六甲全山縦走路 宝塚→須磨(逆縦走)
- GPS
- 12:29
- 距離
- 44.1km
- 登り
- 2,845m
- 下り
- 2,859m
コースタイム
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 12:27
天候 | 雨 のち 曇り ゴール手前で晴 最寄のアメダス観測点当日の気温 ■スタート地点『豊中』 朝の最低気温 18.0℃ (04:00頃) 日中最高気温 23.2℃ (16:39) ■ゴール地点『神戸』 朝の最低気温 18.5℃ (05:58) 日中最高気温 23.0℃ (15:22) |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
阪急宝塚駅スタート、山陽須磨浦公園駅ゴール。 ■阪急宝塚・今津線『宝塚』駅 http://rail.hankyu.co.jp/station/takarazuka.html ※縦走大会ゴール付近のローソンは当日午前5:00 には閉まってました。 ■山陽『須磨浦公園』駅 http://www.sanyo-railway.co.jp/railway/station/sumaurakouen.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般的に西の須磨から東の宝塚へ歩かれる六甲全山縦走路を逆に東→西向きに(以下、逆走)歩きました。 ハイキングコースの道標はともかく、六甲前座縦走路を示す道標や看板の大半は西→東へ歩くことを前提として付けられています。西→東へ何度も歩かれた方でもルートを外しやすい分岐もあるようです。縦走路を初めて歩く際には道標が解りやすい西→東(以下、順走)がお勧めです。 順走時は、須磨アルプスへの階段、菊水山への急登、麻耶山への長い登り坂と、登り坂の難所が有名?ですが、逆走の場合は比較的登り坂は優しく感じます。 歩いてみた印象を簡潔に記しますと… 順走は『登りで脚力を消耗する』。 逆走は『下りで脚力を削られる』…といったところでしょうか? ■湯元台広場〜六甲最高峰 六甲縦走大会のゴール、湯元台広場(標高約50m)から塩尾寺(標高約350m)への急坂はすべて舗装路。順走の際には疲れた足にダメージを与える急な下りとして有名ですが、逆走では急勾配の舗装路に過ぎません。山道へ至るアプローチとしては長く険しい登りですが、塩尾寺到着時には最高峰までの標高差1/3を登り終えたと考えれば妥当な労力でしょうか? 次の急勾配は大谷乗越通過後、大平山(標高約650m)地点で最高峰までの標高差2/3を登った計算。その後、船坂峠を過ぎれば断続的に岩場を伴う急勾配箇所を通過して県道16号出合(標高約850m)に至りますが、東六甲縦走路は歩きやすい登り坂です。 道標類も逆走でも解りやすく、特に迷いやすい分岐はないようです。順走時は終盤に訪れるエスケープや補給が出来ない長距離区間として要注意区間に数えられますが、スタート直後の登りとしては歩きやすい区間でしょうか? スタート地点付近の市街地を離れると、最高峰手前の一軒茶屋までトイレ、自動販売機はありません。 ■六甲最高峰〜掬星台〜市ケ原 六甲最高峰(標高931.3m)から掬星台(標高約690m)へは多少のアップダウンはあるものの、概ね緩やかな下り坂が続く歩きやすいコースです。有名な?アゴニー坂も標高差は約70m程度、岩場の続く急坂ですが、通して歩く際には印象深い区間ではありません。 一軒茶屋・極楽茶屋・ガーデンテラス・記念碑台・藤原商店を経て掬星台に至る道中は飲食補給やトイレの充実した区間ですが、通過時間と営業時間が合わない場合もありますので要注意? 掬星台〜市ケ原(標高約250m)は、逆走時には標高差約450メートルに及ぶ長い下り区間ですが、順走時に手を使う必要のある岩場が混じる区間につき、楽な下りではありません。特に降雨時は滑りやすく要注意です。 道標類や案内図も多く、逆走でも特に困らない区間です。但し、全山縦走路以外にもメジャーなコースが多い区間につき、コースミスには注意が必要です。 ■市ケ原〜鵯越駅 順走時には、この区間の菊水山、鍋蓋山は脱落者の多い急登区間ですが、逆走時の登りは比較的穏やかなものです。市ケ原より鍋蓋山(標高486.1m)への登りは特に負担を感じるものでもなく、菊水山(標高458.8m)への登りも一部が急登ですが標高差は200メートル足らずに過ぎません。 但し、下りは足に負担を感じるレベルの急坂が続きます。特に雨天時、あるいは雨後は滑りやすく注意が必要です。 最近?大龍寺の広場にあった自動販売機が撤去され、市ケ原を過ぎると鵯越駅まで自動販売機はありません。トイレは市ケ原以降のコース上にはありません。 