塩見岳・鳥倉林道ルート敗退(1泊2日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,847m
- 下り
- 1,849m
コースタイム
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 10:50
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 7:30
天候 | 11/27(月)→はれ/雪 11/28(火)→雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
■交通→中央道・松川IC〜約85分。 ■駐車台数→50台 ■トイレ→あり。 ■水場→あり。 ■登山ポスト→あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■鳥倉林道ゲート第1駐車場(1,667m) 駐車場は第1〜第3駐車場まで3つあります。 第3駐車場は駐車台数20台、鳥倉林道ゲートまで1.5kmあります。 第2駐車場は駐車台数15台、鳥倉林道ゲートまで1.0kmあります。 第1駐車場は駐車台数50台・トイレ(12月の山行記録では冬期閉鎖)・水場・登山ポストがあります。 車中泊する場合は道の駅歌舞伎の里・大鹿がおすすめです(トイレ・フリーWi-Fiあり) 道の駅から鳥倉林道ゲート第1駐車場まで18.3km・車で45分掛かります。 ■鳥倉林道ゲート(1,669m) 鳥倉林道ゲート第1駐車場から約1分で鳥倉林道ゲートに到着です。 鳥倉林道ゲートの前に鳥倉登山口の道標があり同じ道標が鳥倉登山口にもありますが、ここでは鳥倉林道ゲートと鳥倉登山口と分けます。 鳥倉林道ゲート前に登山ポストがあります(用紙なし・ペンあり) ※別称→林道ゲート・越路ゲートと呼ばれます。 ■鳥倉登山口(1,797m) 鳥倉林道ゲートから約50分で鳥倉登山口に到着です。 鳥倉林道ゲート〜鳥倉登山口まで2.6kmあり、自転車を利用すると往復で大幅に時間を短縮できますが、自転車の盗難に注意が必要です。 自転車の場合(2.6km)→15分、徒歩の場合(2.6km)→40分掛かります。 鳥倉登山口には登山ポスト(用紙・ペンあり)がありますが、11/06(月)に仮設トイレは撤去済みです。 鳥倉登山口まで続く舗装路の法面は損傷が激しく、ストックで突くだけで崩れて危険なので離れて歩くと安全です。 ■1合目(1,917m) 鳥倉登山口から約40分で1合目に到着です。 約400mの間隔で道標が設置されています。 ■2合目(2,036m) 1合目から約20分で2合目に到着です。 ■3合目(2,107m) 2合目から約20分で3合目に到着です。 小河内岳側の展望が開けていて、晴天時には休憩適地になります。 ■豊口山のコル(2,162m) 3合目から約25分で豊口山のコルに到着です。 少し開けた場所で休憩適地になります。 道迷いポイントになり、登りより下りで登山道を避けて尾根沿いに進みそうになるので注意が必要です。 ■4合目(2,192m) 豊口山のコルから約10分で4合目に到着です。 4合目付近は崩落地がありますが、通行は十分に可能です。 4合目〜8合目まで古い丸太橋を通過しますが、ほとんどが樹林帯の北側にあるので雪や凍結による転倒に注意が必要です。古い丸太橋は新しい鉄橋に切り替え中です。 4合目から根雪になり、晴天が続けば3合目までの雪は溶けます。 ■5合目(2,248m) 4合目から約25分で5合目に到着です。 ■6合目(2,298m) 5合目から約15分で6合目に到着です。 ■ほとけの清水(2,326m) 6合目から約20分でほとけの清水に到着です。 小河内岳 or 悪沢岳ルートの最終水場になります。 とても水量は細く、今後の降雪によって埋まったり凍結して利用できない可能性が非常に高いです。 冷え込む朝晩の水量は少なく暖かい日中の水量は多くなりますが、流れ出た沢水が凍結した上に雪が積もっているので注意が必要です。 ■7合目(2,358m) ほとけの清水から約10分で7合目に到着です。 ■8合目(2,437m) 7合目から約20分で8合目に到着です。 古い丸太橋から新しい鉄橋に交換されていますが、積雪期は厳しいトラバース路になります。 ■塩川ルート分岐(2,457m) 8合目から約15分で塩川ルート分岐に到着です。 塩川ルートと鳥倉ルートの分岐点になり、塩川ルート側はピンクテープで封鎖されています。 塩川ルートは林道が崩落して通行止めですが、ヤマレコには山行記録があり車の通行はできませんが徒歩の通行は可能な状況です。 ■9合目(2,473m) 塩川ルート分岐から約5分で9合目に到着です。 ここから三伏峠小屋まで歩きやすい登山道になり、有名な「三伏峠小屋あと200歩」の道標があります(テント場側も同じ道標あり) ■三伏峠小屋本館(2,591m) 9合目から約40分で三伏峠小屋本館に到着です。 上部に三伏峠小屋・本館があり(トイレ→冬季閉鎖)、下部に三伏峠小屋・新館(テント場あり)があります。 三伏峠小屋の水場(三伏沢)は往復30分掛かるので、ほとけの清水で補給すると便利です。水場の設備が撤去済みで利用できないのか、撤去済みでも水が出ているのかは未確認なので不明です。 2023年営業→7月初旬〜9月下旬、テント場(予約制・40張り)→1張り500円+大人1人1,100円→合計1,600円。トイレ→100円(水洗トイレ→200円) ■三伏峠小屋新館・テント場(2,589m) 三伏峠小屋本館から約5分で三伏峠小屋新館・テント場に到着です。 当日は山小屋の営業を終了していて、悪天候なのでテント場の利用者はいません。 当日のテント場の積雪量→15cm〜20cmになり、テントを固定する岩が少なく凍結した地面に柔らかいアルミペグは刺さりません。 ■三伏峠(分岐・2,581m) 三伏峠小屋新館・テント場から約5分で三伏峠(分岐)に到着です。 三伏峠小屋・新館のテント場を通過すると2股の分岐点になり左折→塩見岳へ、右折→小河内岳へ向かいます。 ※別称→塩見・烏帽子分岐と呼ばれます。 ■三伏山(2,615m) 三伏峠(分岐)から約20分で三伏山に到着です。 晴天時には360度の大パノラマの展望がありますが、塩見岳まで残り5kmあります。 ここから森林限界まで続く樹林帯は藪こぎになり、防寒・防風対策が必要です。 三伏山の山頂ではスマートフォンの電波があり、最新の天気予報を確認しました。 ■三伏山・本谷山のコル(2,505m) 三伏山から約40分で三伏山・本谷山のコルに到着です。 三伏峠小屋の水場(三伏沢)の水場の下降点があります(写真添付) 三伏山〜本谷山まで1回目の登り返し(下り110m・登り153m)と藪こぎがあり体力を削られます。 ※別称→コルと呼ばれます。 ■のぞき岩(2,559m) 三伏山・本谷山のコルから約20分でのぞき岩に到着です。 のぞき岩から見える展望は三伏山に大きく劣るので、あまり期待してはいけません。滑落した場合は30m落ちるので注意が必要です。 ■本谷山(2,658m) 三伏山・本谷山のコルから約50分で本谷山に到着です。 本谷山の山頂は樹林帯に囲まれていて展望が悪いです。 三伏山の山頂ではスマートフォンの電波があり、最新の天気予報を確認しました。 本谷山〜塩見新道分岐まで2回目の登り返し(下り144m・登り158m)と藪こぎがあり体力を削られます。 ■2512ピーク(2,514m) 本谷山から約55分で2512ピークに到着です。 開けた樹林帯になり鳥倉林道ルートでは有名な飯田弁の道標があり、ここから塩見小屋まで標高差232mを上ります。森林限界(2,700m)の手前で防寒・防風対策が必要です。 ■塩見新道分岐(2,672m) 2512ピークから約80分で塩見新道に到着です。 地図では2019年11月に三峰川林道が崩落して、片道20km以上の林道歩きと明記されています。 森林限界(2,700m)から塩見小屋に乗っ越す斜面は、初冬期で雪が少なくハイマツ+岩場のMix帯になり滑落に注意が必要です。 ■塩見小屋(2,746m) 塩見新道分岐から約45分で塩見小屋に到着です。 塩見小屋の冬期避難小屋は山小屋の入口のみ開放されていて、広さ2畳で実質1名しか利用できません(狭くてテントは張れない) 休憩 or 避難する場合は5名まで利用できますが、厳冬期は塩見小屋が雪に埋まり利用できません。 入口は二重の引き戸(外→鉄戸・内→ガラス戸)になり、雪が降り積もった場合は扉のレールが埋没・凍結する場合があるので除雪すると安心です。初日の夕方から吹雪で風速10m〜15mあり、外扉がガタついてうるさくて困りました。 2畳の冬期避難小屋で先着1名しか使えず使用倍率が非常に低く、デポした荷物の盗難には注意が必要です。 冬期避難小屋の内部や設備は写真を添付しています。 2023年営業→07/01(土)〜10/15(日)、テント場→なし、冬期トイレ→なし。 ■■塩見新道分岐(2,672m) 塩見小屋から約15分で塩見新道分岐に到着です。 ■2512ピーク(2,514) 塩見新道分岐から約50分で2512ピークに到着です。 ■本谷山(2,658m) 2512ピークから約80分で本谷山に到着です。 ■三伏山・本谷山のコル(2,505m) 本谷山から約25分で三伏山・本谷山のコルに到着です。 ■三伏山(2,615m) 三伏山・本谷山のコルから約55分で三伏山に到着です。 ■三伏峠(分岐・2,581m) 三伏山から約10分で三伏峠(分岐)に到着です。 ■三伏峠小屋新館・テント場(2,589m) 三伏峠(分岐)から約5分で三伏峠小屋新館・テント場に到着です。 ■三伏峠小屋本館(2,591m) 三伏峠小屋新館・テント場から約5分で三伏峠小屋本館に到着です。 ■9合目(2,473m) 三伏峠小屋本館から約25分で9合目に到着です。 ■塩川ルート分岐(2,457m) 9合目から約5分で塩川ルート分岐に到着です。 ■8合目(2,437m) 塩川ルート分岐から約5分で8合目に到着です。 ■7合目(2,358m) 8合目から約20分で7合目に到着です。 ■ほとけの清水(2,326m) 7合目から約5分でほとけの清水に到着です。 ■6合目(2,298m) ほとけの清水から約1分で6合目に到着です。 ■5合目(2,248m) 6合目から約15分で5合目に到着です。 ■4合目(2,192m) 5合目から約15分で4合目に到着です。 ここまで根雪になり4合目で雪山装備を解除しようと思いましたが、鳥倉林道ゲートまで予想外の吹雪でした(風速10m) ■豊口山のコル(2,162m) 4合目から約5分で豊口山のコルに到着です。 ■3合目(2,107m) 豊口山のコルから約10分で3合目に到着です。 鳥倉林道ルートの1合目〜10合目(三伏峠)で唯一の展望地・休憩適地ですが、ここから鳥倉林道ゲート第1駐車場まで吹雪(風速10m)で試練の下山路です。 ■2合目(2,036m) 3合目から約10分で2合目に到着です。 ■1合目(1,917m) 2合目から10約分で1合目に到着です。 ■鳥倉登山口(1,797m) 1合目から約10分で鳥倉登山口に到着です。 ■鳥倉林道ゲート(1,669m) 鳥倉登山口から約50分で鳥倉林道ゲートに到着です。 鳥倉登山口〜鳥倉林道ゲート第1駐車場の舗装路に雪はありませんが、大量の落ち葉が溜まり(落ち葉の下は岩・凍結路あり)2週間前より荒れています。 ■鳥倉林道ゲート第1駐車場(1,667m) 鳥倉林道ゲートから約1分で鳥倉林道ゲート第1駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 塩見岳・鳥倉林道ルートは距離24.4km・標高差1,385m・コースタイム16時間00分になり、十分に日帰りが可能です(無雪期の場合・山滑走を除く) 無雪期に日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★鳥倉林道ルートについて 鳥倉林道ルートの9割の登山者は塩見岳へ向かい、小河内岳 or 荒川三山へ向かう登山者は少ないです。 塩見岳のベースキャンプは〇杏峠小屋のテント場 塩見小屋になります。状況にもよりますが頑張って△泙覗或覆垢襪髪見岳の登頂確率が高くなります。 鳥倉林道ゲートから3〜4時間で三伏峠小屋・テント場に到着できますが、三伏峠小屋〜塩見小屋のトラバースが長く登頂〜下山〜撤収〜下山を考えると日没が迫り気持ちが焦り冬期は事故に繋がります。 条件が良ければ(天気・体調)塩見小屋まで進み、条件が悪ければ三伏峠小屋(テント場)で1泊して日の出前に軽荷で出発するのが理想的です。 鳥倉林道冬期ゲートは12/23(土)に閉鎖されます。 ★積雪量について 11/16(木)・17(金)・18(土)・19(日)と塩見岳では降雪予報(降水確率50%〜100%)があり、11/18(土)の山行記録では水場の分岐(烏帽子岳の直下)で膝〜太ももラッセル(積雪量40cm〜60cm)ありました。 当日は鳥倉林道ゲート第1駐車場〜3合目→積雪量0cm、4合目〜9合目→積雪量5cm〜15cm、三伏峠小屋〜三伏山→積雪量15cm〜20cm、本谷山〜塩見小屋→20cm〜40cm。 チェーンスパイク・12本爪アイゼン・ピッケル・ゴーグル・スコップの雪山装備が必要です。 12月に登頂した山行記録を見ると、更に積雪量は増えています。 ★登山ポストについて 塩見岳・鳥倉林道ルートには、鳥倉林道ゲートと鳥倉登山口に登山ポストがあります(用紙・ペンあり) 鳥倉登山口から2.6km手前にある鳥倉林道ゲートの登山ポストを利用すると、事故の場合は迅速に救助の対応が可能だと考えられます。 ★水場について 地図では、小河内岳・鳥倉ルートには水場が2つあります。 …餐厠啼札押璽搬1駐車場の沢水 △曚箸韻寮郷 ほとけの清水は水量が細く、今後の降雪や凍結で利用できなくなる可能性が高いので必要な飲料水を担ぎ上げましょう。 