奥又白池〜前穂高・北尾根〜明神岳主稜
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,944m
- 下り
- 1,931m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:15
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:15
天候 | 9月24日:快晴 9月25日:晴/薄曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
9月24日 13:00 前穂高岳 着。
誰もいない。
乾いた風が気持ちいい。
静かな山頂。
空は高く、
奥穂高から槍ヶ岳の稜線が秋空に映えている。
ソーセージとチーズを取り出してコーヒーを作った。
最高の瞬間だった。
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9月23日(土曜日)
温泉に浸かりながら、うとうと日程を考える。
今日、上高地でサイトすれば、明日、日帰りで行ってこれるな。
けど、秋山を楽しみたいし、
前穂高山頂サイトはしたいしな。
さてどうしようかなと思いつつ、
のんびり温泉に浸かってたら
いつの間にか上高地行きの最終バスが出発していた。
あれま。
9月24日(日曜日)
予報通りめちゃ良い天気。
今回はダム決壊をまぬがれ、
無事、パノラマルートから中畠新道に入れた。
3年前、前穂高北壁Aフェースを登攀した時の道だ。
藪と急坂でストックが引っかかりつつ、
こんな感じだったなと思い出す。
松高ルンゼを見ながら高度を稼く。
少し開けた岩場にでると
紅葉し始めた木々の向こうに北尾根が見えた。
己正面壁、前穂高北壁を抱いた北尾根は屹立として美しい。
あの時の落石直撃を思い出しつつも、しばし見とれた。
広困離灰襪悗噺かうトラバース道にでると
黄色になりかけた木々が一面に広がっていた。
その向こうに優美な常念岳。
誰もいない静かな秋山だった。
トレースも薄いながらあるので、思っていたより悪くない。
最後のガレ場も涸沢から広困離灰襪妨かう程度だった。
広困離灰襪砲11:00に着。
今日中に下山できそうだけど
下山したくないんで、ちょっと時間をつぶす。
北尾根はいつ来ても気持ち良い。
特にこの時間はあまり人がいないので静かに堪能できる。
絞途中から振り返る妻は秀麗だし、
涼しげな岩場にひっそりと咲くイワギキョウも可憐だった。
景では1パーティーの方とすれ違ったけど、
セカンドの方の服が岩と同じ色で全く気づかず、
はじめはソロリードを練習しているのかと思った。
13:00 前穂高岳 着。
誰もいない。
乾いた風が気持ちいい。
静かな山頂。
空は高く、
奥穂高から槍ヶ岳の稜線が秋空に映えている。
ソーセージとチーズを取り出してコーヒーを作った。
最高の瞬間だった。
ツェルトをたててサイトの準備をする。
日は徐々に傾き始めて
アーベントロートに期待が膨らむ。
そういえば途中であった方はどうしたんだろう。
もう少し待ってこなかったら
ザイルを持って様子を見にいってみるか。
そう思ってたら稜線から顔が見えて、一安心。
日は更に傾いていき、
西穂高から奥穂高のシルエットが夕日に浮かび上がった。
明神岳はピンク色に染まり、
遠くの乗鞍岳は紫色に霞んでいた。
なんて美しいんだろう。
やがて青の世界へと移っていき、半月が昇り始めて夜となった。
夕食とコーヒーをとって、そのまま就寝。
深夜、目が覚めてツェルトから顔をだすと
予想通り、満点の星空と天の川があった。
しばらく外にでて夜空を眺める。
何度見てもいいもんだな。
彼方には松本の夜景も見えて、こちらも綺麗だった。
明日のモルゲンロートも最高だろうな。
9月26日(月曜日)5:00
徐々に東の空が明るくなりだす。
ツェルトから外に出て日の出を待つ。
まだ寒く手袋をとると手がかじかむ。
やがて太陽は雲間から顔をだして、
