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Yamareco

記録ID: 626308
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

大快晴の槍ヶ岳へ、まっすぐ。

2015年05月01日(金) ~ 2015年05月02日(土)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
35:01
距離
43.6km
登り
2,059m
下り
2,049m
歩くペース
速い
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:23
休憩
1:20
合計
9:43
6:01
5
スタート地点
6:06
6:07
6
6:40
6:40
36
7:16
7:16
10
8:01
8:21
34
8:55
8:58
7
9:05
9:07
7
9:14
9:15
32
9:47
10:28
24
10:52
10:53
40
11:33
11:35
46
12:21
12:27
141
14:48
14:50
54
2日目
山行
6:12
休憩
3:25
合計
9:37
7:25
9
7:34
8:11
10
8:21
9:03
36
9:39
9:40
17
9:57
10:02
22
10:24
10:24
38
11:02
11:30
36
12:06
12:08
9
12:17
12:18
11
12:29
12:32
40
13:12
13:18
37
13:55
13:55
18
14:13
14:14
38
14:52
14:52
5
14:57
15:10
30
16:54
16:54
7
17:02
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
行き:さわやか信州号(30日23:00大阪→1日05:30上高地)<3列シート9,000円>
帰り:アルピコ交通バス(上高地2日18:00→新島々19:00)・上高地線(→松本20:00)<セット2,450円>、松本アルペン号(松本2日22:30→大阪3日07:00)<3列シート6,500円>
コース状況/
危険箇所等
《コース状況》
⚫︎上高地〜槍沢ロッジ
ロッジ手前から雪道。ノーアイゼンで問題なし。
⚫︎〜ババ平〜大曲
ババ平を過ぎてしばらくすると槍沢の水の流れは完全に雪の下に。槍沢の上を歩く。30m置きくらいに目印の竿が立てられており迷う心配なし。整備に感謝。
⚫︎〜天狗原分岐〜槍ヶ岳山荘
傾斜がきつくなってくる。天狗原分岐の手前でようやくアイゼン装着。夏道とは異なり直登。
⚫︎〜槍ヶ岳山頂
 雪は数ヶ所残っていたがアイゼン不要。

