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Yamareco

記録ID: 6509683
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
近畿

後山《近畿百名山》

2015年03月28日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:59
距離
5.1km
登り
737m
下り
738m
歩くペース
とても速い
0.30.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:35
休憩
0:24
合計
3:59
距離 5.1km 登り 738m 下り 738m
12:38
7
板馬見橋
12:50
18
不動の滝
13:24
56
一般コース分岐
14:20
20
14:40
14:55
21
15:16
15:25
41
16:37
板馬見橋
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
宍粟市河呂の板馬見(いたばみ)渓谷の板馬見橋の袂に駐車
その他周辺情報 エーガイヤ温泉\400
三室山山頂から見た後山(1,344m)
兵庫・岡山県境にあり岡山県最高峰
2015年03月28日 09:38撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 9:38
三室山山頂から見た後山(1,344m)
兵庫・岡山県境にあり岡山県最高峰
松の木公園の鳥居から板馬見林道が始まる
2015年03月28日 16:50撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 16:50
松の木公園の鳥居から板馬見林道が始まる
林道の最後の橋から先は雪で車は此処まで
2015年03月28日 12:34撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 12:34
林道の最後の橋から先は雪で車は此処まで
林道終点は登山口
2015年03月28日 12:42撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 12:42
林道終点は登山口
登山道は小屋の中を通る
2015年03月28日 12:44撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 12:44
登山道は小屋の中を通る
不動の滝 大岩の下に不動尊
2015年03月28日 12:50撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 12:50
不動の滝 大岩の下に不動尊
鐘懸の行者
小さな石仏がある
2015年03月28日 12:57撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 12:57
鐘懸の行者
小さな石仏がある
此の岩場も行場だが残雪期は危険
2015年03月28日 14:04撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 14:04
此の岩場も行場だが残雪期は危険
後山(1,344m)山頂
3等三角点「後山」
2015年03月28日 14:39撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 14:39
後山(1,344m)山頂
3等三角点「後山」
午前中に登った三室山(1,358m)
後山山頂より
2015年03月28日 14:40撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 14:40
午前中に登った三室山(1,358m)
後山山頂より
後山山頂から船木山(1,334m)、鍋が谷山(1,253m)を望む
2015年03月28日 14:41撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 14:41
後山山頂から船木山(1,334m)、鍋が谷山(1,253m)を望む
笛石山(895m)を俯瞰
後山山頂より
2015年03月28日 14:56撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 14:56
笛石山(895m)を俯瞰
後山山頂より
おごしき山(1,095m)を俯瞰、山頂に「平成之大馬鹿門」
2015年03月28日 15:02撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 15:02
おごしき山(1,095m)を俯瞰、山頂に「平成之大馬鹿門」
魚町公園を俯瞰
後山東稜線より
2015年03月28日 15:03撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 15:03
魚町公園を俯瞰
後山東稜線より
空山(901m)
山頂に「平成之大馬鹿門」が見える
後山東稜線より
2015年03月28日 15:04撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 15:04
空山(901m)
山頂に「平成之大馬鹿門」が見える
後山東稜線より
おごしき山(1,095m)山頂
此処にも「平成之大馬鹿門」がある
2015年03月28日 15:16撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 15:16
おごしき山(1,095m)山頂
此処にも「平成之大馬鹿門」がある
氷ノ山(1,510m)と三室山(1,358m)、三室山南峰(1,300m')
おごしき山山頂より
2015年03月28日 15:22撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 15:22
氷ノ山(1,510m)と三室山(1,358m)、三室山南峰(1,300m')
おごしき山山頂より
おごしきコースの滝
2015年03月28日 15:48撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 15:48
おごしきコースの滝
おごしき(大馬鹿門)コース分岐に戻ってきた
2015年03月28日 16:06撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 16:06
おごしき(大馬鹿門)コース分岐に戻ってきた
林道から見るおごしき山(1,095m)
大馬鹿門も分かる
2015年03月28日 16:30撮影 by  SLT-A57, SONY
3/28 16:30
林道から見るおごしき山(1,095m)
大馬鹿門も分かる
撮影機器:

