北ア・立山駅─美女平─弥陀ヶ原─天狗平─室堂─雄山─大汝山
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- GPS
- 11:50
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,710m
- 下り
- 739m
コースタイム
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 11:51
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰りの便は全て臨時便 室堂1640=(1740)美女平1740━1747立山 |
コース状況/ 危険箇所等 |
材木石ルートは下半分は不安定な部分があり注意を要するけど、上半分は尾根が広がって来て歩き易くなる。 美女平から滝見台までは標高がなかなか上がらず、精神的にキツい。 弘法から弥陀ヶ原まではほぼ木道区間でさっさと歩ける。 弥陀ヶ原から天狗平は、一ノ谷を経由すると時間がかかるので、美松坂コースを推奨。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
シェラフ
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感想
8月11日の山の日は、テレキャビンを使っての五竜岳日帰りを企画してた。しかし、失敗した時のリスクが大きいと考え、どこでも中止の判断が出来る立山駅から立山までの全歩き登山に変更(苦笑)。標高500 m弱の立山駅から3,015 mの大汝山頂上まで、アルペンルートの乗り物は一切使わずに歩き通すんだけど、『立山登山マラニック』というイヴェントがあるくらいだから特別頓狂な試みでは無いだろう(苦笑)。五竜岳日帰りと違うのは、途中で体調が悪くなったり予定通り進まなかったりした場合に、アルペンルートの乗り物に乗って簡単に中断出来ること。今回、『立山登山マラニック』に倣い、15:00に雄山頂上到着を目標にして立山駅から歩いてみた。ちなみに、帰りは室堂からバスで下山(苦笑)。室堂からの最終バスが17:00になることを確認して決行(笑)。
朝3時に起床し、『キャラメルハウス』(自宅)を3時半に出発して4時半前に立山駅の駐車場となる称名川左岸に到着。今回は立山駅から立山ケーブルに乗る訳じゃないので、駅前の駐車場にはこだわらず、材木石コースの入口に近い駐車場を狙った。時間帯が時間帯だけに駐車場は空きが目立っており、簡単に駐車。巻き寿司セット喰ってから、4:35より歩行開始し、立山駅へ向かう。踏切は渡らず、線路の手前左側の道に入る。立山黒部貫光の従業員駐車場なので車輌進入禁止とされているこの道を進むと右側の斜面に意味ありげな踏み跡がある。これが材木石ルートの入口で、少し進むと、立山駅の構内が見渡せる場所に出て、始発となる車両が出番を待っているのがみえた。さらに少し登ると、一号隧道の入口の真横を通過。材木石ルートは立山ケーブルに並行してるので、立山ケーブル同様もの凄い急坂。しかも、前半は足元が不安定な部分も多い。鉄塔を通過した頃に夜明けとなり、なおも登っていくとザイルを使ったアヤしい縄ばしごがあった(苦笑)。次第に尾根が広がっていき、歩き易くなってきたけど、暑くてなかなかペースが上がらない。軽い脱水症状だったのか、ペットボトルの炭酸飲料飲んだら一気に回復(苦笑)。その後は順調に上り、途中で先行するソロ登山者を抜いた。イイ気になって軽快に登ってると、左足のふくらはぎをオロロ(イヨシロオビアブ)に刺された…(汗)。痛ぁ〜い! 5:47に、美女平駅に到着。周囲の駐車場には多くの高原バスが出番を待っている。まだ営業時間前だけど鍵は開いていて、自販機で飲み物の補充と空いたペットボトルの処分が出来た(苦笑)。今のアルペンルートは立山ケーブルがボトルネックになっていて、早い時間の便のチケットが取れずに室堂着が遅れて困る場合も多いかもしれないけど、材木石ルートを歩いて、早い時間の高原バスを捕まえるという手もある。足元が悪いので、日が早い夏山シーズン限定の裏ワザになるだろケド。
