ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6035934
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍

ラストフロンティア「伊藤新道」。湯俣↑新穂高温泉↓

2023年10月07日(土) ~ 2023年10月09日(月)
 - 拍手
akitanamahag その他3人
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
21:31
距離
37.5km
登り
1,843m
下り
2,020m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:49
休憩
0:32
合計
7:21
7:15
32
スタート地点
8:04
8:14
21
8:35
8:36
53
9:29
9:44
40
10:24
10:24
40
11:04
11:06
48
11:53
11:58
52
12:51
12:52
53
13:44
13:45
53
2日目
山行
6:53
休憩
0:00
合計
6:53
14:37
114
10:39
10:40
147
13:06
13:07
46
13:53
13:53
89
15:23
15:23
17
15:40
3日目
山行
5:53
休憩
0:27
合計
6:20
15:40
6
6:35
6:36
32
7:08
7:08
15
7:23
7:23
13
7:36
7:37
39
8:16
8:27
1
8:28
8:29
38
9:07
9:07
29
9:36
9:37
17
9:54
9:54
14
10:08
10:09
49
10:58
10:59
31
11:29
11:42
13
11:56
11:56
12
12:07
12:08
15
12:23
12:23
17
12:50
12:51
5
天候 1日目:晴れ
2日目:曇りのち雪/雨
3日目:雨
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
新穂高温泉へ車回送、七倉山荘までのタクシー(南安タクシー)34,000円
高瀬ダムまでのタクシー2,400円
コース状況/
危険箇所等
伊藤新道を登る際は湯俣で通行届けを提出し三俣山荘で到着連絡をする必要有
その他周辺情報 中崎山荘奥飛騨の湯大人900円。リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤー有。
下のビジターセンターに100円割引券有。
七倉山荘でタクシー乗り換え
2023年10月07日 06:42撮影 by  iPhone 13, Apple
2
10/7 6:42
七倉山荘でタクシー乗り換え
待ちは3組程度で少し待って出発
高瀬ダムは迫力あり
2023年10月07日 07:01撮影 by  iPhone 13, Apple
3
10/7 7:01
待ちは3組程度で少し待って出発
高瀬ダムは迫力あり
高瀬ダム湖
烏帽子に向かう人は向こう側へ
3
高瀬ダム湖
烏帽子に向かう人は向こう側へ
元気にスタート
2023年10月07日 07:11撮影 by  iPhone 13, Apple
5
10/7 7:11
元気にスタート
トンネルを一つ抜ける
途中脇を走るトラックが怖い
2023年10月07日 07:22撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 7:22
トンネルを一つ抜ける
途中脇を走るトラックが怖い
2つ目通過
2023年10月07日 07:26撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 7:26
2つ目通過
天気宜しく景色も綺麗
こちらもエメラルドグリーン
2023年10月07日 07:34撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 7:34
天気宜しく景色も綺麗
こちらもエメラルドグリーン
1時間弱で登山口
ここまでなだらかな林道
2023年10月07日 08:05撮影 by  iPhone 13, Apple
3
10/7 8:05
1時間弱で登山口
ここまでなだらかな林道
引き続き整備されていて歩き易い
2023年10月07日 08:18撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 8:18
引き続き整備されていて歩き易い
名無避難小屋
2023年10月07日 08:35撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 8:35
名無避難小屋
まだトンネルがあった
2023年10月07日 08:41撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 8:41
まだトンネルがあった
コンクリの道が出てきたらあと少し
2023年10月07日 09:20撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 9:20
コンクリの道が出てきたらあと少し
晴嵐荘が見えてきた
2023年10月07日 09:27撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 9:27
晴嵐荘が見えてきた
湯俣山荘は左手にありました
こちらで伊藤新道の通行届を出します
2023年10月07日 09:28撮影 by  iPhone 13, Apple
3
10/7 9:28
湯俣山荘は左手にありました
こちらで伊藤新道の通行届を出します
晴嵐荘へのZIPラインブランコ
今回はスルー
2023年10月07日 09:48撮影 by  iPhone 13, Apple
4
10/7 9:48
晴嵐荘へのZIPラインブランコ
今回はスルー
水俣川と湯俣川の二俣の間に鳥居がありました
山の神に手を合わせてから進みます
2023年10月07日 09:57撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 9:57
水俣川と湯俣川の二俣の間に鳥居がありました
山の神に手を合わせてから進みます
鳥居から下りて沢装備の準備
2023年10月07日 09:58撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 9:58
鳥居から下りて沢装備の準備
スタートすぐ
至る所でお湯が吹き出してます
5
スタートすぐ
至る所でお湯が吹き出してます
渡渉して噴湯丘
2023年10月07日 10:35撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 10:35
渡渉して噴湯丘
噴湯丘の図
さて進みます
水流は湯俣ブルー
4
さて進みます
水流は湯俣ブルー
たまに高巻く
2023年10月07日 11:02撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 11:02
たまに高巻く
第一吊橋
