折立登山口より黒部五郎→鷲羽→水晶→雲ノ平周回
- GPS
- 31:51
- 距離
- 47.1km
- 登り
- 3,488m
- 下り
- 3,611m
コースタイム
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 3:53
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 10:53
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 8:40
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 9:32
天候 | 1日目曇時々晴、2日目曇時々晴のち雨、3日目晴のち曇、4日目晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
折立登山口は広いが、平日でも路上駐車有り。 折立キャンプ場は熊出没のため数年来閉鎖中。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道は全行程において明瞭で分かりやすい。岩稜帯においても鎖場やハシゴなどはほとんどない。最も危険箇所は薬師沢〜雲ノ平の急勾配。登りでも下りでもとにかく滑る。 |
その他周辺情報 | 「亀谷温泉白樺の湯」が折立駐車場から最も近いものの、なんと火・水・木休み・・・。次に近い「グリーンパーク吉峰 立山吉峰温泉ゆ〜ランド」は臨時休館・・・。第三候補で「まちなか天然温泉 ゆくりえ」へ。大人850円。広くて綺麗だった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
スマートフォン
スマートウォッチ
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
|
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感想
このルートの計画を立てたのはいつのことだろう。。。
登山を始めて五年くらい経ったとき、もちろん本気で行くつもりもなく、鷲羽や水晶を登るためにはどれくらい時間がかかるのか調べるためだけに地図を買った。当時はヤマレコもやってないし、やってたとしても今みたいに無料で旺文社地図を見れたのだろうか?すごい時代になったものだ。
調べた結果「こりゃ無理だな」と諦めてから幾年月。まさか本当に、自分がこのルートへ足を踏み入れるとは。人生とは分からぬものである。てことで直前まで「ほんとにいくのか?」とびくびくしていた山旅は、ほんとにスタートしたのであった。
【一日目】
折立〜太郎平小屋。
全行程で、ゆっくりできるのはこの日だけ。多少遅くなっても全然余裕なんだけど、やはり登山は早出早着して悪いことは何一つない。林道オープンよりも早い時間にゲート前に並び、一番手で駐車場に到着。駐車場はかなり埋まっていたが、早めの行動が功を奏して表の駐車場に停めることができた。路駐もあったけど、キャンプ場の裏手に臨時駐車場があるらしいよ?全部で400台停められるとの由。
無風の樹林帯を汗ダラダラ流しながら登り、稜線に出ればあとは楽しいハイキング感覚。人はかなり多いけど、道も広いので抜かしたければ勝手にどうぞ・・・
午前のうちに小屋へ到着、名物のラーメンを昼食に。汗を掻いた身体に塩分が沁みる〜!ここから先は大変な水不足なので、できるだけお水をたくさん飲んで身体に保水するよう努める。お酒も控えめに。ささっと夕食を食べ終え、早々に就寝。
【二日目】
太郎平〜黒部五郎岳〜三俣山荘。
まだ真っ暗な4:30スタート。夜は風雨が強かったが、雨は上がっていた。
太郎平からの道はアップダウンが少なくてとても歩きやすく、距離は長いが身体への負担は少ない。道の前後をどこまでも見通せるので、接近する人をすぐに発見できるのは嬉しい笑
天気は主に高曇り、ときおり晴れ間も覗くまあまあなお天気で、黒部五郎岳登頂まではとても楽しい山歩きができた。ただそこからは私にとっての目安、行動時間が六時間を超え、疲労感が顕著になり始める。カールの道をなんとか越え、黒部五郎小舎でご飯休憩。トイレ協力金200円。
三俣蓮華方面への登り返しが疲れた身体にしんどい。タイムに余裕があれば三俣蓮華にも登ろうと思っていたけど、タイムオーバーな上に身体的にもキャパオーバー、迷いなく巻道を選択するが、その巻道も結構つらい。まあ縦走に楽な道なんてないよね・・・
三俣山荘は蛇口からの水は最大限絞り、飲料水の提供もなし。歩いて数分のテン場では水がまだ出ていたので、そこで顔を洗ったり歯を磨いたり。飲むこともできるそうだが、沢水っぽいしそのままではちょっと不安…。昨日太郎平でたくさん補給してきたので幸いまだ足りる。小さいながら綺麗な小屋だった。またも無言で過ごし早々に就寝。
【三日目】
三俣山荘〜鷲羽岳〜水晶岳〜雲ノ平山荘。
4:30スタート、無風で空には満天の星空!!最高のコンディションである。目の前に立ちはだかる鷲羽岳への道はガレて足元悪い、落石注意。背後にはくっきりと槍ヶ岳のシルエット、ロケーションは最高。山の向こうから太陽が出るので、周囲が明るくなってもずっと日陰のまま。それはそれでありがたい。
登頂時は眼下に随分雲が出てきてしまったが、それでも北アの最深部をぐるっと見渡せる大展望。ワリモ岳を越え、水晶小屋に荷物をデポさせていただき水晶岳をピストン。なだらかな稜線の先にかっこいい山容が迫ってくる。山頂は狭く寛げるスペースもないので、写真だけ撮ってすぐに下山。
水晶小屋でバッジ購入、トイレ協力金200円。山頂で出会った山小屋ガールとちょっとお喋り。どんなお客さんが嫌?と尋ねたら、「嫌というか、連絡なく到着の遅くなる人は心配です」とのこと。気をつけよう。
野口五郎に向かうという小屋ガールと別れ、祖父岳を越えて雲ノ平へ。最後の秘境、というにはいささか人が多すぎるが、それにしても絶景なのは間違いない。遠くへ来たものだと、しみじみ思う。
さて雲ノ平山荘はとても綺麗で客層も若い。到着するなり、先に受付を済ませた女性が「ずっと同じルートですよね?」と話しかけてくる。えっそうだったの???
