金木戸川小倉谷〜笠新道下山
- GPS
- --:--
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 2,668m
- 下り
- 2,043m
コースタイム
天候 | 晴れ、曇り、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ロープ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
カム
ナッツキー
アブミ
フィフィ
ギアスリング
アッセンダー
プーリー
タイブロック
ハンマーバイル
ナイフブレード
渓流シューズ
フローティングロープ
ルート図
|
---|---|
共同装備 |
焚火缶
タープ
塩
グラウンドシート
着火剤
ガス
バーナー
お金
|
感想
銘渓として名高いだけあって、様々な要素を併せ持つ美しく楽しい沢だった。
北アの沢は詰めが開放的でとても良い。
今回縁あってkominemとご一緒させていただけた。
一年前までは沢仲間が居らず一人で行かざるを得ない状態で、その頃には到底考えられなかったこと。人の縁に感謝。
普段やっていることのレベルが違い過ぎるので緊張の対面だったが、とても親しみやすい方で3人で楽しく遡行できた。
トラッドやるとできることの幅が広がるよとおすすめいただいたので、易しい岩場に足を運ぶところから始めたい。yamakurumiの同行者探しは続く…。
澄んだ沢水、美しい渓相、大きな滝、素晴らしい渓!楽しかったです。
泳ぎが多かったけど寒すぎず快適でした!
↓詳細の山行記録(ブログ)
https://bigislandyamaguide.com/2023/08/21/oguradani/
夏と言えば沢登り。
なんだけど、ここ数年はクライミングや大滝登攀ばかりになっていた。久々に普通の沢登りに行きたいな〜。ということで、宴会山行をやろうということで話が進み、5人で行く赤石沢の計画が立った。
ところが直前に2人が怪我して3人に。さらには天気の影響で赤石沢は諦め、笠ヶ岳の西面、グラビア沢と称される「小倉谷」に行くことに。
実はこの前日と前々日、瑞牆山の遠い岩場、ビッグサムロックと天鳥岩で登っていた。その為前日の準備は慌しく、足なんか既に筋肉痛。予定を詰めすぎてちょっと反省。
そして天気予報が厳しかった。ヤマテンに至っては「台風7号の影響で大荒れになる恐れ。14日の午前中のうちに、森林限界より下まで下山されることをおすすめ」というようなことまで書かれていた。
他の天気予報はそこまでではないのと、14日午前中にゴルジュは抜け切れる、そしてメンバーが十分に頼もしく、行動不能になっても凌げるだろう、ということで決行した。
(当初の予定、打ち込み谷下降は流石にあきらめた。)
なんだかんだ荒天のことは常に頭にあり、そのプレッシャーは山行全体の印象に影響していた気がする。
1日目
深夜2:30、yamakurumiと乗り合わせ場所で合流。待ち合わせ場所で車中泊していたのだが、自分の寝起きが悪すぎて、初対面なのに起こしてもらうところから始まった。(笑)
5:00、新穂高の無料駐車場は満車で、鍋平園地の駐車場でWakaと合流。車を1台デポし、金木戸へ車移動。駐車スペースはゲートから下流方向に下ったところにあった。パッキングを終え6:45出発。yamakurumiの荷の大きさにビビる。担げない自分と真逆タイプ。入渓まで3時間以上の長い林道があるので、各々サンダルやランニングシューズで歩いた。林道からしばしば見える川の綺麗さには驚かされた。北アルプスの中でも別格ではないだろうか。
入渓の為、渡渉から始まるのだが、自分のサワーシューズは靴紐を取ってしまっていることが話題になった。自分の場合は足幅が広いから必要ない。
とても水量が少ないようで、穏やかな水流を泳ぎ渡り、清められたような気分になりながら入渓。
