2023KOBE六甲全山縦走大会
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- GPS
- 12:52
- 距離
- 45.0km
- 登り
- 3,048m
- 下り
- 3,018m
コースタイム
- 山行
- 12:12
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 12:52
飲料消費約2.5L(1.5L持参、掬星台で1.0L+極楽茶屋跡で0.5L補充、0.5L余り)
ザック初期重量6.2kg。
トイレは安井茶屋、掬星台、一軒茶屋前で3回。
天候 | 曇りときどき小雨。前日から急に冷え込みました。日中は山歩きにはいい塩梅でしたが、日没後塩尾寺手前をノロノロ歩いていると少し寒いくらいでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り)阪急電鉄・宝塚駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されています。 日没後は大谷乗越前の激下りに注意。大会の時はライトアップされています。その先しばらくも道幅が狭く木の根が張り出しているのでつまづき注意です。 東山から市街地への下りに負傷者(しかも別々に2人も)がいて救急車とレスキューが来ていました。何ということのなさそうなところでも油断は禁物ですね。 |
その他周辺情報 | 宝塚温泉・ナチュールスパ宝塚。日曜は21時閉館でゆっくりできないのでパスしましたが、湯元台広場向かいの黄金家で名物の炭酸煎餅を買って帰りました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
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感想
その存在を知った時からいつかは出たいと思っていた神戸市主催の六甲全山縦走大会に参加してきました。2019年はそろそろ体力的には挑戦できるかなと思い始めた年でしたが、迷ったりしているうちにうっかり締切を過ぎてしまいました。その後コロナ禍で2回連続の開催中止、2022年はまだ様子を伺って見送って(しかしこの年は生憎の悪天候で結果的に正解)いる間、年1回ソロで計3回縦走を重ねて今年満を持してようやくの大会参加となったのでした。
そんなわけで、悪天候や負傷、酷い混雑などがなければ完走自体は問題なかろうという状態だったのですが、やはり大会という形で縦走したいという気持ちがあり参加を決めました。2000人で同じコースを歩くのが初めての経験で、混雑などに多少の不安もあったので前夜は緊張しました。当然荷物はなるべく軽くしようと思い不要なものは置いて行ったのですが、一方で混雑や売切れで思うタイミングで補給ができないかもという不安から食料を少しづつ多めにした結果、いつもより重い6.2kgになってしまいました…何故だ。
早朝の阪急神戸線にはゼッケンやICタグをつけた参加者がちらほらと。山陽電鉄に至ってはほぼ縦走参加者専用車両でした。ほぼ全員着席で混雑してはいないものの、コミケのゆりかもめやりんかい線のようです(解る人には解るたとえ)。ところが隣の席のご老人はハイカー装備なのですがゼッケンとICタグが無く、それらがいつ頃送られてきたのかお尋ねだったので、3週間あまり前?と答えつつ事情をお聞きしたところ、インターネットで申し込んだ筈なのに送られて来なかったとのこと。その後の顛末は判りませんが参加できていればいいのですが。確かに応募のウェブサイトには8/31の〆切の後どういうタイミングで何が送られてくる等の情報がなく、10月上旬は私も不安に過ごしました。運営はJTBスポーツステーションが任されているのでプロの仕事なのですが。
スタートやチェックポイントはそのICタグのおかげで単に通り過ぎるだけで済んでしまい、時間も手間も省けて大変結構なのですが、何というか盛り上がりがありません。あ、最終CPの一軒茶屋前だけはリストバンドをつけてもらうのでちょっと時間がかかっていました。献血や再入場可のイベントなどで使うあれで、一軒茶屋〜宝塚でリタイアした人の把握や不正防止の目的だと思われます。
チェックポイントがスムーズに流れる反動かそれとも元々なのか、ルート上はほぼ全域が行列になっていました。特に登りや難しい下りの手前で完全に止まります。むしろ登り区間や難所自体はゆるゆる流れて行きます。軽量を活かして登りの山道で稼ぐ私のスタイルとはミスマッチでつらい。多少思うように追い抜ける区間は市街地や舗装路の登り斜面なのですが、これは私も苦手です。ちなみにタイムを意識して何時間で完走するには各地点を何時頃に通過すればいいかという目安を「あお鬼の六甲さん歩」さんがブログ
http://ao-oni.asablo.jp/blog/2012/11/01/6620410
で公開されていて、私も大いに参考にさせていただいているのですが、例えば東山〜鵯越や大龍寺〜市ヶ原などが他の区間に較べて速く不思議に思っていたのですが謎が解けました。そこまでで足を温存しているので飛ばせるし、そこで捲かないと捲けるところがないということだったようです。
まあ先までずっと詰まっていれば一人二人追い抜いたところで先に行けるわけでもないので諦めるしかありませんし、一人ないし数人の遅い人の後ろに列ができているのもどこの山でもままあることなので(譲ってくれたらいいのにという思いはありますが)仕方ないという気になります。しかしちょっと気になったのはゼッケンをつけている人とない人のペアが数組目についたことですね。参加者の伴走をしているらしいですが、大会のしおり「こうべのエスプリ」に「参加者以外の方の同伴はお断りします(混雑緩和のため)」とあるのです。知らずに来て大会に出くわした一般の方にはむしろ申し訳ないと思いますが、参加者の伴走となるとシステムにタダ乗りしている訳でなんだかモヤっとしますね。占有許可を得ていない以上たとえ敢えて大会の日に合わせて来たところで咎められる筋合いではないと理窟では思うのですが、えてしてそういうペアの場合横に並んでお喋りに夢中で周りに気を配っていないことが不満を感じる理由でしょうか。まあ伴走禁止を知らなかったということはありそうなので募集段階でもっと周知したらいいと思います。
