坊村から武奈ヶ岳


- GPS
- 07:32
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,125m
- 下り
- 1,118m
コースタイム
07:57 846ピーク 08:08
08:43 御殿山 08:57
09:01 ワサビ峠
09:40 武奈ヶ岳 10:18
10:36 コヤマノ岳
10:47 中峠
10:55 シャクシコバの頭
11:49 奥ノ深谷出合
12:02 奥ノ深谷渡渉ポイント(昼食) 12:46
13:28 牛コバ
13:49 三の滝
14:21 坊村登山口
天候 | 晴れ 最高の天気!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<小川新道> ・踏跡が細く不明瞭な所もあるが、赤テープ等の目印を見逃さないように注意して歩けば、道を外してしまう事はないと思う。 ・シャクシコバノ頭から奥ノ深谷の間は、シャクシコバノ頭直下の緩い尾根を除いては、かなりの急降。ザレザレの箇所もあってちょっと危険。 (危険箇所にはロープ有り) <奥ノ深谷> ・奥ノ深谷の渡渉箇所は、岩と岩の間が結構離れていて、水量も多いので、ちょっと緊張する。ストックがあると安心。 ・奥ノ深谷沿いのトラバース道は全体的に狭く、油断すると谷へ転落しそう。落ちたらきっと死ぬ。 ・シャクシコバの頭〜牛コバ間全体を通して言えば、大津ワンゲル道と同じくらいか、それ以上の難ルートかも…。 |
ファイル |
登山計画書_20100502_武奈ヶ岳
(更新時刻:2010/05/04 00:36) |
写真
背後に霞んで見える琵琶湖に浮かぶ島は、沖島のようだ。
さらにその向こうには鈴鹿が見えるはずなのだが、霞んでぼんやりとしか見えない。
前回登った時より視界は良くないなあ…。
ここまでくればあとは坊村までだらだら歩くだけだ。
感想
GW2回目の山歩きは、坊村から西南稜経由で武奈ヶ岳。
4月に初比良で武奈に登って以来、近い内に西南稜を歩きたいと思っていたのだ。
前日の用意にだらだら時間を掛けてしまい、寝たのが3時。4時起きのつもりが1時間寝坊。
5時45分に自宅を出発。GWとはいえ、この時間まだ車は少なく、1時間弱で坊村の駐車場に到着。
R367沿いのWCで用を済ませ、登山ポストに自宅で印刷した登山計画書を投函し、
6時49分、坊村を武奈ヶ岳へ向けて出発。
前から分かり切っていたものの、御殿山コースのスタート直後からの急登はキツい!
杉の植林の薄暗い雰囲気も、辛さを増幅しているように思える。
ペースはゆっくりゆっくり、時々立ち止まって地形図を見つつ、上がる息を抑えて、標高を上げて行く。
植生が広葉樹林帯へと変わり、尾根が平坦になった所で地形図を確認。
P846付近のはずだと思い、周囲を見渡すと、道の右側に小ピーク、それに続く踏後とペンキの目印があったので歩いていくと、“P846”の標識が掛かっていた。
小ピークと尾根との鞍部で小休止。
前回の初比良の時、釈迦岳の登りでシャリバテでエライ目にあったので、小休止の度に何か口に入れるようにする。
ここから先しばらくは尾根の右側の巻くトラバース道となる。
一旦谷を遡り、再び尾根に乗ると、後方の視界が広がり、京都北山ののぺーっとした峰々が続いてるのが見えた。
P846から30分強、坊村から2時間弱で御殿山に到着。
山頂周囲は伐採されていて展望が一気に広がり、目指す武奈ヶ岳と西南稜、スキーコースの目立つ蓬莱山が一望。
ここでまた小休止。
御殿山からは一旦下り、ワサビ峠を過ぎて小ピークを越すと、周囲は潅木と草原の平坦な尾根となり、西南稜に差し掛かったことを実感する。
天候は晴れ、暑くも寒くもなく、最高の尾根歩き!!
武奈のピークに近づくにつれ、斜度は急になり、小さな岩場を越すと、右側からコヤマノ岳方面からの道が合流し、
正面には武奈ヶ岳山名標が目に入る。
坊村から2時間51分、9時40分に武奈ヶ岳登頂。
ここ数日の黄砂のせいか、前回登頂時よりも少し視界は悪く、琵琶湖対岸の伊吹山や鈴鹿山脈はかすかに見えるだけ。
それでも、この好天のもと、登頂の達成感は格別だ。
既に4人くらいの登山者がおり、自分が山頂に滞在している間にも何人かの登山者が登ってくる。
10時前でこの調子じゃ、昼頃はかなりの人数になりそうだ。早く出発して良かった。
山頂に滞在中、バナナを食いながら下山ルートをどうするか考えていた。
山行計画を立てた当初は、小川新道、奥ノ深谷を下って、牛コバ、坊村へ至るコースを考えていた。
しかし、難ルートとの事で、一旦は御殿山コース往復に決めたのだが、このまま御殿山コースを下ると時間が余りすぎてもったいないので、
やはり当初計画していた、小川新道、奥ノ深谷を下ることにした。登山届けには御殿山コース往復する旨しか書いてないのがちょっと気になったが…。
靴紐を下り用に締めなおして、山頂を10時18分に出発、下山開始。
前回はっきり分からなかったコヤマノ岳のピークだが、今回は標高1,181mの山名標があっさり見つかった。
中峠から先が小川新道、それまでの道とは比べ物にならない頼りない踏跡に不安がよぎる。
10分弱でシャクシコバノ頭(1,121m)に到着。携帯が通じそうなので、自宅へ下山ルート変更の連絡を入れる。
シャクシコバノ頭からの下りは、しばらくは緩やかな尾根が続くが、テープの目印を見逃さないよう慎重に進む。
