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Yamareco

記録ID: 583768
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

日光白根山(湯元から)厳冬期

2015年02月03日(火) [日帰り]
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GPS
08:40
距離
11.5km
登り
1,409m
下り
1,397m

コースタイム

日光白根山(湯元から)厳冬期

07:00 湯元駐車場
08:50 外山鞍部
10:05 前白根山
10:40 五色沼避難小屋
12:25 奥白根山(日光白根山)登頂

12:35 奥白根山(日光白根山)下山開始
13:20 五色沼避難小屋(昼食)

13:35 五色沼避難小屋(出発)
14:10 前白根山
14:55 外山鞍部
15:45 湯元駐車場

天候 晴れ
稜線:気温(−15〜−10℃程) 風(10〜15m/s)
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【駐車場】
 湯元駐車場(トイレ有り)

【路面状況】
(いろは坂)ドライ
(湯元温泉)圧雪路
コース状況/
危険箇所等
【道の状況・危険箇所】

《湯元駐車場〜日光湯元スキー場〜外山鞍部》
駐車場から5分程で日光湯元スキー場へ。入場すると直ぐに登山ポスト。第2リフト上部より登山道へ。取り付き箇所が少々分かりづらいですが白根沢右岸尾根に取り付けば問題ないと思います(雪崩事故防止として積雪期の白根沢には入らない方がよい)。白根沢右岸尾根から外山鞍部まではよく踏み固められた雪の上に薄雪がのって滑りやすかったため今回は全行程をアイゼンで登りました。尾根は急登。マーク多数で迷わない。

《外山鞍部〜前白根山》
今回は殆ど稜線通しに登りました。積雪はつぼ足では膝から股下まで。序盤から踏み跡なくラッセルで体力を消耗しました。稜線北斜面側のほうがトレースが消えていても下は締まって歩きやすいと思われます。前白根山頂は風の影響で雪は少ないが風への対策を。帰路は枝尾根や白根沢に下りないよう外山鞍部まで戻ったほうが賢明。

《前白根山〜五色沼避難小屋〜奥白根山》
やはりトレースなし。五色沼避難小屋を挟んだ樹林帯(稜線の小屋分岐〜五色沼避難小屋、五色沼避難小屋〜奥白根山の森林限界まで)が雪深く股下まで沈むラッセルを強いられる場面も多かったです(今年は雪が多いらしい)。森林限界以上はアイゼンとピッケルの効きもよい。今回のルートはピッケル使うほどでもないですが、もしもの滑落時のために出しておいても損はないでしょう。いつものように他の登山者と会うことはありませんでした。


【樹林帯】
スノーシュー or ワカン(推奨)

【森林限界上】
前爪ありアイゼン+ピッケル(推奨)

