薬師岳
- GPS
- 11:16
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,811m
- 下り
- 1,804m
コースタイム
- 山行
- 9:57
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 11:15
天候 | 晴れ→晴/くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この日は出発時に3台、戻ってきた時は10台位。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・折立〜太郎平小屋 よく整備された登山道ですが、雨水で削れてギャップになっているところあり。 紅葉は折立〜標高1500mまでが見頃。 木道は霜や残雪で滑りやすくなっている。 標高2100mを超えると雪が現れるが薄ら積もっている程度。 太郎平小屋はすでに営業を終えている。 ・太郎平小屋〜薬師岳 キャンプ場までの木道は雪で埋もれているところあり(通行時に踏み抜きなど注意)。 キャンプ場奥の沢は凍結していないので通過は容易。また、水も確保可能。 標高2500mまで雪の状態は変わらず。 標高2600m辺りから雪が目立ち始め、深いところで膝下。 完全なトレースにはなってなく踏み跡が付いている程度。また、雪が深いところは夏道を外れています。 薬師岳山荘を過ぎると稜線の右手は雪庇ができつつある。 また、北風が強く雪が飛ばされくクラスト斜面。 (日曜日に降った新雪が風と寒さで固くなったようである) 途中までツボ足で登ったが避難小屋跡手前でチェーンスパイクを装着。 さらに夏道沿いに進むと尾根の左手をトラバース気味に進む。 山頂まではここからが肝です。夏道のイメージでいるとはまります。 山頂手前のポコ辺りのトラバースはクラストしてます。 チェーンスパイクでは不安定であった。 帰りは12本爪のアイゼンを装着して標高2600mまで下山。 なお、ストックはダブルウィペット。 この日は山頂付近で風が弱くなったが、それまでは冷たい強風が吹いていたので防風対策も必須である。 |
写真
感想
暑い夏が過ぎ去り一気に冷え込んできた。日曜日には奥志賀高原で初雪に見舞われ自転車で難儀したが、それ以降好天が続いた。木曜日は天気が持ちそうなので平地から眺めても白い色が目立つ薬師岳に登ることにした。
これからの季節に備えるために、そろそろ重荷にも慣れておかないといけないので、冬山日帰り装備をザックに詰め込んだ。どうせなら寒さにも慣れておく必要があるので、前日に折立に入って前泊して早立ちする。折立の駐車場には二台だけ。すでに山小屋は冬仕舞いで静かな登山である。山はやっぱり静かな方が好きである。
さて、当日はあまり冷え込むこともなく薄めの手袋とソフトシェルでスタート。時間はたっぷりあるが久しぶりの荷で腰が痛い(脚は軽め)。
それでもゆっくり進めば問題なし。最初の三角点のベンチで一休みだが時間は短く感じる。ここから照明を最大にすると足元がバッチリで歩きやすくなる。
太郎平への道は標高2000mから長い。目の前の木段、階段を黙々とこなし雪は2100m辺りからチラホラ。そのまま太郎平小屋へ到着。目指す薬師の尾根は真っ白だ。
太郎平で一息入れてキャンプ場に向かうと木道は一部が雪で埋もれていた。
踏み抜かないよう注意深く通過したが、やはり気が抜かない。
キャンプ場から奥の沢筋は水の音がした。帰りはここで水を補給していこう。
沢の急登はがんばりところ、凍っているところが少ないので助かった。
さらに標高を上げ薬師平を通過、周囲の山々の写真を撮ってばかりで時間を食う。
尾根筋に出て標高2600手前から雪が目立ち始める。
先行者の足跡を頼りに進むが夏道ばかりではなかった。季節限定の秘密のルート取りだろう。薬師岳山荘手前で風が強まり指先が冷えたがやがて弱まったので助かった。
薬師平小屋を通過。いつもならここで余分なものをデポするが今回は嫌な予感がしたので簡単な食料を口にして先に進む。
最初のポコも季節限定の左側からの通過。その上からはクラスト斜面となった。
風紋、雪庇もあるので注意がいる。
ツボ足だったが避難小屋手前は勾配が増し固めなのでチェーンスパイクを付ける。
そのまま山頂に向かう。左手の鍬崎山、鉢伏山の赤と雪の白のコントラストが対照的。
さて、クライマックスはその先の緩い夏道のトラバース。新雪は吹き飛ばされてやや硬めの斜面が続く。さすがにチェーンスパイクで突入するも固定力が不足気味だ。
なんとかウィペットも活用しながら山頂まで進むが、帰りは12本爪を使うことにした。
すでに閉ざされた社に参拝、写真を撮る。淡く見える富士山などの風景を味わっていたがさむくなってきたので下山開始。帰りはアイゼンが十分に効いたので感触を確認しながら安全に降下して山荘に戻る。
日差しが出て暑くなったのでソフトシェルを脱いでさらに雪切れするところでアイゼンを外した。
途中で二名とスライド、予想通りだ。
さて、沢で水を汲んで太郎平小屋でまったりとラーメンを作ってゆっくり写真をとりながら下山。
折立が近づくと素晴らしい紅葉が出迎えてくれた。
重荷で疲れたが久しぶりの静かな雪山登山であった。
いよいよ人が少なくなり、有峰も11月にクローズ、季節は秋から冬へと移行し、冬山シーズンの到来である。
「ツリーゲイト」は下界と山との境目のイメージですね。
早月尾根や白山平瀬道にも同じ感じの場所がありましたので、今度、調べておきます。
あくまでも個人の気持ちの感じ方次第ですが、ゲートをくぐって緊張感を高めていきます。
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