2023年10月07日 11:12撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 11:12
第一吊橋
ガンダムっぽくない?ガンダム岩
2023年10月07日 11:39撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 11:39
ガンダムっぽくない?ガンダム岩
Sトウ行きま〜す🏃🏻💨
2023年10月07日 11:41撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 11:41
Sトウ行きま〜す🏃🏻💨
続く隊員達
ホッチキス状のステップがしっかりしてて登り易い
登ったあとは左手に降りていきます
2023年10月07日 11:43撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 11:43
続く隊員達
ホッチキス状のステップがしっかりしてて登り易い
登ったあとは左手に降りていきます
狭い所を左手に降ります
2023年10月07日 11:44撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 11:44
狭い所を左手に降ります
反対から見るとこんな感じ
5
反対から見るとこんな感じ
ホッチキス通り
水が少ないからと水の中を進むK
ホッチキス嫌いらしい
2023年10月07日 12:00撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 12:00
ホッチキス通り
水が少ないからと水の中を進むK
ホッチキス嫌いらしい
アルミ板の水平歩道
2023年10月07日 12:07撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 12:07
アルミ板の水平歩道
流れの強い渡渉はスクラムで
2023年10月07日 12:39撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 12:39
流れの強い渡渉はスクラムで
第三吊橋
2023年10月07日 13:01撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 13:01
第三吊橋
気持ち良い!
2023年10月07日 13:29撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 13:29
気持ち良い!
第四吊橋跡のワイヤー
2023年10月07日 13:46撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 13:46
第四吊橋跡のワイヤー
ふと見上げると雲が空一杯
2023年10月07日 14:30撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 14:30
ふと見上げると雲が空一杯
最後の第五吊橋✌️
2023年10月07日 14:35撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 14:35
最後の第五吊橋✌️
第五吊橋の先で幕営
2023年10月07日 16:06撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 16:06
第五吊橋の先で幕営
宴会スタート
銀杏のガーリック炒め
2023年10月07日 17:05撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 17:05
宴会スタート
銀杏のガーリック炒め
サンマの蒲焼鰻ざく風
2023年10月07日 17:42撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 17:42
サンマの蒲焼鰻ざく風
炊き込みご飯
他にもかぼちゃのサラダなど戴きました
2023年10月07日 18:25撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/7 18:25
炊き込みご飯
他にもかぼちゃのサラダなど戴きました
2日目
朝ごはんは昨夜の炊き込みご飯をリゾットに
2023年10月08日 07:31撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 7:31
2日目
朝ごはんは昨夜の炊き込みご飯をリゾットに
2日目
スタートから急登が続きます
2023年10月08日 08:56撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 8:56
2日目
スタートから急登が続きます
赤沢を渡ったところ
緑ロープが目印✌️
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赤沢を渡ったところ
緑ロープが目印✌️
緑ロープの脇にみんなの謎「緑のホース」もありました
2023年10月08日 09:22撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 9:22
緑ロープの脇にみんなの謎「緑のホース」もありました
小さくとんがってるのはもしや槍様?
2023年10月08日 09:35撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 9:35
小さくとんがってるのはもしや槍様?
上がってきたなぁ
2023年10月08日 09:39撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 9:39
上がってきたなぁ
1時間くらい登って休憩
景色いいね〜
2023年10月08日 09:51撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 9:51
1時間くらい登って休憩
景色いいね〜
もう1ピッチ登って展望台
ここまで急登が続きました
2
もう1ピッチ登って展望台
ここまで急登が続きました
ここも景色が抜群
ちょこんと見えてたのはやっぱり槍様でした
2023年10月08日 10:45撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 10:45
ここも景色が抜群
ちょこんと見えてたのはやっぱり槍様でした
第二庭園
雪が出てきました
2023年10月08日 11:32撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 11:32
第二庭園
雪が出てきました
第一庭園
2023年10月08日 11:38撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 11:38
第一庭園
景色が良くて沢山振り返っちゃうんだよね
2023年10月08日 11:58撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 11:58
景色が良くて沢山振り返っちゃうんだよね
雪のついてる所は慎重に
