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Yamareco

記録ID: 633957
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒、仙丈山行 〜黒戸尾根を越えて〜

2015年04月29日(水) ~ 2015年05月01日(金)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
28:42
距離
50.0km
登り
5,731m
下り
5,363m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:51
休憩
2:52
合計
12:43
距離 11.9km 登り 2,377m 下り 1,010m
6:00
6:10
45
1180m付近
6:55
5
7:00
7:15
50
1550m付近
8:05
8:20
11
前屏風ノ頭
8:31
14
8:45
8:46
24
9:10
9:20
35
2150m付近
9:55
9:57
8
10:05
10:30
5
2160m付近
10:35
28
屏風岩
11:03
11:26
59
12:25
12:40
5
八合目手前(2630m付近)
12:45
60
13:45
14:00
35
2820m付近
14:35
15:06
42
15:48
7
15:55
16:05
20
駒津峰前のコル
16:25
60
17:25
25
17:50
仙水小屋
2日目
山行
5:48
休憩
1:50
合計
7:38
距離 11.3km 登り 1,485m 下り 1,808m
6:40
25
仙水小屋
7:05
40
長衛小屋
8:10
8:20
30
三合目
8:50
25
9:15
9:30
35
六合目
10:05
10:20
35
10:55
20
仙丈小屋分岐
11:15
11:48
0
11:40
11:50
15
雪上訓練(仙丈ヶ岳山頂付近)
12:05
27
仙丈小屋分岐
12:32
12:47
33
13:20
13:32
38
14:10
3日目
山行
6:08
休憩
1:14
合計
7:22
距離 26.8km 登り 1,884m 下り 2,569m
7:05
24
仙水小屋
8:37
8:55
77
10:12
10
10:22
10:44
66
11:50
12:00
70
立石沢過ぎ
13:10
13:20
38
鷲ノ住山バス停
13:58
29
天候 4/29晴れのち雨,4/30晴れ,5/1晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
コース状況/
危険箇所等
甲斐駒ヶ岳:七丈小屋から山頂までが険しい岩稜コース
      特に腐った雪のトラバースに注意が必要
仙丈ヶ岳:危険箇所はない
その他周辺情報 尾白の湯は露天風呂が開放感があり良い
食事も美味
予約できる山小屋
七丈小屋
竹宇駒ヶ岳神社の駐車場はガラガラ
2015年04月29日 05:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 5:07
竹宇駒ヶ岳神社の駐車場はガラガラ
長い黒戸尾根の始まり
2015年04月29日 05:14撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 5:14
長い黒戸尾根の始まり
コガネイチゴ?がとてもきれい
2015年04月29日 07:51撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 7:51
コガネイチゴ?がとてもきれい
刃渡りはそれ程危険でもない
2015年04月29日 08:36撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 8:36
刃渡りはそれ程危険でもない
ハシゴは写真で見ていたよりは高度感あり
2015年04月29日 08:50撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 8:50
ハシゴは写真で見ていたよりは高度感あり
この辺りから雪が出てきました
2015年04月29日 09:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 9:06
この辺りから雪が出てきました
五合目小屋跡
2015年04月29日 09:56撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 9:56
五合目小屋跡
龍に似た木!
2015年04月29日 10:15撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 10:15
龍に似た木!
この橋も意外と高度感あり
2015年04月29日 10:38撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 10:38
この橋も意外と高度感あり
垂直に近いハシゴ
2015年04月29日 10:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 10:46
垂直に近いハシゴ
ようやく七丈小屋到着
2015年04月29日 11:30撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 11:30
ようやく七丈小屋到着
ここから登りがきつくなってきます
2015年04月29日 11:51撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 11:51
ここから登りがきつくなってきます
ハング気味の岩を超えます
2015年04月29日 13:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 13:06
ハング気味の岩を超えます
岩を上から見ると高度感抜群!
この先は2週連続滑落事故発生場所なので慎重に登ります
2015年04月29日 13:14撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 13:14
岩を上から見ると高度感抜群!
この先は2週連続滑落事故発生場所なので慎重に登ります
ジョーズ岩
2015年04月29日 14:00撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 14:00
ジョーズ岩
岩を登っていきます
2015年04月29日 14:16撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 14:16
岩を登っていきます
甲斐駒山頂到着!
北岳がきれい
2015年04月29日 14:31撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 14:31
甲斐駒山頂到着!
北岳がきれい
長い黒戸尾根
お疲れ様でした
2015年04月29日 14:40撮影 by  TG-835 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/29 14:40
長い黒戸尾根
お疲れ様でした
記念撮影!
2015年04月29日 14:44撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 14:44
記念撮影!
人の顔に見えました
2015年04月29日 14:49撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 14:49
人の顔に見えました
ここから下山です
砂漠のよう
2015年04月29日 15:18撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 15:18
ここから下山です
砂漠のよう
駒津峰に向かいます
2015年04月29日 15:48撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 15:48
駒津峰に向かいます
仙水峠までの急坂を下ります
この辺りからパラパラ雨が。。。
2015年04月29日 16:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 16:07
仙水峠までの急坂を下ります
この辺りからパラパラ雨が。。。
やっと仙水峠
2015年04月29日 17:25撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/29 17:25
やっと仙水峠
仙水小屋
2015年04月30日 05:14撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 5:14
