山も海も最高でした!
【装備】⚔️🏹🛡️
ザック:ブラックダイヤモンド・スピード30L
《住》⛺
テント:ファイントラック・カミナドーム1(退職祝いの頂き物)
寝袋:学生時代(20年前くらい)に買ったラフマの3シーズンのやつ
サーマレスト・zライト3/4
クッカー:スノーピーク・旧焚き火セットの鍋のみ(友人からの頂き物) 、100均の皿
バーナー:soto・ウィンドマスター
ガス:プリムス110?2(夜にしか使用しないので1.5くらい使用)
《衣》🧦👕
サレワのヘルメット
Tシャツ3枚(綿のシャツ1枚は寝間着)
短パン3枚(1枚は寝間着)
下着2枚
レインウエアー上下:ブラックダイヤモンド
靴下2足
ウィンドブレイガー:Rab
アームカバー1組
レッグカバー1組
手ぬぐい
タオル?2
靴:スカルパ・メスカリートのミッド
笠帽子
指抜き手袋:ホームセンター
着替え・お風呂セット:下山後温泉入ってからのやつ
《食》🍙🍜🍥
[夕食]
パスタ・3分早ゆで?6食分(1人前2回と0.5人前8回)
カレー飯?1
トムヤンクンヌードル?1
シンガポールラクサヌードル?1
雑炊?1
固形スープと味噌汁?12
ガリ
ワサビ
醤油
アミノバイタル?13
[朝食]
チョコクッキーorカントリーマーム?1枚
(全部で20枚持参、余りは行動食)
[行動食]
チョコクッキー・カントリーマーム
(新越山荘でクッキー3枚100円購入)安い!?
無印バナナバーム系?3
カキピー
割れ煎餅(コース中盤には粉末になりザックの中に解き放たれていた…)今後は持っていかない
ちくわ
梅干し
煮干
塩
マグオン
飴
フリスク
ミドリ安全の塩熱サプリタブレット
《その他》🍱🍺
西穂山荘、針ノ木小屋、頂上宿舎、朝日小屋にて昼食に軽食を食べる
ジュース、ビールはその都度!
トレッキングポール?1
サンダル
スリングとビナのセット?3
モバイルバッテリー10000?1
ヨドバシ系A4サイズくらいソーラン充電?1
ヘッドライト
予備電池?3(nighthike多めのため2セット使用した)
赤ちゃん用のおしりふき
《熱中症対策》
扇子=収納性抜群で大活躍
しかし舟窪のテン場で明朝に多分落とした…
栂海新道対策に持ってきたんやけど…
網傘帽子=蒸れない、涼しい、広範囲
6年程使っているが、もう他の帽子に戻れない
濡らし手ぬぐい=何だかんだで1番
その辺に転がっている石=石は意外と冷たく身体の熱を吸収してくれた
適度の休憩と靴を脱ぐ
《取得した技》🆙
場所によっては山にダイレクトに“う○こ”もある。
さすがに長期使用済みティッシュを持ち歩きたくないし捨てるわけにもいかないので、大きめの丈夫な葉っぱを探す癖がついた。
あ〜この葉っぱよさそう🍑的な。
しばらく硬い所に寝ていたので、自宅のベッドが柔らか過ぎて腰が痛くなった。
酔っぱらっても街中どこでも寝れそう。
そしてここにきて花に興味を持ちだした…花って可愛い。
《ルート核心》
○烏帽子〜舟窪エリア
崩落による危険なザレ斜面
仮設置のロープ・短カンパイプ等は支点の崩壊あり。
樹林帯は標高がやや下がり風が抜けなく暑い、低木のトンネルでアルパインザックだと引っ掛かり体力奪われる。自分は途中でバテました。
○栂海新道エリア
とにかく暑い…ナイトハイクでも気温下がらず
高温サウナ
風抜けない
低木でモロ直射日光
虫すごい…
熊、蛇たくさん
水場少ない
トラバースなしのすべてピークを踏む
休憩ポイント少ない
水4L近く入れられる物があると良い
自分は3Lまでしかストックできる物がなく失敗した。
※朝日小屋にて🏠
夕方3時〜3時半くらいに冷凍寿司やお弁当の販売がある。
テント場にも放送が入るが放送が入る前から小屋泊の人は並んでいるので、お弁当は争奪戦。
栂海に入る方はなんともしてもゲットしたい。
水が貴重なため、特にテント泊の人は水を使う食事をなくした方が良い。
皆さんも良い旅を
終わり
旅行記を楽しく読ませていただきました。
私も去年、栂海→白馬を歩きましたが、比較にならないハードな行程に恐れ入りました。
コメントをありがとうございます。
栂海から歩かれたのですね!
あの鬼のような急登を…すごいです!
暑さと水の確保がキモの大変厳しいルートですね。でも楽しい旅でした!
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