今回は飲料水を3.2L担ぎ上げて全て使い切りました(下山時に飲料水(0.5L)が残るので無理をして飲み切りました。 水作りするには十分な積雪量がありますが、初冬期で雪に細かい針葉樹の落ち葉が混ざるのでろ過すると便利です。 先週に降り積もった雪が残雪期まで溶ける事はなく、雪から水作りが十分に可能なので重い飲料水を出発地点から担ぐ必要はありません。 飲料水は水道水やミネラルウォーターが1番美味しく安全であり、雪からきれいな水作りをしてもやはり匂いや後味が悪いです。味が美味しい飲料水は行動中に使い、味が悪い雪水は料理に使うと便利です。 ★駐車場について 塩見岳・鳥倉林道ルートには駐車場が3つあります。 鳥倉林道ゲート第1駐車場(50台)・第2駐車場(15台)・第3駐車場(20台)があります。 全ての駐車場は人気がないので、貴重品の管理と車上荒らしに注意が必要です。 ★山小屋の営業について 塩見岳・鳥倉林道ルートには山小屋が2つあります。 〇杏峠小屋(テント場) 塩見小屋(冬期避難小屋) ´△匹舛蕕了馨屋も営業を終了しています。 △榔見小屋の玄関部分(広さ2畳)が開放されていますが、とても狭く1名(狭くてテントは張れない)しか利用できません。ザックをデポした場合は荷物の盗難に注意が必要です。 △両楮戮麓命燭鯏塞佞靴討い泙后 日帰りでも緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 塩見岳・鳥倉林道ルートには各所に道標・ピンクテープ・ペンキマークがあり、道迷いする場面が少ないです。 無雪期の登山道に雪はなく、落枝と共に落ちた古いピンクテープは回収済みです。 ★天候や服装について 塩見岳・鳥倉林道ルートの7割〜8割が樹林帯になり、朝露や降雨後は衣類が濡れるのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。 当日は気温-2℃〜6℃あり、平均気温は1日目→2℃です(2日目→1℃) 悪天候では、装備や服装に気を配り防寒・防風対策が必要です。 ★幕営適地について 塩見岳・鳥倉林道ルートには複数の幕営適地があり、鳥倉林道ゲート第1駐車場〜三伏峠小屋テント場の区間の幕営適地は10/23(月)の小河内岳の山行記録に写真を添付しています。 今回の山行では三伏峠小屋テント場〜塩見岳の区間の幕営適地の写真を添付します。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 塩見岳・鳥倉林道ルートは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 鳥倉登山口〜5合目の樹林帯は熊の出没に注意です(三伏峠小屋の小屋番より) ★山バッジについて 冬山シーズンになり営業を終了する山小屋が多くなり、今後は山バッジの購入が難しくなります。 年末年始に三伏峠小屋が営業するので塩見岳の山バッジを買える可能性がありますが、それ以外は山小屋が営業する春まで待ちましょう。 ★鳥倉林道ゲート第1駐車場までの自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ★塩見岳・鳥倉林道ルートでは、スマートフォンの電波が4割入りました(時期・天候・機種による) 三伏山・本谷山では最新の天気予報を確認できましたが、本谷山から上部では悪天候の影響か圏外になり、塩見小屋(冬期避難小屋)の内部も圏外です。 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★塩見岳・鳥倉林道ルートでは登山者のすれ違いは登り1日目→1名、2日目→0名です。 日照時間が短くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキュー・ルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・ストックを全行程で使用しました。 ハードシェル(上下)・ミドルシェル(上)を鳥倉林道ゲート第1駐車場〜塩見小屋の登りと、塩見小屋〜鳥倉林道ゲート第1駐車場の下りで使用しました。 チェーンスパイクを4合目〜塩見小屋の登下降で使用しました。 ピッケル2本 or 12本爪アイゼン or スコップは携帯しましたが不使用です。 ★緊急時の連絡先 阿南警察署(長野県)→0260-25-0110 ★今回の山行の危険箇所 4合目〜8合目の丸太橋→滑落・落石・転倒。 ⊃肯啗続(標高2,700m)のハイマツ・岩場→滑落・落石。 ★鳥倉林道ゲート第1駐車場→05時30分に気温5℃、塩見小屋(1日目)→16時20分に気温0℃、塩見小屋(2日目)→06時00分に気温-1℃、鳥倉林道ゲート第1駐車場(2日目)→13時30分に気温0℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時24分、日の入り→16時46分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★塩見岳・鳥倉林道ルートでは、塩見岳の山頂直下で落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★塩見岳・鳥倉林道ルートにはトイレが4つあります。 …餐厠啼札押璽搬1駐車場 鳥倉登山口 三伏峠小屋 け見小屋 ´い賄澳閉鎖 △賄欝邵僂澆納村船肇ぅ譴六箸┐泙擦鵝 他にトイレが無いので、必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★積雪期ですが強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラスがあると便利です。 ★今回の山行 2週間ぶりに塩見岳を目指しましたが、初冬期に2連敗です。 前回は転倒してザック内に1Lの水がこぼれて装備が凍結して、晴天の2日目を棒に振りました。 今回は天気予報より大幅に天候が崩れるのが早まり、2日目は8時間の吹雪の中を下山しました。 前回は防水対策が甘く今回は出発時間が5時間遅く登頂できませんでしたが、どちらも改善できていれば登頂できた確率が高く悔やまれます。 塩見小屋で3時間待機しましたが悪天候で山頂まで長くて2時間耐えれば登頂できたかもしれないと下山中は考えていましたが、鳥倉林道ゲート第1駐車場まで吹雪だったので下山した判断は正しかったと考えています。 積雪期の塩見岳は軽量装備で日帰りが十分に可能ですが、自分のスタイルは写真や記録を残しながら雪山をゆっくり楽しみたいので早く出発して長い距離を歩くしかありません。 12月に塩見岳に登頂できた登山者たちは、やはり強者ばかりでした。 1回目→三伏山、2回目→本谷山までしか登れなかったので、3回目は塩見岳まで登りたいです。 ★鳥倉林道ゲート第1駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項があるので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で塩見岳を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■鹿塩温泉・塩湯荘 ■営業時間→10:00〜14:00 ■休館日→水曜日 ■料金→大人600円 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
モバイルバッテリー10000mAh5個
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
ザック85L
スマートフォン2台
ボールペン
マスク
ゴミ袋
現金
ココヘリGPS
ザックカバー
ストック
熊鈴
帽子
登山靴(冬用)
インナーシャツ(半袖)
靴下(冬用)2足
毛帽子
ハードシェル(上下)
ゲイター
バラクラバ
タイツ(冬用)
ミドルシェル(上)
ダウンジャケット
テントシューズ
ベースレイヤー(長袖)2枚
防寒グローブ
テムレス
シューズカバー
ゼリー飲料2個
パン2個
粉末アミノ酸4本
チョコバー2本
ハンバーグ(100g)2個
お汁粉(150g)2個
スープ(170g)2個
カップ麺2個
スノーシュー
チェーンスパイク
ピッケル2本
12本爪アイゼン
ゴーグル
アタックザック22L
スコップ
ウエストバッグ
竹ペグ4本
ソロテント(ペグ10本)
テントシート
寝袋
シュラフカバー
テントマット
水道(水0.7L)
水2L(ペットボトル)
メスティン
マッチ
ライター
ガス缶
ガスコンロ
固形燃料(25g)3個
親子丼の素(20g)2個
白米(200g)2個
粉末コーヒー(7g)2本
ナッツ類
割りばし
餅4個
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感想
■塩見岳・鳥倉林道ルート敗退(1泊2日)
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■2023年11月27日(月) はれ/雪
※塩見岳・鳥倉林道ルート 登り
鳥倉林道ゲート駐車場 05:30 1,667m 5℃