感想

 三室山登山はコースタイム7時間40分で計画していたが、単独だったこと雪が比較的締っていたので行程が捗り12時過ぎに下山することができた。翌日に予定していた後山だが天気予報は雨、残雪の急斜面を雨の日に登るのは危険で気も滅入る。午後の時間を無為に過ごすのも芸がなく、行ってしまおう! とダブルヘッダーを敢行した。
 同じ宍粟市千種町域で15分5.4劼亮岼榮阿波椎聾渓谷登山口に達した。県道72号線の松ノ木公園から西大峰と扁額のある鳥居を潜り、荒れた林道を3劼能点の広場に駐車できるが板馬見渓谷の最後の橋から先は積雪で通れない。橋の傍らに駐車するが他に入った気配は無く、渓谷沿いの登山道を行くと10分程で登山口に達した。「西大峰千種行者講道場」の看板があり、修験道の行場であることを告げていた。登山案内図には南から順に島谷コース、行者コース、大馬鹿門コースの3ルートが描かれていた。計画では行者コースで登り大馬鹿門コースで下山を考えているが果たして登山道の状況はどうだろう。
 登山道を歩きだすと直ぐに「二の沢」の表示のある小屋があった。建物の中を登山道が通り中には休憩用の椅子が設けられていた。此れは何処かで見たような、そうだ大峰奥駈道の洞川辻の茶屋のようだ。“西”大峰はこんな処も共通するのか。小屋を抜けると嘗ての女人禁制の結界「垢離(こうり)取場」跡があった。そして直ぐ先には三角形の荒廃した“ヒナン小屋”がある此れも中を通り出た所に石仏があり背後の立看板に「大壁忠司氏板葉見山再興基地跡 この地でテント生活」とあったが何時再興されたものなのだろうか。
 板馬見渓谷の見せ場、不動の滝は大岩を挟んで両側から流れ込むV字滝で大岩の下には不動尊が祀られていた。滝の前を横断し左岸に渡ると高巻きとなり右手に大岩が現れた。「鐘懸の行者」の表示があり大岩の基部に小さな仏像が祀られていた。積雪はまだ大したことは無く「おごしき(大馬鹿門)コース」分岐に到った。ルートを外していたようで標識が10mほど上にあった。谷を遡って行くと雪の量が増してきた。気温が上がり雪の状態は良くない。谷の傾斜も厳しく横断して上の方に見える一般コースと行者コース分岐の看板まで辿り着くのに随分苦労した。
 さてこの状況で行者コースは登れるだろうか。一般コースは巻道が多くかえって危険な気する。距離も短いので行者コースに入るが要所々々に掛るロープは雪の下で使い物にならず正規の行者コースを辿ることは無理なようだ。行場の岩場を避け横の尾根に取付くことにした。這い上がるにも傾斜が急で木に掴まり緩んだ雪に足を取られながらも何んとか這い上り、1時間ほど掛けて漸く県境尾根に達した。此処は嘗て笛石山から縦走した時に歩いた道だ。なだらかな稜線にホッとして歩を進めると疲れがドッと出て来た。前方に後山が近くなり展望も良くなった。
 後山(1,344m)は岡山県最高峰、山頂には祠があるが季節外れの今日はブルーシートで覆われていた。山頂標識は兵庫県によるものと岡山県のものがあり、兵庫県は宍粟50名山で1,345m、岡山県は「岡山県最高峰」の表示を伴い1,344mとなっている。3等三角点「後山」の標高は国土地理院の最新成果情報で1,344.36mとなっており岡山県の表示が正しい。此れは平成26年4月1日の国土地理院の山岳標高修正で1m低くなったためで兵庫県の表示が追い付いていないと云うことだった。山頂からは午前中に登った三室山の他、氷ノ山や日名倉山など素晴らしい眺めが得られた。ダブルヘッダーは流石に疲れる。ゆっくり栄養補給をして東尾根をおごしき山へと下った。少し進むと南東尾根に笛石山が美しく、前方にはおごしき山が見え山頂の平成大馬鹿門もしっかり確認できた。1劼糧根下りはスイスイ進み20分でおごしき山(1,095m)に達した。
 山頂には平成大馬鹿門があるだけで「おごしき山」の表示は何処にもなかった。北東方向に空山があり、辛うじて片割れの平成大馬鹿門を確認することができた。2日で両門を見る予定が1日で一対の門を見ることになり感無量。さて下山は大馬鹿門コースを通るが板馬見渓谷の合流点までの1劼亘悗匹巻道で積雪量は減ったが中途半端な腐れ雪に覆われ気が抜けない。なるべく夏道を外さないように進むがルートファインディングは難しい。所々にある赤テープが非常に助かった。幾つも谷を渡り尾根の出っ張りを越え40分も掛って漸く板馬見渓谷に戻ってきた。後は来た道を帰るだけ。林道終点の登山口に戻ると帰路は遠回りだが林道を歩いてみることにした。ヘアピンカーブを折り返すとおごしき山が見上げられまた平成之大馬鹿門を見ることができた。そして林道に積っていた雪は駐車地点の橋付近と終点広場だけだったことが分かった。
 後山の山開きは毎年4月18日、この厳しさから未だ訪れる人もないのが良く分かった。岡山県側の行者川を登り詰めた所に真言宗醍醐派の道仙寺(どうせんじ)奥の院があり、そちらも行者道が山頂へと続いている。そして大峰と名付くだけあって其処は今も女人禁制であるらしい。いずれにしても無事に下山できたことに感謝だ。今日の立ち寄り湯は旧千種町の中心部に近いエーガイヤ温泉、400円で入れた。2日の予定が1日で終わり、後は帰るだけ。ラジオは中国道の渋滞を伝えている。ゆっくり休みながら帰ろうと国道29号線から372線に入り延々亀岡に繋がる国道を4時間掛けて走った。

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