さて登りはペースが遅いので楽だとは言うものの、サウスロード分岐〜ガーデンテラスの手前で一度目の脚の限界が来て攣りそうになりました。これは毎回同じなのでどうも累積標高2000mあまりが私の限界のようで、今回のように多少ゆっくり歩いてもこの限界は変わらないようです。位置エネルギーを得る仕事としては同じなので科学的には理に叶った結果ですが。少し休ませると回復してまた普通に歩けるようになるのですが、今回の場合ここで後退するとまた渋滞に巻き込まれペースが落ちる、と思うとつい無理をして決定的に攣りそうなところまで攻めてしまいました。危ない危ない。
最高峰前後の車道と登山道が何度も交錯する区間は、今年から登山道に誘導されるようになりました。が各所にスタッフがいるわけでもないので今まで通り車道を歩いている人が多かったですね。私も一か所つい前につられて車道を行ってしまい引き返すのも面倒でそのまま進んでしまいました。横断が必要なところは混雑が心配でしたが人も車もさほどでなく問題なさそうです。六甲の尾根沿いを走る県道16号はこの辺り歩道がないためやや恐怖感があり、ところによると登山道を行った方が早いので私も賛成なのですが、一か所鉄板敷きの急坂があり、下りでは雨に濡れるといかにも滑りそうで怖いのでここはお金があれば何とかしてほしいところ。
せっかくなので四阿の前から最高峰をピストンしたあと、最終CPでチェックを受けました。一軒茶屋前CPという名前だったので一軒茶屋の駐車場にあるのかと思ったらあの新しくなったトイレがある広場でした。そりゃこっちの方が広いですからね。ここはリストバンドの取り付けとゼッケンとリストバンドの番号を記録する作業があるので少し時間がかかって特別感があり、ゴールに向けて気分が昂揚します。ちなみに番号は順位ではないとのことですが719でした。
今年度は六甲全山縦走MAPにあるルートを原則とする、とのことだったので後鉢巻山も登るのかと思いトンネル手前の左手の藪の方へ進みかけると近くで作業していたスタッフさんがトンネルを通っていくよう誘導してくれました。まあ確かに後鉢巻山は大会で通るようなルートじゃないと思いましたし、まだ藪も濃かったので好んで私も通りたくはないのですが、でも1日で2千人も通過すれば一気に道がハッキリしたのではないかと惜しい気もしました。
東六甲縦走路で車道と別れてからしばらくは人が少なく自分のペースで歩けたのですがじきに渋滞に追いつき後ろからも追いつかれて行列状態に。しかし午前の菊水山などと違って割合ペースが速いです。丸一日歩いているというのに皆さんタフですね。17時10分頃ヘッデン点灯。もう少しの間なしでも行けそうでしたが、もう周りが点けていたのと、後ろの人の灯りで足元が照らされているのですが、不意に体の影になったりすると明暗差でかえって足元が見えにくくなるので。東六甲縦走路で特に渋滞していたのは、大谷乗越手前の下り(これは予想通り)と塩尾寺の手前でした。最後の舗装路の下りを飛ばしてどうにか13時間以内に湯元台広場にゴールできました。
全体を振り返った感想としては、今回のように6時20分頃のスタートだと12時間切るのは私には難しそう。もうこれ以上追い抜けるポイントがない。まあ栂尾山400階段を旧文太郎道に迂回したり、摩耶山で地蔵谷を遡行したりすれば、どちらも使っている人を見かけなかったので渋滞を避けもう少し時間短縮できると思いますが。今回も一瞬悩んだのですがやはり初参加はスタンダードなコースを行こうと思い直したのでした。
山行の内容としては、後半疲労の蓄積を感じ列について歩くのにあまり余裕がなかったので、脚力の持久力が足りないな、という感じ。累積標高2000mくらいでやってくる限界も引き上げて行きたいのですがどんなトレーニングをすればいいのでしょうね。普段の山行でウェイトを増やしてプチ歩荷をするのがいいのか、それともランニングとかジョギングがいいのか。
良かった点もあって、東六甲縦走路の滑りやすい下りでは「この渋滞の中スリップしたら前の人を巻き込む」と慎重になった結果、危な気なく下ることができました。いつもは大抵尻餅をつかないまでもちょっとヒヤッとすることがあるのですが。トラブルなく完走(完徒?)できたのは何よりでした。
住宅地で地元の方の応援があったのも嬉しかったですね。ご自宅の塀に垂れ幕を張って家の前で応援してくださる車椅子の老婦人がいらっしゃったのは印象的でした。他にも沿道の商店によるこの日に合わせた出店などもありました。今回はともかく完走を目的に余裕をもって行きたかったので、ホットレモン以外立ち寄れませんでした。完走は今回で達成してたので、もとよりタイムを競う大会ではありませんし、次回参加するならそれらを楽しむことを目的にしたいです。それなりに登山に心得のある人たちでやるお祭り、といった一体感が心地よかったです。楽しかった!
〇今日のヤマスタチェックポイント
今日のコース上にはたくさんありますが、時間が惜しかったので代表して最高峰とまだ一度も取っていないポイントだけにしました。
●六甲山最高峰(「日帰りで楽しむ全国80山スタンプラリー」とリニューアル「六甲山スタンプラリー」)
●六甲山ホテル(終了。スタンプは貰えます)
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