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Yamareco

記録ID: 637068
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳(赤岳〜横岳〜硫黄岳〜天狗岳)日帰り縦走!ご来光と咲き始めたツクモグサ♪

2015年05月11日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:06
距離
20.8km
登り
2,041m
下り
1,673m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:44
休憩
2:19
合計
10:03
0:25
29
0:54
0:54
6
1:00
1:01
84
2:25
2:35
70
3:45
4:09
3
4:12
4:13
16
4:29
4:31
2
4:33
4:33
9
4:42
4:43
6
4:49
5:01
3
5:04
5:22
1
5:23
5:26
6
5:32
5:38
10
5:48
6:02
7
6:09
6:09
10
6:19
6:20
13
6:33
6:34
27
7:01
7:01
26
7:27
7:27
5
7:32
7:32
5
7:37
7:42
17
7:59
8:33
3
8:36
8:36
30
9:06
9:06
4
9:10
9:14
22
10:28
前半はやや急ぎめ、後半はバスの時間調整のためのんびりめ(歩き、休憩)に行動しています。
天候 快晴!!
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
○美濃戸口の八ヶ岳山荘の駐車場を利用しました(500円)

○下山後はバスで美濃戸口へと移動しました。
渋の湯11:30 → 茅野駅12:21 (奥蓼科渋の湯線、1150円)
茅野駅13:45 → 美濃戸口14:22 (美濃戸口線、930円)

※上記ダイヤは平日は特定日のみの運行です
本数は少ないので必ず事前にご確認を!(土日祝の方が本数は多い)
(諏訪バス)https://www.alpico.co.jp/access/suwa/
コース状況/
危険箇所等
※5/11時点の状況です。トレース等状況は天候で変わる可能性があります。

・特別危険を感じた箇所は有りません。
・赤岳〜横岳〜硫黄岳の稜線は100%夏道を通行できます。
・通してアイゼン・ピッケル不要です。
・樹林帯は雪道であることが多いので、朝の雪の締まった時間帯には軽アイゼン・チェーンスパイク等あると便利です。
・今回はチェーンスパイクのみ持参しましたが文三郎尾根の取付きのみ数分程度しか使わず・・・

○美濃戸口〜行者小屋
樹林帯は一部雪道です。アイスバーン箇所での転倒に注意です。

○文三郎尾根〜赤岳
取付きは雪が残りますが通行者多くステップが丁寧に切ってありアイゼンは無くても問題ありません。軽アイゼンがあると便利です。
鉄階段になってからは雪は無く全て夏道です。

○赤岳〜横岳〜硫黄岳
ほぼ全て夏道が出ています。赤〜横は岩稜帯のクサリ場が続きますので油断せず通過します。
横岳の登りの前半にある例年遅くまで雪の残る斜面はクサリの傍の岩場が出ており問題なく通行できます。

○硫黄岳〜夏沢峠〜蓑冠山〜根石山〜東天狗岳
蓑冠(みかぶり)山の周辺は樹林帯で雪が残ります。トレースは数多く有り通行には問題ありませんでした。
その他の区間はほぼ夏道を歩けます。

○東天狗岳〜黒百合ヒュッテ〜渋の湯
東天狗からの下りは岩場が続き、樹林帯に入る直前はやや急な雪斜面を降ります。
黒百合ヒュッテからの下山ルートの多くは雪の上を歩きます。ルートはしっかりしていますが、朝方はチェーンスパイク等あると便利です。
その他周辺情報 ○温泉
下山後に渋の湯「渋御殿湯」で入浴しました(日帰り1000円)