仙水小屋
幕営の様子
小屋には誰も泊まっておらず、独り占め
2015年04月30日 05:19撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 5:19
幕営の様子
小屋には誰も泊まっておらず、独り占め
仙丈ヶ岳に向けて出発
靴が凍っていて足が冷たい。。。
2015年04月30日 07:00撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 7:00
仙丈ヶ岳に向けて出発
靴が凍っていて足が冷たい。。。
朝日に照らされ白樺の木々が綺麗
2015年04月30日 07:00撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 7:00
朝日に照らされ白樺の木々が綺麗
長衛小屋到着
2015年04月30日 07:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 7:06
長衛小屋到着
雪の急登をひたすら登ります
2015年04月30日 09:11撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 9:11
雪の急登をひたすら登ります
六合目到着
2015年04月30日 09:19撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 9:19
六合目到着
ひたすら登ります
でも天気が良く気分最高!
2015年04月30日 09:54撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 9:54
ひたすら登ります
でも天気が良く気分最高!
小仙丈ヶ岳到着
2015年04月30日 10:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 10:06
小仙丈ヶ岳到着
小仙丈カールが美しい
2015年04月30日 10:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 10:06
小仙丈カールが美しい
遭難者を入念に捜索する長野県警ヘリ
どうも年末に行方不明となった方を探しているとのこと
2015年04月30日 10:12撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 10:12
遭難者を入念に捜索する長野県警ヘリ
どうも年末に行方不明となった方を探しているとのこと
甲斐駒ヶ岳の雄姿が素晴らしい
2015年04月30日 10:49撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 10:49
甲斐駒ヶ岳の雄姿が素晴らしい
美しい稜線
2015年04月30日 11:08撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 11:08
美しい稜線
仙丈ヶ岳到着!
2015年04月30日 11:29撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 11:29
仙丈ヶ岳到着!
快晴でとても気分が良い
2015年04月30日 11:31撮影 by  TG-835 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/30 11:31
快晴でとても気分が良い
雪上訓練中
2015年04月30日 11:49撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 11:49
雪上訓練中
シリセードで下山
2015年04月30日 12:08撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 12:08
シリセードで下山
雷鳥発見
2015年04月30日 12:51撮影 by  DSC-RX100, SONY
1
4/30 12:51
雷鳥発見
雷鳥のオスがメスを守るように後ろを歩いてました
2015年04月30日 12:53撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 12:53
雷鳥のオスがメスを守るように後ろを歩いてました
雷鳥と鳳凰三山
2015年04月30日 13:04撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 13:04
雷鳥と鳳凰三山
仙水沢の砂防ダム
水の色がとても美しい
2015年04月30日 15:04撮影 by  DSC-RX100, SONY
4/30 15:04
仙水沢の砂防ダム
水の色がとても美しい
仙水小屋に到着後、ビールで乾杯!
2015年04月30日 16:04撮影 by  DSC-RX100, SONY
1
4/30 16:04
仙水小屋に到着後、ビールで乾杯!
夜の仙水沢
月が出ていたため、星があまり見えなかったのが残念
2015年05月01日 00:05撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 0:05
夜の仙水沢
月が出ていたため、星があまり見えなかったのが残念
最終日
だいぶ凍っていたため長衛小屋までアイゼン装着
2015年05月01日 06:57撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 6:57
最終日
だいぶ凍っていたため長衛小屋までアイゼン装着
小仙丈がきれい
2015年05月01日 07:18撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 7:18
小仙丈がきれい
長衛到着
2015年05月01日 07:44撮影 by  TG-835 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/1 7:44
長衛到着
ここからはひたすら夜叉神峠まで林道歩き
2015年05月01日 08:03撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 8:03
ここからはひたすら夜叉神峠まで林道歩き
カモシカ発見!
2015年05月01日 08:26撮影 by  DSC-RX100, SONY
1
5/1 8:26
カモシカ発見!
落石注意!
2015年05月01日 08:37撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 8:37
落石注意!
大崩落
2015年05月01日 09:40撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 9:40
大崩落
ようやく広河原に到着
2015年05月01日 10:25撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 10:25
ようやく広河原に到着
長いトンネルを抜けます
2015年05月01日 11:02撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 11:02
長いトンネルを抜けます
ようやく出口
2015年05月01日 11:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 11:06
ようやく出口
巨大な岩が道をふさぎます
2015年05月01日 11:29撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 11:29
巨大な岩が道をふさぎます
農鳥岳を見ながらさらに進みます
2015年05月01日 12:54撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 12:54
農鳥岳を見ながらさらに進みます
夜叉神峠下を貫くトンネルをくぐります
2015年05月01日 13:53撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 13:53
夜叉神峠下を貫くトンネルをくぐります
2km近くあったトンネルもようやく出口
2015年05月01日 14:19撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 14:19
2km近くあったトンネルもようやく出口
やっと夜叉神に到着
本当に長かった。。。
2015年05月01日 14:25撮影 by  DSC-RX100, SONY
5/1 14:25
やっと夜叉神に到着
本当に長かった。。。
下界の食事は美味でした
2015年05月01日 17:49撮影 by  DSC-RX100, SONY
1
5/1 17:49
下界の食事は美味でした