2023年10月08日 12:05撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 12:05
雪のついてる所は慎重に
かぶり岩の下を通過
2023年10月08日 12:11撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 12:11
かぶり岩の下を通過
三俣山荘の吹き流しが見えても中々近付かない🤣
2023年10月08日 12:38撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 12:38
三俣山荘の吹き流しが見えても中々近付かない🤣
分岐の標柱
夏に来た時は無かったような…
2023年10月08日 12:53撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 12:53
分岐の標柱
夏に来た時は無かったような…
伊藤新道の旅が終わりと思うと少し寂しい
2023年10月08日 12:54撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 12:54
伊藤新道の旅が終わりと思うと少し寂しい
三俣山荘に到着!
受付で無事到着の連絡をしました
2023年10月08日 13:00撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 13:00
三俣山荘に到着!
受付で無事到着の連絡をしました
双六小屋へ向かってまだまだ頑張る
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双六小屋へ向かってまだまだ頑張る
振り返って鷲羽
カッコイイね〜
5
振り返って鷲羽
カッコイイね〜
景色は相変わらず良い
槍もずっと見える
2023年10月08日 13:35撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 13:35
景色は相変わらず良い
槍もずっと見える
振り返って鷲羽、水晶
何度見ても良いね〜
2023年10月08日 13:48撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 13:48
振り返って鷲羽、水晶
何度見ても良いね〜
三俣蓮華岳
山頂にちょこんと標柱が見える
2023年10月08日 13:48撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 13:48
三俣蓮華岳
山頂にちょこんと標柱が見える
三俣蓮華岳への分岐
巻道ルートで双六小屋へ
2023年10月08日 13:50撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 13:50
三俣蓮華岳への分岐
巻道ルートで双六小屋へ
三俣山荘から2時間くらいで双六岳分岐に到着
2023年10月08日 15:22撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 15:22
三俣山荘から2時間くらいで双六岳分岐に到着
双六小屋が見えた〜
てかこの下りの残雪が3日間で一番怖かった
2023年10月08日 15:25撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 15:25
双六小屋が見えた〜
てかこの下りの残雪が3日間で一番怖かった
双六小屋にとうちゃーく!!
2023年10月08日 15:40撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/8 15:40
双六小屋にとうちゃーく!!
雪がパラついてきたので急いでテントを設営しました
サムッ((>д< ;)))彡❄❄❄
2023年10月08日 16:29撮影 by  iPhone 13, Apple
2
10/8 16:29
雪がパラついてきたので急いでテントを設営しました
サムッ((>д< ;)))彡❄❄❄
伊藤新道の無事通過を祝って
2023年10月08日 17:40撮影 by  iPhone 13, Apple
4
10/8 17:40
伊藤新道の無事通過を祝って
小屋のおでんを買って温めて🍻😋
2023年10月08日 18:42撮影 by  iPhone 13, Apple
4
10/8 18:42
小屋のおでんを買って温めて🍻😋
最終日は雨の中スタート
2023年10月09日 06:35撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/9 6:35
最終日は雨の中スタート
雷鳥発見!
パシャッ!! Σp[【◎】]ω・´) ハッケン!!
ドコドコ?ど真ん中だよ〜🐦
2023年10月09日 07:01撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/9 7:01
雷鳥発見!
パシャッ!! Σp[【◎】]ω・´) ハッケン!!
ドコドコ?ど真ん中だよ〜🐦
弓折峠
2023年10月09日 07:35撮影 by  iPhone 13, Apple
3
10/9 7:35
弓折峠
雨の割に視界あり
鏡池と小屋が見えた〜
2023年10月09日 07:48撮影 by  iPhone 13, Apple
2
10/9 7:48
雨の割に視界あり
鏡池と小屋が見えた〜
西鎌尾根も見えてきた
2023年10月09日 08:01撮影 by  iPhone 13, Apple
2
10/9 8:01
西鎌尾根も見えてきた
鏡平山荘まできました
2023年10月09日 08:14撮影 by  iPhone 13, Apple
4
10/9 8:14
鏡平山荘まできました
鏡池はやっぱりこんな感じ
2023年10月09日 08:29撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/9 8:29
鏡池はやっぱりこんな感じ
上枯れ沢が枯れてない
2023年10月09日 09:24撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/9 9:24
上枯れ沢が枯れてない
下枯れ沢も枯れてない
2023年10月09日 09:47撮影 by  iPhone 13, Apple
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10/9 9:47
下枯れ沢も枯れてない
秩父沢はいつも通りか
2023年10月09日 10:09撮影 by  iPhone 13, Apple
2
10/9 10:09
秩父沢はいつも通りか
林道まで降りてきました
2023年10月09日 10:58撮影 by  iPhone 13, Apple
2
10/9 10:58
林道まで降りてきました
わさび平小屋で長めに休憩
2023年10月09日 11:19撮影 by  iPhone 13, Apple
2
10/9 11:19
わさび平小屋で長めに休憩
下山後は中崎山荘奥飛騨の湯で温まった♨️
お疲れ様でした!
2023年10月09日 13:14撮影 by  iPhone 13, Apple
6
10/9 13:14
下山後は中崎山荘奥飛騨の湯で温まった♨️
お疲れ様でした!

