蓼科山でBCは撃沈。蓼科山〜双子池〜亀甲池〜竜源橋の周回
- GPS
- 15:07
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,276m
- 下り
- 1,274m
コースタイム
- 山行
- 13:27
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 15:07
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<竜源橋の手前から蓼科山〜蓼科山荘> 蓼科山までは踏み跡も明瞭で問題有りません。軽アイゼンが有ればピッケルも不要です。でもピストンにしないで蓼科山荘方面に縦走する場合、早朝は雪がしまっており、出だしが下が見えない程急傾斜な為、ピッケルと10本爪以上のアイゼンが有った方が良いと思います。スキーの上級者コース位なので、スキーの人はそれを目安と思って下さい。登山道は全て雪で被われています。 <蓼科山荘〜大河原峠> 登山道は深い雪で被われているので分かりづらいです。木の枝が道を被って藪漕ぎも所々有りました。小山を登るまでは良いのですが下りで道に迷い易いです。間違った踏み跡が多く、広い尾根沿いに進むと引き返すのが大変ですので気をつけて下さい。 <大河原峠〜双子山〜双子池> 道は明瞭です。頂上付近はこのルートで唯一雪が融けていました。 <双子池〜亀甲池〜天祥寺原〜竜源橋> 双子池〜亀甲池は出だしの登りが少し大変です。雪が多くて踏み抜きに注意して下さい。ワカンやスノーシューは必携です。竜源橋へ下り始めた傾斜が急になる所から踏み抜きが多くなりました。特に午後は注意して下さい。 |
その他周辺情報 | プール平の共同浴場に入る予定でしたが、ナビ君が間違って蓼科湖を指したので、そこの湖畔に建つリゾートホテル蓼科を利用。大人800円。木製の桶風呂、露天風呂有り。シャンプー、リンス、ボデーソープ等もあり、ちょっと高級な感じでした。 |
写真
装備
個人装備 |
ファンスキー
スキーブーツ
ストック
登山靴
チェーンスパイク
山専ボトル 900ml
ヘッドランプ
GPS等
|
---|---|
備考 | スキーの板とブーツを持って行ったのは失敗でした。このルートなら普通の冬山装備で、登山靴にアイゼン、ピッケル、ワカンかスノーシューの方が楽でした。 |
感想
以下のレコの様に、このルートはほぼ2年前にクロカンの板で挑戦した事が有ります。その時も今回と同様に計画は双子池から雨池〜白駒池と大きく周回する予定でした。しかし練習無のぶっつけ本番で2メートルの20年まえのクロカンにはきついコースで途中でエスケープしました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-274165.html
今回は同じコースを計画し、板を1メートルのファンスキーに変えて挑戦しました。20日ほど遅かったせいで雪の量は減っていましたが、天気が前回より悪くて前回よりさらに今一の結果でした。こちらの方が板が短い分は楽ですが、その代わりにスキーブーツなので、蓼科山の登山用に登山靴も持っていったので重かったです。スキーブーツにアイゼンが合わなかったのでしかたが無いところですが、後々が辛かったです。前回持って行ったワカンとミラーレス一眼は持っていかずに、コンパクトデジカメにして軽量化を図りましたがそれでも前回よりは重かったです。
いつもだと何回かスキーをやっているはずなので、クロカンの様にいきなりぶっつけ本番では無いのですが、今回は上の娘の大学受験でスキーには全く行ってませんでした。蓼科山の山頂までは前回と同様に問題は有りませんでしたが、そこからの下りが問題でした。今シーズンの初スキーがいきなり練習無の上級コースは流石に怖かったです。しかも前回と違ってガスって下が見えませんでした。途中から全く先が見えない急斜面を滑り出す勇気がありません。最初に辿った踏み後も途中から引き返していました。この時はここで撤退も頭によぎりました。しかし時間も早いので場所を変えながらガスが晴れるのを待つと、やっと下が見えました。でも直ぐにガスって見えなくなります。2度目か3度目にガスが晴れた時を選んで下り始めましたが、腰が引けて全く情けない状態でした。