装備

個人装備
ヘッドランプ
1
予備電池
1
1/25,000地形図
1
コンパス
1
ロールペーパー
1
ファーストエイドキット
1
筆記具
1
保険証
1
携帯電話
1
計画書
1
ザック
1
ザックカバー
1
タオル
1
防寒着
1
雨具
1
スパッツ
1
帽子
1
登山靴
1
水筒
1
時計
1
非常食
1
カメラ
1
日焼け止め
1
サングラス
1
ストック
1
ピッケル+バンド
1
アイゼン
1
テルモス
1
アウターシェル
1
目出し帽
1
手袋(インナー,ミドル,オーバー,替え)
1
シュラフ
1
シュラフカバー
1
エアマット
1
サブザック
1
仙丈ヶ岳ピストン用
共同装備
テント
1
hori
ガスヘッド
2
satoshi884,ykazama
ガス
2
satoshi884,ykazama
コッヘル
2
satoshi884,ykazama
シャベル
1
hori
ツエルト
1
satoshi884
テントマット
1
satoshi884
テントシート
1
satoshi884
共同食料
1
satoshi884

感想

今回の山行では、黒戸尾根を越えて甲斐駒仙丈を登り、再度黒戸尾根を戻ってくるという欲張った計画を立てた。しかし、黒戸尾根の八合目付近では2週連続で滑落事故が相次ぎ、死者が出ていたため、安全を考え夜叉神峠まで歩いて下山するというルートに変更した(夜叉神まで歩くのも相当辛かったが…)。

・4/29 晴れ後雨
アクセスの良さと有名な急登黒戸尾根を越えてみたかったことから、黒戸尾根から甲斐駒を目指した。
はじめの樹林帯は雪もほとんどなく、完全な夏道をひたすら登って行った。刃渡りや樹林帯のハシゴも多少高度感あるもののそれほど危険性はなく、五合目小屋跡まで順調に登った。
五合目からはハシゴやクサリ場があり傾斜も急になるもののそこまでの危険性はないが、残雪のトラバースは注意しないと雪が崩れ一緒に滑って行きそうな箇所があった。
七丈小屋からは雪が多くなり、また岩の危険箇所も多数でてきた。最近の滑落箇所は八合目付近のとのことだったので、雪に慣れていない部員は小屋近くでピッケルの使い方や滑落停止訓練を実施した。七丈小屋より上は雪面や岩の急登が多く、また雪が腐って崩れやすくなっていたため、体力だけでなく精神的にも疲労し、全員かなり消耗、山頂へはコースタイムより1時間程度長くかかってしまった。
山頂では私たち以外に人はなく、南アルプスの山々を一望することができ、最高の気分だった。
皆、疲労していたため、摩利支天には向かわず、そのまま下山していった。六方石までは雪は谷や日陰の部分にわずかに残るのみで夏道だったが、石灰岩が崩れて滑りやすくなっている道をトラバースしながら下るため、意外に神経を使った。
駒津峰ではわずかに登り(きつかった…)、その後仙水峠まで樹林帯の急坂を一気に下った。この間に雨が降り出し、暗くなってきたので、急いで下山し、なんとか日没前に仙水小屋に到着した。
小屋には管理人さんが2名いたが、宿泊客は誰もおらず、テント場も雪に覆われていたため、急いで雪かきしてテント設営場所を確保し、幕営。その後、食事をとり、疲労困憊した体を休めた。