○昼食
茅野駅の「蕎麦処茶屋」でバス待ちがてら食事しました。
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ
美濃戸口を出発します。
美濃戸を過ぎると林内に不気味に光るシカの眼。人慣れしているのか数メートルでも逃げずじーっとこちらを覗っています。
突然ガサっと大きな音を立てて逃げるので心臓に悪いです(笑)
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美濃戸口を出発します。
美濃戸を過ぎると林内に不気味に光るシカの眼。人慣れしているのか数メートルでも逃げずじーっとこちらを覗っています。
突然ガサっと大きな音を立てて逃げるので心臓に悪いです(笑)
南沢から行者小屋を経由してまずは赤岳を目指します。
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南沢から行者小屋を経由してまずは赤岳を目指します。
少し歩くとホテイランの自生地があります。
多くはロープの外に咲くのですが、1株だけロープ内(登山道)にあります。
特にナイトハイクの方!踏まないよう要注意です!!
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少し歩くとホテイランの自生地があります。
多くはロープの外に咲くのですが、1株だけロープ内(登山道)にあります。
特にナイトハイクの方!踏まないよう要注意です!!
例年6月前半が見頃ですが今年はもう花茎が伸びています!!
ちょっと早過ぎなのでは・・
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例年6月前半が見頃ですが今年はもう花茎が伸びています!!
ちょっと早過ぎなのでは・・
ちなみに咲いたホテイランはこんな感じです。
※2012/6/17撮影
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ちなみに咲いたホテイランはこんな感じです。
※2012/6/17撮影
2時半前に行者小屋に到着。
仮設トイレは閉まっていますが、小屋の裏のトイレは使用できます。
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2時半前に行者小屋に到着。
仮設トイレは閉まっていますが、小屋の裏のトイレは使用できます。
お馴染みのマムート階段で文三郎尾根をぐんぐん上がります。
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お馴染みのマムート階段で文三郎尾根をぐんぐん上がります。
阿弥陀岳との分岐を過ぎたあたりで夜景を。
星空も若干写っています。
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阿弥陀岳との分岐を過ぎたあたりで夜景を。
星空も若干写っています。
竜頭峰との分岐を過ぎると地平線が色づき始めます。
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竜頭峰との分岐を過ぎると地平線が色づき始めます。
4時前には赤岳山頂。山頂道標はすっかり破損してしまいました。
安全に下れる明るさになるまで山頂で待ちます。
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4時前には赤岳山頂。山頂道標はすっかり破損してしまいました。
安全に下れる明るさになるまで山頂で待ちます。
シャッターを開けっ放しにして周りの景色を撮影。
野辺山方面。
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シャッターを開けっ放しにして周りの景色を撮影。
野辺山方面。
阿弥陀岳と茅野〜諏訪〜岡谷の夜景。
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阿弥陀岳と茅野〜諏訪〜岡谷の夜景。
権現岳〜編笠岳〜西岳と奥には南アルプス、中央アルプス。
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権現岳〜編笠岳〜西岳と奥には南アルプス、中央アルプス。
甲府市街と富士山。
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甲府市街と富士山。
頂上山荘の奥は朝焼けと雲海。
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頂上山荘の奥は朝焼けと雲海。
だいぶ明るくなってきました。
これから歩く横岳〜硫黄岳〜天狗岳へと続く稜線。最奥には蓼科山も見えています。
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だいぶ明るくなってきました。
これから歩く横岳〜硫黄岳〜天狗岳へと続く稜線。最奥には蓼科山も見えています。
山頂で30分ほど待ったのち、下りに入ります。
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山頂で30分ほど待ったのち、下りに入ります。
展望荘が赤く染まり始めていました。
展望荘では1人ご来光を撮影されている方がいました。
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展望荘が赤く染まり始めていました。
展望荘では1人ご来光を撮影されている方がいました。
横岳への登りに入るあたりで日が昇り始めました!
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横岳への登りに入るあたりで日が昇り始めました!
どんどん昇ってきます。
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どんどん昇ってきます。
これは赤岳の斜面が焼けそうだと思い急ぎ足で横岳の登りに入ります。
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これは赤岳の斜面が焼けそうだと思い急ぎ足で横岳の登りに入ります。
写真がちょっと粗いですが赤く焼けた富士山。
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写真がちょっと粗いですが赤く焼けた富士山。
陽はすっかり姿を見せました。
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陽はすっかり姿を見せました。
そして!赤く焼けた赤岳!雪も岩肌も木々も全てが真っ赤!!
美しい!思わず息を呑みました。
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そして!赤く焼けた赤岳!雪も岩肌も木々も全てが真っ赤!!
美しい!思わず息を呑みました。
阿弥陀岳は頭だけ真っ赤。
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阿弥陀岳は頭だけ真っ赤。
暫く見入ったのち再び登りへ。
岩の隙間からコメバツガザクラ。高山植物ももう前哨戦です。
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暫く見入ったのち再び登りへ。
岩の隙間からコメバツガザクラ。高山植物ももう前哨戦です。
例年遅くまで雪が残る厄介な斜面はこの通り。アイゼン無しでも通行には支障ありません。
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例年遅くまで雪が残る厄介な斜面はこの通り。アイゼン無しでも通行には支障ありません。