【登山ポスト】
日光湯元温泉スキー場

※尚、ルートは毎度のこと手書き。特に距離に違いがあると思われます。
奥日光の山の稜線が紅く染まる頃、準備をすませ『湯元』より奥白根山(日光白根山)を目指します
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奥日光の山の稜線が紅く染まる頃、準備をすませ『湯元』より奥白根山(日光白根山)を目指します
湯元から日光白根山への登山は『日光湯元スキー場』が起点になります。入場してすぐのところに【登山ポスト】があります
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湯元から日光白根山への登山は『日光湯元スキー場』が起点になります。入場してすぐのところに【登山ポスト】があります
スキー場のリフトに沿って登っていきます。ふりかえると男体山の稜線から朝日が昇る
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スキー場のリフトに沿って登っていきます。ふりかえると男体山の稜線から朝日が昇る
山の稜線では少し雪煙が舞っていました。天気は良いが稜線は風があるかな
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山の稜線では少し雪煙が舞っていました。天気は良いが稜線は風があるかな
第2リフトの上部まできました。登山道は写真の左側の尾根へ
第2リフトの上部まできました。登山道は写真の左側の尾根へ
登山道に入ります。
※今回の山行は全行程、12本爪アイゼン+つぼ足 で歩いています
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登山道に入ります。
※今回の山行は全行程、12本爪アイゼン+つぼ足 で歩いています
序盤の尾根の雪は、踏み固められ良く締まっていました
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序盤の尾根の雪は、踏み固められ良く締まっていました
ふりかえって。なかなかの急登です。尾根の上部は薄雪が積もっていました
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ふりかえって。なかなかの急登です。尾根の上部は薄雪が積もっていました
さらに登って行くとトレースも無くなります。予想通り厳しい登山になりそうです
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さらに登って行くとトレースも無くなります。予想通り厳しい登山になりそうです
『外山鞍部』まで登ってきました。まずは前白根山へとつづく稜線を歩きます
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『外山鞍部』まで登ってきました。まずは前白根山へとつづく稜線を歩きます
真っ白な稜線歩きの始まり。つぼ足では膝上まで埋まる積雪。はたして奥白根山頂までたどり着けるのか
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真っ白な稜線歩きの始まり。つぼ足では膝上まで埋まる積雪。はたして奥白根山頂までたどり着けるのか
霧氷はなかったが、景色がひらけ眺望が良い。しかし厳しいラッセルを強いられる
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霧氷はなかったが、景色がひらけ眺望が良い。しかし厳しいラッセルを強いられる
標高が上がると『男体山』と『戦場ヶ原』の眺めも素晴らしい
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標高が上がると『男体山』と『戦場ヶ原』の眺めも素晴らしい
シュカブラ。雪と風の芸術
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シュカブラ。雪と風の芸術
夏道は尾根の北斜面側にあると思われますが稜線を突き進みます。足跡つけるのがもったいない雪紋
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夏道は尾根の北斜面側にあると思われますが稜線を突き進みます。足跡つけるのがもったいない雪紋
そうとうでしたが『前白根山』に到着!その先には奥白根山の迫力ある姿!
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そうとうでしたが『前白根山』に到着!その先には奥白根山の迫力ある姿!
『前白根山頂』には祠とケルン
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『前白根山頂』には祠とケルン
『前白根山頂』から厳冬の『奥白根山』と『五色沼』。湯元からのルートで一番見たかった景色!
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『前白根山頂』から厳冬の『奥白根山』と『五色沼』。湯元からのルートで一番見たかった景色!
『前白根山頂』から『白根隠山方面』と『奥白根山』
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『前白根山頂』から『白根隠山方面』と『奥白根山』
圧巻の『奥白根山』と向き合う。では行かせていただきます
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圧巻の『奥白根山』と向き合う。では行かせていただきます
稜線を進みふりかえると先ほどいた『前白根山』。広い山頂でした
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稜線を進みふりかえると先ほどいた『前白根山』。広い山頂でした
シュカブラの表情も鋭さを増し
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シュカブラの表情も鋭さを増し
奥白根山へ取り付くには『避難小屋分岐』から五色沼避難小屋へむけて稜線から下りなければなりません
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奥白根山へ取り付くには『避難小屋分岐』から五色沼避難小屋へむけて稜線から下りなければなりません
五色沼避難小屋へむかいトラバース気味に下ります。やはりトレース無し!股下まで埋まる箇所も。帰りはここを登るので、よく踏み固めながら下りる
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五色沼避難小屋へむかいトラバース気味に下ります。やはりトレース無し!股下まで埋まる箇所も。帰りはここを登るので、よく踏み固めながら下りる
