「私をスキーに連れてって」ルート、日没に万座へ滑走
- GPS
- 09:57
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 683m
- 下り
- 666m
コースタイム
天候 | 曇りのち吹雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
数日前からの積雪で道中はほとんどラッセル 帰りも傾斜が緩い国道沿いはラッセル |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
毛帽子
予備ベースレイヤー
ブーツ
バックパック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
予備電池
スマホ
筆記用具
ファーストエイドキット
ダクトテープ
常備薬
日焼け止め
AppleWatch
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ヘルメット
アクションカメラ
温度計
スリング
カラビナ
工具
エマージェンシーシート
ココヘリ
予備手袋
水筒
バラクラバ
保険証
スキーアイゼン
|
---|---|
共同装備 |
ロープ
スノーアンカー
タイブロック
|
感想
湯の丸に行こうと思っていたが、行きの車内で万座志賀ルートに変更。
前回行ったお気楽な感じとは全く異なり、芳ヶ平ヒュッテから渋峠までのルートを除いて、滑走以外(しかも2本だけ)は全てラッセルというなかなかタフな山行でした。
万座〜志賀は、今回のメンバーだと自分だけ2度目、あとの2人は初。
今回は芳ヶ平ヒュッテに行ってみたかったので、そこも目的地として渋峠を目指す。
この日は1日を通してかなり寒く、行きの車の外気温計がマイナス16度。
スタートはガスっていて風もある。
山田峠でガスガスの爆風に晒されたのもあって、そこからは標高を落として進み、予報では午後から晴れなので滑走は帰りにお預けというプランにした。
標高を落とすための滑走はオーバーヘッドしそうなくらいのディープパウダー。
ほぼホワイトアウトでまともに滑れなかったのが悔やまれる。
標高を落としたのは正解で状況は穏やか。
そのまま平地を進む。
途中で沢沿いを進むか登り返すかという場面になる。
地図上で沢はまあまあ広く斜度は緩い。
問題ないように見えたので、行ってダメなら登り返せばいいし、芳ヶ平ヒュッテに早く辿り着いた方が良いだろうという事で沢沿いを進むルートに。
だがこれが裏目にでる。
中盤まではとても広い沢底が完全に埋まっているので全く危なくない。
念を入れて沢底はなるべく避けて進む。
しかし芳ヶ平ヒュッテのある平原に出る直前では狭くなり穴も出てきた。
そのまま側面をトラバースで行けそうだが、この日の雪は崩れやすい事もあり、万が一落ちると引き上げが大変という事でロープを出して安全を確保して穴は通過した。
そして沢の最後で段差を降りたのだが、降りた先は進むのは危なそうな所だった。
おそらく夏場は小滝なのではという感じ。
しかも足場が崩れて穴が空いている。
さいわい慎重に踏み固めたら沢底は浅くスキー板で立つのは全く問題なかった。
シールをつけていたので、際どい斜面をそのまま斜めに進めば、なんとか尾根へ向かう事もできそうだが、先ほどの沢割れを通過するためのロープを体に付けたままだったので、ここも無理せず仲間に支点を確保してもらいながら登り返す事にした。
しかし登ろうとすると雪が柔らかすぎてなかなか段差が上がれない。
ストックをクロスしてその上に乗ったりして登り返そうとするが、足場が崩れてしまって作れない。
ロープにテンションを張ってもらいなんとか登れたが、ロープがなかったら登れなかったかもしれない。
ロープがあっても大人1人をロープを引っ張って持ち上げるなんて事は、引き手が何人もいないと出来ない事なので、落ちるのを抑えてもらいつつ自力で登る必要がある。
登る以外に手段が無い状況だったら思うと、やはりロープなどの装備とそれを使えるスキル、その両方をメンバーが持っている事の重要性を改めて感じた。
沢を抜けるのに思った以上に時間がかかってしまい、13時過ぎに芳ヶ平ヒュッテに到着して遅めのランチ。
万座に帰る時間を考えるとゆっくりしていられないので早々に登り返す。
渋峠までの登山道ルートは、志賀高原側から入ったであろう入山者がつけてくれたトラックをトレースできたので、渋峠まで1時間半ほどかかるがラッセルが無くて快適だった。
渋峠に到着した時点で16時近くになっているので、帰りの美味しそうな斜面の誘惑に後ろ髪をひかれつつ、全てスルーして国道をひたすら万座に向かう。