何とか蓼科山荘に到着した時には予定より1時間ほどの遅れ。でもまだ雨池方面の周回はあきらめていませんでした。ここで休憩して大河原峠を目指します。前回はここでキャンプをしていた人達がいましたが、今回は誰もいませんでした。今年はこちら側のレコは全く無いので状況は判らなかったのですが、前回はこの区間が一番迷って藪漕ぎも多くて大変だったので覚悟はしていました。
途中で向こうからくるソロの女性と会いました。キャンプで双子池〜大河原峠と周ってきたそうです。この人が今回で唯一会った登山者でした(蓼科山の山頂で下るのを躊躇した際に、後から登ってきた男性はいましたが)。話では明確な道が無くって大変だった様でした。
取りあえずこの女性の踏み後を辿れば良いと思ったのが間違いでした。途中で見失い、暫く下ってからGPSで確認したら、間違った尾根を下っていました。左にトラバースすれば戻れると思ったのですが、スキーを履いたままでの樹林帯のトラバースは大変でした。結局は板を背負って登りかえしたのですが、最初からそうすべきでした。下りでまた板を履いたのですが、GPSを胸ポケットに入れていたら落としてしまい、荷物と板を置いて探しに登り返したりで予定時間から大幅な遅れて、やっと大河原峠に着きました。この時点で計画は1番目のエスケープは駄目で、2番目の雨池峠でピラタスに登りかえすか、前回と同様に双子池から亀甲池経由で竜源橋に戻るかの二択しか有りませんでした。
その前に二子山経由にするか林道経由にするかの選択も有りましたが、ここは前回と逆の二子山経由にしました。スキーを履いて登るのはシールを貼っているので何とかなりましたが、夏のコースタイムよりかかったので、双子池はパスして雨池を目指しました。林道に出てから雨池の道標に従ってスキーで下って行くと不安になりました。どう考えても下りすぎです。無雪期に歩いた事が20年位前に有りますが、基本的にはトラバースする道のはずです。GPSで確認すると明らかに間違っています。仕方ないのでまた登り返しましたが大きなロスタイムでした。雨池の道標まで戻り、逆の道を進むと落石で危険なので通行止め、雨池には先ほどの道標の様に下ってから別の道から登り返しと書かれています。しかし1時間以上は遠回りになります。今からだと日が暮れます。道にはスキーの跡が有るので、この立ち入り禁止を無視して行って見るか、前回と同じ双子池経由で竜源橋に戻るか悩みました。結局もし行って駄目なら引き返す時間が無いので、前回と同じ双子池経由にしました。でも前回より遠回りした分、さらに遅れていました。
双子池の雌池は登山道を歩かずにショートカットして時間を短縮したのですが、亀甲池の先で登った記憶が有ってスキーの板でカニの横這いで登ったのですが、GPSで確認すると沢沿いの下りでした。最初に確認したら良かったと後悔しながら下って天祥寺原に。またまたロスタイムですが、ここまで来れば余裕ができたので登山道を離れ、雪で埋まった沢をスキーで下ってみました。この沢は途中から急になり、滝も有るので急になる手前で登山道に戻りました。
しかしこの記憶と違って沢沿いからドンドン離れます。変だと思ってGPSで確認するといつもの道ではありませんでした。しかしその先も明瞭な踏み跡と赤テープが有るので、そのまま下る事にしました。途中から板は外して背負っていたのですが、ここで最後の罠がまっていました。この道は踏み抜きだらけだったのです。見た目に大丈夫なのに、いきなり踏み抜きますから急げません。浅くて膝くらい、深いと腰位も潜るので、踏み抜くと足を抜くのが大変でした。ストックを刺しながら確認して歩くのですが駄目でした。何十回踏み抜いたでしょうか。30回以上は確実でしょう。おかげで竜源橋に着いた時はへとへとでした。
しかしまだまだトラブルは続きました。寒くなってきたので急いでナビ君にプール平の共同浴場の電話番号を入力し、行ってみるとお風呂が何と有りません。少し引き返しても見つからなくって、近くのお店で聞くと10分程戻らないと行けないとの事。ナビ君が間違えたのです。そのお店の人が戻るよりリゾートホテル蓼科で風呂だけは入れると教えてくれたのでそうしました。最後にこれだけ遅くなったのに小仏トンネルは渋滞17キロ。談合坂で1時間仮眠して帰宅は2時でした。