『五色沼避難小屋』に到着。ここ数日の人の気配なし
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『五色沼避難小屋』に到着。ここ数日の人の気配なし
少し休憩して先へ進みます。もはや動物の足跡すらない真っ白な雪原
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少し休憩して先へ進みます。もはや動物の足跡すらない真っ白な雪原
取り付きにて『奥白根山』を仰ぎ見る。時刻はもうすぐ11時。下山開始リミットは12時と計画してきた。行けるとこまでは登ろう
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取り付きにて『奥白根山』を仰ぎ見る。時刻はもうすぐ11時。下山開始リミットは12時と計画してきた。行けるとこまでは登ろう
雪深いんです。いつも目線より上にあるはずの『日光プレート』が埋まりそう
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雪深いんです。いつも目線より上にあるはずの『日光プレート』が埋まりそう
トレースを作りながらラッセルすること約30分。標高それほど上がってない(汗)
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トレースを作りながらラッセルすること約30分。標高それほど上がってない(汗)
ストックぶっ刺すとこんなに埋まる。なんで夜明け前から始めなかったのかとか、今日は届かないなぁとか、スノーシュー買えよとか、弱気になる
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ストックぶっ刺すとこんなに埋まる。なんで夜明け前から始めなかったのかとか、今日は届かないなぁとか、スノーシュー買えよとか、弱気になる
自問自答しながら直登していたら森林限界を突破!モチベーションが完全に復活!
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自問自答しながら直登していたら森林限界を突破!モチベーションが完全に復活!
横に目をむければ『五色沼』。下山開始リミット12時まで残り15分!お昼ラーメンやめて行動食で我慢するから「30分延長でお願いします」
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横に目をむければ『五色沼』。下山開始リミット12時まで残り15分!お昼ラーメンやめて行動食で我慢するから「30分延長でお願いします」
直登で行く!標高を上げるとアイゼンもピッケルもよく効くようになってきました
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直登で行く!標高を上げるとアイゼンもピッケルもよく効くようになってきました
ふりかえれば『男体山』。同じ標高まで登ってこれたかな
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ふりかえれば『男体山』。同じ標高まで登ってこれたかな
山頂稜線に立つ。突き刺すような冷たい風。『奥白根山』の頂は目の前に
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山頂稜線に立つ。突き刺すような冷たい風。『奥白根山』の頂は目の前に
踏み固まったところ以外の雪を、風が吹っ飛ばしておもしろいことになってる踏み跡
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踏み固まったところ以外の雪を、風が吹っ飛ばしておもしろいことになってる踏み跡
『白根神社』に到着。ここまで無事に来れました
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『白根神社』に到着。ここまで無事に来れました
『奥白根山』山頂へむけて、最後の岩登り
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『奥白根山』山頂へむけて、最後の岩登り
『 奥白根山(日光白根山)』登頂!厳冬の奥白根は甘くはなかった!
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『 奥白根山(日光白根山)』登頂!厳冬の奥白根は甘くはなかった!
『奥白根山頂』から谷川・尾瀬・会津はガスで残念。しかたないか
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『奥白根山頂』から谷川・尾瀬・会津はガスで残念。しかたないか
『奥白根山頂』から那須方面もちょっときびしい。『高原山』と『ハンタマ』はバッチリ
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『奥白根山頂』から那須方面もちょっときびしい。『高原山』と『ハンタマ』はバッチリ
『奥白根山頂』から、手前に『前白根山と歩いてきた尾根(稜線)』。奥に『日光表連山』
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『奥白根山頂』から、手前に『前白根山と歩いてきた尾根(稜線)』。奥に『日光表連山』
ガスってきたし延長しているため山頂をあとにします。わずか10分の滞在。この一瞬のためのサミットプッシュでした
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ガスってきたし延長しているため山頂をあとにします。わずか10分の滞在。この一瞬のためのサミットプッシュでした
下山途中でガスの切れ間に『男体山』と『中禅寺湖』
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下山途中でガスの切れ間に『男体山』と『中禅寺湖』
『日光連山』と『前白根山』を眺めながらの下山
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『日光連山』と『前白根山』を眺めながらの下山
下山中に一瞬だけ『白錫尾根』が登場!カッコいい!いつかの目標『両毛国境(県境稜線)縦走路』
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下山中に一瞬だけ『白錫尾根』が登場!カッコいい!いつかの目標『両毛国境(県境稜線)縦走路』
結構な斜度ですがジグザグと斜面を楽しみながら五色沼避難小屋方面に下りていきます