5:57に美女平駅を出発し、探勝歩道に入る。いきなり小谷に向かって下りて、上り返す(苦笑)。溶岩台地のほぼ平坦な道を往くので歩けども歩けども標高がなかなか上がっていかない…。美女平駅に戻って行く美女平遊歩道コースを分け、さらに進むと、車道を横断。高原バスが走る道路の北側を道路と並行して道が付けられている。最近大幅に手が入ったらしく、新しい標識(「歩くアルペンルート」だって…苦笑)や真新しい階段が設置され、新しめの砂利が敷かれてる。高原バスに乗ってると全く気づかないけど、道路の北側はかつて称名滝が削った悪城壁の断崖になっていて、登山道はモロに崖の縁を通ってる。注意喚起の標識が頻繁に出てきたけど、侵食が酷いポイントNTK-16-6からNTK-16-7の間は車道に降りざるを得ないようで、この間は車道歩きとなった。もう時刻が7時を廻ってるので高原バスの運転も始まっており、頻繁にバスが行き交う。7:31に滝見台に到着。最近の晴天続きの影響か、称名滝の水量は少なめ。バスが徐行運転して乗客に称名滝をみせるポイントなので、皆さんのお目汚しにならないよう、看板の裏に隠れて休憩(苦笑)。美女平から滝見台まで1時間半以上かかっており、早くもペースが心配になって来た…。
滝見台を出発し、なおも道路に並行する登山道を往く。桑谷は大規模な谷のようで、大きな下りとその分の登り返しがあり、苦しめられた。さらに往くと、車椅子が通れそうな高規格の遊歩道と合流し、大観台の展望台に8:29に到着し、ここで休憩。ザックのサイドポケットに刺してた空ペットボトルが無くなってることに気付く。暑くて途中で水分補給したけど、戻す時に収納不十分でどっかで落としたらしい…(汗)。
大観台からは一旦車道に出て、車道の縁を歩く場面もあったけどそれも長くは続かず、また登山道単独区間に入る。タテヤマスギの巨木に遭遇し、なおも進むと八郎坂からの道と合流。『立山登山マラニック』に参加した場合にはここに出てくるワケね。すぐに車道に出て、車道の路側に敷かれた木道を往くようになる。八郎坂を登って来た登山者向けか、600 m先にある弘法バス停まで歩くよう案内表示がある。弘法のチップトイレの真ん前を通ったけど、道路を渡った反対側にあるため、使うためにはガードワイヤーを跨いでいかなきゃいけない? 一旦車道を離れると、ベンチがある休憩ポイントに出た。ここで、ソロ登山者がちょうど休憩中。今日みた2人目の登山者(苦笑…バス乗客は除く)。この休憩ポイントの先で車道に出て、コの字型に少し車道を戻った先に弘法バス停があり、その手前で道路を横断。木道の続きがあるので、そっちに入ってく。高原バスに乗ってると「七曲」と紹介される区間に入っていくけど、ここまで来ると植生が低くなって来て、日光がモロ当たりになり、暑い!
車道のヘアピンカーヴの縁をつなぐように歩道があるため、何度も車道脇を通る。高原バスの乗客と目が合うこともあって、きっと車内じゃあ「あんなところ、登山者が歩いてるよ!」って話題になってたに違いない(苦笑)。七曲区間の途中で休憩し、今更ながら日焼け止めを塗りたくる。こんなところに登山者が居るとは思わなかったので、木道の上に荷物を広げてたら、老年の登山者がひとり登って来られたので、慌てて道を空ける。さらに弥陀ヶ原を目指して歩く。目指す立山荘がどんどん大きくなってくる。途中でひとり登山者を追い越し、松尾峠への分岐に出た。松尾峠への遊歩道は木道の敷き直しのため通行止め。弥陀ヶ原のほうに進み、車道を横断して弥陀ヶ原遊歩道に入り、案内図上のD→E→F…と進み、弥陀ヶ原のバス停に10:22に到着し、バス待合所で休憩。ここでトイレも済ませた(苦笑)。弥陀ヶ原に着いたら自販機で冷たい飲み物を…と思ってたけどバス停には自販機は無く、かといって弥陀ヶ原ホテルや立山荘まで買いに行く気力も無く、我慢…(苦笑)。