そして例年早くから咲く日当たりの良い斜面でツクモグサを発見!
まだ花は開いていませんがふわふわの産毛が何とも可愛らしいです。
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そして例年早くから咲く日当たりの良い斜面でツクモグサを発見!
まだ花は開いていませんがふわふわの産毛が何とも可愛らしいです。
こちらは3つ子ちゃん。北アルプスの稜線と。
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こちらは3つ子ちゃん。北アルプスの稜線と。
場所を移動して別の咲くポイントから。
こちらは既に花が開き始めていました。
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場所を移動して別の咲くポイントから。
こちらは既に花が開き始めていました。
暫く登ると稜線歩きになります。
北アルプスの展望も素晴らしかったです!
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暫く登ると稜線歩きになります。
北アルプスの展望も素晴らしかったです!
穂高岳〜槍ヶ岳
爺ヶ岳〜鹿島槍〜五竜岳〜唐松岳
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爺ヶ岳〜鹿島槍〜五竜岳〜唐松岳
白馬三山。
水晶岳〜野口五郎岳〜三ツ岳かな?ちょっと怪しいです。
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水晶岳〜野口五郎岳〜三ツ岳かな?ちょっと怪しいです。
乗鞍岳や
御嶽山も。
中央アルプス、千畳敷カール。
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中央アルプス、千畳敷カール。
オヤマノエンドウがもう咲き出していました。
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オヤマノエンドウがもう咲き出していました。
極めつけはこのツクモグサ。
間近で見るふわふわに悶絶しそうでした。
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極めつけはこのツクモグサ。
間近で見るふわふわに悶絶しそうでした。
暫く歩き横岳山頂へ。
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暫く歩き横岳山頂へ。
横岳まで来ると赤岳〜阿弥陀岳もだいぶ見え方が変わってきます。
間からは南アルプスの展望!北岳と甲斐駒〜仙丈ヶ岳です。
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横岳まで来ると赤岳〜阿弥陀岳もだいぶ見え方が変わってきます。
間からは南アルプスの展望!北岳と甲斐駒〜仙丈ヶ岳です。
山頂からは北信の山々も。金山〜焼山〜火打山〜妙高山。
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山頂からは北信の山々も。金山〜焼山〜火打山〜妙高山。
まだまだ稜線は続いていきます。
硫黄岳と奥には蓼科山。右奥の雲の向こうには浅間山や根子岳も。
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まだまだ稜線は続いていきます。
硫黄岳と奥には蓼科山。右奥の雲の向こうには浅間山や根子岳も。
硫黄岳山荘へ降りさらに硫黄岳へ登り返し。
ここまで来ると横岳〜赤岳〜阿弥陀岳を望むことができます。
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硫黄岳山荘へ降りさらに硫黄岳へ登り返し。
ここまで来ると横岳〜赤岳〜阿弥陀岳を望むことができます。
硫黄岳山頂から。
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硫黄岳山頂から。
時刻は6時半。まだまだ行きますよ〜
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時刻は6時半。まだまだ行きますよ〜
爆裂火口の斜面を見上げながら夏沢峠へと降りていきます。
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爆裂火口の斜面を見上げながら夏沢峠へと降りていきます。
振り返る硫黄岳と快晴の空に飛行機雲。
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振り返る硫黄岳と快晴の空に飛行機雲。
夏沢峠が見えてきました。さらに天狗岳の展望!
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夏沢峠が見えてきました。さらに天狗岳の展望!
樹林帯へ入るとあたりは雪道になりますが苔の斜面にはウスギオウレン!
数は少ないですがミツバオウレンなどより早くに咲き始めるオウレンです。
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樹林帯へ入るとあたりは雪道になりますが苔の斜面にはウスギオウレン!
数は少ないですがミツバオウレンなどより早くに咲き始めるオウレンです。
夏沢峠から硫黄岳を振り返ります。
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夏沢峠から硫黄岳を振り返ります。
蓑冠山への雪道はこんな感じです。
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蓑冠山への雪道はこんな感じです。
あたりはコケワールド。光が当たると黄緑色が眩しくて綺麗ですね。
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あたりはコケワールド。光が当たると黄緑色が眩しくて綺麗ですね。
ミツバオウレンの葉と。
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ミツバオウレンの葉と。
うねるように咲くダンシング・ウスギオウレン。
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うねるように咲くダンシング・ウスギオウレン。
蓑冠山山頂。展望はありません。
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蓑冠山山頂。展望はありません。
蓑冠山から根石岳へ。手前には根石山荘、左は西天狗岳。
再び森林限界になります。
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蓑冠山から根石岳へ。手前には根石山荘、左は西天狗岳。
再び森林限界になります。
登り切って根石岳から天狗岳の展望です。
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登り切って根石岳から天狗岳の展望です。
振り返れば硫黄岳と奥に赤岳、阿弥陀岳。
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振り返れば硫黄岳と奥に赤岳、阿弥陀岳。
さらに右には北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳と揃い踏み!
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さらに右には北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳と揃い踏み!
