記録ID: 631195
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雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍
GWの奥穂高岳へ〜美しくも厳しい山行
2015年05月03日(日) ~
2015年05月05日(火)
体力度
7
1~2泊以上が適当
- GPS
- 56:58
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 2,077m
- 下り
- 2,066m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 8:45
距離 16.6km
登り 896m
下り 106m
14:20
2日目
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 4:10
- 合計
- 14:21
距離 5.2km
登り 970m
下り 961m
3日目
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 6:29
距離 17.5km
登り 218m
下り 1,006m
7:56
104分
宿泊地
14:25
ゴール地点
天候 | 1日目:晴のち曇り→2日目:曇、雨、夜は暴風雨→3日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り:上高地→高速バスで新宿 ※往復ともに毎日あるぺん号を利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地から横尾まではよく整備されたハイキングコース 横尾から涸沢までは最初は夏道で徐々に雪道へ 涸沢から穂高山荘までは、ザラメ状のカールをひたすら登る 穂高山荘から奥穂高岳までは、雪壁以外はほとんど岩場 |
その他周辺情報 | 涸沢で雪上テン泊を2泊 下山後、上高地のインフォメーションセンターでシャワーを利用 |
写真
感想
今年のGWは奥穂高岳に行ってきました!
実は昨年、ここを計画していましたが、直前の裏妙義登山の際に捻挫をしてしまい、全治1か月。泣く泣く断念をしましたが、ようやく1年越しで念願をかなえることができました。
そして、初めての雪上でのソロのテン泊も挑戦しました。
GWの天気予報もまあまあで、期待もできましたが…
結論から申し上げると、今回の山行は楽しくもありましたが、一方、山の厳しさと恐ろしさを身をもって体験しました。
先ずは、悪天候の中での奥穂高岳。今回の山行で日本百名山は51座目となり、風雨の中で何とか登頂できましたが、途中の2箇所の急こう配の雪壁は、はっきり言って生きた心地がしませんでした。雨で雪はグズグズ。ステップはあるものの崩れやすく、極度の緊張感を強いられました。特に下山時の方が恐ろしかったです。確保がなく、自分のピッケルとアイゼンだけが頼りです。
そして、ザイテングラートの通過。自分が通過したときは雪面はシャーベット状で、登りにくくも決して滑るような箇所はありませんでした。しかし、翌日、ここで滑落事故があり、2人が亡くなったことを聞いて、山はその日の気候で全く状況が変わることを思い知らされました。自分もアイスバーン状態ではここを登る気にはならないでしょう。
涸沢カールや上高地、梓川からの山々は非常に綺麗な景色が拡がっていた反面、山上では想像以上の厳しく、恐ろしい現状を目の当たりにしました。
今回の体験を元に、登山に対して驕ることなく、一層気を引きしめて臨んでいきたいと思います。
今回の滑落事故でお亡くなりになった方々へご冥福をお祈り申し上げます。
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訪問者数:2320人
mamamiyanさん、こんにちは!
ひゃーー奥穂まで行かれたのですね!おつかれさまでした。
全般的に好天のGWでしたが、不運にも唯一の崩れたところに当たってしまわれたようで。夏でも荒天でここの通過はコワイでしょうからねー。
想像しかできませんが、この状況だと「撤退」がずっと去来していたかと思います。自分を出し切る充実感、より恐怖が上回った場面もあったことでしょう。
ご無事だったのが何よりですね。本当におつかれさまでした。
fickleさん、コメントありがとうございます。
今回、念願の一つであったGWの奥穂に何とか登頂が出来て概ね満足しています。
しかし、山は一日でも違うとこんなに状況が違うものだというものを、改めて感じているところです。
一日早ければ快晴の奥穂高登頂が満喫できたでしょうし、一日遅ければ快晴でも例の滑落事故があったようなアイスバーンの状況であって、本当に判断が難しいところです。
穂高岳山荘では2時間以上待機し、前進か撤退かで葛藤していました。
結果的には登頂できたのですが、先ずは無事に下山できたことに感謝しなくてはいけないと思っています。そして、登山の恐ろしさや厳しさを決して忘れずに邁進していきたいです。
でも、基本、登山は楽しく行きたいですね。
いゃ〜、凄いなぁの一言です!
