移り往く季節の狭間で…剱岳(別山尾根)
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- GPS
- 11:33
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,677m
- 下り
- 1,790m
コースタイム
- 山行
- 3:04
- 休憩
- 3:43
- 合計
- 6:47
- 山行
- 8:57
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:37
天候 | 1日目 曇り 2日目 晴れ のち くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山黒部アルペンルート臨時駐車場 (無料) https://maps.app.goo.gl/NmcH2RiTXj4QNFRb6?g_st=ic ■立山駅 〜 立山室堂 大人往復 : 7,380円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■剣山荘 ~ 一服剱 ~ 前剱 足場のガレた鎖場のアップダウンあり。 このルートの問題は下り。固まった砂地に石や岩がゴロゴロしている為、下山時には落石させないように細心の注意を払って下山する。下山中に頭くらいの大きさの岩を落とす登山者もいたのでヘルメットは必須… ■前剱 ~ カニのたてバイ カニのたてバイは岩に杭を打ち込んだ足場と、鎖場がある。鎖場の基本としては鎖に頼りきらないのが前提だが、岩側の持ち手が非常に少ない。カニのたてバイ終わり後も、谷間を進む様に歩く為、待つ際には絶対壁際に寄って落石からの直撃を避けたい。 ■カニのたてバイ ~ 山頂 傾斜が緩くなり早月尾根のルートと合流。足元は相変わらずガレており、人通りが多くなるので滑落注意。 ■カニのよこバイ ~ 剱山荘 幾万の登山者が歩いたせいか、足元の岩の端はツルツルして研磨されている。問題のよこバイを過ぎた後の下りの鎖場に難儀。 その後、下山用ルートで巻く事もあるが、登り返しも多数ある為、現在地の把握に努めたい。 |
その他周辺情報 | ■温泉 スパ・アルプス 3時間コース 4:00〜21:00 男性 一般 1,300円 / 男性 会員 900円 女性 一般 1,300円 / 女性 会員 900円 ※3時間を超えると、入館時の通常料金との差額に加え200円 他料金は↓ http://www.sauna-alps.com https://maps.app.goo.gl/VMmC36AXL1gcX1D39?g_st=ic 会社の先輩曰く 北陸サウナの聖地。らしい。北アルプスの天然水を用いた水風呂があったりする。 食堂、漫画、雑誌など置いてある。特に食堂では刺身などもあり、1000円を切るリーズナブルさには流石富山と思った。無料の雀卓もあるらしい。リフレッシュするには贅沢過ぎる一日を過ごせるある意味罪な施設… |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
剱沢から見る剱岳が1番印象的でした。足元ではイネ科の植物が身を成らして秋を感じさせる2日間となるも、照りつける日差しは未だ暑かった。
高山では季節は先行するイメージですが、ちょうど季節の狭間に来た感じがして面白かったです。
朝はカラッとした空気で雲も秋を感じさせるものでしたが、日が出ると共に雲が勢い良く沸き立ち、後立山連峰にかかる雲にはまだまだ夏を感じ、雷鳥沢へ下る際は下からムワッとした夏らしい空気を感じながらの下山となりました。
この頃は草紅葉も無く中途半端な時期でもあるのか、思ったよりも人も疎ら。しかしながら空はカラッとした秋晴れで素晴らしい2日間となりました。
鎖場は名前だけが先行したイメージ。百名山とだけあり、別山尾根の整備は行き届いているんですが、
「普通だったらこんな所道にしないだろ…」とか、
「何故ルンゼ状の方にせずわざわざ岩に足場を打ち込んで作る道にしようとしたんだろう」
と、道を作る人の立場になって考えるも分からないルート取りだらけで、1907年初登頂の長次郎谷を選ぶ理由は素人並にはぼんやり想像出来るが、この1913年の初登頂ルートである別山尾根で鎖もない時代にどうやって登ったのかが気になる。
現代の別山尾根だが、文字通り難所とされている所以外に「ここにも鎖欲しいんだけどな」という所にも無かったり、足元は延々と落石の危険性もあったりとするも、百名山とだけあり、踏み込まれた岩岩はツルツルになっている箇所もあった。そうした意味で危険性が高まっていると感じた。
近代登山の黎明期に思いを馳せ、アルパインの楽しさを垣間見た気がした。そんな登山となりました。
そして
改めて、この山を切り拓いたパイオニアの先代方、
誰もが行ける様な道作りをして頂いて整備し続け歩きやすい様に改善する関係者の方々に
心から感謝申し上げます。
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