弥陀ヶ原バス停からは旧登山道にこだわるひとは一ノ谷に下りて天狗谷に上り返すんだろうけど、時間が無いので7分ほど車道を歩いた先にある美松坂コースの入口から登山道に入り、天狗平を目指す。長らく木道歩きでラクさせてもらってたけど、久しぶりに本格的な山道で、草に隠されてる邪魔な石などに気を使いながらの歩き。車道から離れた樹林帯のなかに、概ね等高線に沿ってジンワリと高度を上げてく感じで道がつけられており、無駄な下りが殆ど無いことに好感が持てた。そして、待望の水場! 水筒の水はとっくの昔に生温くなっており、久しぶりに冷たい水にありつけた!(笑) 登るにつれ植生が低くなって来て、道も石ゴロゴロに変わってくる。飛び石の要領で足を置く石を選びながら要領よく進むうちに視界が開け、天狗平の一角に飛び出す。この辺りで下りの高齢登山者パーティーとすれ違う。天狗平山荘がみえてくると、沢に飛び出し、家族連れが水辺で寛いでた。11:40に天狗平山荘に到着。日蔭で大学山岳部/ワンゲル部を思わせる大所帯パーティーが休憩中。私も山荘の日蔭で休憩し、柿の種を喰った(笑)。
これまで立山の核心部がみえることは無かったけど、天狗平からは室堂ターミナルのほか、主峰・雄山や大汝山がハッキリみえる。長い山旅に目処がついた(苦笑)。天狗平山荘からはしばらく車道に沿った木道を往き、車道を渡って地獄谷のほうへ向かう。有毒ガスにより地獄谷方面は通行禁止で、分岐より室堂へ階段状になった道を登る。長らく登山者がまばらな区間を歩いてたけど、室堂が近づくとイヤでも観光客の歓声が聞こえる。今日は山の日なので、室堂ターミナル側もイヴェントをやってるようで登山者・観光客で大賑わい。立山玉殿の湧水に12:21に到着し、採水(苦笑)。
予定より1時間近く早く室堂に到着したので、迷うことなく雄山に向かう。COVID-19感染症の騒ぎも一段落し、外国人観光客の姿も目立つ。室堂からの先のコースは何度も歩いてるけど、特筆すべきは、一ノ越までの間に遅くまで残ってる雪渓横断区間の雪が今年はすでに無くなってること。昨冬の雪が少なかったのか、酷暑で解けるのはが早かったかのどちらだろう? 室堂まではピーカンのなかの歩きだったけど、ここに来てガスが上がって来た。一ノ越には13:22に到着。雄山への登りは、上りと下りが分離されたお蔭で歩きやすい。時間的に上りの登山者は少なく、自分のペースで歩ける。だいぶ雲が増えたものの、槍ヶ岳、黒部五郎、笠ヶ岳方面がしっかりみえた。三ノ越を過ぎて雄山への最後の登りにかかる。14:10に雄山神社の社務所を通過したけど、先に大汝山へ向かう。大汝山へは大きく下ってから上り返すので、距離の割に時間がかかるものの、14:29に大汝山頂上に到着。室堂側はガスが上がって来てほぼ展望は無くなり、黒部湖側のみの展望となった。上りは適当に岩場を登って大汝山の頂上に着いたけど、下りは大汝休憩所前を経由する正規ルートを経由(苦笑)。雄山に戻るとすでに本日の祈祷受付は終了したようで祈祷受付所は無人で、そのまま雄山頂上へ向かう。祈祷の受付を終了したばかりだったみたいで、神主さんが頂上に居た(苦笑)。15:00に雄山頂上に到着。『立山登山マラニック』の制限時間ジャスト!(苦笑) 鳥居まで下りて、黒部湖側の頂上をみながら休憩。『立山登山マラニック』では15:30まで頂上に居られるけど、15:11に出発し、一ノ越に下る。下りは早く、15:41に一の越山荘に到着。だいぶ雲が増えたけど、烏帽子岳や餓鬼岳方面だけはハッキリみえた。室堂に下る途中からどんどんガスが濃くなって来て、視界20 mほどになる。16:26に室堂に到着。頑張れば16:30のバスに間に合ったかもしれないけど、トイレに行ったせいでこれには乗れず、16:40発の臨時便に乗ることになった(苦笑)。
立山駅横の材木石ルート入口を4:43に出発し、途中で計画を断念することなく雄山─大汝山まで歩き通すことが出来た。最初の滝見台までは暑く、また、なかなか標高が上がっていかないので精神衛生上苦しんだけど、最後まで歩き通せた。『立山登山マラニック』のウォークの部は立山駅6:30発なので、今の実力だと参加は無理かな?(苦笑) また、今回のコースタイムは『ヤマレコMAP』×0.9以上、×0.8未満だったので、当初の予定通り五竜岳に行ってたら、成功したかどうかアヤしかった?(苦笑)
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