何とこの時期の奥穂とは恐れ入りました。
滑落事故があったほどの厳しい状況の中、何事もなく良かったです。
まぁ、経験値のあるmamamiyanさんだからこそ、的確な判断の基の登頂であったと察します。
お疲れ様でした!
ayamoekanoさん、コメントありがとうございます。
念願の残雪期奥穂に登れたのですが、色々と考えさせられる山行になってしまいました。
楽しい山行になるはずが、厳しい山行になるとは…
でも貴重な体験を身をもってできたので、善しとしましょう。
今回のこれらの経験を生かして、今後も安全な、充実した登山にしたいですね。
mamamiyanさん、こんにちは♪
私たちのレコに訪問頂きましたので、こちらにもおじゃまさせて頂きます
先ずは積雪期のテン泊デビュー及び奥穂登頂おめでとうございます
概ね好天続きのGWでしたが、ちょうど厳しい時に行かれたみたいでしたね
山頂を前にしての悪天候、多くの葛藤に悩まれた事は想像に難くありません。
登頂は翌日に悲しい出来事があった中、ご自身のスキルと冷静に状況判断された結果だと思います
私も昨年末に赤岳で同日に遭難者が出た時がありました。決して悪天候ではなく晴天でしたが、非常に気温が低い日でした。
時に牙を剥く美しい雪山、このようなレコを参考にさせていただき、これからも安全第一で向きあって行かなければと、気を引き締めさせられました。
お疲れさまでした
vino_rossoさん、コメントいただきありがとうございます!
いつも vino_rossoさんとmiyucchさんの記録はチェックしていまして、とても参考にさせていただいております。
ちょうどGWでも天気が悪い時に当たってしまったようで、快晴の山頂に立つことは残念ながらできませんでした。
悪天候の時は、いつも進退について悩み、最後は自分の判断を信じて行動をしています。おっしゃるとおり、いかなる状況でも冷静に判断するかが重要ではないかと思います
自分なんかは、ヤマレコのベテランの方々と比べ、まだまだ経験不足です。皆さんの情報を基に、もっと経験を積まなければならないと思ってます。
今後ともよろしくお願いいたします。
ソロで登頂なんて、すごすぎます 。
山頂の祠が新しくなりましたね。
私が行った時は、滑落防止ネットには穴が開いていました(-_-;)
あの加藤文太郎も迷ったという、間違い尾根を下らず流石!でした!!
mikkoさん、初めまして!コメントありがとうございます。
確かに山頂の祠はピカピカでしたね。
何とかソロで登れましたが、誰も会わずに寂しい思いをしました(笑)
山頂手前は間違えやすい尾根がありましたね。すぐに気付いて引き返しました。
まだまだ経験不足ですね。
ホントあの日だけがコンディション悪かったですね〜。
我々は穂高岳山荘までで引き返しましたが、また天気の良い時にチャレンジしに行きます!!
次の日の朝の事故はちょうどテントを撤収してる時に目撃しましたが、死亡事故だと知ったのは上高地まで下山してからです・・。
これからも安全登山に努めましょう!!
setoyak さん、初めまして、コメントありがとうございます。
他の日は快晴だったのに、あの日だけが天候に恵まれず、ちょっと残念でした。
私も天気がいい日にまた登りたいと思っています。
私はテントを撤収し涸沢ヒュッテで一休みした後、下り始めたときにヘリを目撃しました。何が起きたのかよく分からず、後ほどネットで確認して滑落事故が判明したのでした。
安全登山の大切さが身に染みた山行でしたね。
あっ!初めましてだったんですね・・。
スミマセン!てっきり穂高岳山荘と徳沢でお会いした方だと思ってコメントしてしまいました〜。
でもこれからもレコ楽しみにしておりますのでよろしくお願いいたします!!
あ、失礼しました!ご夫婦で登られていた方でしたか!
お疲れ様でした。そしてお世話になりました。
すみません、写真だけでは分かりませんでした(笑)
あの時は穂高岳山荘でテン泊をしている方とともにお話が盛り上がりました。
また北アルプスや他の山々でぜひともお会いしたいですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
徳沢で気付いていただけたんでこの写真でわかると思ってしまいました!
こちらこそスミマセーン!!
次の遠出はお盆休みに白峰三山縦走の予定です。
9月の連休は表銀座歩いてると思いますので、またどこかでお会いしましょう!!
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