巻機山 牛ヶ岳・割引山
- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,974m
- 下り
- 1,744m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
1日8便のうち、3便が登山口最寄りの清水まで、5便が途中の沢口まで。 沢口から清水までは徒歩60〜70分。ひたすら坂道です。 5月2日に前泊、3日登山、予定外のもう1泊。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は積雪量は多かったものの、融雪が早く一気に溶け始めたそうです。 巻機山山頂から牛ヶ岳にかけては池塘が現れはじめています。 ピッケルは装備していましたが、帰りの尻セードで使用した程度でした。 危険個所は割引山のヌクビ沢側の雪の斜面。安易に崖側を通ってしまったのですが、崩れたらと思うと怖かったです。 残雪の井戸の壁の下りは滑りやすいので、まだアイゼンは必要と思います。 また、下りに夢中になっているとルートを見失いやすいので、iphoneのDIY GPSアプリで構いませんので、確認しつつ下山されることをお勧めします。 残雪は残るものの、スキーが楽しめる状況ではもはや有りません。 |
その他周辺情報 | 巻機山で宿泊するなら『雲天』さん。 自宅のようにくつろいで、お酒と山菜料理、同宿の方々との山談義で楽しく至福のひとときを過ごしました。 |
写真
感想
『国境の長いとんねるを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった』
川端康成の雪国
小説の情景が楽しみで、上越線に乗ってみたいとの思いから、電車の旅にしました。
今は汽車はなく電化され設備も近代化されていますが、面影は随所に残っておりました。
途中、渋川の辺りからは赤城山、沼田からは武尊山、上牧駅からは双耳峰の谷川岳の麗しい姿が眺められ、SLで有名な『水上駅』、トンネルの中の『土合駅』、小説の信号所である『土樽駅』、湯沢あたりから、越後の山々が見え始め、沿線の光景を堪能することが出来ました。
もうひとつは清水峠に至る国道291号線。
今は途中廃道となっていますが、昔の上杉謙信の軍用道路で、謙信が関東へ討伐へ向かう際に使われた道。十五里尾根(通称謙信尾根)を進み清水峠を越えて一ノ倉沢出合へと通じる道です。
この道を実際歩いていると、なるほど、意外に簡単に清水峠を越えられるかもしれないと思えてしまいます。いつか廃道跡をたどってみたいなぁと思いました。
車で行けば日帰りも可能ではありますが、ゆったりとした旅もいいもんですね。
今回の山行は、様々な方にお世話になり、感謝の旅となりました。
欲張って牛が岳や割引山まで行ったこともあり、宿への戻りが遅くなってしまいました。下山の同じ時間帯に別パーティの遭難事故があり、宿の方が心配して下さっていました。申し訳ありませんでした。
山菜料理の数々、『本来こんなに香りが良いもんなんだ』と感心しながら食しました。
香りの良さだけでなく、辛み、苦みも有りますが全くエグ味がない新鮮な感覚で、このような味は都会では味わえません。
急いで帰るのが残念な気持ちになり、もう一泊してしまいました。
また同宿の方々に感謝申し上げます。
宿でお会いした東大WV・OBのT様、何よりその豊富な体験から語られる山話は尽きることなく、また若輩の私の山話にも耳を傾け引き立てていただいて、楽しく過ごせました。翌日は登山口駐車場まで送ってくださいまして、おかげで沢山巡ることができ山を堪能できました。大変お世話になりました。
また、M様、H様、北鎌尾根のお話や自分の好きな山が百名山だという、大いに賛同致しました。
帰り道、沢口目指して歩いている途中に駅までピックアップして下さった多摩のスバル車様、本当にありがとうございました。
今年は大雪山、トムラウシ山の縦走にチャレンジしたいと思います。
長い道のりですが、コンディションさえ良ければ、ぜひポロシリの肩まで行って七つ沼を見て帰ってくださいね。
様々な出会いが本当に心地よい山旅となりました。
この場で恐縮ですが感謝申し上げます。
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