近くではたくさんのイワヒバリが遊んでいました。
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近くではたくさんのイワヒバリが遊んでいました。
天狗岳(東天狗岳)へと登ります。距離はごく近いです。
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天狗岳(東天狗岳)へと登ります。距離はごく近いです。
東天狗岳から西天狗岳の展望です。
天狗岳ではしばらくのんびり。この時点で北八ヶ岳ロープウェーまで縦走は諦めていたので、渋の湯からのバスの時間調整に入ります。
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東天狗岳から西天狗岳の展望です。
天狗岳ではしばらくのんびり。この時点で北八ヶ岳ロープウェーまで縦走は諦めていたので、渋の湯からのバスの時間調整に入ります。
蓼科山へと続く長い長い稜線。さらに遠くには北アルプスや頸城三山も見えています。
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蓼科山へと続く長い長い稜線。さらに遠くには北アルプスや頸城三山も見えています。
反対側は歩いてきた稜線。
八ヶ岳連峰の長い稜線上のちょうど中心近くだからこそ見ることのできる展望です。
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反対側は歩いてきた稜線。
八ヶ岳連峰の長い稜線上のちょうど中心近くだからこそ見ることのできる展望です。
入笠山のスキー場も確認できます。奥には中央ア。
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入笠山のスキー場も確認できます。奥には中央ア。
霧ヶ峰の気象レーダーも確認。左は鉢伏山、右は三峰山。
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霧ヶ峰の気象レーダーも確認。左は鉢伏山、右は三峰山。
さらに右奥へは美ヶ原。何となく鉄塔が立っているのが見えました。
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さらに右奥へは美ヶ原。何となく鉄塔が立っているのが見えました。
ニュウに行く計画もあったのですが時間足らずで断念。
ニュウ〜白駒池周回して降りるならもうちょっと前半から飛ばさないと無理でしたね。
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ニュウに行く計画もあったのですが時間足らずで断念。
ニュウ〜白駒池周回して降りるならもうちょっと前半から飛ばさないと無理でしたね。
長休憩後下りに入ります。
東天狗岳の下りから樹林帯へ入る箇所は急斜面に雪が残ります。
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長休憩後下りに入ります。
東天狗岳の下りから樹林帯へ入る箇所は急斜面に雪が残ります。
北側からついさっきまで過ごした天狗岳を振り返ります。
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北側からついさっきまで過ごした天狗岳を振り返ります。
中山峠。このあたりは登山道上に大きな岩が多いです。
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中山峠。このあたりは登山道上に大きな岩が多いです。
木道を歩き黒百合ヒュッテへ。
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木道を歩き黒百合ヒュッテへ。
下り途中に岩の間に張ったギザギザの薄氷がとても綺麗でした。
どうしたらこんなふうになるのでしょうか。自然の造形は奥が深いです。
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下り途中に岩の間に張ったギザギザの薄氷がとても綺麗でした。
どうしたらこんなふうになるのでしょうか。自然の造形は奥が深いです。
下りルートはこんな感じです。
雪道はしっかりと踏み固められてルートが出来上がっています。(早い時間帯だとそれなりに滑ります)
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下りルートはこんな感じです。
雪道はしっかりと踏み固められてルートが出来上がっています。(早い時間帯だとそれなりに滑ります)
下りもコケとシダのパラダイス。
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下りもコケとシダのパラダイス。
最後に硫黄の香りのする沢を渡れば無事に下山です。
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最後に硫黄の香りのする沢を渡れば無事に下山です。
時間調整の甲斐あってかちょうどバス発車の1時間前に到着。
着替えは持ってきていませんでしたがせっかくなので渋御殿の湯へ。
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時間調整の甲斐あってかちょうどバス発車の1時間前に到着。
着替えは持ってきていませんでしたがせっかくなので渋御殿の湯へ。
お風呂は誰もおらず貸切♪
せっかくなので撮らせていただきました。
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お風呂は誰もおらず貸切♪
せっかくなので撮らせていただきました。
こちらは湯の花が多くややぬるめでした。
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こちらは湯の花が多くややぬるめでした。
茅野駅へ移動して駅近くの蕎麦屋で昼食です。
一日限定20食だそうな(限定に弱いw)えび天丼とおそばのセットをいただきました。
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茅野駅へ移動して駅近くの蕎麦屋で昼食です。
一日限定20食だそうな(限定に弱いw)えび天丼とおそばのセットをいただきました。
再びバスに乗り美濃戸口へ。
八ヶ岳山荘で駐車料金を払いコーヒーを頂き、暫くご主人と雑談。
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再びバスに乗り美濃戸口へ。
八ヶ岳山荘で駐車料金を払いコーヒーを頂き、暫くご主人と雑談。
先週のヤマレコのメルマガでも紹介されていましたが、2Fに設けられた無料で使用できるスペースを早速偵察してきました。
ご主人はわざわざご丁寧にも案内してくださいました。
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先週のヤマレコのメルマガでも紹介されていましたが、2Fに設けられた無料で使用できるスペースを早速偵察してきました。
ご主人はわざわざご丁寧にも案内してくださいました。
コーヒーメーカーが用意されています。
まだオープン前の準備段階だそうで、これから写真や棚の雑誌、PCやwifiなど用意されるとのことでした。
ヤマレコ内でも周知が進めば待ち合わせやのんびりくつろいだりするのには便利な場所だと思いました。
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コーヒーメーカーが用意されています。
まだオープン前の準備段階だそうで、これから写真や棚の雑誌、PCやwifiなど用意されるとのことでした。
ヤマレコ内でも周知が進めば待ち合わせやのんびりくつろいだりするのには便利な場所だと思いました。