感想

会の山行記録
CL:S藤、食担:K、S田、記録:A

CLより伊藤新道への参加者の公募があり、休暇予定を入れて直ぐに参加申込をした。

ご存知の方も多いと思うが、伊藤新道は黒部の山賊の著者故伊藤正一さんが三俣山荘建設のために1956年に切り開いた道で、その後1983年に通行困難となり地図から消えていた。
故人の息子さん(三俣山荘、水晶小屋経営)らが2年ほど前から再興に着手。昨年鉄砲水で第1吊橋を消失するなどしていたが、本年8月20日に40年振りに開通に漕ぎ着けたのだ。

伊藤新道は湯俣から第5吊橋までは谷パート、第5吊橋から三俣山荘までが森パートに大きく分けられる。
開通と言っても一般登山道ではなく、谷パートは水量により難易度が大きく変わることから沢の経験・上級者向けとなっている。

山行前夜千葉を出発し安曇野ICで降り途中仮眠。
1日目
06:00南安タクシーで回送サービスの受付をしてタクシーで七倉山荘まで移動。
七倉山荘からタクシーを乗り換えて高瀬ダムへ。
高瀬ダムは日本でも有数のロックフィルダムと岩石を積み上げられたダムで、タクシーはその岩石をつづら折りに上がって行く。
ダムの高さも黒部ダムに次ぐ2位とありその迫力に圧倒される。
ダムの端にはジャンプ台様のものがあり、そちらから放水されるとの事だった。

タクシーを降りるとエメラルドグリーンのダム湖がありトンネル前で準備を済ませる。
ヘッデンを点けスタートすぐのトンネルを2つ抜けるが、トンネル内でトラックが通り過ぎると音と暗さで怖いのと埃が舞うのでまあまあ居心地が悪かった。

2時間程歩いたら湯俣山荘に到着する。
こちらも再建したばかりで宿泊は素泊りのみで営業中とのこと。ここで伊藤新道の通行届を提出し、積雪、水場など道中の状況を確認した。
再び進むと対岸に晴嵐荘が見え、移動にはジップラインのブランコに横乗りし自分の手で手繰って行う。YouTubeで見て楽しそうだったが、コースから逸れタイムロスとなってしまうので今回はお預けとなった。

橋を渡ると鳥居があり山の神に安全登山を祈念し、ロープをつたって河原に降り沢装備の準備をする。
足元はS田さんが水捌けの良いトレランシューズで、他の3人はラバーソールの沢靴を履いた。
川沿いを歩き始めると辺りで湯気と水が吹き出していて近づくと暖かく、川の水と上手く温度調節して足湯を楽しんでいる人も居た。
更に進んでいくと右手の対岸に白い玉ねぎ状の物が見えてきて、渡渉して近づいていくと身長よりも大きいものだった。
これは噴湯丘と呼ばれ、河原に湧き出した温泉成分が長い年月をかけて湧き出し口付近に沈殿してできたもので、国の天然記念物に指定されている。
対岸に戻って右岸を歩いていき高巻して降りると第一吊橋が現れる。
一人ずつ渡って更に進むと直ぐガンダム岩が現れる。ホッチキス状のステップが造られて登り易くなっているが、川側に下りのステップがあり、降り始めが少し狭くなっているので慎重にゆっくり通過した。