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結構な斜度ですがジグザグと斜面を楽しみながら五色沼避難小屋方面に下りていきます
てきとうに歩きすぎたので、登りで作った直登トレース目指してトラバースしてます
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てきとうに歩きすぎたので、登りで作った直登トレース目指してトラバースしてます
登りで作ったトレースに合流しました
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登りで作ったトレースに合流しました
帰りは自分のトレースがあるから少し楽です。登りの時はこのあたり心折れかけでしたが
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帰りは自分のトレースがあるから少し楽です。登りの時はこのあたり心折れかけでしたが
『五色沼避難小屋』に戻ってきました。登りでピッケル出した時からなにも口にしていないので、さすがに少し休憩します
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『五色沼避難小屋』に戻ってきました。登りでピッケル出した時からなにも口にしていないので、さすがに少し休憩します
休憩もそこそこに五色沼避難小屋をあとにします。前白根山までの登り返しが地味にキツイ
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休憩もそこそこに五色沼避難小屋をあとにします。前白根山までの登り返しが地味にキツイ
稜線まで登ってきました。右にむかう『前白根山』。左は『五色山』
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稜線まで登ってきました。右にむかう『前白根山』。左は『五色山』
『前白根山頂』からふりかえって『奥白根山』。冬期の山は天候や雪質により結果も大きく変わる。今回は登らせて頂いた結果となった
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『前白根山頂』からふりかえって『奥白根山』。冬期の山は天候や雪質により結果も大きく変わる。今回は登らせて頂いた結果となった
『前白根山頂』からどこまでも続く『白錫尾根』。テントを買って連休作ってからの将来のお楽しみ
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『前白根山頂』からどこまでも続く『白錫尾根』。テントを買って連休作ってからの将来のお楽しみ
そういえばあまり撮ってなかった『前白根山頂』から『社山』方面。先週登ったのにね
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そういえばあまり撮ってなかった『前白根山頂』から『社山』方面。先週登ったのにね
しばらく『日光連山』を眺めながらの稜線歩きを楽しむ
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しばらく『日光連山』を眺めながらの稜線歩きを楽しむ
『 奥白根山(日光白根山)』ありがとうございました!またっ!
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『 奥白根山(日光白根山)』ありがとうございました!またっ!
グランドキャニオンみたいなシュカブラが綺麗すぎる!
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グランドキャニオンみたいなシュカブラが綺麗すぎる!
『男体山』『戦場ヶ原』もうすぐ見納め。スノーシューで戦場ヶ原をスノーハイキングしてみたいな
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『男体山』『戦場ヶ原』もうすぐ見納め。スノーシューで戦場ヶ原をスノーハイキングしてみたいな
尾根には『白根沢登山道』への道標もありますが積雪期から残雪期は危険!!登りで使った『外山鞍部』から同じ道で帰りましょう
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尾根には『白根沢登山道』への道標もありますが積雪期から残雪期は危険!!登りで使った『外山鞍部』から同じ道で帰りましょう
朝に登ってきた急斜面を下っていきます
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朝に登ってきた急斜面を下っていきます
『日光湯元スキー場』まで戻ってきました。あとはスキーの邪魔にならないよう端っこを下りていきます
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『日光湯元スキー場』まで戻ってきました。あとはスキーの邪魔にならないよう端っこを下りていきます
無事下山することができました。おつかれさまでした。車に戻り着替えを済ます頃、空から雪が舞いおりてきました
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無事下山することができました。おつかれさまでした。車に戻り着替えを済ます頃、空から雪が舞いおりてきました

感想

2015年02月03日
日光白根山(湯元から)厳冬期

今シーズンの雪山の目標のひとつに『 日光白根山(湯元から)』がありました。奥白根山(日光白根山)への数あるルートの中でも湯元から前白根を経ての登頂にこだわりました。

はじめから踏み跡などは期待していませんでしたが、予想を上回る積雪量に難儀しながらも、無事に登頂し下山することができました。やはり欲しいのは長時間のラッセルに耐えうる体力とスノーシュー or ワカン。全方位快晴とまではいかなかったけれど、下山時間が押し迫るなか見ることのできた山頂からの絶景、自分でトレースを作りながら山頂へと押し上げることのできた達成感はひとしおでした。

いつもヤマレコで参考にさせて頂いてる方の中には、このルート『 日光白根山(湯元から)厳冬期』の経験者が多く、皆様の過去の記録を参考にさせていただき無事な山行となりましたことを感謝いたします。特に直近の n7548kw さんの記録はとても参考になりました。この場をお借りして感謝申し上げます。


(注)「30分延長でお願いします」はクセになるといけないので多用しない方がよい
(とくに深い意味はないですよ)

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2/5
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