《気温》
槍ヶ岳山荘テント場:2日00時00分 -1℃、04時00分 1℃
その他周辺情報 ●下山後の温泉
 小梨の湯大人600円。(河童橋徒歩5分)
●松本駅近くの蕎麦屋
 居酒屋山里(松本駅徒歩5分)
5月1日
6:00上高地BTを出発。河童橋が見えてくると気持ちが昂ります。
2015年05月01日 06:09撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/1 6:09
5月1日
6:00上高地BTを出発。河童橋が見えてくると気持ちが昂ります。
朝のさわやかな青い沢と、明神岳の白い峰
2015年05月01日 06:57撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/1 6:57
朝のさわやかな青い沢と、明神岳の白い峰
横尾到着。ここでようやく一息。
2015年05月01日 08:03撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/1 8:03
横尾到着。ここでようやく一息。
二ノ俣手前。アルプスの雪解け水
2015年05月01日 09:12撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 9:12
二ノ俣手前。アルプスの雪解け水
槍沢ロッジ手前の道はこんな感じ
2015年05月01日 09:31撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/1 9:31
槍沢ロッジ手前の道はこんな感じ
槍沢ロッジで大休止。おにぎりを食べて、ゲイターを装着して出発。
2015年05月01日 10:33撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 10:33
槍沢ロッジで大休止。おにぎりを食べて、ゲイターを装着して出発。
ババ平に到着。ここで一泊して翌日身軽にピストンもありですが、槍の肩でテントを張りたい。
2015年05月01日 11:07撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/1 11:07
ババ平に到着。ここで一泊して翌日身軽にピストンもありですが、槍の肩でテントを張りたい。
ババ平のトイレはこんな感じ
2015年05月01日 11:07撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 11:07
ババ平のトイレはこんな感じ
大曲の手前。東鎌尾根が恰好よいですね。
2015年05月01日 11:26撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/1 11:26
大曲の手前。東鎌尾根が恰好よいですね。
大曲を左にカーブして、いよいよ直登が始まります。
2015年05月01日 12:04撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 12:04
大曲を左にカーブして、いよいよ直登が始まります。
振り返るとこんな斜度。
2015年05月01日 12:26撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 12:26
振り返るとこんな斜度。
常念岳が顔を覗かせました。
2015年05月01日 13:34撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/1 13:34
常念岳が顔を覗かせました。
グリーンバンド手前くらいで、ようやく穂先が!
2015年05月01日 13:34撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/1 13:34
グリーンバンド手前くらいで、ようやく穂先が!
アイゼン装着で準備よし。
2015年05月01日 13:53撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/1 13:53
アイゼン装着で準備よし。
遠い・・20歩数えてヒザをつきます。悶えてます。
2015年05月01日 13:53撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 13:53
遠い・・20歩数えてヒザをつきます。悶えてます。
常念岳、蝶ヶ岳もすっかり全容を現しました。
2015年05月01日 14:22撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 14:22
常念岳、蝶ヶ岳もすっかり全容を現しました。
殺生ヒュッテの横を通過。見上げると・・
2015年05月01日 15:06撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/1 15:06
殺生ヒュッテの横を通過。見上げると・・
最後で最大の急斜面の向うに穂先が大きくなった。
2015年05月01日 15:06撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
5/1 15:06
最後で最大の急斜面の向うに穂先が大きくなった。
斜度はこんな感じ。
2015年05月01日 15:19撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/1 15:19
斜度はこんな感じ。
常念山脈と殺生ヒュッテ
2015年05月01日 15:42撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 15:42
常念山脈と殺生ヒュッテ
息絶え絶えに槍の肩に到着。雲が沸き立つ笠から双六の稜線
2015年05月01日 15:52撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/1 15:52
息絶え絶えに槍の肩に到着。雲が沸き立つ笠から双六の稜線
槍ヶ岳山荘に到着
2015年05月01日 15:52撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/1 15:52
槍ヶ岳山荘に到着
槍の穂先は雪はなさそうです
2015年05月01日 17:18撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/1 17:18
槍の穂先は雪はなさそうです
西鎌尾根
2015年05月01日 17:27撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/1 17:27
西鎌尾根
笠ヶ岳をバックにマイテント
2015年05月01日 17:39撮影 by  DSC-HX1, SONY
6
5/1 17:39
笠ヶ岳をバックにマイテント
欧風ダシでつくねと野菜鍋。締めはラーメン。
2015年05月01日 18:04撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/1 18:04
欧風ダシでつくねと野菜鍋。締めはラーメン。
笠ヶ岳方面に陽が沈みます
2015年05月01日 18:33撮影 by  DSC-HX1, SONY
7
5/1 18:33
笠ヶ岳方面に陽が沈みます
ビールとワインで祝杯、よい一日でした
2015年05月01日 18:35撮影 by  DSC-HX1, SONY
4
5/1 18:35
ビールとワインで祝杯、よい一日でした
常念山脈は暗闇に。
2015年05月01日 18:41撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/1 18:41
常念山脈は暗闇に。
5月2日
常念の向こうに陽が昇る
2015年05月02日 04:53撮影 by  DSC-HX1, SONY
3
5/2 4:53
5月2日
常念の向こうに陽が昇る
槍と日の出。本日も快晴です。
2015年05月02日 05:03撮影 by  DSC-HX1, SONY
7
5/2 5:03
槍と日の出。本日も快晴です。
2015年05月02日 05:05撮影 by  DSC-HX1, SONY
4
5/2 5:05
西鎌尾根
2015年05月02日 05:05撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 5:05
西鎌尾根
大喰岳とマイテント。テン場に雪はありません。
2015年05月02日 05:14撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 5:14
大喰岳とマイテント。テン場に雪はありません。
昨日苦しんだ槍沢
2015年05月02日 05:15撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 5:15
昨日苦しんだ槍沢
穂先に向かいます