感想

5/11は八ヶ岳(美濃戸口〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜根石岳〜天狗岳〜渋の湯)を歩いてきました。
今年は稜線上の雪が特に少なく、異例の早さでツクモグサの開花の便りが聞こえてきました。

八ヶ岳は群馬からアクセスするには割と遠く、特に美濃戸へは北から行くにも南から行くにも、ぐるっと大回りしなければなりません。
そのため、ここ数年では年に1回ツクモグサの咲く頃に訪れるのが恒例となっています。

美濃戸から赤〜横〜硫黄と周回するのが最もメジャーなルートかと思いますが、群馬からの移動時間を考えるとちょっと歩き足りないんだよなと思ったのが昨年。
昨年は南八ヶ岳を縦走(編笠〜権現〜赤〜横〜硫黄〜本沢温泉)してかなりの充実感を得ましたがさて今年はどうするか?
そんなところから今年も計画はスタートします。

バスの時間を考えるに平日特定日(月、金)では茅野駅〜美濃戸口の最終が13時45分発・・。
これに間に合わせるためには渋の湯11時30分発、北八ヶ岳ロープウェー11時35分発のどちらかに乗るよりほかありません。(麦草峠は今の時期は運行無し)
標準コースタイムは最短ルートで歩いた場合、渋の湯まで12時間5分、北八ヶ岳ロープウェーまで14時間10分。
どちらも到達圏内ですがガチナイトハイクは必須のようです・・。
渋の湯へ下山予定で余裕があったら北八ロープウェーまで足を延ばすことに決めます。
ちなみにタクシーで美濃戸口に直で戻ったら・・・は今回考えないことにします(笑)

前置きがすっかり長くなりました・・

0時過ぎに美濃戸口をスタート。
車で移動中にシカの群れに何度も遭遇していたのでどれだけギョロ目と見つめ合うことになるか・・と覚悟して歩きますが、美濃戸まで出会わず。少し先で3頭、さらに南沢の登り途中に5〜7頭程度。思っていたよりは少なかったようです。