あたりを一面に染めていく。
雲海はピンク色から金色に変わっていく。
ナウシカが歩いていそうだった。
穂高連峰はモルゲンロートにもえ、最高の朝を迎えた。
これから明神岳主稜で下山するけど、
今日もゆっくり楽しんでいこう。
長大な南西尾根も
紅葉や鳥のさえずりを聞きながら行けば気持ち良いしな。
こんな二日間、なかなかないな。
きてほんとに良かった。
PS:前穂高山頂でお会いしたパーティーは
これから下山して釜トンネルを歩いて
タクシーに乗り、駐車場までいくとのことだった。
更にそこから山形まで帰るそう。
爽やかな笑顔で仕事があるからねと。
頭が下がる思いだった。
13時に山頂に到着してるのに
コーヒー飲んでのんびりしてた僕って一体、、、、。
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【9月24日】
アカンダナバス5:10➡5:40 上高地
上高地5:45➡7:00徳沢7:10➡7:30パノラマルート入口
➡8:00中畠新道入口(奥又取付)➡9:15奥又白池9:30
➡11:00前穂高北尾根 5/6のコル11:30➡13:00前穂高頂上(泊)
【9月25日】
前穂高頂上7:15➡明神岳➡8:30 明神岳2峰 8:40➡9:00明神岳4峰
➡9:45 明神岳5峰台地 10:15➡11:40 明神岳・南西尾根取付 11:50
➡12:10 岳沢登山口➡12:30上高地
【ソロ対策】
・登山計画書:会社引き出しの中、車の中(ダッシュボード上)、登山口
・連絡:友人に要所要所で随時連絡
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※高山タクシー最終(090-3303-4813):18:45(18:00迄に連絡する)
【装備】
懸垂下降用ザイル(20メートル)
ハーネス(ブルーアイス;コーカスプロ)、ルベルソ+管付カラビナ
ヘルメット、緊急用シュリンゲ(60僉2、120僉2、カラビナ×4)、
登山靴(スカルパ・リベレライト)、登山靴用の袋、フィット靴下
サイマルアルパインパンツ、アクティブスキン(長袖上)、
コアプレシェルフーディ、R1フーディー、アトムLTフーディー
ナノエアパンツ、レインウェア(パタゴニア・ストーム10)
手袋(ドライレイヤー、薄手手袋、オーバー)
シュラフ(イスカ450)、シュラフカバー(イスカ)、ツェルト(1人用)
エアマット(サーマレスト・ネオエアーXライト;R値4.5)
グランドシート、テントマット、ストック(フリーライト)、
コップ、コッヘル、食料(下記参照)、水(下記参照)
火器、ガスカートリッジ(小)、箸、スプーン、歯ブラシ
ヘッドランプ、携帯電話、電池、充電池、テーピング、地図、
コンパス、ライター、 リップ、ナイフ、トレペ、ウェットティッシュ
お金、腕時計、コンタクトレンズ、メガネ、銭湯装
※寝具:イスカ450+ネオエアーXライト
事前の予想最低気温(1℃;3000m)。
少し寒かったがあるものをすべて身体にかければそこそこいける。
マットのR値が低かった為、寒かったかもしれない。
※ガス使用量:
水300ミリリットル×4回沸騰+追炊×2使用
ガスカートリッジ;160g→148g
【食料(2日携行量/実摂取量)】
パン(さつまいもスティック64kcal×6+ミルクスティック125kcal×3)
カレー+α米、ソーセージ×2本、チーズ×3、粉末コーヒー、粉末お茶、飴
※ソーセージ/チーズは+1つづつあると快適
【水分(2日携行量/実摂取量)】
スポーツドリンク2,000ml、お茶600ml、水1,500ml
➡スポーツドリンク1,800ml+お茶600ml飲用
水900ml飲用
※出発〜山頂までの飲用量:スポーツドリンク+お茶600ml
※二日目出発時点での残量:スポーツドリンク800ml+水600ml
※二日目飲用量:600ml
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