私って全然人のことを見てないんだよね。挨拶をしても姿を目に入れることはほぼない。目を合わせてがっつり話し込んだ人なら覚えてるけど笑
その人とは同室にはならなかったけど、私のすぐあとに受付した女性と同室に。フレンドリーな関西女性で、とにかくめちゃくちゃ気が合い話し込む。三日ぶりに会話した笑
ヤマレコもヤマップも他SNSもなにもやっていない彼女、ともちゃんと時間を惜しんで話し込み、夜は更ける。
【四日目】
雲ノ平山荘〜薬師沢〜太郎平〜折立。
この日も長い行程なので、4:30前に出発する私をともちゃんはわざわざ外まで見送ってくれた。ともちゃんはこの日、反対方向へ向かう。本当に楽しかった、忘れないよ〜!
暗いうちに雲ノ平を歩くのは本当に勿体ないけど仕方がない。明るくなった頃にはもう木道末端辺りまで来てしまっていた。
そこから先は薬師沢への激下り。ともちゃんがくれぐれも気をつけるよう念を押していたが、まさしくこの道は他の山では記憶にないほどの悪路である。白馬の石もかなり滑ったが、その三倍は滑る。いや五倍かもしれん。
もう精神的に疲労困憊で薬師沢小屋に到着、途中私を抜かしていったお兄ちゃんたちも休憩中。彼らとは昨日同じ小屋で泊まったし、一人とは祖父岳を下ったところでも会話を交わしている。あの悪路を下った連帯感から、ここでもお弁当を食べながらお喋り。そうこうしていると、私と同じ四日間を過ごした女性も到着。次の太郎平でまた会えたらね〜と再びばらばらに歩き出す。
太郎平までの登りもしんどいが、これを越えればもう上り坂はない。この山旅最後のご褒美だ!と自分をなんとか励まし、辿り着いた太郎平ではさっきの女性が待っていた。折角だから記念写真を撮ろう!と言われ驚く。ああ、そういう撮影ってありなんだ!よく見ればお兄ちゃんズもいる。女性に誘われるまま、皆で撮影。楽しかった!
実はお兄ちゃんたちはまだ登山2回目と3回目。二人連れではなく、経験者と6人で雲ノ平で二泊したとのこと。なんとまあ贅沢な!あの速さであの道を歩けるなら、これからも大抵の所は歩けるだろう。てことで彼らも山SNS未経験。駐車場で再会し、一足先に走り出した私を、手を振って見送ってくれた。
今はまた連絡を取れる手段が増えたけど、一昔前は山での出会いは、本当に一期一会だった。だからこそ大切な思い出だし、印象にも深く残っている。今回の旅はそんな出会いばかりで、素晴らしい風景や苦しい登山道の記憶と共に、私の生涯の宝となるでしょう。出会った人々に感謝。無事に下山させてくれた山に感謝。そしていつも日本全国ほっつき歩いてる私を妻に持ってしまった夫に感謝。かわいそうに!笑
太郎平小屋は20年以上前から樽生ビールを取り扱いいただいている親派。社内報で知りましたが違和感ある笑
またまたですが、このルート(私は逆回り)、お盆休みに行く予定でした。台風の影響を考慮し泣く泣く断念😢雲の平とか、あの稜線を歩きたくて、、羨ましいです!
姉さんの日記は痒いところに手が届く情報満載で助かってます!
そして、なんとここも計画中でしたか!笑
道中言葉を交わした人たちにも、東京から公共交通機関で来ている人が結構いました。新穂高へ双六経由という人が多かったかな🤔バスの関係でしょうか。
雲ノ平に北アの稜線、いつかチャンスが巡ってきたら再びトライしてみてください!きっと大好物ですよ笑
太郎平でビールを飲んだとき、頭にkyoさん浮かびましたよ笑サントリー…山小屋…
そして社内報に出るほど有名なんだ。次は生を飲まなきゃ!🍺
北アルプスの百名山で,黒部五郎と水晶だけ残してるので,同じようなルートをいろいろ考えては投げだし,を繰り返しております。行程,参考になりました。今年の水不足はシャレにならないようですね。今年,北アエリアに行けるか微妙ですが,もし行くことがあったら水たくさん持って行きます。
残すは黒部五郎と水晶ですか、それはロング確定ですね笑笑
とは言え一度に回るのも良いですが、時間が許せば別ルートで別々に行ってみたいとも思いました。計画も含めて楽しんでください!
水不足シャレになりませんね〜飲料水は持ち上げられるにしても、今は洗顔やトイレにまで影響あるので、今年は雨の後か小屋締め直前をお勧めします!
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