スキーを持たず、普通に登山靴、アイゼン、ピッケル、ワカンの装備ならどんなに楽な事か。。。北八ヶ岳のスキーはこれで4回とも計画未達です。昔みたいに冬はずっと週末は泊りで、北八でクロカンをやっていた頃ならもっとましだと思うのですが、練習なしでこのルートはきつすぎですね。。。さて来年はどうしましょうか。このルート、ちゃんと練習して滑れればスキーを持った方が速いのですが、技術が無いと宝の持ち腐れになります。登りはスキーの板と靴のせいで遅く、下りは転げまくりで遅かったので。。。
コメント
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Futaroさん、こんにちは♪
計画が上がってる段階から、今年もチャレンジするんだな〜って思ってました
ようやく計画達成かなと思いましたが、まだまだ未達なのですね
そのチャレンジ精神が凄いです
やはりこのレコを拝見すると、自分の過去の山行を思い出してしまいますね
再挑戦しようという境地にはまだまだ至っておりませんが、積雪期の蓼科山〜北横は厳しい思い出もある一方で、強烈な思い出にもなってます。
帰りの渋滞は大変でしたね
運転も含めてほぼ丸一日お疲れ様でした〜
miyucchi さん、こんにちは。
あのレコですよね。改めて見直しました。2月だから雪の量がもっと多かった様なので大変だったでしょう。ヒップソリを持って行ったらどうですか?きっと楽しいですよ 来年は挑戦してみては?
積雪期の北八ヶ岳だとどうしてもスキーになってしまいます。滑れると楽しいんですよ。滑れないと登りはスキーと靴のせいで遅くなるし、下りも遅くなるので意味が有りませんが 実際のところ今回も下りは転びまくりで大変でした
今回は流石にきつくて次回はスキー無でと思ったのですが、戻ってきたらやっぱり次回もスキーで挑戦したくなりました。ファンスキー2回、クロカン2回なので、次回はどちらにするか思案中です。クロカンの板と靴は25年くらい前の年代物なので、とっくに買い替え時期ですがまだ使えるので悩みどころです。。。
Futaroさん、こんにちは。
この周辺のコース、私にとっても思い出深い場所です。
私が歩いた時は新雪で大河原峠から双子山の山頂まで
90分以上かかりました。しかし、景色は最高で、苦労した
山行は強く記憶に残っています。
この記録、Futaroさんにも何度かコメントをいただき
ましたね
いはらさんが中古の部品を組合せてBC用のスキーを作って
くれたので、私も何処かで試してみたいなあとも思っているのですが
なかなか思い切れません。
ヒップソリは土曜日に使いました。(4年ぶり)標高差で
200メートルは下ったと思うので、今までの最長記録です。
しかし、このそり、大きいザックだったり、荷物が多かったり
すると、スムーズに滑るのに苦労します。
(背中の荷物の底が雪面に引っかかる)
本来は手ぶら状態で遊ぶものですね。
youtaroさん、こんにちは。
そうでしたよね〜。大変だったようですね。miyucchi さんのレコを読み返した際、双子池から二子山経由で大河原峠に行く予定が、道を間違えて林道経由になったと書かれていて、youtaroさんのレコを思い出しました。
ツボ足の人が一人いたそうですから、あの間違いは幸いだったでしょうね。もし間違わずに二子山経由にしていたらもっと時間がかかって、蓼科山に登る前に日が沈んでいたかもしれません。装備的に泊まるという選択肢は無かった様なので拙い状況になったかも。。。
ところでyoutaroさんがこの前日に登った上越の山々なら、BCにはうってつけでは無いですか?レコでも大勢BCの人が登って来たと書いていますし。。。試してみては 因みにこのルートはBCにはむかないのですが、技術さえ伴えばスキー場とは違った楽しみが有ります。
ヒップソリ、確かに荷物が多いと閊えますよね。。。自分も北穂高の下りで使った際、それは思いました。もちろん出だしの急斜面は怖くてピッケルとアイゼンですが、傾斜が緩やかになって他の人がシリセードをやっている所で試したのですが。それから12本爪アイゼンを着けていると邪魔ですよね。かといって傾斜は緩やかになっても、先でまた急になるのでアイゼンを外すのは面倒ですし。あそこだと涸沢から下で、12本爪アイゼンを外せる所からがヒップソリに向いていそうです。それでも荷物が閊える問題は残りますが。。。
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