2015年05月02日 07:37撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/2 7:37
穂先に向かいます
西鎌方面
2015年05月02日 07:37撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/2 7:37
西鎌方面
槍ヶ岳山荘と大喰岳、その奥に乗鞍岳
2015年05月02日 07:40撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/2 7:40
槍ヶ岳山荘と大喰岳、その奥に乗鞍岳
穂高連峰と中岳、南岳
2015年05月02日 07:40撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/2 7:40
穂高連峰と中岳、南岳
雪、凍結は数ヶ所のみ。この日はアイゼンなしで迂回可能。
2015年05月02日 07:43撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 7:43
雪、凍結は数ヶ所のみ。この日はアイゼンなしで迂回可能。
最後の梯子
2015年05月02日 07:44撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 7:44
最後の梯子
槍ヶ岳山頂。
2015年05月02日 07:45撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 7:45
槍ヶ岳山頂。
奥に北穂、前穂、奥穂。西穂につながる稜線も。
2015年05月02日 07:46撮影 by  DSC-HX1, SONY
4
5/2 7:46
奥に北穂、前穂、奥穂。西穂につながる稜線も。
2015年05月02日 07:46撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 7:46
北鎌尾根だったか…今年行けるだろうか
2015年05月02日 07:46撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 7:46
北鎌尾根だったか…今年行けるだろうか
もう一度、山頂
2015年05月02日 07:55撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 7:55
もう一度、山頂
もう一度穂高連峰
2015年05月02日 07:57撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 7:57
もう一度穂高連峰
満喫しました。
2015年05月02日 07:59撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 7:59
満喫しました。
名残り惜しいが下山します。
2015年05月02日 08:53撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 8:53
名残り惜しいが下山します。
一直線に降ります
2015年05月02日 08:58撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 8:58
一直線に降ります
常念と蝶を眺めながら
2015年05月02日 09:00撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 9:00
常念と蝶を眺めながら
尻セード。もったいないのですぐ、起き上がります
2015年05月02日 09:00撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 9:00
尻セード。もったいないのですぐ、起き上がります
山荘直下の斜度はこれくらい。
2015年05月02日 09:00撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 9:00
山荘直下の斜度はこれくらい。
紺碧の空に刺さる穂先。
2015年05月02日 09:08撮影 by  DSC-HX1, SONY
3
5/2 9:08
紺碧の空に刺さる穂先。
振り返ると、紺碧の空、穂先、純白の雪面。
2015年05月02日 09:13撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 9:13
振り返ると、紺碧の空、穂先、純白の雪面。
雄大な景色に溶けこんでいきます
2015年05月02日 09:14撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 9:14
雄大な景色に溶けこんでいきます
何度も振り返ります
2015年05月02日 09:17撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 9:17
何度も振り返ります
もういっかい上がろうか…
2015年05月02日 09:22撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 9:22
もういっかい上がろうか…
降ります
2015年05月02日 09:22撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 9:22
降ります
大曲から水俣乗越と東鎌尾根を見上げる。
2015年05月02日 09:56撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 9:56
大曲から水俣乗越と東鎌尾根を見上げる。
ババ平付近で槍沢の流れが姿を現します。積雪はざっと4〜5mくらいか。
2015年05月02日 10:09撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 10:09
ババ平付近で槍沢の流れが姿を現します。積雪はざっと4〜5mくらいか。
ババ平に到着。陽射しが強烈。
2015年05月02日 10:15撮影 by  DSC-HX1, SONY
2
5/2 10:15
ババ平に到着。陽射しが強烈。
槍沢ロッジ到着。ウィンナ焼いてます。いい匂い。
2015年05月02日 10:49撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 10:49
槍沢ロッジ到着。ウィンナ焼いてます。いい匂い。
さあ、あと一息。腹が膨らんで眠くなります。
2015年05月02日 11:25撮影 by  DSC-HX1, SONY
5/2 11:25
さあ、あと一息。腹が膨らんで眠くなります。
素晴らしい北アルプスの雪解け
2015年05月02日 11:45撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 11:45
素晴らしい北アルプスの雪解け
飛び込みたくなります
2015年05月02日 11:57撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 11:57
飛び込みたくなります
槍見平にて、槍を見納め。
2015年05月02日 12:26撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 12:26
槍見平にて、槍を見納め。
横尾
2015年05月02日 13:10撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 13:10
横尾
徳沢園でソフトクリーム
2015年05月02日 14:12撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 14:12
徳沢園でソフトクリーム
明神。この手前で子熊を見ました。登山道から100mくらいの距離でした。
2015年05月02日 15:07撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 15:07
明神。この手前で子熊を見ました。登山道から100mくらいの距離でした。
小梨キャンプ場で風呂に。汗を流してさっぱり。生き返りました。
2015年05月02日 15:37撮影 by  DSC-HX1, SONY
1
5/2 15:37
小梨キャンプ場で風呂に。汗を流してさっぱり。生き返りました。
上高地バスターミナルに帰還。
2015年05月02日 16:56撮影 by  DSC-HX1, SONY
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5/2 16:56
上高地バスターミナルに帰還。
とりあえずビール。安全、絶景のよい山行でした。
2015年05月02日 17:11撮影 by  TG-310 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/2 17:11
とりあえずビール。安全、絶景のよい山行でした。