容易に巻ける2mほどの滝を、なぜか意地になってA0して超えたり、美渓をたくさんの写真に収めたりと楽しみながら進んでいく。難しいところもショルダーや、コンパクトな巻きや懸垂下降で、怖い思いをすることもなく進めた。さすが人気の沢だ。
途中、「神テン場」をいくつか見るも、15日の荒天を考えてゴルジュ直前ぎりぎりまで進む。1470mのあたりで整地し幕営地をつくった。水面と近い欠点があったけど、逃げるのは容易なので良しとした。
この日はyamagurumiから振舞われた美味しい白飯とチャプチェを頂いた。
日没後は雨が降ってきて、先の行程が不安になった。Wakaは増水に襲われた経験があったので、夜中何度か目を覚まし、水の色を確認してくれていた。
2日目
この日の遡行は見どころ盛りだくさん。ゴルジュに始まり、左から落ちる30mほどの大滝(登れそう)、紫スリングの垂れた5m滝、ナメ床にポッドホール、そして美しい釜を持つ30m大滝。
久しぶりの読図も楽しい。(コンパスは壊れていたので借りたし、地形図もコピーで二人に頼りまくりだけど)
遡行図に関しては二人ともしっかりしたものを持ってきていた。自分は登山体系のものしか持っていなかったので、表記の違いとかも面白ポイントだった。
第二の二俣、左俣ナメ滝の登攀は怖かったので上からロープを垂らしてもらい、ビレイしてもらう。2ピッチ目もロープを出す。多段の滝は簡単そうに見えてもロープを出すべし。尾根を乗越し右俣へ。40m滝もロープを出して楽しいクライミング。
この先も大滝やナメ床等見どころばかりだが、写真があるので略。
上部も相変わらず美渓。2種のベリーや藻、岩の変化などもでてきて楽しい。ただ流石に結構疲れてきた。予定のビバーク地を見逃してしまったこともあり、最悪笠ヶ岳山荘幕営地まで行かないといけないか、と心配しながら歩く。明日は嵐かもしれないから、今日中に抜けるのは景観がみれていいかもしれない。なんて考えたりもした。
結局、なんとか寝れそうな場所を見つけて、整地したらかなり良い幕営地ができた。畑でとれたオクラとツナのマヨ和え、ウィンナー、ベーコンなどご馳走をいただく。自分は粉末のものしか提供できず。宴会山行なのに普段の軽量化癖がでてしまった(笑)
同じ沢の遡行でも楽しみ方の違いは人、グループでそれぞれ。普段一緒に登っているわけではない友達ともこうして一緒に行ける機会があるのは本当に大事よなと、奥美濃の山を眺めながら考えた。
ノコギリのおかげで焚火や焚火調理が捗った。焚火のおかげで虫も気にならなかった。前々日の寝不足の影響があったのか眠く、7時半には寝た。
3日目
3時起き。シュラカバ+ダウンジャケットだけでは少し寒かったけど、よく眠れた。
出発時には、朝なのに西の空が赤く染まっていた。雨の中遡行すると思っていたのに天気が良いのは嬉しい誤算。今のところまだ、嵐がくる様子もない。
この日も意外と小滝は出てきて、朝から刺激が入る。笠ヶ岳山頂に近づくにつれて傾斜が強くなり、ガレ歩きは緊張させられる。最後はハイマツに乗り移り山頂へほぼダイレクトに突き上げた。初めての笠ヶ岳だ。
笠ヶ岳山荘に降り、売店を見ようと入口にいく。予期せぬ人物が。こんなことあるのか。
小屋裏で沢靴からランニングシューズに履き替えて下山。穴毛谷を見たり、Wakaがオコジョを発見したり、yamagurumiのアンビリバボーな話を聞いたりと、疲れていたけど楽しく下山した。結局、行動中雨にはほとんど降られなかった。
鍋平の駐車場まではコースタイム40分の登山道。
ジャンケンの結果、鍵を持って空身で取りに行くという名誉ある仕事を勝ち取った。
ひがくの湯で露天風呂を満喫し、十字路で満腹になり帰路についた。
3日間とても楽しく、大事な時間を過ごすことができた。
台風7号の被害が台風の両端、鳥取と静岡の二か所で出ているのには驚いた。
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