八ヶ岳キレット【舟山十字路-西岳-権現岳-赤岳-阿弥陀岳-舟山十字路】
- GPS
- 09:49
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,208m
- 下り
- 2,204m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 9:47
天候 | 晴れ のち 曇り(ガス) のち 雷雨(どしゃぶり) |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
舟山十字路から西岳登山口までは迷いやすいです。 |
その他周辺情報 | もみの湯(650円、サウナ高温・冷たい) |
写真
装備
個人装備 |
MS CROW GTX(SALEWA)
|
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感想
八ヶ岳の山域で、通常ルートをすべて歩くことを密かな目標としていて、ヤマレコの全ルート表示を見ながらルートを計画しています。
今回は、舟山十字路という登山口には似つかわしくない名称の登山道から、点線ルートで迂回して西岳に登頂し、キレットを経由して、御小屋尾根を下山するルートを計画しました。
舟山十字路の駐車場のキャパが約10台というので、前夜に到着し、車中泊をして、4時過ぎに出発しました。
始めは林道歩きでしたが、広河原のあたりは林道が不明瞭になり、渡渉も2度ほどあり、マイナールートをヘッドライトの灯りで進む心細さから、GPSに頼らざるを得ませんでした。
千枚岩からは通常の登山道を登ることになり、ルートへの心配はありませんでしたが、途中から勾配がきつくなり、西岳も火山であることを思い知らされます。
急登に喘ぎ登っていくと、樹林帯がさっと開けて、西岳の頂上に飛び出します。
東から南方面に開け、権現岳や編笠山のほか、富士山、南アルプス、中央アルプスを見渡せる展望台です。
編笠山をピストンしようとも思っていたのですが、天候の心配もあったので、青年小屋からは権現岳を目指して、ノロシ場、ギボシを通過し、権現岳頂上に到着しました。
そのころには、東斜面から雲が湧いてきて、赤岳を望むことは叶わず、権現岳もときたまガスの中にはいる始末でした。
権現岳からキレットの入り口は、有名なハシゴとなっており、それを慎重に下り、キレットに入ります。
まずは旭岳に登り返し、旭岳の頂上でパンをかじりながら、同じソロの方と談笑を楽しみ、キレットに下りて行きます。
ツルネを越えて、樹林帯の中に入るとすぐにキレット小屋に到着です。
休業中のキレット小屋の前で昼食をとり、赤岳への登り返しのための英気を養います。
赤岳への登り返しは、ガレ場の連続と、ガスの中に見える岩峰を越えるとまた岩峰が見えるという精神的なダメージにやられ、休み休みの登攀でした(笑)。
ただ、ガスの中にたたずむ岩峰群は幻想的で、これはこれで楽しい登山になりました。
赤岳の頂上に到着しましたが、やはり展望は望めず、しばらく滞在したのち、阿弥陀岳を目指しました。朝方は、場合によっては、赤岳から横岳、硫黄岳と縦走し、美濃戸から舟山十字路に戻ろうか、なんて野心的なことも考えていましたが、このガスと疲労とで、予定通り、阿弥陀岳から下山することにしました。
赤岳から岩場を下り、中岳を越えて阿弥陀岳まで到着し、今回の山行の達成感に浸りながら、阿弥陀岳頂上で勝利の祝杯をコーヒーでいただこうと準備を始めたときに、本日初めての雷鳴が遠くから聞こえてきました。
この雷鳴で、コーヒーはやめ、急いで下山することにしました。(この判断が功を奏します。)
阿弥陀岳頂上西側の摩利支天を越えるころになると雷鳴がしっかりと聞こえるようになり、早く樹林帯まで高度をさげないと危険だと感じるようになりました。
摩利支天の先も少々ガレた斜面をできるだけ急いで下って行きました。
雨も降りだし、途中でレインウェアの上だけ着て、ザックカバーを装着して、本降りになる前には樹林帯に入ろうと、どんどん高度を下げていきました。
雷鳴が近くでなるようになるころには、なんとか樹林帯の中に入ることができ、頭上で響く雷鳴に怯えながらも、なんとか無事に下山することができました。
登山道は川のようになり、当然、登山靴の中まで水がしっかりと浸みこみ、油断してレインウェアを着なかったズボンはビショビショでした。
ただ、ちょうどよいクールダウンにもなり、身体はとても軽く感じ、ルートもしっかりしていたので、かなり早く舟山十字路まで戻ることができました。
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