そして朝に登った万座の閉鎖されたゲレンデトップで日没直前となる。
夕陽が北アルプスの稜線に沈む絶景を見ながら滑走準備をしていると完全に日没に。
ヘッドライトでパウダーの旧ゲレンデを「私をスキーに連れてって」のクライマックスシーンがごとく滑走して無事下山。
ヘッテン滑走はとても楽しかった。
パウダーの斜面をほとんどスルーしたのが悔やまれるが、かなり内容の濃い山行だったので満足しました。
今週も大雪が降り、各地で雪崩が起こっているので、リスクを避けてまた東信か、とも思ったが、ゆるふわにランチでもしましょう、という話で志賀万座ツアールートへ。
道中は晴れていて期待が高まるが、万座に上がると軽い吹雪。気温も低く凍えながら旧ゲレンデを登り始める。
フォローだと体が温まらず、ラッセルをしてなんとか寒さが解消する程度。
天候が良くなることを期待して国道を進むが、山田峠に来ると更に視界が悪くなり、しばらく良くなりそうもなかったので、滑走は後回しにして芳ヶ平ヒュッテへ向かうことにした。
視界がない中でも適度な斜度の激パウ滑走では顔にスプラッシュを浴びるほどで気持ちよかった。
その後、沢沿いを進むがここは斜度がなく、この雪では止まってしまう。メンバーで交互にトレースで勢いをつけたりしてなんとか進む。
Co1900あたりから沢割れがあり、1つ2つ超えたところで大きな穴が。雪庇状態になっていて、丸ごと落ちる可能性があったので、念の為ロープをつけ先行する。
直後にちょっとした滝があり、先行した仲間がやや行き詰まったが、リード&フォローが入れ替わる形でちょうどロープを付けていたので支点を作って引き上げた。
ということで、トラブルもありつつ芳ヶ平ヒュッテに到着。
だいぶ時間がかかってしまったが、せっかく来たのでランチをいただいて渋峠方面へと登り返す。ここはトレースがあったので楽に登り返せた。
渋峠から国道最高地点を通って山田峠へ。
すでにヘッデン下山はほぼ確定の時刻ではあったが、明るいうちに山田峠まで行っておきたかったので、垂涎の好斜面を泣く泣く見送る。つらい。
トラバースではあるが、夕焼けに染まる美しい山々を見ながらの滑走は新鮮だった。避難小屋でシールに履き替え、国道はシールのまま下り、万座の廃ゲレンデトップまで。
ここでモードチェンジと同時にヘッデンを付け、本日2本めの滑走。
今回のメンバーでは以前よりナイトBCしようか、という話をしていていて心の準備ができていたこともあり(?)、「私をスキーに連れてって」の再現と楽しめた。
下山は18:30。この日は終日寒く、ウェアやらザックやらも凍りついていた。
メンバー的に大丈夫だろうというのがあったとはいえ、予定よりだいぶ遅れてしまったのは反省点で、それにより滑走がほとんどできなかったのは悔やまれるが、それ以上に内容の濃い山行だった。
次回のナイトBC(あるのか?)はしっかり計画のもとで行いたい。
ゆるふわランチ付きツアーの予定が、
そこそこアドベンチャーツアーだった。
初っ端から鬼ラッセル!
良いトレーニングになりました。
その後も吹雪の中の山行
めっちゃ寒いしガスガス
雪ガス女の私がいるので想定内だけど。
何しに来たんだろw
ランチはとても美味しかった。
でも、食べすぎたのか、その後体調が悪くなり
渋峠までの登り返しは冷や汗をかきながら登った。
少し足を引っ張ってしまった。
ああいう時はどうすればいいのか。
その後ブーツのウォークモードに変える金具のネジが緩んで一個なくなっていた。
仲間にネジを絞めてもらい、なんとかなった。
道具のチェックは毎回やらなきゃいけないと反省。
雪山でみる夕日は素晴らしく、
ずっとみていたかったが、
日没が迫るため足早に戻る。
最後、日没を迎えてしまったが
おかげで私スキさながらのナイトBCを楽しむことができた。
今回はラッセルと沢の高巻きで
計画よりも時間が押してしまい
山中で日没を迎えてしまった。
最後の旧ゲレンデ滑走だけであったため
危険度は低かったが、時間には余裕を持って行動するべきと痛感した。
また一つ強くなったと思います。
あんまり滑らなかったけど楽しい山行でした。
いつも冷静に判断し、安全第一に考えながらも
状況を楽しんで行動してくれる仲間に感謝します。
コメント
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芳ヶ平ヒュッテの食事も美味しく良いですよね。
残念ですね。
1度いけて良かったです。
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