道標類は充実しているものの、道標のない枝道も見られます。数ヶ所順走時に気付かなかった分岐があり、一ヵ所コースミスしました。 ■鵯越駅〜須磨浦公園 山中は、概ね道標整備された区間ですが、丸山地区、妙法寺地区、高倉台と続く市街地エリアは、逆走時に有効な道標が少なく、順走に慣れていても迷う恐れが高い区間です。逆走の際は事前に入念なルート確認が好ましいでしょう。 高取山(標高約330m)・横尾山(標高342.0m)・おらが茶屋(標高約200m)と高低差は少ないものの、アップダウンが続く体力の消耗が激しい区間です。 順走時に難所とされる、須磨アルプスの馬ノ背西側の滑りやすい岩場の急坂、400段階段が、逆走時はそれぞれ下りとなり難易度は下がったとの印象です。但し、終盤に休む間もなく繰り返されるアップダウンは、長く歩き続けた最後に訪れる最大の難所となります。 補給地点やトイレも多く、エスケープも容易な安心して歩ける区間ですが、通過にはある程度の余力が必要。順走時の東六甲のように『惰性』で歩き続けられるような区間ではありません。 【主な過去の記録】 ■六甲全山縦走路 2014年11月19日(水) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-549641.html ■六甲全山縦走大会 2014 (11/9の部)2014年11月09日(日) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-545324.html |
写真
装備
備考 | ■水分…500mlペットボトル2本 +現地調達3本(スポーツドリンク2本・他1本)+ミルクティ300ml |
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感想
初めての逆縦走、噂通り?きつかったです。。
逆走の後半は、菊水山を過ぎた以降に高取山、横尾山(須磨アルプス)、おらが茶屋と繰り返し登りが訪れ、間の区間も平地が少ない谷のような地形、しかも下りは脚力を削られるような急坂。惰性はおろか、かなり余力を残していないと辛い区間となります。
順走時の後半は、最高峰エリアや東六甲エリアの区間は、攣りかけた足をだましだまし…足に深刻なダメージがない限り、『摩耶山に登りきれば、後は惰性で…』などと語られる区間です。足に負担を感じる登りが少なく、歩きながらも脚力の回復が見込めるとでも申しましょうか?
約30劼了各司發の後に訪れる約15劼侶磴靴ぅ▲奪廛瀬Ε鵑鉾えて、体力を温存する必要があるのが逆走。約30劼侶磴靴せ各司發の後に、約15劼硫爾蟶筌瓮ぅ鵑里覆世蕕な道を辿るのが順走。
どちらに向いて歩こうが、距離や高低差は変わらないはずですが、疲労感には大きな差を感じました。但し、後日に残るダメージについては、少々逆走の方が大きいような気もしますが、大差はないようです。
逆走に慣れれば?もう少し楽に歩き切れると思いつつも、初めて完歩を目指される場合は、道標の設置状態も含め、強く須磨より宝塚への順走ルートをお勧めします。
雨に祟られましたが…
前夜よりの雨でしたが足元は泥濘もなく、岩場が滑るのは要注意でしたが、不安なく歩けました。昨年、一昨年と出場した縦走大会はいずれも雨天、慣れたものです!?
休憩を短く、歩き続けるのを前提とするなら、この時期の気温なら大雨でもない限り体を冷やす心配は少なく、暑さ対策も不要とある意味快適に歩けました。
とはいえ、連休中の六甲にしては人影も疎ら。すれ違う人を見掛ける度に物好きがいるものだと。。お互い様ですね^^;
馬ノ背動画、逆走バージョン!
馬ノ背と書かれた道標付近に2人の方が少し映り込んでいますが、馬ノ背怖くて躊躇されている方でした!…初めて現地で同じ感覚をお持ちの方に出逢うことができました。
私が動画を撮りながら歩くのを見て、慣れた方だと感心して観ていたそうです!…周りから見れば、怖気づいているようには見られてなかったようで、少し安心。
実は、怖くて周りが見れないので、画面で前方を見ながら足元しか見ていないと、説明してもご理解はいただけなかったようですが。。
私も初めて、そして2回目は躊躇したり、途中で引き返したこと。大会を含め、何度も人が歩いているのを眺めてきたものの、落ちた人はおろか、バランスを崩し危うい人も見たことがない事等々、経験談を交えてしばし談笑しつつ説得?気持ちは痛いほど伝わってくるだけに先に進むことを強く進言することはできませんが、引き返すより進んだ方が楽だとはお伝えしました。
振り返って見える範囲では、馬ノ背手前で躊躇され続けていたようですが、他人事とは思えないだけに、どうされたのか事の顛末が気になります。
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