初めてのジャン 西穂山荘から奥穂高、岳沢小屋を経て上高地
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- GPS
- 12:50
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 2,284m
- 下り
- 2,279m
コースタイム
- 山行
- 1:58
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 2:08
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 10:42
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
下りから来た方の話しだと、宝水の標識が下りだと見えない(上りからだと見える)ので、気が付きにくいとのこと。登山道に赤いテープがあるので、そこから登山道を脇に下るとあります。
感想
今週は天候が安定していることを確認し、急きょ上高地に向かうことにしました。当初は、天狗沢から岳沢小屋に下りる予定だったのですが、西穂山荘で同室された方のお話を伺い、自分もチャレンジしたくなりました。
天狗のコルに着いたときの体調で最終判断をすることにしたのですが、思いのほか体力的に余裕があったことから、ジャンダルムに挑戦することにしました。以前からいつかは行きたいと思っていた西穂高岳から奥穂高岳を縦走することができました。
西穂山荘を3時30分出発。3時頃から何組も出発していました。このルート、平日とは言えこの時期はそれなりに登山者がいます。縦走となると結構距離があるので、岩場の技術もさることながら、体力が必要になると感じました。西穂山荘からだと、ジャンダルムへは、直前の天狗のコルから300メートルほど上りになります。ここまでに体力を温存していないと、踏ん張りが効かなくなります。全体的にガレガレで落石に気を遣う場所ばかりですし、エスケープルートもありません。
ジャンダルムの容姿は、西穂側からと奥穂側からではまったく異なるんですね。多くの方がおっしゃるように、奥穂側からの方がカッコいいと思いました。
危ない箇所としては、
・逆層スラブ:西穂からだと上りだったことや、履いていた登山靴がアプローチシューズ(スポルティバTX5)だったこともあり、鎖は補助的で、鎖がなくても上ることができました。
・ジャンダルム:西穂側から飛騨側に少し迂回し、そこから直登します。ここまでにもっと危険だと思われる場所はあったので、それほど難易度は高くないと思います。
・ロバの耳:まず垂直に高度を下げるところは、難易度が高いと思います。飛騨側のトラバースの区間は、鎖が設置されていて、高度感はあるのですがそれほど長くありません。
・馬の背:「ウマノセ」の文字を見ると緊張感が高まりました。ただ、いざ上り始めるとアドレナリオンのせいか、恐怖感はまったくありませんでした。ナイフリッジなのですが、稜線上に足を置きながら進めます。途中で稜線上に足を置けないところが一箇所ありますが、そこは信州側に狭いですがしっかりした足場があるので、そこを使って前に進みます。ここが最大の核心部かなと思います。事前にYouTuberの動画を見て予習していたので、焦りはありませんでした。
感じたのは、ジャンダルムは象徴的ではありますが単なる岩峰であり、奥穂高側からの直登ルートでなければ、それほど難易度は高くありません。むしろ、そこに至るまでのアクセスの困難さに本質があると思いました。西穂高山荘から奥穂高山荘は、ヤマケイオンラインで10時間のコースタイム。登攀技術もさることながら、10時間集中力を維持できる体力・気力が重要だと思いました。
奥穂高岳から吊り尾根経由で岳沢まで一気に高度を下げます。結構疲労しました。岳沢小屋で昼食(ブラックキーマカレーとおでん)とビールを。写真を撮るのを忘れて、一気に平らげました。美味かった。岳沢小屋から上高地までは整備された道を下ります。特に迷うことはないと思います。
この日の宿泊は徳澤園。歴史ある趣のあるたたずまいで評判通りの施設。お風呂に入れて豪華な食事と、満足度非常に高いです。館内全体は井戸水を使用し、冷たくて美味しい。また来たいと思いました。
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