その先にはスラブ状の大きな岩が現れるが、ここにもホッチキスとアルミ板が設置されており歩き易くなっており、バランスを取りながら進んだり脇のロープを頼りながら進んだり、浅い所はそのまま沢を進んだりした。

この後から渡渉が多くなってきて、このままだと進めなさそうといった所には両岸にケルンが置かれていて渡渉ポイントを知らせてくれていてありがたかった。
また流れの強い場所では2人スクラムなどで安全に渡渉していった。

第三吊橋、第四吊橋跡と通過し、14:30過ぎに第五吊橋に到着した。
当初第五吊橋まで進めればベストで第四吊橋跡付近でビバークかと思っていたので、ここまで順調に進めて良かった。

第五吊橋先の左岸には水場があり、少し進むと平らで広い場所があり幕営した。
晩御飯はKさんがシェフで
・サンマの蒲焼鰻ざく風
・銀杏のガーリック炒め
・かぼちゃサラダ
・甘栗、さつまいも、きのこの炊き込みご飯
と秋の味覚祭りメニューを作ってくれ、美味しいご飯にお酒も進んだ。

翌朝はゆっくり目に起きて、炊き込みご飯をリゾットにして頂いた。
出発の準備をしていると、三俣山荘から降りてきたカップルがいて道の状況を聞くと、チェーンスパイク無しで降りてきたとの事だったので、我々も予定通り三俣山荘まで上がる事に決めた。

幕営地からは直ぐに急登となり、その後赤沢に降りて対岸の緑ロープを登った。
そこからも展望台までは急登と歩きづらい道が続いた。

展望台から先は良く整備されていて歩き易くなり、第二庭園辺りから雪が出てきて、第一庭園と通過した。
かぶり岩を過ぎると三俣山荘のヘリポートの吹き流しが見えてきた。
そのままトラバース道を歩き鷲羽岳と三俣山荘への分岐へ到達した。
ここで伊藤新道が終わってしまうと思うと寂しい気持ちになった。

三俣山荘で伊藤新道を無事通過した事を伝えて更に双六小屋を目指す。
巻道ルートを進むが、意外と雪が残っているのに驚いたが歩行が困難な程では無かった。
三俣山荘から3時間弱で双六小屋へと到達すると丁度雪がチラつき始め、急いでテントを設営した。

小屋へ行くとおでんとカレーはテイクアウトできるとの事でおでんを人数分買ってテントに戻りコッフェルで温めた。
S藤さんS田さんが持っていた炊き込みご飯を晩ご飯にして、おでんと皆のおツマミで乾杯した。

外は雪から雨に変わっていて風も思ったより吹き、夜中は風の音で何度も目が覚めてしまった。

翌朝は4:00に起床し朝食と準備を済ませ、メッシュ天気予報で雨が弱まるタイミングを図った。
しかし、メッシュ予報はコロコロ変わって雨も弱まる気配がないのでCLの決断で6:00過ぎにテント撤収を決行し、トイレを済ませて出発する。

寒さが心配だったが思ったよりも暖かく、雨も風もさほど強くならず、更には雷鳥にも遭遇と雨の日ならではの良い出来事も😄

順調に高度を下げて新穂高のビジターセンターに到着するとCLが回送先である深山荘へ車を取りに行ってくださり楽をさせて貰った。
その後ビジターセンター上の中崎山荘奥飛騨の湯で身体を暖めて帰葉した。

今回は秘境の沢登り、急登の森、今シーズン初の雪歩き、この時期の雨中行動と変化に富んだ山行となった。
無事に山行を完遂させて頂いたメンバー。募集、計画、山行中とコントロールして頂いたCLに共に感謝。

また伊藤新道を訪れるなら第五吊橋の先の野湯に入って、晴嵐荘に戻ってまた温泉に入って温泉三昧したいなぁとも思う。

今回、谷パートの沢は水量が少なかったため難易度が低かったが、今後も訪れる際は水量と当日までの天気をしっかりと確認する必要があると思う。

装備に関してはラバーソールの沢靴が一番だが、S田さんの水捌けの良いトレランシューズにウールソックスも快適に歩けたとのこと。
S田さんはトレッキング用にノーカットシューズも持ってきていたが、トレランシューズ一足で通すのも有りだと思った。

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コメント

すごーい😆
みんなで🍢も美味しそう(≧∀≦)
2023/10/17 9:32
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Njk-ieさん
双六小屋のおでんほ7種も入ってて美味しかったよ〜😉
2023/10/17 14:57
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