装備

備考 ・ストックの調子が悪かった。雪面を歩いているとすぐにゆるむ。都度、ねじを巻いてきつめにしてもまたゆるむ。

感想

1泊2日の時間が取れたので初の残雪期北アへ。

タイミングよく大阪・上高地のバスの予約ができたので、上高地を起点とするルートを検討しました。蝶ヶ岳から常念への縦走も魅力的ですが今年は雪が少なそう。涸沢からの北穂高や奥穂は融雪による雪崩や滑落のリスク度合いが不明のため躊躇しました。結果、がっつり歩ける槍ヶ岳ピストンとしました。テント装備なのでかなりハードそうです。

ヤマテンの予報ではGW前半は大快晴。それでも冬装備を削るわけにもいかず、パッキング完了したザックはテント、食糧、ピッケル・ストック含めて計20.2kg。(水を除く)

大阪からさわやか信州号で上高地到着が05時30分。
まだ肌寒いですがすぐに暑くなりそうなのでシャツ1枚で、06時00分出発。

横尾を過ぎてようやく雪が見え始め、槍沢ロッジ到着が9時47分。この日のうちに槍沢を上り詰めるには10:00までに到着しておきたかったのでまずまずのペース。

樹林帯を抜けて高度が上がると真っ青な空にギラギラの太陽がまぶしい。サングラスをはずすと雪面を反射する光で目も開けていられないくらい。吹き出す汗、ザックの重み、ゆるむストック。

大曲を過ぎていよいよ斜度が増してきますが、まだ穂先は見えず。遠く遠くに数粒の点が右奥の雪面に張り付いているのが人間だと分かると本当に今日のうちに辿りつけるのか不安が少々。

天狗原分岐を過ぎてハイマツが顔を出しているグリーンバンド付近で、ようやく槍の穂先が頭を見せてくれました。振り返ると結構な斜度を登ってきたのが分かります。さらに常念岳・蝶ヶ岳がどんと広がっています。

穂先が見えてからが長いといいますが、まさしくその通り。ここから槍までの冬道は直球勝負。まっすぐ登り詰めます。

私のすぐ前を同じくテント装備で上高地から登ってこられた若者が歩いており、よいペースメーカーになっていただきました。

殺生ヒュッテを右手に見ながら、最後の、そして最大の急斜面を一歩一歩進んでは立ち止まって肩を落として、また一歩進み、息絶え絶えに槍の肩に到着したのは15:50。山荘前のベンチからお疲れ様!の声で生き返りました。

