大快晴の槍ヶ岳へ、まっすぐ。
- GPS
- 35:01
- 距離
- 43.6km
- 登り
- 2,059m
- 下り
- 2,049m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:43
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 3:25
- 合計
- 9:37
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り:アルピコ交通バス(上高地2日18:00→新島々19:00)・上高地線(→松本20:00)<セット2,450円>、松本アルペン号(松本2日22:30→大阪3日07:00)<3列シート6,500円> |
コース状況/ 危険箇所等 |
《コース状況》 ⚫︎上高地〜槍沢ロッジ ロッジ手前から雪道。ノーアイゼンで問題なし。 ⚫︎〜ババ平〜大曲 ババ平を過ぎてしばらくすると槍沢の水の流れは完全に雪の下に。槍沢の上を歩く。30m置きくらいに目印の竿が立てられており迷う心配なし。整備に感謝。 ⚫︎〜天狗原分岐〜槍ヶ岳山荘 傾斜がきつくなってくる。天狗原分岐の手前でようやくアイゼン装着。夏道とは異なり直登。 ⚫︎〜槍ヶ岳山頂 雪は数ヶ所残っていたがアイゼン不要。 《気温》 槍ヶ岳山荘テント場:2日00時00分 -1℃、04時00分 1℃ |
その他周辺情報 | ●下山後の温泉 小梨の湯大人600円。(河童橋徒歩5分) ●松本駅近くの蕎麦屋 居酒屋山里(松本駅徒歩5分) |
写真
装備
備考 | ・ストックの調子が悪かった。雪面を歩いているとすぐにゆるむ。都度、ねじを巻いてきつめにしてもまたゆるむ。 |
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感想
1泊2日の時間が取れたので初の残雪期北アへ。
タイミングよく大阪・上高地のバスの予約ができたので、上高地を起点とするルートを検討しました。蝶ヶ岳から常念への縦走も魅力的ですが今年は雪が少なそう。涸沢からの北穂高や奥穂は融雪による雪崩や滑落のリスク度合いが不明のため躊躇しました。結果、がっつり歩ける槍ヶ岳ピストンとしました。テント装備なのでかなりハードそうです。
ヤマテンの予報ではGW前半は大快晴。それでも冬装備を削るわけにもいかず、パッキング完了したザックはテント、食糧、ピッケル・ストック含めて計20.2kg。(水を除く)
大阪からさわやか信州号で上高地到着が05時30分。
まだ肌寒いですがすぐに暑くなりそうなのでシャツ1枚で、06時00分出発。
横尾を過ぎてようやく雪が見え始め、槍沢ロッジ到着が9時47分。この日のうちに槍沢を上り詰めるには10:00までに到着しておきたかったのでまずまずのペース。
樹林帯を抜けて高度が上がると真っ青な空にギラギラの太陽がまぶしい。サングラスをはずすと雪面を反射する光で目も開けていられないくらい。吹き出す汗、ザックの重み、ゆるむストック。
大曲を過ぎていよいよ斜度が増してきますが、まだ穂先は見えず。遠く遠くに数粒の点が右奥の雪面に張り付いているのが人間だと分かると本当に今日のうちに辿りつけるのか不安が少々。
天狗原分岐を過ぎてハイマツが顔を出しているグリーンバンド付近で、ようやく槍の穂先が頭を見せてくれました。振り返ると結構な斜度を登ってきたのが分かります。さらに常念岳・蝶ヶ岳がどんと広がっています。
穂先が見えてからが長いといいますが、まさしくその通り。ここから槍までの冬道は直球勝負。まっすぐ登り詰めます。
私のすぐ前を同じくテント装備で上高地から登ってこられた若者が歩いており、よいペースメーカーになっていただきました。
殺生ヒュッテを右手に見ながら、最後の、そして最大の急斜面を一歩一歩進んでは立ち止まって肩を落として、また一歩進み、息絶え絶えに槍の肩に到着したのは15:50。山荘前のベンチからお疲れ様!の声で生き返りました。