行者小屋には2時半前に着。テントが2張。
もちろん熊鈴は一旦仕舞いますが、トイレ入ったり休憩したりガサゴソ物音を立てて起こしてしまったらごめんなさい。
文三郎尾根へ入り高度をぐんぐん上げ赤岳山頂には4時前に着。
思ったより早く着いてしまい、岩稜帯の下りのナイトハイクは避けたいので暫く山頂で明るくなるのを待ちます。

夜明け前の風は冷たくとても日の出まで山頂で待ってはいられません。
ヘッドライト無しで歩けるくらいまで明るくなったところで展望荘へと下りに入ります。
横岳の登り途中で日の出を迎えました。
これはと思い急いで高度を上げると思った通り!赤岳の東斜面が真っ赤に染まっています!!
まだ雪残る東斜面やもともと赤っぽい岩肌や木々や空の全てが赤く染まりました。
暫くはすっかり動きが止まってしまい、ただただ雄大な風景に見入ってしまいました。

横岳への登り途中、毎年開花の早い日当たりの良い場所では、ツクモグサが早くもふさふさの産毛を纏って可愛らしい姿を次々と披露してくれました。
まだ全体では数が少なく咲き始めの段階とは言え、例年6月上旬に見頃となるのを考えると異例の早さです。
ツクモグサは本州では白馬岳と八ヶ岳の横岳周辺にしか咲かない貴重な植物です。
横岳周辺では特に西側の急斜面の草地に多く咲いていますが、登山道から外れて(ロープ箇所はもちろん)立ち入ってはいけません。
踏圧により、厳しい環境の中での荒廃・土砂の流出が進み、生育できる僅かな土のあるスペースがどんどん失われてしまいます。
また、ツクモグサは急崖の切れ落ちた箇所に咲いている場合が多く、自らの身を危険にさらすことになります。
登山道上でもちゃんと間近で見ることができ、目の前で撮影できるポイントが複数あります。(今回も登山道上の3〜4箇所で数十個体を撮影することができました)

硫黄岳から夏沢峠へ降り、さらに蓑冠(みかぶり)山、根石岳、天狗岳へとアップダウンが続きます。
樹林帯では雪が残りますが、雪融けした斜面の苔は日差しを受けて眩しく光り、ウスギオウレンも咲き始めていました。
東天狗岳へ着く頃には睡眠不足も影響してかすっかりペースダウンしてしまい、山頂ではずいぶんのんびりと過ごしました。(石畳の上でお昼寝する誘惑に何度負けそうになったことか・・)
この時点で北八ヶ岳ロープウェーまで縦走するには厳しく、当初の予定通り渋の湯へと降りることにします。
下りの樹林帯も雪が多く残り転倒には注意ですが、しっかりとトレースが付いており思ったより苦労しませんでした。

バスの発車1時間前に渋の湯へ無事に下山。
着替えは持ってきていませんでしたがせっかくなので渋御殿の湯で入浴しました。
お風呂はもちろん誰もおらず貸切。この日は通して歩いて途中たったの4人しか出会いませんでした。
茅野駅では1時間強待ち時間があるので近くの蕎麦屋で昼食。のちに美濃戸口へと戻り車を回収しました。

今年は稜線上の高山植物の開花スピードが異様に早いようで、夏山シーズンの高山植物があっという間に終わっちゃうんじゃないかなんて一人勝手に懸念しております。
高山植物全体でみた場合に今年はどうも当たり年にはならなそうな気がしています。
単なる思い過ごしに終わってほしいものです。。

最後まで読んでくださった方、長文お付き合いありがとうございましたm(_ _)m

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コメント

お疲れ様でした。
楽しそうなルートですね。自分も先日に美濃戸口〜赤〜硫黄のメジャーな周回日帰りコースでしたがその手もありましたか〜。
八は何度も行ってますがやつでの八のナイトハイクは自分レベルではちょっと気が引けますが。。。
南北全山縦走、いつかはやってみたいところです。
2015/5/12 19:50
1031sbさん、こんばんは
初めまして。コメントありがとうございます(^^)