鳥倉林道ゲート 05:31 1,669m 5℃
鳥倉登山口 06:21 1,797m 5℃
1合目 06:59 1,917m 5℃
2合目 07:21 2,036m 5℃
3合目 07:40 2,107m 5℃
豊口山のコル 08:05 2,162m 5℃
4合目 08:15 2,192m 5℃
5合目 08:41 2,248m 4℃
6合目 08:58 2,298m 3℃
ほとけの清水 09:18 2,326m 2℃
7合目 09:30 2,358m 1℃
8合目 09:51 2,437m 3℃
塩川ルート分岐 10:07 2,457m 3℃
9合目 10:13 2,473m 2℃
三伏峠小屋 10:51 2,591m 2℃
三伏峠小屋テント場 10:57 2,589m 0℃
三伏峠・分岐 11:01 2,581m 1℃
三伏山 11:19〜11:29 2,615m 6℃
コル 12:08 2,505m 2℃
のぞき岩 12:29 2,559m 3℃
本谷山 13:00〜13:15 2,658m 6℃
2512ピーク 14:11 2,514m 2℃
塩見新道分岐 15:33 2,672m 0℃ 雪
塩見小屋 16:20 2,746m 0℃
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■玄関の除雪 16:20〜16:35 0℃
小屋の掃除 16:35〜16:50 外1℃ 内4度
荷作り 16:50〜17:30 外1℃ 内4℃
夕食 17:30〜18:25 外1℃ 内1℃
自由時間 18:25〜20:30 外1℃ 内1℃
消灯 20:30 外1℃ 内1℃
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■2023年11月28日(火) 雪
※塩見岳・鳥倉林道ルート 下り
起床 03:00 2,746m 外-1℃ 内2℃
朝食 03:00〜03:30 外-1℃ 内2℃
荷作り・待機 03:30〜06:00 内2℃
塩見小屋 06:00 2,746m -1℃
塩見新道分岐 06:17 2,672m 0℃
2512ピーク 07:06 2,514m 0℃
本谷山 08:26〜08:32 2,658m 0℃
のぞき岩 08:47 2,559m 0℃
コル 08:55 2,505m 0℃
三伏山 09:50〜09:53 2,615m -1℃
三伏峠(分岐) 10:05 2,581m -1℃
三伏峠小屋テント場 10:10 2,589m -2℃
三伏峠小屋 10:14 2,591m -2℃
9合目 10:41 2,473m 0℃
塩川ルート分岐 10:44 2,457m -1℃
8合目 10:49 2,437m 1℃
7合目 11:07 2,358m 1℃
ほとけの清水 11:14 2,326m 1℃
6合目 11:23 2,298m 1℃
5合目 11:38 2,248m 1℃
4合目 11:51 2,192m 2℃
豊口山のコル 11:56 2,162m 0℃
3合目 12:04 2,107m 1℃
2合目 12:15 2,036m 2℃
1合目 12:27 1,917m 2℃
鳥倉登山口 12:39 1,797m 3℃
鳥倉林道ゲート 13:29 1,669m 0℃
鳥倉林道ゲート駐車場 13:30 1,667m 0℃
着替え 13:30〜13:45
実家 13:45〜16:20 1,000m 7℃
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■2週間ぶりに鳥倉林道から塩見岳を目指す。
前日→はれ予報、当日朝→夜から雪予報。
実際は夕方前〜翌日の夕方まで吹雪で敗退。
入山後に悪天候になると手も足も出ない。
18kg担いで24kmを18時間歩いただけ。
雪山は好きだが8時間吹雪を歩くのは嫌い。
今回は24時に出発していれば登頂できた。
無事に下山できた事しか収穫はないけれど
この敗退で完全に雪山のスイッチが入った。
再び穴毛谷と涸沢岳西尾根シーズンが始まる。
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■体重→61.0kg 荷物→18.35kg(水3.2L)
■日の出→06:24 日の入り→16:46
■距離(合計)→23.6km
1日目→11.9km、2日目→11.7km
■時間(合計)→17時間46分
1日目→10時間25分、2日目→07時21分
■休憩時間→00時間34分
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