テント場は5〜6張程度。西の稜線に沈む夕陽を眺めながら祝杯を上げました。

翌日も大快晴。ご来光を楽しんでから、槍の穂先に登頂したあとは名残りを惜しみながらゆっくり下山しました。

天気に恵まれ過ぎた初の残雪期北ア。
来年はもう少しスキルアップしてチャレンジしたいと思います。

■主な装備(×は使用しなかったもの)
テント(エアライズ1)、シュラフ(モンベル#3)、 シュラフカバー、 登山靴(ザンバラン ジョラスGTX)(3シーズン+残雪期対応)、 ハードシェル(槍穂先登頂時のみ使用)、冬ズボン(厳冬期用ではない)、 レインウェア(下)(×)、 ダウン・フリース・ユニクロ暖パン(就寝時のみ使用)、ホッカイロ(×)、サングラス、アイゼン(12本)、ピッケル(×)、 ストック,、カメラ、 iPhone、ガスカートリッジ(epi/パワープラス)、 食糧、ヘッデン、日焼け止め(サンプレイ・スーパーブロック→日焼け止め効果good)、グローブ(インナー、モンベルオーバー)(穂先登頂時のみ使用)、グローブ(BD)(×)、ヘルメット

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訪問者数:916人

コメント

好天で絶景の槍でしたね!
好天で夕日・朝日を拝めたようですね。感激でしたでしょう。
しかしテント場は稜線で天候が崩れたら怖いですね。(小屋が営業してるから逃げ込むことは可能か)応援ありがとうございました。
又レコ拝見させていただきます。
2015/5/4 14:48
Re: 好天で絶景の槍でしたね!
wattanさん、ありがとうございます。風の弱い予報でしたがそれでもテント場は稜線ですので夜〜朝は風で揺れました。テントを片付ける時は少しひやりとした場面も。安全第一で慎重に判断しながらの山行を肝に銘じています。今後ともよろしくです。
2015/5/4 17:32
槍ましたね〜(^^)v
またまた感動の槍ヶ岳登頂!
おめでとうございましす
羨ましい限りです

残雪期の素晴らしい景色を堪能させて頂きました(^o^)
無時のご帰還おめでとうございます!
そして、お疲れ様でした〜(^^)/
2015/5/4 20:03
Re: 槍ましたね〜(^^)v
bamosuさん、いつもありがとうございます。そういえば初めてコメントを下さったのも、槍沢コースで初めて槍を登った時でした。今回は天候に恵まれ過ぎましたが、地道にスキルアップして安全登山を楽しみたいと思います。どこかでお会いしたらよろしくお願いします
2015/5/5 4:24
がっつり〜
こんばんは

いや〜がっつりいかれましたね〜
今年雪山にあまり行けなかったのを帳消しにしてくれるくらいの
山行でしたね
おつかれさまでした
2015/5/7 21:42
Re: がっつり〜
okirazuさん、こんにちは。せっかくの北ア、しかも晴天でまったりしたかったのですが、せわしない山行になってしまいました。でもやっぱり山に入って夢中で歩き続ける時間は大切です。残雪の北ア、来年はまたスキルアップしたいです。
2015/5/8 18:53
イイなぁ肩の小屋…
槍ヶ岳山荘でテント泊…憧れますわ…
我が家が行ける日、時間だとまず無理で…

初日、一気に肩まで…幕営装備でさすがです
日程拝見すると2日の下山時、横尾で数時間の差でしたね

北穂の眺望も良かったですが、さすが槍からの眺望ですね、素晴らしい
2015/5/9 17:09
Re: イイなぁ肩の小屋…
utaotoさん、こんにちは。
本当ですね!完全に日程がすれ違いだと思っていたのですが横尾でニアミスでしたね。残念。
実は1日に上高地に到着するぎりぎりまで、北穂・奥穂にするか迷っていました。時間の余裕をもってのんびり登るのが一番ですよ!
2015/5/9 22:02
お疲れ様でした。
tubataroさん、今晩は。

実は全く同じ工程を同じ時期にした事があります。槍の肩でテントを張ったのも同じです あの最後の登り、キャンプ装備で登るのってきついですよね。
でも快晴だった様で良かったです。天気が良いとこの時期、槍からの眺めは最高ですからね
2015/5/9 23:00
Re: お疲れ様でした。
Futaroさん、こんにちは。そうでしたか、あの最後の急登、本当に悶えました。Futaroさんのこれまでの山行、レコにアップされているものを研究してみようと思います。  私も行きたくなる行程がたくさんありそうです。残雪期の北アは条件次第で厳しくなるので来年に向けてもまた勉強します。
2015/5/10 7:59
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