テント場は5〜6張程度。西の稜線に沈む夕陽を眺めながら祝杯を上げました。
翌日も大快晴。ご来光を楽しんでから、槍の穂先に登頂したあとは名残りを惜しみながらゆっくり下山しました。
天気に恵まれ過ぎた初の残雪期北ア。
来年はもう少しスキルアップしてチャレンジしたいと思います。
■主な装備(×は使用しなかったもの)
テント(エアライズ1)、シュラフ(モンベル#3)、 シュラフカバー、 登山靴(ザンバラン ジョラスGTX)(3シーズン+残雪期対応)、 ハードシェル(槍穂先登頂時のみ使用)、冬ズボン(厳冬期用ではない)、 レインウェア(下)(×)、 ダウン・フリース・ユニクロ暖パン(就寝時のみ使用)、ホッカイロ(×)、サングラス、アイゼン(12本)、ピッケル(×)、 ストック,、カメラ、 iPhone、ガスカートリッジ(epi/パワープラス)、 食糧、ヘッデン、日焼け止め(サンプレイ・スーパーブロック→日焼け止め効果good)、グローブ(インナー、モンベルオーバー)(穂先登頂時のみ使用)、グローブ(BD)(×)、ヘルメット
好天で夕日・朝日を拝めたようですね。感激でしたでしょう。
しかしテント場は稜線で天候が崩れたら怖いですね。(小屋が営業してるから逃げ込むことは可能か)応援ありがとうございました。
又レコ拝見させていただきます。
wattanさん、ありがとうございます。風の弱い予報でしたがそれでもテント場は稜線ですので夜〜朝は風で揺れました。テントを片付ける時は少しひやりとした場面も。安全第一で慎重に判断しながらの山行を肝に銘じています。今後ともよろしくです。
またまた感動の槍ヶ岳登頂!
おめでとうございましす
羨ましい限りです
残雪期の素晴らしい景色を堪能させて頂きました(^o^)
無時のご帰還おめでとうございます!
そして、お疲れ様でした〜(^^)/
bamosuさん、いつもありがとうございます。そういえば初めてコメントを下さったのも、槍沢コースで初めて槍を登った時でした。今回は天候に恵まれ過ぎましたが、地道にスキルアップして安全登山を楽しみたいと思います。どこかでお会いしたらよろしくお願いします
こんばんは
いや〜がっつりいかれましたね〜
今年雪山にあまり行けなかったのを帳消しにしてくれるくらいの
山行でしたね
おつかれさまでした
okirazuさん、こんにちは。せっかくの北ア、しかも晴天でまったりしたかったのですが、せわしない山行になってしまいました。でもやっぱり山に入って夢中で歩き続ける時間は大切です。残雪の北ア、来年はまたスキルアップしたいです。
槍ヶ岳山荘でテント泊…憧れますわ…
我が家が行ける日、時間だとまず無理で…
初日、一気に肩まで…幕営装備でさすがです
日程拝見すると2日の下山時、横尾で数時間の差でしたね
北穂の眺望も良かったですが、さすが槍からの眺望ですね、素晴らしい
utaotoさん、こんにちは。
本当ですね!完全に日程がすれ違いだと思っていたのですが横尾でニアミスでしたね。残念。
実は1日に上高地に到着するぎりぎりまで、北穂・奥穂にするか迷っていました。時間の余裕をもってのんびり登るのが一番ですよ!
tubataroさん、今晩は。
実は全く同じ工程を同じ時期にした事があります。槍の肩でテントを張ったのも同じです あの最後の登り、キャンプ装備で登るのってきついですよね。
でも快晴だった様で良かったです。天気が良いとこの時期、槍からの眺めは最高ですからね
Futaroさん、こんにちは。そうでしたか、あの最後の急登、本当に悶えました。Futaroさんのこれまでの山行、レコにアップされているものを研究してみようと思います。 私も行きたくなる行程がたくさんありそうです。残雪期の北アは条件次第で厳しくなるので来年に向けてもまた勉強します。
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