緩い尾根が終わり、本格的な下りに差し掛かる頃、一人の男性ハイカー(Nさん)から声を掛けられた。
聞くと、自分と同じく小川新道は始めてとの事だった。
Nさんも不安だったようで、どちらから誘うというわけでもなかったが、坊村まで行動を共にする事になる。
小川新道は予想を上回る難路だった。
急降が延々と続き(実際はそうでもなかったのだろうが、気分的にそう思えた)、ロープも数箇所張られていた。
風化した花崗岩でザレザレの急斜面や、後ろ向きに下りる場面もあった。
尾根を外れて谷筋を降りる箇所は、大きな岩がゴロゴロしている上に落ち葉が積もり、どこを降りて良いのかわからないような所だった。
急降を無事クリアして、ようやく奥ノ深谷沿いの平坦な道に合流し、緊張が解けた。
時刻は12時前、奥ノ深谷沿いをしばらく歩くと、左岸から右岸への渡渉地点に休憩にちょうど良い感じの、広くて平らな場所があったので、
そこで昼食にした。
ここ最近の山行では、「山であったかいご飯を食う!」事をひとつのテーマとして、いくつかの方法を試している。
サトウのご飯をパックのままレトルトカレーパックと一緒にクッカーにぶち込むやり方では、なかなかご飯が軟らかくならないので、
今回は、ご飯一膳分を2つに分けてクッキングペーバーに包んだ状態で山に持ち込み、包んだまま湯に入れて温めてみた。
1回目は包みの中に湯が浸入してきて一部おかゆ状態に。
2回目は湯が入る事も無く、かつ軟らかく暖める事が出来た。
クッキングシートの包み方を工夫すれば、湯が浸入する失敗無くうまく暖める事が出来そうだ。
Nさんは自分と同じ京都市在住、登山を始めたのも去年という事で共通点もあり、何かと話が弾んだ。
聞くと、比良にはもう何回も来ていて、大峰山にも既に登ったとか。
昼食タイムを45分ほどで終え、牛コバ、坊村へ向けて再出発。
渡渉でいきなり緊張。水量が結構ある上に、岩が大きく、間隔も空いていて、どう渡れば良いのかちょっと迷った。
結果的には、一箇所軽く飛ぶような所があったものの、難なくクリア。ストックがあるとかなり安心感がある。
右岸に渡った後も、うっかり足を踏み外して谷に落ちたら終わり、という感じの、狭いトラバース道が延々続き、気が抜けない。
トラバースが終わると、急な尾根の狭いつづら折をどんどん下る。
下りきって、平坦になった所で林道に出合う。牛コバまで降りたらしい。「牛コバ」と言っても特に何も無い場所だった。
とにかく、ここまで降りればもう危険箇所で緊張する必要はない。
Nさんと、これまでの山行や、山関係の著作物の事など、色んな話をしつつ、林道をだらだら歩く。
途中で「三の滝」という標識があり、行ってみることにした。
結構谷を下って行くので、一瞬来た事を後悔したが、すぐに滝の見える箇所に着いた。
水が垂直に落ちているのではなく、岩の急斜面が樋状になった所を水が流れ落ちていくという、ちょっと変わった滝だった。
奇妙な形の花を見つけてデジカメに収めたりしつつ林道を下り、武奈ヶ岳山頂から4時間23分、登山開始から7時間32分、
14時21分に坊村登山口に無事到着。
NさんにヤマレコのURLと自分のユーザ名を書いたメモを渡し、その場は別れた。
帰りのR367花園橋で渋滞に引っかかってる間、宝ヶ池のWILD1に寄る事を思いつき、左折する所を右折した。
WILD1でさっき別れたばかりのNさんにばったり出合ってびっくり。
Nさんはカメラを入れるポーチを探しているようだった。
自分はただの冷やかしだった。
京都市内はどこも車が多くうっとおしかった。特に、西大路通の金閣寺道で全然動かない。
あきらめて遠回りして自宅へ帰った。
次の山行はどこにしようか。京都北山はもう暑そうで気が乗らない。
鈴鹿か、大峰山か、山陰の山か…。
氷ノ山が気になるなあ。
同じ日の同じ時間に同じ所を通過していたcha2572と申します。一旦通り過ぎた後、戻ってきて「牛コバへの取りつきはあそこですか?」と声をかけさせていただいた者です。(間違っていたら申し訳ございません)
その節はお食事中にもかかわらず、お声かけさせていただき失礼しました
まさかヤマレコユーザーさんとお会いしていたなんて・・後で記録を拝見して驚きました。私も同日の記録を投稿しておりますのでよろしかったらお立ち寄り下さい。
私は京都市左京区在住、山歴3年ほどで主に単独で近郊の山を歩いております。またどこかでお会いするかもしれませんね
cha2572さん、こんにちは。
覚えていますよー(^_^)
ヤマレコユーザ同士、お互い知らないまま、すれ違ったり、同じ時に同じ場所にいたりする事が結構あるんじゃないかと思っています。
あそこの渡渉は、自分は少し緊張しましたねえ。
その後の牛コバまでの道も右側が切れ落ちてて、気が抜けなかったです。
山行記録、一通り拝見致しました。
cha2572さんは平から縦走されたんですね。
権現山、小女郎ヶ池を経て蓬莱山に至る稜線はかな〜り気持ちよさげですね。
自分も是非歩きたいと思っています。
自分は、プロフィールにも載せている通り右京区在住で、自宅から近い沢山、沢ノ池や、愛宕山によく登っています。
今後は、鈴鹿や奈良の山々にもどんどん足を運びたいなあと考えています。
またどこかでお会いできればいいですね!
それでは!
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