・4/30 晴れ
前日降った雨も夜には止み、スッキリ晴れていた。しかし、放射冷却で冷え(-1℃程度)濡れていた靴が凍っていた。
朝食を済ませ、予定どおり仙丈ヶ岳まで向かう。本日はサブザックでの行動だったので、とても身軽で良い。
長衛小屋までは仙水沢を下っていくが、凍っていたため、雪のトラバースなどを慎重に進んでいった。
長衛小屋では10張ほどのテントが雪のない河原に張ってあった。
北沢峠への分岐から雪のある樹林帯の急坂を登っていったが、荷物が軽いので全く苦がなかった。時々バックに見える甲斐駒の雄姿が美しかった。
大滝ノ頭(馬ノ背ヒュッテへの分岐)を越えると樹林帯を脱するので、北岳、鳳凰や北、中央アルプスの山々を見ながら雪面を登って行くことができた。
コース上で危険箇所はなく、凍った箇所もなかったため、アイゼンなしのダブルストックで十分だった。
途中、長野県警のヘリがしきりに、仙丈のカールを捜索していたが、小屋の人に聞いた所、年末年始で遭難した方が出てきていないか探していたのではとのことだった。
天気が良いGWだったにもかかわらず、山頂を目指す人は10〜15名程度だったため、山頂ではまたしても私たちのみで、ゆっくり過ごすことができた。景色は絶景で、北岳、間ノ、鳳凰、甲斐駒、鋸、八ツ、金峯、北アルプス、中央アルプス、御嶽等が一望でき、最高だった。
下山前に頂上脇の程よい坂で、再度、雪上訓練を行い、下山中の雪の急坂はシリセードで下山した(やはり楽しい)。
途中、雷鳥を5羽程見ることができ、鳳凰や北岳をバックにした冬毛の雷鳥はとても美しかった。
順調に下山し、長衛小屋で登山バッジをゲットし、無事下山できた。
下山後は、持ってきたビールで乾杯!

・5/1 晴れ
初日の状況から、体力的、技術的に全員が安全に黒戸尾根を越えることができるか疑問があったため、話し合いの結果、別ルートで下山することに決定した。
当初、オーソドックスに戸台方面へ下山し、バス、電車、タクシーを乗り継いで竹宇駒ヶ岳神社まで向かおうかと考えていたが、小屋の方に夜叉神まで歩いていく案もあると教えていただいたため、よりシンプルなそちらの案で向かうことにした。
朝は昨日よりも冷え込み(-3℃程)、靴がカチカチだった。
折角なのでアイゼンワークの練習ということで、長衛小屋までアイゼンを装着し、下山した。
長衛小屋から先は、ひたすら林道を夜叉神まで歩いて行った。野呂川出合までは所々雪が残っていたが、それ以降はほとんど雪はなかった。ただし、いたるところで崩落があり、大きなものでは乗用車ほどの岩がゴロゴロしていた。
バスの道なので急な登りや下りはないものの、とにかく長い(25km程)。しかも、靴が濡れていた影響で早々に靴づれが発生、痛みに耐えつつ夜叉神を目指し、歩いて行った。
広河原を過ぎると白根三山が時々顔をのぞかせるので、その眺めを楽しみながら歩いていった。
最後に2kmほどの夜叉神峠直下のトンネルを抜け、ようやく夜叉神の森 駐車場に到着した。
そこで、芦安タクシーを呼んで、竹宇駒ヶ岳神社駐車場まで帰った(13420円)。

下山後は尾白の湯に入浴して3日間の汗を流し、施設内の食事処で遅い昼食をとった(食事はとても美味!)。

皆さん、3日間大変お疲れ様でした。
(Satoshi884)

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