今回、硫黄岳からさらに天狗岳まで縦走して下山するルートをとりましたが、変化に富んでいて歩いていて楽しいルートでした
ただ、このルートの最大のネックは感想でも書いた通りバスの時間なんです。。
オンシーズン中でも渋の湯や麦草峠発の15時台の最終バスでは美濃戸口へ戻るバスの時間に間に合いません
幾つかの登山口までバスが通っていることはありがたいのですが、もうちょっと遅い時間まで便があればルート選択の幅が広がるのにな・・と思うところです。
4人くらいで歩かれるようならばタクシーの選択も良いと思いますが。

このルートのナイトハイクは正直なところあまりおすすめできません。
ご存じの通りで行者小屋までは特別危険な箇所は有りませんが、歩き始めから稜線上まで始終岩場を多く通過します。鬱蒼と暗い針葉樹林帯の中では躓きや転倒には注意が必要で余計に疲弊します。

私も八ヶ岳全山縦走はいつか日帰りでやってみたいなと思っています(^^)
前泊も後泊も無しで公共交通機関のみで歩ける手段があれば良いのですが・・
2015/5/12 22:29
がっつり!
出ましたね、八ヶ岳特攻隊長!
恒例行事化していると自覚されているところがスバラシイ

夜明け前の赤岳からの写真、どの方角のものも美しいし、
澄んだ空気も伝わってきます。相当寒かったんでしょうが。
ナイトハイクした方だけの特権なんですかね!
(→私はあまりやったことがありませんが、羨ましい〜 )

そして、ツクモグサが微笑ましい。と思ったらkiyoponさん!
なんと、コケやらシダやらにまで反応しているではないですか!!
そこにビックリ
2015/5/13 0:57
wildwindさん、こんばんは
いつもコメントありがとうございます

八ヶ岳は群馬からだと北アルプスよりも遠いので、折角だからたくさん歩きたい!と思ってしまいます。
うーむ・・・ツクモグサ時期に登るのは今年でたぶん6回目なので、体が勝手に覚えていて毎年この時期に無性に歩きに行きたくなる感じですかね

山頂はそこまで寒かったわけではないですよ〜
ただ30分も風に吹かれながら素手で写真撮りまくっていればそれなりに冷えてきます(笑)

八ヶ岳の魅力を紹介するにはコケにシダにを外せるわけないじゃないですかw
種類はもちろん!聞かないでくださいよ〜ふぉっふぉっふぉっ
深夜のテンション!にございました。
2015/5/13 2:31
シダはシダ、コケはコケ。
こんにちは!

ツクモグサ、気にはなるけど見に行ったことはないんですよね。
というか、久しく南八ツを歩いていないので、凄く目に毒でした(笑)
そろそろ歩きに行きたいな、と思います。
(実はまだ硫黄・横・天狗のピークを踏んでいないんですよ…。)

kiyoponワールド全開のガッツリ日帰りハイク、お疲れ様でした!
2015/5/13 17:47
joeさん、こんばんは
いつもコメントありがとうございます

joeさんはまだ赤岳より先は歩かれてなかったんですね。ちょっと意外でした
稜線上の雪はもう殆どありませんし、森林限界特有の高度感もあって、天気が良ければ今の時期から快適な稜線歩きが楽しめると思いますよ

ツクモグサはまだまだ咲き始めたばかりですが、ここのところ天気が良いので、今年は再来週末あたりが見頃の目安になるかな〜と勝手に想像しています
白馬岳でも1か月後には咲いてると思いますが、一見の価値はありますよ〜是非ぜひ!
2015/5/14 0:42
kiyoponさん☆
 ナイトハイクですね♪

 ヘッデン頼りに1400mアップ!?

 毎年恒例とはいってもすごいですね。

 ツクモグサはまるでchickヒヨコのように産毛に覆われているんですね。

 それをみて「悶絶しそう」なkiyoponさん。。。

 誰でもそうなってしまうかもしれませんね。
2015/5/14 0:04
LArcさん、こんばんは
いつもコメントありがとうございます

バスの時間が問題無ければナイトハイクにはならなかったんですけどね
昨年も甲斐小泉駅からナイトハイクでしたが・・・って毎年こんな歩きをしてるわけじゃないですよ

ツクモグサは咲いたところもまた可愛らしいのですが、産毛に覆われた雛鳥のようにも見える咲く前の姿には悶絶してしまいそうでした。
こんなのが目の前にひょっこり現れたら、きっとLArcさんでも我を失ってしまうこと間違いなしです!
2015/5/14 0:51
長い早いとは聞いていたけど
こんにちは。
いっやー。聞いてましたけど、ホントに長い距離をめっちゃ早く歩くんですね。
秩父のときも結構感じましたが、今回しみじみ実感しました。
すごい!
その力があれば、どこまでも歩いていけそう!
若い頃から培った(いやま、今でも十分若いですよ)経験のなせる業なのか?
いやー。ホントすごいです。
シカと牽制しあいつつ真夜中から登って
赤岳の赤く染まる姿を見て
かわいらしいヒナのようなツクモグサで悶絶しつつ
ウスギオウレンのダンスを見守ったり
コケシダ たくさんの道を歩いて、温泉で汗を流して。
それで、最終的に11:30って、ちょっと自分の時間間隔とのずれが大きくて、そのパラレル感がとってもおもしろいレコでした(笑)
ついでに、私は硫黄岳から北八ヶ岳への稜線を見て悶絶。
すっごい歩きたーい!
いろんな知らない花、知らない道、知らない景色のご紹介。
どうもありがとうございました。
私もいつか同じルート・・・は、絶対無いけど、細切れででも経験できたら嬉しいと思います
2015/5/15 12:38
muniさん、こんばんは
コメントありがとうございます

いやいや。そんなに褒められたもんじゃないですよ
ナイトハイクはそれなりにリスクもありますし、日中の行動時間が長くなるとどうしてもバテてきてしまいます。
八ヶ岳のながーく続いた稜線を見てしまうとどこまでも歩いて行きたくはなるんですけどね

行動時間・距離が長くなればそれだけ多くの発見があると思います。
体力の許す限りは長い時間、長い距離を歩きたいな〜とはいつも思っています。

硫黄岳からの展望、良いですよね
南を向けば横岳・赤岳・阿弥陀岳の展望もバッチリですし、北を向けば鬱蒼と茂る針葉樹林帯と遥か遠くまで続く稜線が見えます
私も天狗岳より先は部分部分でしか歩いたことが無いので、一度一直線に縦走してみたいな〜と思っています

まだまだ花は少ない八ヶ岳ですが夏山シーズンになれば殺風景だった稜線はお花畑で色鮮やかに染まります
なかなか高山植物シーズンに歩く機会がないのですが、muniさんも是非お花の良い時期に歩いてみてください〜
2015/5/15 18:54
盛りだくさんですね。
kiyoponさん、こんにちは。
タイトルを見て、「え?日帰り?」と驚き、ナイトハイクということにまた驚き、ご来光や眺望、植物の写真を見てさらに…という、終始驚きっぱなしのレコでした
噂に違わぬご健脚ですね
そんな中でも、眺望やお目当てのツクモグサ等はしっかり押さえられていて。
ツクモグサ、ふわふわで本当に可愛らしいですね
悶絶するkiyoponさんを想像してニヤニヤしてしまいました(笑)

眺望も、燃える赤岳が本当にカッコイイ!
本来、小屋泊まりでしかなかなか見られない絶景ですね。
どこまでも続く八ヶ岳主稜線の写真は、横〜硫黄〜天狗が未踏の私には本当に目に毒です
昨年は真っ白な阿弥陀岳で終わってしまっているので、今シーズンは是非とも行きたいのですけどね
2015/5/17 14:30
rgzさん、こんばんは
コメントありがとうございます

単独の時は日帰りメインの山行スタイルですからね。
ナイトハイクはあまりおすすめできるスタイルではないのですが、慣れれば朝方の涼しいうちに森林限界まで到達でき、日中を快適に目一杯歩けるので夏山シーズンではよく取り入れてます。
逆に、ご存じの通りですが、重いもの持って歩くのは苦手ですよ(軟弱者)

ツクモグサはもう多分6回目になるので、咲くポイントは押さえてあります。
訪れた日はまだ咲き始めでしたので、ふわふわの産毛を堪能できました
さらに雨上がりの晴れた日に、産毛が水を弾いて水滴がきらきら光る姿もまた悶絶モノですよ〜

rgzさんも横岳より先は未踏でしたか!
これはサラ戦で夏山縦走企画しても楽しそうですね
こんなことを言うとちょっと申し訳なくも思うのですが、ここは真っ白で終わるのは本当に勿体ない!です!!
(横岳の稜線上の真っ白状態は私も経験ありますが若干恐怖感も増します・・)
2015/5/17 23:16
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